アーケードシューティング歴史(1990年代後期)名作・良作まとめ! | 質問の答えを募集中です! アーケードシューティング歴史(1990年代後期)名作・良作まとめ! | 質問の答えを募集中です!

アーケードシューティング歴史(1990年代後期)名作・良作まとめ!

歴史

1990年代前期に活躍したアーケードシューティングをまとめてみました。昔のシューティングの話になるとよく出るタイトルを多く揃えてます。今回は1995~1999年を対象にします。シューティングに詳しくなりたい人は参考にしてみてください。なお、抜けているタイトルについてはご容赦願います。

ケイブの事実上の処女作。販売はアトラス。「首領」の命令で、自らの部隊の強化のために、異星から来た侵略者を偽って自軍を襲撃するという、とんでもないストーリーを持っている。ショットとボムの2種類を使って敵を殲滅。ショットボタンを叩くと拡散ショット、押しっぱなしだと移動速度が遅くなるが、強力なレーザーを撃てる。ボムは自機のショットによって変化する。

ヒット作「怒首領蜂」の前身にあたる作品であり、東亜プランの「ヴイ・ファイヴ」の血を引き継いでいる。当たり判定の小ささなどは「BATSUGUN」の血も引き継いでいるかもしれない。どことなく東亜プランらしさが感じられる作風となっている。

この作品は「弾幕」で難しくしているというよりも、嫌らしい弾の撃たれ方のせいで難しくなっている印象が強い。難易度の上昇は4面からが顕著で、ある程度パターン化ができていないと、なかなか難しい印象もある。アドリブでも何とか先へ進める怒首領蜂に比べると、過去のパターン性の強いシューティングをプレイしている感がある。

自機のショットの変化・コンボシステムは、首領蜂の頃から搭載されている。この作品ではコンボが途中で切れることが多かったりと粗削りな印象もあったが、後にブラッシュアップされて、洗練されたシステムに仕上がっていく。

「怒首領蜂」ではよく話題になる2周目だが、初代の頃からすでに存在している。初代の場合は無条件で2周目がプレイ可能。1周目の「7年後」という設定で、ヴイ・ファイヴのような連弾撃ち返しが飛んでくる。切り返し能力があっても、半端ない弾幕で圧倒されるかも。

そしてラスボスに、真ボスである「首領」が待っている点も、この作品で確立されている。真ボスはメカメカしい蜂の形状で、暴力的な弾幕ではなく、暴力的に速い弾で攻めてくるのが特徴。火蜂とはまた違った難しさを感じ取れる。

「ツインビー」「出たな!!ツインビー」に続く、アーケードツインビー第3作目。「ツインビー10周年」という名目で販売された。従来のツインビーのシステムに加え、4種類から選べる溜め撃ちが追加。さらに、両手には独自の武器を持てるように変更されている。難易度も3種類から選べ、まさに至れり尽くせりである。

「出たな!!ツインビー」で確立されたキャラクター性が益々前面に押し出される形になっており、キャラボイスに声優が使われたりと、演出面ではかなり豪華な仕様が施されている。オープニングでは、國府田マリ子さんの曲「僕らのステキ」が流れてくるため、当時は歌うゲームが少ない中においては、かなり目立っていた。

キャラクターボイスや、パステル調の色合いは歴代ツインビーシリーズ最高峰であるものの、一方で、敵弾やアイテムが認識しにくかったり、ランクシステムの所為でありえないほどに難易度が上昇したりと、ゲーム性にやや難のある出来であった点も否めない。シューティングにしては、やたらとポップ過ぎる所もあるため、評価が分かれがちなゲームでもある。

ポップなキャラクターが目立つゲームだが、歴代ツインビーをなぞるかの如く、難易度は非常に高めに設定されている。ノーミスで進むとランクが上がりまくり、敵弾の多さも目に見えて増す。恐らくは、歴代最強の難易度になるかも。

ボスは変わったデザインの敵が多く、特に5ボスのナンセンス大公が乗る「エレキドールエミリー」は、目をぐるぐる回しながらレーザーをぶちまけるという、何とも奇っ怪なボスである。

彩京の縦スクロールシューティング。6種類のレシプロ機から自機を選び、謎の秘密組織「CANY」の侵略を食い止めるのが目的。戦国エースやガンバードのようなショット・溜め撃ちを使い分けるタイプ。自機にはオプションが付いていて、それぞれの機体が独自の攻撃を行う。

