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小説家になろう 迷言&迷場面集30選!

ライトノベル

「小説家になろう」作品の名言・名場面をまとめました。

「――はい、それでは転校生が…あっあら?」

童顔の女教師が驚いたように俺を見つめる。この時、もしや俺は教室を間違えたのかと心配になったが、
どうやらそれはいらぬ心配のようだった。

「驚いたわ…。私、てっきり貴方が遅刻したのだと…い、いえ、でもどうやって自分がどこの教室が分かったの?」

「簡単な事ですよ。学校のクラス替えは学力で反映される事が多い――おそらく、ここもそうだと思ったまでです」
「つまり…貴方は、自分の学力を把握して、ここまで来たの!?」

女教師は驚き腰を抜かす。やれやれ、そこまで大した推理はしてないのだがな。
だが、ここに居るクラスの野郎共は「マジかよ…」「すげぇ」「何だこの転校生は…!」と、俺に対して普通じゃない見方をし始める。
しまったな。目立つのはあまり好きじゃないのだが…

「先生が一度担当された一年のクラスで話されたという、『掛け算』について詳しく教えてください」

「うん、掛け算ね…… そうだね、じゃあまずこのクラスのこの部屋の人数をどうやったら素早く計算できると思いますか?」

「ええっと、順番に数えて、数えきれなくなったらとりあえずメモして続きをさらに数えてメモを増やして、最後に全部を足し算します」

「そう、足し算という手法ではそうなりますね。この教室の第一列は二十人が座っています。縦列は十五列です。掛け算というのは二十×十五を瞬時に計算できます。答えは三百です」

「え? どうやったんですか?先生! 一瞬でここにいる人数を計算できるなんて聞いたこともありません」

教室内が驚愕のどよめきで溢れんばかりだ…… はあ……

「それが掛け算というものです。君たちの先ほどの計算方法は足し算と言います。数学、いえ算術の世界の最も単純な演算方法は次の四つになります。足し算、引き算、掛け算、割り算です」

割り算て何? と多くの生徒がきょろきょろしている。

「ああ、じゃあ例をあげましょう。単純な方がいいでしょう。今ここに九百個のお菓子があるとします。ここにいる三百人で分けると一人頭は何個になりますか?」

「はい、先生!」

「どうぞ」

「その問題は指を使っても数え切れません。大勢の人が集まって時間をかけないと答えがだせません」

「ここで割り算を使います。九百÷三百=三、すなわち一人頭では三個ということになります」

「なに~! なんで~ なんでそんなに早く計算できるの?」

「て、天才か! 人間じゃないよ、それ…… 頭の中、どうなってるのかしら」

【どこにでもいる普通の高校生だ。彼は天才児なのだ】

桐生翼、どこにでもいる普通の高校生だ。
彼はこの春、零冥高校という進学校に入学した。彼は天才児なのだ。
入学して1か月が経ち、だいぶ新生活にも慣れてきた桐生。
そんな時彼に転機が訪れる。
桐生「今日も一日疲れたなあ・・・さて帰るか。ん?」
??「お~い、とってくれ~」
桐生「なんだこれは?ボール?」

??「こっちに投げてくれ!」
桐生「そういえば、ここは野球も強かったな。」
そう呟いて桐生はボールを思いっきり投げた
ズバーン!!!
??「・・・え?」
桐生「なんだ今の感触は・・・」
監督「こ、この球は・・・!!」
??「キミ、すごいじゃないか!よかったら野球部に入らないか?」
桐生「野球か・・・野球をすれば今の感覚をいつでも味わえるのか?」
??「そうだな」
桐生「いいぜ、野球部に入ってやる。」
こうして桐生伝説が始まった。

「三勤務労働制……という言葉は知っていますか」
「三勤務労働制? 何を言っている?」

ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。
この案は私が前の世界に居たときから抱いていた新しい制度だ。知らぬのも当然だろう。
「簡単に言いますと朝は奴隷が働きます。昼は貴族が働き夜は農民が働く、こうやって朝、昼、晩と位毎に仕事を分けるのです」
つまり、奴隷は朝だけ働けば良くて貴族は昼、農民は夜と働く時間を決めておくのだ。
こうする事によって皆が同じ時間分働く事ができ不公平がおきない。
短期間で集中して仕事もできるから作業能率も上がりゆっくりと休憩時間も取ることができる。
今までは奴隷と農民が一日中作業をやっていたから、疲労が溜まり仕事の成果が上がらなかったのだ。
そこに貴族が加わり、タイムシフトも取ることで相互扶助の関係を構築していくのだ。
その事に気づいた騎士達がざわめき始める。今までに無かった新しい発想だ当たり前と言えるだろう。
「なるほど、ずっと貴族は仕事をしていなかったからな。貴族も仕事をさせれば負担が減るって訳か」
「今までそんな発想考えたことも無かった。まさにこの政治体制の盲点を突いた政策って訳か」

