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クロスバイクのブルホーン化手法

自転車

Vブレーキ車をブルホーンにする手法の違いの解説

ハンドル径
22.2mmと23.8mmがある。
特に理由がなければ22.2mmの方が良い。
ただし、22.2mmだと一般的なバーテープでは握りが細すぎてしまう。
バーテープを二重に巻く・厚みのあるバーテープにする・ゲルパッドを入れるなどの工夫が必要。

ステムクランプ径
特に理由がなければ25.4mmにする。


概ね肩幅(成人男性で40cm程度)に合わせる。
広いほど安定するが、握りにくく空気抵抗も増す。

リーチ
16cm程度の長いもの(ロングブルホーン)と、12cm程度の短いもの(ショートブルホーン)がある。
ロングブルホーンだとハンドルが遠すぎ、ステムを短いものに変える必要が出てくる場合がある。
ショートブルホーンの選択肢はほとんどない。

ドロップ
大抵は若干上向きに取り付けるので、ステムよりも高い位置にハンドルが来ることになる。
すると十分な落差が取れなくなる可能性があるので、その場合は肩下がりのドロップハンドルを使う。

ほぼ上曲がりの分だけ下がっている。

バーエンドに取り付けるレバー。
Vブレーキ用がある。
ブルホーン化でよく使われる。

肩部分でも握れるフラットブレーキレバー。
基本はフラットメインなので、ショートブルホーンでないと角部分は届かない。
カンチブレーキしか使えない。
補助ブレーキを取り付けた方が実用性は上。

本来補助ブレーキとして使うレバーを、先端に取り付ける。
エアロブレーキと違ってバーエンドが埋まらず、サムシフターと位置を入れ替えたりバーエンドミラーを挿し込んだりできる。
本来の用途としてフラット部分にも取り付けても良い。

Vブレーキが引けるのはRL740しかなく、製造終了のためオークションでしか手に入らない。

タイコが飛び出る欠点がある。(飛び出た分だけ削る手もある)
リターンスプリングがない欠点もあるが、アーム側のバネを強くすれば問題ないと思われる。

フラットハンドルのブレーキレバーを流用する。
ワイヤーが前に飛び出してださい。
フレキシブルガイドパイプで180°に曲げてバーテープで巻けば、多少は目立たなくなる。

ドロップハンドル用のブレーキレバーを取り付ける。
ブラケットが何の意味もなく、見栄えが悪い。
ミニVブレーキ・カンチブレーキに限り、STIも使える。

シフターの選択肢

親指で操作する。
大抵の場合はブレーキレバーの手前に取り付ける。
特に理由がなければマイクロシフト製のものを使う。

握りに干渉しやすい。

フロントはフリクションしかなく、変速の度にレバーの微調整が必要。
襷掛けでもチェーンが擦らない利点もある。

親指と人差し指で操作する。
バーエンドに挿し込む。
エアロブレーキとの併用不可。

フレームの専用台座かコラム・ハンドルバー・バーエンドなどにマウンタで取り付ける。
手で握って傾けるので、サムシフターよりも力が要る。
サムシフターとは左右が逆になる。
元々台座があるならこれでも良いが、あえて付けるほどでもない。

最も操作性が良く、低コスト。
角部分に取り付けると、ワイヤーが前に飛び出してださい。
フレキシブルガイドパイブで曲げてハンドルにバーテープで巻くと、変速性が悪くなったり変速が重くなったりする。
フラット部分に取り付ければ特に問題はないが、角から手を離す必要があるし、場合によってはシフターを削る必要もある。

ブラケット部分が何の意味も持たず、見栄えが悪い。
ブレーキはミニV・カンチしか使えない。
MTB用のフロントディレイラーや11s以上のリアディレイラーを使っている場合、ディレイラー交換も必要。

Vブレーキ(アーム比4.0)
Vブレーキでキャリパーブレーキ用レバーを使うのは無謀。
アーム比が違いすぎるため、遊びを同程度にするとクリアランスは0.50mmしかない。(通常は1mm)
少しホイールが振れただけでシューが擦ってしまう。

