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北斗の拳に学ぶ、6つの厳しい現実

北斗の拳

現実とは不条理に満ちている。そんなことを教えてくれたのが北斗の拳。

ハート様。北斗の拳随一のカリスマ拳法家であり、唯一呼び捨てが許されない立派なお方である。(英語でもMr.Heartと記す。)
ハート様は、KING(シン)配下の四天王筆頭でありながら、弱い者の味方をする“とってもいい人”である。サザンクロスのバーなどを見回り、部下達の悪行を見かけると遠慮なく粛清する公平な面を持ち合わせている。そのためハート様直属の部下も自然と規律正しくなっていったのである。
そんなハート様もKINGの配下というだけで「あの男」の被害者になった。その男の名はケンシロウ。

ハート様がいなくなったサザンクロスがケンシロウ去ったあと、無法地帯に戻ってしまったことは言うまでもない。

酒場で店主に暴行を加えるモヒカンザコを戒めるハート様。
もちろん暴力は使わずに自身のカリスマ性が持つ威圧感と言葉のみを利用してその場を収めた。
日頃から正しい道を歩んで精進しているものだけがなせる芸当である。
一般社会でもハート様のような善人はまっさきに葬られる。

このありがたいお言葉に感激した悪党は改心し、「一生ついていきます!」と、進んでハート様の部下となった。実際原作ではハート様の部下は悪事を働いていない。

作中でもハート様は悪事は一切犯していない。
せいぜい持病の発作で酒場のマスターをつい叩き殺してしまったぐらいだが、これは割れたガラスを早く処理しなかったマスターに落ち度がある。
飲食店では長時間割れたガラスを放置するなんてことはありえない。

北斗神拳伝承者ケンシロウは北斗神拳を本来の姿である暗殺拳、つまり殺人道として使っていた。だが、ケンシロウの問題点はむしろ礼儀知らずなところにある。それを証拠に「人に道を尋ねる手段」として北斗神拳を使う。ある者は口を割らせる秘孔を突かれ、またある者は顎を粉砕して無理やり吐かされた。運良く助かる場合もあるが、そのほとんどは吐いた後に結局屠られてしまう。無傷で済んだ者はわずかに一名だけだ。
まあこんな時代である。所詮はモヒカン、それに類する連中なので葬ってもさほど責められる行為ではないかもしれない。しかし、アルさんのケースではケンシロウは『場所を知っていたのに、偶然に通りかかったアルさんをそのときの気分だけで血祭りにあげた』のである。ではその全貌を検証してみよう。

▲アルさんには何の落ち度もない。ただ近くを通りかかったという理由だけで、アルさんの愛車を破壊。おそらく巨大な岩でも投げつけたのであろう。ちなみにアイヤ~はビックリした時、痛い時に使う。

▲絶妙な受け身で何とか助かるアルさん。『気』だけで『暗殺拳』の使い手であるケンシロウが背後にいると見破り、この地を治める修羅のアルであると伝えるが、ケンシロウは全く聞いていない。注目すべきは「支配する」でなく『治める』というセリフ。ケンシロウは修羅=悪と決めつけていたようだが、アルさんは民に尊敬される領主様だったのだ。

▲いきなり顎を掴み、脅迫。アルさんも「えっ」と信じられない行動に驚きを隠せない。さて、このケンシロウの冷淡な表情を見てもまだ救世主と思いますか?こんな物の聞き方では例え知っていても答えられるわけない。車を弁償しろ!!

▲短気にもこれだけの問答で聞き出せないと判断した、とっても語彙の少ないケンシロウ。しかも「ある」「ない」について日本語の解釈で勝手にキレている。中国語では語尾が発音上舌を巻いて「ある」と聞こえることがあるのだ。日本語で中国人が「ある」をつけることはないが、修羅の地では中国語が常用語で、読者にわかりやすく日本語に訳してあったものと思われる。

▲この時点で既に秘孔を突きまくり、聞き出すつもりが毛頭ないのがよくわかる。リン探しでイライラしていた鬱憤を晴らしたに過ぎないようだ。アルさんは「義侠心」「忠誠心」「漢の意地」など諸々の理由で言わないと固く決心していたのだ。拳王配下で口が堅そうで軽かった男とは分けが違う。
ちなみに「ひょんげ~」は「そんな~」→「ひょんな~」が訛ったものだ。また「ないあるないあ」で区切らないといけない。「ないあ」の後にスペースがあるのにわざわざ改行しているのには意味があったのだ。もしかして一呼吸置いたのかもしれない。