【その、なんというか、すっごく可愛い】

三人が横一列に並び、ケミンの合図で歌がはじまった。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

可愛らしく精いっぱい明るい声で三人が歌い始める。
両手を前に伸ばし腰を落として上下に激しくシェイクしながら右に左に体を揺らす。

「「「尻尾をふりふり こんこんこん♪」」」

次は元気よく回転して背中を向け、腰に手をあて、しっぽを振りながら腰を振る。

「「「耳の先だけ くっろいぞ♪」」」

しゃがんで狐耳に手を当て上目使い。

「「「尻尾の先は しっろいぞ♪」」」

体を半身にして尻尾を手でもちあげ先を見せつけてくる。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

サビらしく冒頭と同じ振りだ。

「「「もふもふふかふか こんこんこん♪」」」

背中を向けて尻尾と腰を振る。

「「「こーーーーん♪」」」

最後は全員でおもいっきり飛び跳ね、心底楽しそうに叫ぶようにして終了。
その、なんというか、すっごく可愛い。もう可愛すぎて理性が飛びそうだ。

店主は金貨が入った袋を取り出して金貨を棚の上に並べ始める。一枚、一枚ゆっくりと。
「宗室くん……彼は一体何をしているんだろう」 「金貨を用意しているのは分かるが……これは」
私は思わず頭を抱えたくなるのをぐっと抑えて店主の行動を見る。 彼は数えているのだ、金貨を一枚、一枚丁寧に。それはありがたい事ではあるが非効率だ。
「すまない。少し手伝わせて貰うよ」

袋に手を突っ込んで十枚の金貨を取り出す。それを棚の上に積み上げた。 そしてその行為を十回繰り返す。これで十枚の金貨が十セット出来て百枚の金貨が揃った。
「んあ、これで百枚になったって言うのかよ?」 「ああ、数えてくれても構わない」 「どれどれ…………本当だ百枚になってやがる!!」
偉く驚いた様子で歓喜の声を上げる店主。私はそんな彼の事などどうでも良いので金貨を受け取って立ち去ろうと思ったのだが。
「アンタ何者だ! こんな革命的発想を思い付くなんて只者じゃねえな?」
後ろから店主に呼び止められる。仕方がないので私は一度、去ろうとした歩みを止めて後ろを振り返り。
「私の名前は島井宗室。君と同じくして、一流の商人を目指すものさ」

【余裕があって何だかかっこいいわ】

「な、なんだコイツら木箱に座って食べているのか」
「それだけじゃないぞ……! 食事も木箱の上に乗っけている!」
「本当ね、余裕があって何だかかっこいいわ。こんな方法を思い付くなんて、凄い発想力だわ!」

「…………どうしてだろう。何故か視線を感じるよ」
「気にしすぎだ。今は食事に集中だけしていればいいさ」
「そうだね……ううっ」
もぎゅもぎゅと口を動かして食べる少女。元から量もそんなに多くなくて、あっという間に食事は終わった。

「そろそろ店を出るか」
「そうだね……」
そう思って私たちは席を立ったその時だった。先程の女店員がこちらにやって来て。
「あ、あの……! それはどうされたのですかっ!」
「それ……とは。この木箱の事かな?」
「そうです。私、それに座って食べる人を始めて見ました。だけど、これなら服も汚れなさそうで……」
「なら、君も座って見るといい」
その言葉に店員は嬉しそうな顔を浮かべて。
「い、いいんですかっ!? 座っても!」
「…………ああ、構わないが」
「ありがとうございます! 貴方は優しい人なんですねっ!」
その喜びように私もケーレスも顔を見合せて同時にため息を吐いた。

「良かったらそのまま置いてもいいが。後で捨てようと思っていた所だったからね」
元々は先程の部具店のいらないものを私が譲り受けただけの事、この店が引き取ってくれるのならば、それはそれで手間が省ける。
「そんな……本当に何と礼を言っていいのやら…………」
「それなら礼の代わりにこの技術を広めて欲しい。さすがに立ったまま食事をするのはキツイからね」
「元よりそのつもりでした。これで誰も食事の時に筋肉痛にならなくて済みます」
「そうか、では私たちはこれで……」

さっきの会話を聞くに、きっとすぐに椅子とテーブルの技術は量産されるだろう。ならば後はそれを気長に待つだけだ。
「金はちゃんとテーブルの上に置いてあるから安心してくれ」
「な、なるほど……この大きいのがテーブル。分かりました、ありがとうございました」
そう言ってお辞儀をする女店員。それに私たちは何と返していいのか分からないまま店を出た。