ミニVブレーキ(アーム比3.0~3.4)
一番アーム比がキャリパーに近いのは926ALの推定3.0なので、ここでは926ALを使うものとする。
それでもキャリパーブレーキの2.0には程遠く、遊びを同程度にするとクリアリンスは0.67mmしかない(適正は1mm)。
ミニVならキャリパー用レバーでも引けると言われているが、それはシマノの新キャリパー(クリアランス0.80mm)の話なので、一般的なキャリパー用レバーではクリアランスが狭すぎる。

ブレーキレバーとシフターを離した例

※これはエアロブレーキではなく補助ブレーキ
シフターを離すことでブレーキを握りやすくしてある。
ただし、変速時はブレーキが掛けにくくなる。

シフターの角度を変えた例

シフターが邪魔になることを体感しているようで、角度を変えて回避している。

組み合わせ例:フラットハンドル用ブレーキレバー+ラピッドファイヤー

いわゆるエビホーン。
見栄えは悪いが操作性は最も良く、犠牲になるものもなく、低コストで実現できる。

費用は約4000円(内2000円がワイヤー類)。
ワイヤーはリアをフロントに流用してコストを抑えるものとする。
消耗品を除けば実質2000円ほどしかかからない。

出典ameblo.jp

何も使わずワイヤーを前に飛び出させた例

バナナなしだと更に数cm程度飛び出る。

出典ameblo.jp

バナナを使ってもこれくらい飛び出る。
8sのブレーキ・シフター一体型レバーで12cm程度(内インジケータ部分が8cm程度)飛び出る。
必要は+3000円。
バナナの角度は135°程度なので、複数個使ってワイヤーをハンドルに巻くのは無理がある。

ワイヤーは目立たなくなるが、シフターの変速性が落ちる。
ブレーキはさほど問題なし。
費用は+2000円。

先端パーツを引き抜けき、アウターキャップをはめ込めばシフトアウターとして使える。

シフトの操作感だが、やはりかなり重くなった。これだけケーブルをグリグリ曲げているので当然だが、まあギリギリ操作できるレベルだ。

ワイヤーをハンドルに巻くと、変速が重くなる。

組み合わせ例:補助ブレーキ+バーエンドコントローラ

バーエンドコントローラを使う場合の組み合わせ。
エアロブレーキ+サムシフターと違い、握りに不都合はない。
ただし、変速時はブレーキレバーに手が届かない。
Vブレーキが引ける補助ブレーキが入手困難なので、今からこの構成を構築するのは難しい。

組み合わせ例:補助ブレーキ+サムシフター

エアロブレーキではなく補助ブレーキを使う。
どちらを手前にするかは好みで。
バーエンドが空くので、バーエンドミラーが取付可能。

シフターはコマンドシフター

組み合わせ例:ギドネットレバー+ラピッドファイヤー+ショートブルホーン+カンチブレーキ

フラット部分を主に使う場合の組み合わせ。
フラットハンドル+バーエンドバーと違い、ブレーキが掛けられる。
制動力が落ちることから、基本的には低速走行になる。

カンチブレーキ(アーム比2.0)
キャリパーブレーキと同じアーム比なので、キャリパーブレーキ用レバーが使える。
しかし、制動力は実質的にはその半分しかないとされている。
クリアリンスを狭めれば最大制動力は多少上がるが、それでもキャリパーブレーキほどではないと思われる。
ギドネットレバーが使いたければカンチブレーキしかない。

組み合わせ例:エアロブレーキ+サムシフター

※フラットバーロードなのでVブレーキではない

定番のブルホーン化。
定番ではあるが、こういう完成品の自転車があるわけではない。
シフターの操作性が落ちる。
フロントはほぼ変速しない人向け。

シフターはエアロブレーキの手前に取り付けるのが基本だが、ハンドルを握る時に手に当たりやすくなる。

この構成では、右奥にミラーを取り付けられない。
サムシフターの手前にミラーを巻くという手もあるが、シフター・レバーが遠くなってしまう。
故にミラーは肩部分に取り付けるしかなく、視点距離が遠くなってしまう。

費用は3×8段で約2万円。
サムシフターが半分以上を占めている。
ちなみに3×8段をリア10段化すると+2万円で、そのうちシフターは約5000円。

※これはショートブルホーン
右奥にミラーを取り付ける余地がない。



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