いかにも彩京作品のテンプレートに則った作品であり、ぶれていない「彩京」を感じ取ることができる。敵弾は超高速で、決まった動きで交わすタイプ。パワーアップシステムも、オプションを装備するタイプにはなっているが、根本は戦国エース・ガンバードと変わらない。

それでも、彩京シューティングらしい「やりやすさ」も健在で、最初のステージは緩めの難易度で入り込みやすい。後半面は相変わらずの難しさだが、慣れていくにつれて徐々に上達を感じ取れるレベルになっている。6種の機体で独自の攻略を編み出せる面白さも、スピーディな展開も健在。面白さもまた、ぶれていない。

一方で、敵の戦艦・飛行船が突然変形したり、レシプロなのに宇宙に飛び立ってみたり、正統派シューティングの割に、さり気なく破天荒な展開を混ぜてくるあたりも、実に「彩京」らしい。正統派と異端のバランスが妙に成り立っているゲームでもある。

機体別に強さが極端な傾向にあるが、最終的にはどの機体でもクリアできるようにバランスは取れている。メッサーシュミットや震電が扱いやすく、ライトニング辺りはクリアには苦労する傾向あり。

本作は、なんとアーケード版に限り「脱衣」というフィーチャーが用意されている。ただし条件は厳しく、全てのステージで良い成績をマークしなければならない。ちなみに何故か震電に限り、アイン(の末裔)があられもない肉体美を(容赦無く)見せつけてくれる。Nice Body!!

家庭用はPSとSS版が存在している。どちらも家庭用ということで「脱衣」ギミックは無いが、アーケードとは違ったグラフィックを堪能できる。

ジャレコのパロディ系シューティング。歴代ジャレコシューティングのキャラクターが自機となり、ゲーセンを乗っ取った「ジーニアス山田」の野望を潰すべく立ち向かう。ゲームとしては、シンプルなボンバー系シューティングだが、選べるキャラクターの機体性能差が激しい。モードは「ノーマルモード」と「タイムアタックモード」がある。

各ステージが「ゲームセンター」にまつわるテーマを持っているのが特徴。例えば、1面にテーブル筐体や灰皿・ピンボールのバンパーといった物体が敵として襲いかかったりとか。UFOキャッチャーのぬいぐるみやレーシングゲーム、ブロック崩しといったレトロゲームがモチーフとなったステージもある。また、有名声優陣によるボイスも非常に印象に残る。ラスボスであるジーニアス山田のボイスを担当した千葉繁氏の声は、ゲーセンでやたらと響いていた。

スコア稼ぎが熱いシューティングで、ボーナス(棒にささったナス)を取り続ける事で取得できる「48050(ジャレコ)点」が入る様は、実に爽快。

キャラクターは全部で5種類選ぶことができる。そのうち「モモコ100%」に登場するモモコは、ボンバーを放つと、撃った回数によって何故かコスプレしたモモコが登場するという演出がある。ブルマだったり、はたまたナースだったりと、なかなかにショッキング。

家庭用である、セガサターン版の「ゲーム天国」は、ステージが幾つか追加されてたり、声優陣が追加されてたりと豪華。歌った歌詞が吹き出しとして襲いかかる「カラオケステージ」は必見。

サターン版オリジナルステージ。歌っているのはみさと役のこおろぎさとみ。

19XX(カプコン・1996)

カプコンの「1942」シリーズから派生した作品。ショット・ボンバー形式の縦スクロールシューティング。従来の19シリーズとは違い、舞台は戦乱の続いた世紀末になっているのが特徴。レシプロ機や戦艦の他に、近代兵器や、中には変形する機体も登場する。自機はシリーズの顔であるライトニングの他に、震電・モスキートの3種類から選択が可能。

本作は、ショットとボンバーに一工夫が成されている。ショットは少し溜めて撃つと「マーカー」を発射し、当たった敵に対して強力な弾(マーカーミサイル)を浴びせることができる。耐久力のある敵には有効な攻撃。また、ボンバーはボタンを押した瞬間から溜める事ができ、溜め時間によってさらに強力な攻撃を浴びせる事ができる(ヴァリアブルボム)。2度も弾消しができるので、使いこなせれば、攻略に役立つ。