大男の背中を睨み据え、バンのサイドドアに凭れながら、僕はバンのトランクに移動する。
大男は鼻歌を歌いながらバンのトランク開け、トランクの中からポンプアクションショットガンを取り出す。
ポンプアクションショットガンの銃身を見つめ、片目を瞑ってポンプアクションショットガンを構える。
大男は麻里亜に振り向き、ポンプアクションショットガンに弾を装填してゆく。

僕はバンのトランクに凭れて咳き込む。
「やめろ。麻里亜に手を出すな……」
僕はポンプアクションショットガンに手を伸ばして、ポンプアクションショットガンの銃身を掴む。

大男は僕の手を払いのけ、片手でポンプアクションショットガンの銃口を僕の顔に向ける。
「邪魔をするなら撃つぞ。顔に風穴を開けたいか?」

僕は黙り込んで、大男から顔を背ける。
大男は勝ち誇った様に喉の奥で笑い、ポンプアクションショットガンを肩に担いで麻里亜の元へと向かう。

【大型肉食恐竜型ハンター】

大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。
まるで獲物の邪魔するなと言われているようで、攻撃を止めて戸惑う小型獣型ハンター。
小型獣型ハンターは大型肉食恐竜型のハンターに牙を向けて威嚇したり、吠えて威嚇している。
大型肉食恐竜型ハンターはぶるぶると頭を振って小型獣型ハンターを片足で踏み潰す。
大型肉食恐竜型ハンターに踏み潰された小型獣型ハンターは頭を上げて吠え、頭が地面に突く。
小型獣型ハンターの紅い眼が点滅して消え、小型獣型ハンターからばちばちと火花が散っている。
大型肉食恐竜型ハンターがオレに襲い掛かろうとしている小型獣型ハンターを銜えて放り投げ、口の中の砲口が伸びてキャノン砲で小型獣型ハンターを撃つ。
小型獣型ハンターが空中で身体を起こすのも虚しく空中爆発する。
大型肉食恐竜型ハンターは尻尾で小型獣型ハンターを薙ぎ払い、口の中の砲口からキャノン砲で小型獣型ハンターを撃っている。
小型獣型ハンターが大型肉食恐竜型ハンターと戦っている。

今村は無数の氷の武器を造り出しては逃げるゴブリンに向けて放つ。
その無数の武器に対して僕は白い粉を掛ける。すると氷の武器は溶けてアイスのようにどろりと水になった。

「武器が……溶けた? お前、俺のスキルに何をしたんだよっ!」

「単に塩を掛けただけだよ、溶解熱さ」

氷に塩を掛けると塩は空気中の熱を奪いその熱を発するようになる。
その現象を溶解熱といい。その塩の発する熱によって氷は溶けてしまうのだ。

「塩だと? 塩で俺のスキルが……溶かされたっていうのか信じないぞ」

彼は再び氷の武器をいくつも作り僕目掛けて撃ち込んでいく。
その武器を僕は塩をかけて溶かしながら歩んでいき、今村の目の前まで来てランスを突き刺した。

【情報を制する者は世界を制する】

「売買には、物品や消耗品以外にも情報の売買が含まれています」
「情報の売買?」
「はい、情報の売買です」

受付嬢から香る仄かな香りに意識が逸れそうになるが、そうもしていられないだろう。
もしかすると空腹で注意力が散漫になっているのかも。
僕は努めて平静を装いながら質問する。

「具体的にはどういった情報を売買しているの?」
「具体的にですか……そうですねぇ、例えば薬草の生えている群生地の情報や、魔物の弱点といった情報でしょうか」

それは重要な情報だ。
情報は、生きていく上でもとても大切なものだ。情報を制する者は世界を制する。

「……なるほど、つまりはそういった情報を買い取ってもらうことも出来るということだね」
「っ……その通りです。情報の買い取りもギルドで行っています」

何故かドリーが驚いたような顔をした。
こっちを伺っていたであろう先輩冒険者や、他のギルド職員も驚いたような顔をしている。
僕はそんなに変な事を言っただろうか。

「あれ?何か変な事を言いましたか?」

宛名も差出人も書いていない小包が届いた時のように、
不審な様子を隠そうともしないポニーテールの女性は、口を半開きにして何かを言おうとしているが声が出てこないようだ。どうしたというのだろう。

