意外と知らない！？命が安売りされる、原発作業員の「噂と現実」

実際に手にすることができた給与は、雇用時に約束されていた額の半分程度だった。

東京電力から給付される危険手当が含まれているのですが、その危険手当の全てが労働者に対して支払われるケースはほとんど無いのです。

払われる賃金は何らかの形で減額されており、中抜き業者は国からお金を貰い、スタッフに対して不当に安い価格で危険な任務を行わせているのです。

東電が支払っている日給は1人当たり10万円程のケースが多いが、それが下請け、孫請けに5次、6次とピンハネされ、少ない人だと5000円という。

作業現場では、雇用の発注者である東電の下に鹿島や大林組といった元請け、さらに７層を越す下請けが連なり、複雑な業務委託ピラミッドが出来上がっている。その末端には会社登記すらない零細企業も存在する。

多重下請け、賃金ピンはね、労働契約非提示・契約違反、偽装請け負い、労働安全管理劣悪・手抜き、労災適用困難などは日常茶飯のようです。おそらくは作業員手配師などとして暴力団なども入り込んでいるに違いありません。

仕事が全然安定しない。「一年ぐらい仕事がある」と言われて来ても、当てにならない。一カ月半で被ばく線量が一年の上限に近づき、現場を去らざるを得なかったことも。

○原発作業員に放射線の説明と、収入・保証と安全性の両立が課題

○福島原発収束作業で下請けが倒産・撤退する企業がこのままでは増える

▲東電社員は年収大幅アップ 福島原発作業員は時給制で給与カットに撤退の話も 酷すぎる格差

そもそも国から総額４兆５１０４億円に上る税金が投じられていなければとっくに潰れていた会社だ。