公園でリンチ事件が起き、
主犯格の男子生徒1人とそのグループの学生4人が逮捕された
リンチを受けた少年は死亡していた
死体は埋められており、
ひどい暴行が加えられ失血死したものと思われる
事件の発覚は、リンチをする前に記念撮影と称して撮った
6人の少年達の写真からわかった
なお、○○市では昨月に主犯格の学生と
同校の男子生徒が行方不明となった事件も起きており
警察は主犯格の少年グループと
その事件との関連があるかどうかも追及する方針だ
主犯格1人+4人+被害者1人=6人
だけれど、記念撮影の写真を撮ったやつはどこにいるんだ??
行方不明になった男子生徒が殺されていて、幽霊となって写ったとかそういうかんじなのかな
私は仕事ですごく疲れ自分のマンションに帰ってきた。
高い階に住んでいるのでエレベーターに乗ろうとしたらすでに男が乗っていた。
男は帽子を深く被り顔を見せないようにして立っている。
「気持ち悪いなぁ」と思ったが仕方がないので軽く挨拶をして乗った。
男は返事もせずただじっとうつむいたままだった。
男は途中でエレベーターを降りた。降りる時に肩がぶつかった。
一応私は「あ、すいません」と謝ったが、
その男は無視してまたさっきのように顔を見せないよううつむいたまま降りていった。
自分の部屋に帰り、少し落ち着いたところで何気なく男とぶつかったところを見てみると、結構派手に血がついていた。
「うわぁー、なんなんだ。気持ち悪い」と思ったがさほど気にせずにいた。
それから何日か後、突然部屋のインターホンが鳴った。
『ピンポーン』「誰だろう。」とドアの覗き穴から見てみると警官が立っており、
「すいません、実はこのマンションで何日か前に殺人事件があったのですが、
あやしい人物などを目撃されませんでしたか?」
と聞いてきた。
「あ、あの人のことかな」と思ったが、その時見ていたドラマがちょうどいいところだったし、仮に「見た」とでも言おうものなら詳しく聞かれてかなりの時間を割かれてしまうし、大変だと思ったのでドア越しに「いいえ、見ていません」と言うと、何事もなく警官は帰っていった。
それから次の日、テレビを見ていたらニュースである殺人事件のことを報道していた。
場所はこのマンション。あの変な男とエレベーターに乗り合わせた日だ。
「やっぱりあの日なにかあったんだ」もう犯人は捕まったらしい。
そのあとテレビに犯人の顔写真が映された。
あの警官の顔だった。
これは私だったら騙されていたかもしれません。
それでは解説です。
後日「訪ねてきた警官」が実は「エレベーターで一緒になった気持ちの悪い男」で、「殺人事件の犯人」だったと考えると全てが繋がってきます。
エレベーターで会った時は、帽子を深く被り顔を見せないようにしていたので、顔は見ていないのです。
恐らく、警官の変装をして、目撃者を探していたのでしょう。
ドア越しだったからこちらの顔は見えていないのが全ての救いで、ここで「見た」とでも答えていたらこの語り手の命はなかったかもしれません。
言わなかった理由は別でしたが、運が良かったですね。ほんの少しの判断が生死を分ける、とても怖い話ですが、こういうことはよく身の回りにありますよね。
友人とキャンプに行ったんだ
遊び疲れてブラブラ一人で歩いてると結構長い吊り橋が
下は川で、落ちたらひとたまりも無い様な高さ
スリル感を味わいながら渡ってると、いきなり踏み板が外れ転落!
幸い転落防止用のネットに引っかかり事なきをえた
悲鳴に気付いた友人が急いで助けに来てくれた
俺「死ぬかと思った」
友人「大丈夫だったか?ホント、ロープくらい修理して欲しいよな」
この話は一緒にいたのが「友人」というところがとても怖いですね。
それでは解説です。
語り手も危ない思いをしましたが、実際は「踏み板が外れて」転落しました。それにも関わらず、この友人は「ロープくらい修理して欲しい」と発言しているのです。
違和感ありまくりです。
さらに、この友人は悲鳴に気づいて助けにきたということから、転落した瞬間は恐らく見ていないのに、なぜロープが原因だと思ったのでしょう。
単にそそっかしい奴ではなかったとしたら、もしかしてこの友人が予めロープに切れ目などを細工していて、語り手を事故に見せかけて殺そうとしていたのかもしれません。
とはいえ、最終的にはこの橋には転落防止ネットが張られたことから、どんなことがあっても落下して死ぬということはなさそうなので、何かしらの脅しかイタヅラだったのかもしれません。まぁ、イタヅラでも十分怖いですけどね。
-IMI-
とあるひき逃げ
去年、友人の妹が車にはねられて死んだ。ひき逃げだった。
犯人はまだ捕まっていない。
その悲しみせいか、去年の誕生日に友人は祝ってくれなかった。
今日の誕生日、友人は久し振りの笑顔を見せた。
そして、誕生日プレゼントがあると言われた。
「直接渡すのは恥ずかしい。紙に書いておくから、俺が帰ってから探してくれ。」
と言われた。
友人が帰ったら、俺はプレゼントを探しはじめた。
すると、友人が置いて行ったのか紙に、調味料の棚の、お酢の上の段の布の中にある。
と書かれていた。
自分はすぐにそこに行って確かめた。
あの友人が何をくれるのか楽しみだった。
布と一緒においてあった紙には、腐る前に食べてくれ。
と書かれていた。
布の中には俺の大好きなぼた餅がくるまれていた。
まだ食べていないがとても美味しそうだ。
友人には何を返そうかな。
酢の上 → し」
「布の中 → 『ぬ』と『の』の中・・ → ね」
しね
友人はわかっていた。つまりこいつがひき逃げ犯だ。
おそらく、ぼた餅を食べたら・・・。
復習が完成するだろうな。
犯人は君かね?
23日
「犯人は君かね?」
「違います」
24日
「犯人は君かね?」
「違います」
29日
「犯人は君だね?」
「はいそうです」
31日
「犯人は君かね?」
「違います」
34日
「犯人は君だね?」
「違います」
35日
「犯人は君かね?」
「違います」
36日
「犯人は君かね?」
「はいそうです」
40日
A「犯人は彼だよ」
「そうですか」
55日
「・・・・・俺はやってない」
取り調べって怖いすね。
23日から約一週間後の29日に罪を認めている(認めざるをえなかった?)のに、まだ執拗に取り調べは続き、挙げ句の果てに40日には他の誰かが犯人に仕立て上げられてしまっている・・・
どれだけ生きていたいか、好きなように言ってみなさい」
低く響き渡る神々しい声で問いかけられた。
100年か?いっそのこと永遠か?
しかしいきなり聞かれても困ってしまう…
「さっさと起きて、ごはん食べに来なさい!」
母親の声に起こされた。やっぱりあれは夢だったのか。
「あと10分だけ…」
剥ぎ取られかけた布団を引きずり戻す。
「そうか。分かった」
それは明らかに母のものではない声だった。
おかあさん、間が悪いですね。。
『どれだけ生きていたいか、好きなように言ってみなさい』
↓
『あと10分だけ…』
つまり、この神々しい声が、実際に生きる期間を決められるのであれば、
語り手は10分後に死んでしまうことにる。ご飯食べられるのかな、笑