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見た目から入る万年筆の世界

通販

難しいことは考えずに「綺麗!」と思ったものを金に糸目をかけない(という仮定と妄想という)前提でピックアップしてみました。とりあえず「ほしいなぁ」から先に進めない苛立ちを皆さんと共有したいと思います。

道具の良さは、使い勝手や機能性という面と、装飾や資産としての価値という面の2面から評価できると思います。普段の生活の中では機能性を重視して、いかにコストに対するパフォーマンスを高めるかということに注力することが多いですが、やはり、人生を楽しみ、豊かにするためには、ある程度の装飾性や、手に入れ、所持することによる満足感というものも重要です。

そういった道具の中でも、万年筆は存在自体が「書く」ということを前提した生活に密着した道具でありながら、装飾可能なエリアをいくつも併せ持つ、ステータスアイテムとして持つことができる道具の1つ。

というわけで、ちょっと普段の数百円単位を気にする生活を離れて綺麗な道具の世界に足を踏み入れてみるのはいかがでしょう?

ペン先で魅せる

クロス社のペン、Sauvage(ソバージュ)のペン先です。この写真の右にボディがあり、そこは水色になっており、指先で持つ部分から銀色で滑らかな曲線を描いてペン先までつながります。綺麗なペンです。

お値段は175ドルほど。

クロス社のペン、Apogee(アポジー)のペン先です。実はこれ、そう法外に高くない部類の万年筆なんです。銀色のペン先ですが、18金にロジウムという金属のコーティングを薄く施したロジウムプレート仕上げ。

お値段は24,000円。

パイロット カスタム823という万年筆のペン先を、別のペンで選択できるフォルカン(FA / Falcon)という特殊な形のものに変えたものです。というわけで普通にお店でくださいといってもこの組み合わせはすぐには出てきません。
が、金製のシンプルかつストレートな綺麗さは万年筆の基本の美しさですよね。

お値段31,500円のペンそれぞれから部品をとったようなものなので、まぁ、6万円相当ってことですね。

パイロット カスタム743というペンのペン先の1つ「WA」ことウェーバリータイプです。滑らかに反ったペン先は角度や方向を問わず書きやすくするためのものだそうですが……曲線が綺麗です。

31,500円という値段は文具としては高いですが、万年筆としては中堅どころといったところですね。

パーカー社のペン、Premier(プリミエ)のブラックエディション。18金にルテニウムという金属でコーティングを施しており、黒っぽい色が特徴的です。

お値段は47,250円。

パイロット カスタム845というペンの、金にロジウムという金属のメッキを施した2色のペン先です。綺麗ですね。ロジウムメッキは万年筆全般でよく使われるコーティングで、安定して強度があります。

価格は52,500円。

ペリカン社のスーベレン M800というペンのペン先です。18金にロジウムコーティングが施されており、ペリカン社の同タイプシリーズ品の中では柔らかめの書き味で有名です。

軸の装飾や特別モデルなども出ていますが、標準的なもののお値段は52,500円です。

モンテグラッパ社のメモリアシリーズ。18金にロジウムコーティングされたすっきりしたデザインのペンですが、ペン先は独特の模様が刻まれています。

お値段995ドル。だいたい10万円くらいですね。

オノト社の万年筆、アビエイターです。イギリスの戦闘機スピットファイアの前身となったスーパーマリンS6Bをイメージして作られた万年筆です。ずっしり重めのボディでかなり重厚感のあるデザインです。

お値段は1450ポンド、23万円くらいになります。

ペリカン社の限定モデル万年筆「Calculation of Times」。文明が作った「時間」という概念をテーマにした模様や装飾を施した綺麗なペンです。18金のペン先には太陽を、キャップは日時計を、軸には1月から12月を形取ったシンボルが刻まれています。

760本限定でお値段は2,184ドル(今のレートだとだいたい22万円くらい)です。

モンブラン社の特注ペン、その名もウェディングペンです。モナコ公国王族の結婚式で誓いのサインを行う際に用いられたもの。

ちょっとお値段はわかりません。軸の方も素敵なデザインです。そちらは後ほど紹介します。

軸(ペンの本体部分)で魅せる

カランダッシュ社の細身万年筆、エクリドールシリーズ。軸の模様や素材によって値段はまちまちですが、この写真のモデルはペン先に18金を用いているちょっと高めモデル。

お値段は78,785円。

パイロット社95周年記念で発売された、蒔絵(まきえ)という、漆器に描いた絵に金などを散らして仕上げる技法で作られた軸を持つペンです。

お値段は105,000円。

螺鈿(らでん)という、貝殻などを漆に散らして埋め込んだ細工で全体を覆い、キャップ(万年筆のふた)周囲には朱鷺(トキ)をかたちどった模様が刻まれた美しいペンです。

パイロット社90周年の記念モデル、お値段は126,000円です。

モンテグラッパ社の万年筆、「アルケミスト」です。モンテグラッパのペンはどれも個性的、逆に言うならば、人によって好みがきっぱり別れる癖のあるデザインが多いので、おもしろい反面、苦手な人は苦手かも知れません。

正確な定価はわかりませんが、ぱっと見つけたショップでは3,420ポンド、約55万円くらいでした。

ペリカンのプレミアペンシリーズの1つ、トレド・ブラック M910です。セルロイドにシルバーで模様を描いています。

ペリカンのペンはインク吸入式がほとんどで、このペンも写真に見える緑の部分はスケルトンになっており、インクが見えるようになっています。

お値段189,000円。

ペリカン社の限定品万年筆、蒔絵(まきえ)で紅葉や銀杏を描いた、シックで美しいペン「照葉」です。ベースはスーベレン M1000というモデルで、基本的な書き味などはM1000と同等だとおもいます。

お値段は420,000円。

ペリカン社の限定ペン「Silver Screen」、銀幕……ですね。いわゆる。映画業界で使われるフィルムがセルロイドであることから、セルロイド製ペンが多いペリカン社が映画業界をモチーフにして作ったペンです。軸の星印には4つのルビーがあしらわれています。

お値段は262,500円。

ペリカン社の限定ペンシリーズ「世界の七不思議」の1つ「アレクサンドリア大灯台」です。落ち着いた青に金で装飾された軸、首のところ(指でつまむところ)には大灯台のイラストが描かれています。

お値段は441,000円。

モンブラン社のウェディングペン、先ほどペン先で紹介したものの本体部分がこちらになります。王族の結婚式で用いられたペン。スケルトン仕様で、キャップまでスケルトン。さらに、キャップを含めた全体にあしらわれている宝石は161個のルビーと128個のダイアモンドだそうで……

お値段は不明でも一向に構いませんよね?(笑)



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