「オレンジボールなんかおいしそう」

エルの言葉に早乙女は聞き返した。

「オレンジボールとはなんだ?」

「あー、オレンジ色のしたとても甘い果物」

恐らくオレンジの事を言っている事が分かった。オレンジは球体であるからそんな名前が付いているのであろうかと考える。

【肉の両面焼き】

・・・言っては何だが、技術も減ったくれも無いな。

焼き方は合ってるのだが、ただ火を通しただけで全体に熱が行き渡る様に回転をさせてないから半分の面が焦げかかってて、半分が生煮えだ。

ご飯は流石に普通だが、肉は酷いもんだ。

それを皆何も言わずに美味しそうに食べている

「あのー、少し聞くけど、いい?」

俺はなるべく失礼のない話し方で言った。

「何かな?」と奥さん

「この肉の焼き方なんだけど、これは何処でもこのやり方?それともこの家だけ?」

「この焼き方も何も、他に如何焼けと言うの?」とリンナ

どうやら、本当に分からないらしい。

「先ず、恐らくこの針の棒を指して竃に入れ込んだだけだと思うんだけど
竃の上に網か何かを置いてそこに人数分の肉を一旦置いて、程よく焼けたら裏にしてまた焼く。
こうすれば両方に均等に熱が加わるんだけど?」

「・・・なるほど、考えた事も無かったわ。なら君が一度やって見せてくれない?奥さんはそれに付いて見て貰って方法とやり方を盗ませて貰ったらどう?」

「勇者の皆様には先ほど話したように、この世界の人より遥かに能力が高いはずです。
ステータスカードをお渡ししますので血を一滴カードの裏にある魔方陣に付けてください。
魔方陣に血を付けたら、表に自分の名前が出てくるはずです。そしてステータスオープンと言ってください。
そしたら自分のステータスが確認できます。あ、他には身分証明書などにもなりますから必ず無くさないでくださいね」

「「「「ステータスオープン」」」」

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石崎優汰 15歳 レベル∞

職業:神

HP:∞

MP:∞

攻撃力:∞

防御力:∞

素早さ:∞

命中率:∞

魔法攻撃力:∞

スキル:言語理解・神鑑定・神隠蔽・偽装
聖魔法LvMAX・暗黒魔法LvMAX
空間魔法LvMAX・創造魔法LvMAX
召喚魔法LvMAX…atc

【知っているかい?鉄は熱に弱いんだ。これ小学生レベルの知識だよ】

鋼鉄に染まった身体でこちらに向かう誠也。その彼に僕は瓶を投げつけて、瓶に入っていた液体が彼の全身に降りかかる。

「なんだ……コレ?」

「皆、一斉に矢を放て」

僕の言葉に再び矢を放つゴブリン兵。だけど今度はその矢に火が付いていて、誠也の身体が炎に包まれる。

「火だろうと俺のスキルが破られ……がぁ……ぁ?」

炎の熱によって彼の鉄がドロドロに溶けていく、鉄が溶ければそこは元の身体に戻っていて。
誠也は地面に身体を叩きつけながら苦しそうな呻き声を上げる。

「あああぁぁあッ!? 熱い、熱い! がぁぁぁ!」

ずっと同じあるいは似たような単語を呟き続け、地面に転がる誠也。その打ち上げられた魚のような姿を見ながら僕は微笑むと。

「知っているかい? 鉄は熱に弱いんだ。これ小学生レベルの知識だよ」

【奴隷制度】

「ふん、何を言っている。勘違いするなよ。もうリュシアは奴隷じゃない。孤児院の大切な子供だ。手を出すことは俺が許さん」
俺がそう言うとリュシアがぎゅっと俺の腕にすがりつくのであった。
「ば、馬鹿な!?そんな無法が通るものか!! そやつはゴレット様が購入した奴隷ではないか!!! 奴隷解除の手続きもしていない以上、法に照らせば明らかに我々が正しいのは明白なはずだ!!!」
そう必死にリイルが言い募ってくる。

だが、俺はあっさりと反論する。
「ふ、残念ながら俺は奴隷制度を認めてはいないんでな」
「・・・は?」
リイルはあまりに意外なことを言われたという風に間抜けな顔を晒した。
「俺が認めない以上は、奴隷制度は無効だ」
「な、何を馬鹿な! 国が定めているのに・・・」
「国などより俺のほうが偉いのだから、俺がダメだと言えばその法律は無効だ。奴隷制度は認められない。だから、お前の主張も認められない」
「そ、そんな馬鹿な話があるものかあああああ!!!!」
「むしろ、お前が俺の法に抵触しているようだ」
「な、なに・・・!?」
「うちの孤児院の子供を危害を加えるような輩は、弱い者の痛みを知るために奴隷になることになっているんだよ。リイル、残念ながらお前は今日から奴隷になるんだ」

【阿鼻叫喚】

「全軍撃てー」

バーン、バーン、バーン

孫一の合図により、各鉄砲隊より一斉に発報が開始された。
前衛である大高、五十目陣の武将たちは次々に倒れていく、伊達陣へも安東勢から発砲があったが、あまりにも静かな発砲であった。

「あー、痛い」

「いてー」

「肩を打ち抜かれた」

安東勢より、阿鼻叫喚があがった。

【それっそれっ。 】

私は剣を抜き、
素振りを見せた。

流れる美しい剣。
文句無しの一振りだ。

おおっ!!
国王を含めた全員が同じ反応を示す。

それっ、もう一振り。

おおっ!!

