Googleの偽サイトの中で最も有名な「Goggle.com」という悪質なサイトがありました。現在は消滅しています。どのようなサイトだったのでしょう。
「Google」のミススペルを利用してウイルスを感染させるサイト。
アドレスバーに「google.com」と打とうとして、間違えて「goggle.com」と、oを1つ減らしてgを1つ増やしてしまった!
こんなことを起こしやすい、インターネット初心者を標的にした悪質サイト。
一体何が起こるのでしょうか。
通常、検索機能で、Googleのうち少しミススペルがあれば、自動的にGoogleの検索結果が表示される(誤変換予測機能)ようになっています。しかし、Goggleはそれがされない上に、上の方に表示されるので注意してください。また、URLで直接「goggle.com」と打てばその機能は全く働かないのでさらに注意が必要です。
ウイルスにポップアップに誘導に…
このサイトにアクセスすると、ポップアップがどんどん出てきて、裏ではスパイウェアやマルウェアといったシステムを破壊したり、情報を流出させてしまったりといった恐ろしいウイルスがどんどんインストールされます。
このサイトが出てきた当初、Windowsではポップアップに対してたいへん弱く、そこを突いて数々の人を恐怖へ陥れてきました。同じような「Gooogle」(詳しくは下で)「Googkle」「Ghoogle」といったサイトがたくさん出てきましたが、これらのサイトはサーバーが停止させられました。
最近のセキュリティソフトだと、ポップアップをブロックしたりインストールを防ぐことができますが、新種のウイルスが送り込まれるから防ぎきれずいくつかすり抜けることがあります。相手は数で勝負して、クラッシュに持ち込んできます。
コメントが多少邪魔ですが、Goggleにアクセスした結果が見られる動画です。コンピューターウイルス対策ソフトを提供しているマカフィーが検証した動画です。
※しかし、今は少し変わっているようですので、参考程度にお願いします。
筆者は2014年にGoggle.comの復活を確認、2016年に消滅を確認。
検索結果の上から2番目のサイト。
検索結果の一番上のサイト。
検索結果の拡大
Googleで「Goggle」と検索した結果を拡大。
URLは「google.com」です。
Goggleだけじゃない、Googleの悪質偽サイト
主にイタリア語。アクセスすると悪質なプログラムをダウンロードさせ、別のサイトへリダイレクトさせられ、Internet Explprerをクラッシュさせ、起動させるとスタートメニューが変更させられている。
ここで検索するとさらに別のウイルスプログラムのインストールを迫られる。
かなり悪質なサイト。現在も存在しているのでミススペルには注意!!!
Googleに見せかけた偽のサイトで検索すると、マルウェアのインストールを促される。
そのほかに「Googkle」「ghoogle」「gfoogle」「gooigle」といったサイトがありましたが、このサイトのドメインはGoogleに酷似しているために権利はGoogleにあるとして、調停機関に2005年に停止を求められ、現在は存在しません。
これらのサイトはセルゲイ・グリダソフという人物が2000年から2001年にかけて登録したサイトです。