難易度も前半から中盤までは抑えめ。自機の性能もあり、非常にやりやすくできている。ただし後半面は本格的な難しさに調整されており、一筋縄ではいかない。軒並み難易度が高いシューティングが多い中において、全体的なバランスが整っている良作に仕上がっている。

「19XX」には、19シリーズで何度か登場している「亜也虎」も登場する。ステージ1の「亜也虎改」はマーカーを使いこなせば誰にでも倒せるボスだが、後半ステージには機体の翼の部分が触手みたいに変形するタイプも出てくる。

それ以上に、本作は「F・ブラッカー」と呼ばれる黒いライバル機体が何度となく顔を出すのが印象的。19XXの目玉であり、後半に進む毎に強力な攻撃を繰り出すようになる。本作のラスボスでもあり、巨大な機体と合体する形態は、本作最大の山場である。

19シリーズの中ではバランスの取れた良作なのだが、どういうわけか家庭用移植がされていない。

ネオジオでリリースされた、ADKの対戦型シューティングゲーム。画面周りは、横画面を2つに分けて左右のフィールドで互いに戦うという、対戦パズルゲームみたいな形式になっている。使用できるキャラクター数は、隠しキャラクターも合わせて全部で13キャラクター。

シューティングに「対戦」の要素を加えたのが珍しい点。対戦要素を加えた作品は過去にあまり例が無く、格闘ゲームかパズルゲームに搭載されるのが常であった。この時期に対戦要素を加えた作品をリリースしたのは、ある意味革新的だとも言える。

作品の傾向はというと、ポップでカラフルな世界が印象的。ADKにしては、従来の対戦格闘ゲームに代表される濃い路線でないところに、物珍しさを感じる。システムはショットと「連爆」というシステムを有効利用する形になっており、シューティングでありつつも、パズルゲームのような面白さを兼ね備えた作品に仕上がっている。

変わったシステムが多いものの、シューティングとしての体裁はきちんと取れているレベル。リリースされた時代が時代だけに、対戦格闘ゲームに押されがちだった作品ではあったが、従来のシューティングに意欲的なシステムを盛り込んだのは「買い」である。

「対戦」である以上、キャラクターの性能差こそ激しいものの、やはりそこは腕前でカバーできるようにできている。腕が立てば、下位キャラでも上位キャラに勝てるようにできており、ADKの対戦格闘で培ったノウハウが生きている。

CPU戦は全7面構成だが、そのうちラスボスである「メモリー女王」の強さが半端ない。自機の攻撃を軽快なフットワークで交わし、なかなか被弾してくれない。それ故、ゲーム時間のほとんどは、メモリー女王戦で費やされる。

家庭用ではドリームキャスト版とPS2版があるが、PS2版「ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-」はほぼ続編と言っても良い。

ライデンファイターズ(セイブ開発・1996)

セイブ開発がリリースした「雷電」の派生作品。元々は「ガンドッグス」というタイトルで開発されていたが、売上等の関係で雷電が冠に付いたという経緯がある。作風としてはショット・溜め撃ちとボンバーを使いこなす、ややオーソドックスなスタイル。

雷電のように超早い弾が飛んでくるのが特徴だが、テンポが非常に早く、選択できる機体の数の多さから、どことなく彩京シューティングを思わせるものがある。自機の性能は機体によって極端であり、隠しキャラクターである「ジャッジスピア」「スレイブ」が強い傾向にある。

隠しボーナスの多さも本作の特徴。敵の同時破壊や速攻破壊などのボーナスが数多く仕込まれている。他にも、勲章ボーナスの細かい仕組みを知っていると、スコアが飛躍的に上昇する。また、自機に敵弾をかすらせると得られる「かすりボーナス」が導入されており、今後の数多くの作品にシステムとして盛り込まれる事となる。

デフォルトで選択できる6機体はやや弱い傾向があり、駆け出しの頃は、バイバーフェイズ1の自機「ジャッジスピア」を使うことになる。自機速度は非常に早いが、圧倒的に攻撃力が高く、速攻撃破などに向いている機体である。

続編には「2」「JET」があり、機体の数が初代の倍近くに増えている。続編も、システムの大元はほとんど変わっていないが、機体の強さの偏りが段々激しくなっていく傾向にある。

家庭用では、Xbox360にて「1」「2」「JET」が同時収録された「ライデンファイターズACES」が発売されている。



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