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ディズニーランドに学ぶ『ブロークンウインドウ理論』の使い方

経営学

『ブロークンウインドウ理論』知ってますか?

割れた窓を見た人が、「この場所は防犯に配慮していない」と感じ、犯罪を起こしても大丈夫ではないかと考えることから、犯罪の発生件数が増えるという理論です。

言い換えれば、小さな犯罪も徹底的に取り締まることによって、凶悪犯罪をも防止できるという考え方のことです。

犯罪の多かったアメリカで検証された理論で、日本では『割れ窓理論』とも言われています。

調べてみると、この理論を活用して犯罪率を下げることに成功したケースはたくさんありました。

・駐車違反を徹底して取り締ることで、街の他の犯罪が減少したケース

・地下鉄に描かれたらく書きを、徹底的に消すことで、地下鉄内での他の犯罪が減少したケース

中でも特に有名なのが、ニューヨークのルドルフ・ジュリアーニ市長。

この理論をいち早く取り入れ、当時多発していた犯罪が約70%以上もの割合で減少したとされています。

同じ心理作用で、ゴミの多い場所は、始めにポイ捨てされているのを見た人がここなら捨ててもいいかなと考え、ゴミが増えていきます。

そして、この『ブロークンウインドウ理論』は犯罪防止だけなく、ビジネスにおいて活用されているケースも少なくありません。

日本でよく知られているのは、日本の東京ディズニーランドとディズニーシー。

パーク内のささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗りなおしや破損箇所の修繕を見つけ次第頻繁に行うことで、従業員だけでなく、来客のマナーも向上させることに成功しているそうです。

また、アメリカのデパートチェーン『ノードストローム』のように、キズを治しておくという消極的な対策だけでなく、「割れ窓」の対極である意味合いのピアノ生演奏を顧客に提供するなどして、売り上げアップにつなげている例もあります。

ディズニーも、子どもに夢を与え、たくさんのリピーターを抱えるテーマパークでいられるように見えないところに労力をかけています。

オフィスワーカーでも、挨拶、時間、期限、小さな嘘など、社会人として基本的なことを見逃していると、それが割れ窓になってしまうのではないかと感じます。オフィスの環境が良いだけで写真の業績が上がるというデータもあることからも、些細なことの重要性が見えます。

一歩先をいく、上を向いていける企業であるために、ノードストロームのように、割れ窓理論をネガティブな方面にだけ使うのではなく、ポジティブな意味で、新しい方法や他と違う、目を引く方法で取り入れていくことも大事だと感じます。



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