…それっ。
おおっ!!

それっそれっ。
おおっ!!おおっ!!

それっそれっそれっそれ!!
わああああ!!

この縁談、
アルレリック家が勝ち取ったり!!

【ザシュッ、ドガンッ、ズドッ、ビュッ】

『それじゃ、行くぞ』
フェルのかけ声とともにみんなが部屋の中へ飛び込んでいった。
ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ―――。
ドガンッ、ドガンッ、ドガンッ―――。
「「「グォォォッ」」」
「「「ブモォォォッ」」」
トロールとミノタウロスにフェルの風魔法と雷魔法が炸裂する。
ズドッ、ズドッ、ズドッ、ズドッ、ズドッ―――。
「「「「「グルォォォォッ」」」」」
火魔法を体にまとったドラちゃんが高速で移動しながらトロールの胸を次々と貫いていく。
ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。
「「「「「ブモォォォォッ」」」」」
スイの酸弾がミノタウロスの腹を溶かしていく。

【誰が何人で喋っているのか不明】

「王の上にある」
「まさに至高の存在である」
「そうなのですね」
「一つの文明に一人だ」
そうした意味も含んでいるというのだ、皇帝の存在は。
「複数の文化、複数の宗教、複数の民族の上に立ちだ」
「一つの文明を代表する」
「それが皇帝ですか」
「王とはまた違う」
では王はどうした存在かもだ、アッディーンは言った。
「一つでもいいのだ」
「一つの宗教の上にあってもいいのですね」
「一つの民族の上でも」
「それが王ですか」
「王はそれでいいのですか」
「そうだ、そして王は皇帝に認められ任じられもする」
完全にだ、皇帝の下位にあるというのだ。
「王は何人いてもいいがな。一つの文明圏の中に」
「しかし皇帝は違う」
「一人だけですね」
「ローマでも中華でもだ」
そうした古代の帝国でもというのだ。
「皇帝は一人だったな」
「はい、僭称はありましたが」
「そうでありました」
「欧州もだ」
そのローマが母体となっている文明圏もだというのだ。アッディーンが今言う欧州とは文明圏という意味での欧州だ。

【やれやれ】

やれやれ、こうやって色々と気を使わないといけないから、なまじ実力を持つというのは大変なのだ。

やっぱり普通が一番だなあ。

まったく、普通だった頃が懐かしいぜ。

俺は自分の力を恨めしく思うのであった。

「やっぱりご主人様は誰に対しても寛容でいらっしゃるんですね」

「マサツグ様らしくて本当に素晴らしいことです」

「シーもすごいと思う~」

「別に当然のことだろう。大したことじゃないさ。さあ、何はともあれ客人なんだ。食べ終わって話を聞くとしよう」

そんな俺の言葉に少女たちは尊敬するかのような目を向ける。

はぁ、やれやれ。

【ゴミはゴミ箱だが、さて、どうしたもんかな、コレ】

あっ、あれはクラスメイトのトリタじゃないか」

俺はたちまち嫌な気持ちになる。

ミヤモトの腰ぎんちゃくで、弱い奴にはしつこく嫌がらせしてくる、かなり嫌な奴だ。俺もかなり相当しつこくやられたなあ。暴力を振るわれたり、お金を持ってこさせられたり、ぱしらされたり、人前で笑い者にされたり。何度か死にたい気持ちにさせられた。

「・・・ん、だが、それにしても様子が変だな? 何だか手足が変な方向に曲がってるし、まともに立ってられないのかフラフラしてるぞ?」

俺は首をかしげながらトリタに近づく。

「トリタじゃないか、その恰好、一体どうしたんだ? 腕も足も変な方を向いてるぞ?それに体のあちこちから血は出てるし、大丈夫なのか・・・って、耳も鼻もちぎれかけてるじゃないか。
しかもお前、ふふ、髪の毛が右半分だけごっそりなくなってるぞ。斬新なヘアスタイルだなぁ。ふふふ、笑わせに来たのか?ははははは!駄目だ、こらえれきないぞ!なんだか化け物っぽくなったなあ、お前、くくく」

「へっ、へめーふはへははって、おへぇのひああだほお!?」

「うわぁ・・・何だお前、歯も数本しか残ってないじゃないか。何言ってるか全然分からんぞ? 本当に化け物なんじゃないのか?」

「へめーほほうはってひっへんは・・・」

「血が飛んだろ。孤児院を汚すな、馬鹿!!」

俺がそう言った途端、どこからともなく家具(椅子)が飛んで来て、トリタの股間を直撃した。玉がつぶれたプチッという音が2つ聞こえたような気がするが聞かなかったことにしよう。