▲あまりにもひどい結末だった。アルさんは『脅迫では主君を売らないという義侠心と漢気』を感じ取ってもらえれば殺されるとは思っていなかっただけに「まさか」の最期だった。ケンシロウは主従関係を結んだことがなく、義兄でも平気で葬るように義の心はほとんど持ち合わせていなかった。アルさんにとっては全くもって大誤算。
そして何よりもひどいのは、アルさんを葬った直後に振り向いて「あれか…」と冷然に言い放ったことにある。ケンシロウは既にハンの居城を知っていたのだ。天国でアルさんは「あなた知ってるアルよ!!」と叫んでいるに違いない。ここにまた一人の英雄が散っていった…。

サウザーは本来孤児であり、南斗鳳凰拳先代伝承者・オウガイに拾われ、鳳凰拳を伝承すべく厳しい修行の日々を送っていた。オウガイは厳しい人物であったが、決してサウザーに対する愛を忘れず、鳳凰拳の技を彼に授けてゆくと共に実の親のように優しく接し、幼少期のサウザーは彼を「お師さん」(アニメでは「先生」)と呼び慕っていた。そしてサウザーが15歳の時、目隠しをして襲い掛かるある敵を倒せと命じられ、彼はその命に従って敵を切り裂いた。しかしその敵とは彼の師・オウガイ自身であり、「新たな伝承者に倒されるのも一子相伝の宿命」、「お前の瞳の中に極星の“南斗十字星”を見ていた」と言い残し絶命した。

愛する師・オウガイを自らの手で葬ることになり、愛することの無常を知った幼き日の聖帝サウザー。

愛を忘れるために自暴自棄になってしまう。

愛さなければ苦しみも悲しみもない。

最終的にはすがりついてしまう。
それでも相手は動いてくれないということも多い。

原作の「北斗の拳」ではシェルターが人で一杯の状態で、ケン・ユリア・トキのうち2名しか入れない状況でした。
見ると子供が沢山いるわけで、「おんぶか肩車すればいいじゃん」と当時は思ったものです(笑)。

切羽詰ったトキは自分を犠牲にして、ケンとユリアをシェルターの中に。
でも、どうみても十分すぎるスペースがあります。
まだ数人入っても問題はなさそうです。

おばさんはどういう基準でどう詰めてもふたりまでと判断したのか理解に苦しむ。
この極限状態にありながら、一人残らねばならないとなった時の人間心理を見るのを楽しんでいたのかもしれない。

矛盾を受け入れ、自らが犠牲になることを選んだトキ。
どう見てもあと10人ぐらい入れるスペースがある。
朝の小田急線のほうがまだ混んでる。

それでもケンシロウたちに笑顔を向けるトキ。
後ろでおばさんはほくそ笑んでいるに違いない。

5.いくら威張っても実力が伴っていないとすぐに出し抜かれる

北斗神拳の正統伝承者にケンシロウが選ばれた際、己の拳を封じられることへの恐怖と同時に、前述の「兄より優れた弟など存在しない」という信条から受け入れず、兄であるラオウとトキに「伝承者がケンシロウで良いのか」と問うなど、師匠の決定に一切納得しなかった。その後ケンシロウの元へ行き「親父に謝って伝承者を辞退してこい」と迫るが、脅迫じみた行動がケンシロウの怒りを買い殺されそうになる。しかし非情に徹せなかった当時のケンシロウは止めを刺さなかったため、辛くも命を拾い、その場から逃げ出した。

威張ってみても、実力が伴っていなければ結局は自分が惨めな思いをします。

結局はバレて立場が悪くなることのほうが多い。

アミバ様は天才である。「天才は自分では天才とはいわない」といわれているが、そんな決まりがあるわけではない。ユダ同様「ナルシスト」である事がそういわせているのである。では、アミバ様が天才である根拠をここに示そう。
(1)どんな拳法でも誰よりも早く習得する事ができる。
(2)北斗神拳を短期間、しかも独学で習得した。
(3)北斗神拳習得後さらに上を目指そうとした。
(4)誰も奥技を授けようとしなかった。

出典経絡秘孔究明会-北斗の拳

トキを名乗っていたアミバ様が本当にトキなのか確かめようとしたが、アミバ様はその天才的才能でトキの技をマスターしていた。
トキの技と寸分たがわぬアミバ様の技にさすがのケンシロウも驚きを隠せなかった。

アニメではこの後「やはり本物のトキか…!!」と台詞が続く。

天才とはいえ、努力なくしてはその才能は眠ったままである。
アミバ様は探究心も旺盛で、問題解決には実践をもって取り組んでいた。

見よう見まねだけで一子相伝であるはずの北斗神拳を完成させてしまったアミバ様。
大胆なことに正統後継者に対して自身が完成させた拳法を試すという行動に出る。
この大胆さも天才であるが故であろう。

この高さから落ちれば生きていられるわけもないのに、落とされた上に更に肉体を破壊されるという残虐な最期を迎えたアミバ様。
それほど彼の才能がケンシロウにとっては脅威だったのであろう。



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