承認欲求(しょうにんよっきゅう)を弱める方法
では具体的に、どのような考え方や言動をすれば、承認欲求(しょうにんよっきゅう)を弱めることができるのでしょうか?
承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人との関わり方についてもご紹介(しょうかい)しますので、あなたの周りにいる承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人がいる場合は参考にしてください。
1.人から嫌(きら)われることを恐(おそ)れない
承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人は、人の目を気にして生きています。
人から自分がどう評価(ひょうか)をされているのかがとても気になるので、人から嫌(きら)われることを極端(きょくたん)に恐(おそ)れる傾向(けいこう)があります。
結果、本音が言えず、相手の気持ちに合わせた発言ばかりしてしまいます。
アドラー心理学のなかでも言われているように、自分の人生を生きるためには自分の意思を尊重(そんちょう)しなくてはなりません。
相手と意思が合わないとき、それでもその意思を押(お)し通したいときには、たとえ人から嫌(きら)われても自分の意思を通そうとしてください。
人から嫌(きら)われることを恐(おそ)れずに自分の意思を大切にすることで、少しずつ強すぎる承認欲求(しょうにんよっきゅう)がなくなっていきます。
2.自分の嫌(いや)な面を認(みと)める
承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人は人の目を気にするあまり、いい人になろうとする傾向(けいこう)があります。
その結果、たとえ自分が嫌(いや)なことでも、頼(たの)まれたら断(ことわ)れません。
確(たし)かに、そのように振(ふ)る舞(ま)えば周りの人からは一定の評価(ひょうか)がもらえます。
しかし、当の本人はそんな自分を好ましくは思っていないはずです。
しばらくすると、本音を出せない自分に嫌気(いやけ)がさしてくるでしょう。
ときには、そんな自分の嫌(いや)な面を認(みと)めてあげることも必要です。
自分の嫌(いや)な面を認(みと)めることによって、本来の正しい承認欲求(しょうにんよっきゅう)が再形成(さいけいせい)されていきます。
そうしていくうちに、承認欲求(しょうにんよっきゅう)をなくすことができるようになるのです。
3.些細(ささい)なことでも自分を褒(ほ)めてあげる
承認欲求(しょうにんよっきゅう)は、他者からの愛情(あいじょう)を求める気持ちの裏返(うらがえ)しでもあります。
愛情(あいじょう)を感じるために他者から褒(ほ)められたい感情(かんじょう)が強くなり、それが強すぎる承認欲求(しょうにんよっきゅう)となっていくのです。
目立つ行動を取ったり、自己(じこ)アピールを必要以上にするのも、人から褒(ほ)められたい欲求(よっきゅう)を満たすためです。
ですが、自分に自信がないため、自分で自分を褒(ほ)めることができません。
そこでぜひやってみてほしいのが、些細(ささい)なことでも自分を褒(ほ)めてあげるという方法です。
何かを成し遂(と)げるたびに、自分で自分を褒(ほ)めてあげる。これを習慣(しゅうかん)づけていくのです。
そうすることで、他人本位な気持ちが軽減(けいげん)され、それに応(おう)じて承認欲求(しょうにんよっきゅう)もなくなっていきます。
4.自分に自信を持てることを見つける
強い承認欲求(しょうにんよっきゅう)をなくすには、自信のない自分と早くお別れすることが一番の方法かもしれません。
承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人ほど自分に自信がないので、他人から評価(ひょうか)されることに重きを置いています。
この状態(じょうたい)を脱(だっ)するためには、自分に自信を持てることを見つけて、自信をつける他ありません。
どんなことでも構(かま)わないのです。人よりも得意なことがありませんか?
趣味(しゅみ)でも仕事でもなんでもいいので、自信が持てる何かをひとつもつようにしてください。
それができたら、自分で自分を褒(ほ)めてあげましょう。
自信がつけば、自然に承認欲求(しょうにんよっきゅう)も弱まっていきます。
5.あえてひとりで行動してみる
承認欲求(しょうにんよっきゅう)が強い人は、自分に自信がないだけでなく、寂(さび)しがり屋な面もあります。
自分ひとりでは自信が持てないため、常(つね)に誰(だれ)かから評価(ひょうか)されている状態(じょうたい)でないと、不安になってしまうのです。
ですから、承認欲求(しょうにんよっきゅう)をなくしたいなら、あえてひとりで行動してみるようにしてください。
ひとりで行動しても平気なくらい好きなこと、楽しいことを見つけて、ひとりで行動することに慣(な)れましょう。
そうした行動の繰(く)り返しが、承認欲求(しょうにんよっきゅう)の低下につながります。