「うぎひいいいぃぃいぃいいいいぃい・・・」と人間とは思えない化け物のような声をあげてトリタは気を失った。

「くずだとは思ってたが、最後は人間ですらなくなったな。ゴミはゴミ箱だが、さて、どうしたもんかな、コレ・・・」

【マサツグ様、何なんですか?このゴミは?】

それは聞き慣れた、しかしけっして聞きたくなかったかつてのクラスメイトの男の声であった。

「おい、マサツグじゃねーか。ちょっと待てよ。俺に挨拶もなしとはどういう了見なんだ?あん?」

ミヤモトだ。あのトリタといったクズ連中の親玉である。平たく言えばいじめの主犯格のような奴で、かなり性格の悪い奴で不良だ。逆らえば暴力を振るい、いじめのターゲットにされる。そして、かなりしつこくいたぶって楽しむ趣味がある。

もちろん、イジメ相手には金品を要求する時もあれば、人前で裸にして芸をさせて屈辱を与えて楽しむことなどもある。ともかく相手が傷つくことをさせるのが趣味なのである。俺がターゲットになった時も、それはそれは地獄だった。タチが悪いのはそういったイジメを、自分で手を汚さず、トリタといった下っ端の取り巻きにやらせている点だろう。また、顔も頭もかなり良い。親も金持ち。おかげで、こいつ自身は先生や親、周囲からそれほど悪いイメージを持たれていないのだ。本当にクズ中のクズなのである。

なお、当然だが女癖も悪い。少し美人であれば弱みを握って脅迫し関係を迫るような奴で、数多くの女子が泣かされ、かつ泣き寝入りさせられたそうだ。

(ちっ、厄介なやつに見つかっちまったな・・・)

俺がそんなことを思っていると、ミヤモトが俺の連れている3人の少女たちに目を向けて「おっ」と声を上げた。

ちっ、こういうクズが考えることは本当にわかりやすいな。

「なんだよ、可愛い子連れてるじゃねーか。しかも3人とか、マサツグには似合わねーんだよ! おら、3人とも俺に寄越せ。文句ねーだろうな? ねえ、君たちもこんな奴より俺のほうが良いだろう?」

そう言って猫撫で声で少女たちに手を伸ばしたのである。

こうやってかつて学校でも彼氏がいるいないに関わらず、そのルックスで可愛い女性たちを食い散らかして来たのだ。

俺はすぐにそれを止めようとする。

・・・だが、そんな必要は全くなかった。

「ご、ご主人様ぁ・・・気持ち悪い人が近寄ってきます・・・」

「え?」
ミヤモトが何を言われたのかわからず、笑顔の表情のままで固まる。それはかなり間抜けな光景だった。

「マサツグ様、何なんですか? このゴミは? ゴミが私たちに話しかけてくるなんて、今日はおかしな日ですねえ」

「なあっ!?」
エリンの辛辣な言葉に、ミヤモトが口をパクパクとした。

シーも口を開いた。
「蛆虫みたいだからーあんまり私たちの視界に入らないようにして欲しいのー。視界に入るだけで不快なのー。マサツグさんさえ見えていればそれでシーは十分なのー」

「なっ、なっ、なっ、なんだとおー!!」
絶世の美少女から次々と投げかけられる罵詈雑言に、とうとうミヤモトが聞いたこともないような裏返った声で絶叫した。

当然周囲から白い目で見られて注目されてしまうが、ミヤモトは完全に激高していて気づかないようだ。

まったくもって馬鹿丸出しである。

「おいゴミ虫ミヤモト。こんな往来の真ん中で大声出して恥ずかしくないのか。っていうか俺が恥ずかしいんだ。いい加減どこかに行ってくれないか? お前みたいなのと知り合いってこと自体が恥なんだよ。頼むよ」

俺はそう心から懇願するが、ミヤモトはなぜかますます怒りだした。

「て、てめええええええええ、マサツグ、俺にそんな口きいてただで済むと思ってんのかあああ!!!」

その猿のような叫び声を聞いて俺は思わず頭を抱える。

「おいおい、もともと低かった知能がこっちに来て更に退化したんじゃないか? さっきからまともな言葉を話せてないじゃないか? 猿野郎が、いい加減にどっか行ってくれ。一緒にいるのがマジで恥ずかしいんだよ。ああいや、それじゃ猿に対して失礼か。やっぱ蛆野郎かな?」

おれはそう言ってから、「ウジモト君どっかいってね」と、本当に蛆虫に対してやるようにシッシと追い払う仕草をする。

「うわあああああああああああああああああああああ!!! てっめええええええ、マサツグ、許さねえぞ!!許さねえ!!!!」

おいおい、語彙が貧困すぎだろ。まじでこんなやつと一緒のクラスメイトだった事実が恥ずかしくなってきたぞ?

「はぁ、分かった分かった。聞いてやるから大声出すのをやめてくれ。本当に恥ずかしいんだよ。で? 許さねえって、お前みたいなゴミが何をどうするってんだ?」

俺は哀れになってついミヤモトに問いかけてしまう。

すると奴はぎりぎりと歯ぎしりを立てながらも何とか気分を落ち着けて話そうとする。

「へ、へへへ、マサツグ、てめえ、後悔するぜえ! お前の能力は何だったかな。そう、確か「守る」だろ? かーはっはっはっは。低レベルの戦士でも持ってるカススキルじゃねえか。まったく同情するぜ!」

はあ、と俺は何も知らない奴の哀れさにため息を吐

く。

少女たちも顔を見合わせて「何言ってるんですかこの人は?」と一様に呆れた表情を浮かべている。

そりゃそうだ。なんて言ったって、俺のスキル「守る(改)」は1億年に一人いるかいないかの超絶レアスキルなんだからなあ・・・。

知らないにしてもマヌケすぎるぞ、ミヤモト・・・。

っていうか、そんなことより、ともかく前置きが長い!また話が脱線してやがる。いい加減学んでくれ。どんだけ馬鹿なんだよ。

「はあ、なあ、ゴミ。いいから早く話を進めろカス。蛆虫の戯言に付き合ってる暇はないんだよ。一回だけしゃべるチャンスをやるから、脱線せずに頑張って説明って奴をしてみろ。まあ、猿以下の知能じゃあ難しいかもしれんが・・・」

皆さん! 断じて俺はミヤモト君をイジメて泣かせた訳ではありませんからね!

「ち、ちくしょう! 返せ! 返せよ! 俺の聖剣を返せ!!」
そう言ってミヤモトが泣きじゃくりながら俺に迫ってくる。
「いや、もちろん返すさ。ふう、まるで俺が弱い者イジメをしたみたいに思わるじゃないか。
そうだ、ちゃんと説明しておこうじゃない。皆さん! 俺はいじめをしてるわけじゃありませんよ!!」
俺はそう言って周りにイジメではないと大声で説明をする。
「や、やめろよ! 俺はイジメなんて受けてる訳じゃねえ!い、いいから返せよ!」
「だからそう言ってるんだ。いじめなんて最低の行為を俺はしてる訳じゃないから。
周りの人たちにも言っておかないと。皆さん! 断じて俺はミヤモト君をイジメて泣かせた訳ではありませんからね!」
「うわあ! やめろよおお!!」と俺を制止しようとしてくるミヤモト。

だが、俺は諦めずに「イジメではない」と念入りに宣伝する。
ふう、これくらいやっておけば勘違いはされないだろう。
「うう、ぐす、ぐす・・・許さねえ・・・許さねえぞ・・・マサツグ・・・。俺に公衆の面前で恥をかかせやがってええええ」
「別にお前の許しなんかいらん。だいたい何でお前みたいなゴミに許される必要があるんだ?
わけのわからないことを言ってないで、この剣を持ってさっさと城に帰れ」
俺はそう言って黄金の聖剣「人類の守護剣」を差し出す。
それをミヤモトはひったくるように受け取った。
が、しかし・・・!
「ぐがああああああああああああああ!! 重てえええええええええええええええ!!
手、手が千切れるうううううううううううううううううううう!!!!!!!」
突然、ミヤモトが叫び声を上げたのである。
「何言ってるんだ? こんなに軽いじゃないか?」
俺はそう言って、剣に押しつぶされそうになっているミヤモトから、軽々と聖剣を取り上げた。
「う、うぅ~、ど、どうじでええええ」
ミヤモトが鬱陶しいすすり泣きの声を上げる。

「も、もしかしてご主人様こそが聖剣の使い手なんじゃないですか?」
と、そんなことを突然リュシアが口にした。
ん? どういうことだ?
「有名なおとぎ話ですので聞いたことがあります。聖剣は聖剣に選定された“担い手”にしか扱えません。
ただ、担い手が近くにいない場合、他人に運ばせるために、あえて台座から抜かれることがあるとか」
「ん?要するに俺が本来の聖剣に選ばれた勇者で、ミヤモトは俺に剣を渡すために選ばれた、ただの一般人だった、ってことか?」

「じゃあ、洗いっこするか」

「じゃあ、洗いっこするか」

「よ、よろしくお願いするのじゃ!」

俺と妙に嬉しそうなラーラは湯船から上がると、洗い場でお互いに向き合って座り、タオルでお互いの体を洗い出すのであった。

それにしても、幼いのによく育ってるな。シーほどではないが、数年後にはそれを追い抜くのではないかという程の実り具合である。

ちなみに、石鹸はまだない。「まだ」、というのは近々作成予定だからである。

「あっ・・・」

と、洗っているとラーラが少し大きな声を上げた。

彼女のお腹あたりを擦ったのだが、どうやら少し敏感な場所だったらしい。

何せ二人とも、存在するのが奇跡と言って良いくらいの美少女だからなあ。

エリンは、ハイエルフで唯一生き残ったお姫様だ。
ほっそりとしていて、どこか幻想的な雰囲気を持っている。
そんな彼女が背中まで伸びた美しい金髪と白磁のような真っ白な肌を、今はお湯にしっとりと濡らし、肌をやや薄桃色に色づかせているのだ。
神の造形と思われる完璧な容姿と、まだ完成する前の未成熟な身体が相まって、そのことが逆にとても12歳とは思えない美しさと色気、そして背徳感を醸し出している。

一方のシーは対照的な美少女だ。
身長も160cmくらいで俺より少し低いくらいだが、ともかくスタイル抜群、容姿端麗を絵にかいたような存在である。
優しい水の色をしたロングヘアーと同系色の瞳が柔らかく、優しそうで、常におっとりとした雰囲気をしている。エリンとは逆に実ったそれは抱きついた俺の身体で柔らかくたわむ。
文字通り女神様といったところだ。

そう言って顔を赤らめ、大事な部分を手で隠しながら、魔王ラーラが現れたのである。

ラーラはエリンと同じ年齢の幼い美少女でありながら、魔族ゆえか成長が早いようで、エリンにはない果実を既にたわわに実らせているようだ。
少しつり上がった大きな瞳も、今は照れているのか伏し目がちであり、それが妙に可愛らしい。
悪魔らしい黒い尻尾も困ったように揺れている。
美しい銀髪をしとどに濡らし、それをお湯のせいか照れのせいかでピンク色に染まった白磁の肌へと張り付かせた様子はやけに扇情的でもあった。

特に俺が彼女の果実の部分や、少しデリケートな部分を軽く洗った時には、唇を強く噛み締めて、漏れそうな声を必死でこらえているようであった。

「嫌なら」

「嫌ではない!」

・・・とのことであった。

うーむ、よく分からん。

とにかく、そうして、俺が彼女の体を洗い終わる頃には、彼女はどこか逆上
のぼ
せたような様子で、荒い息をつくのであった。だが、どこか非常に満足そうな表情だ。

きっと、体が綺麗になって嬉しいのだろう。

ふぅ、一段落だな。

と、俺が一息ついていると、いつの間にかリュシアやエリン、そしてシーが期待する眼差しで俺の方を見ているのに気がついた。

やれやれ、お前たちもだったな。

俺が手招きすると、少女たちは嬉しそうな様子でこちらにやって来るのであった。

お風呂タイムはまだしばらく続きそうである。

339: 風吹けば名無し@無断転載禁止 2016/10/19(水) 16:53:06.68 ID:wCpMFJ5l0
>>30
キモすぎて草

461: 風吹けば名無し@無断転載禁止 2016/10/19(水) 17:02:04.34 ID:kFvemXyi0
>>30
なにをどうしたってこんなんキモいけど
一人称視点で語ってて「エロ目線は一切ない、そういう発想にすら至らない」というシーンなら
「果実の部分」なんていうエロ向け表現したらアカンわ

もっと淡々と人体としての表現せんと

804: 風吹けば名無し@無断転載禁止 2016/10/19(水) 17:34:01.24 ID:/fWHGwdt0
>>30
果実の部分って表現が鳥肌立つほど気持ち悪い

陰キャ作者の怨念が込もったあらすじ

大賢者「ファッ!?」

クラスカースト最下位な俺が、大賢者の弟子になった結果
作者:トラ子猫
剣と魔法の世界にクラス転移したけど、ここでも俺はやっぱり落ちこぼれのままだった。クラスメイト達からは足手まといと罵られ、ついには右も左も分からない異世界の森に捨てられてしまう。
そんな俺の前に現れたのは、かつて五人もの勇者を育てたという大賢者。
才能を見出され弟子入りした俺はメキメキと順調に力を伸ばし、いつの間にか師匠の教えたかつての教え子達にも勝る力を手に入れていた。
「もうお前に教えることは何もない。その力をこの先どう使うかはお前の自由じゃ」
ある日師匠にそう言われた俺は、かつて俺をバカにしやがったクラスメイト達に復讐するための旅に出る。



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