ジブリ映画の中でも特に人気が高い「魔女の宅急便」。この映画、実は原作があり、その後の壮大なストーリーがあることを知っていましたか?。原作は6巻まで続き、主人公のキキは35歳まで成長。そんな映画「魔女の宅急便」のその後のストーリーをまとめています。
▼ジブリの名作「魔女宅急便」に続きがあった?
ジブリ映画でも、特に人気作品として知られる『魔女の宅急便』
「魔女宅」に続きがあること。 みなさんはご存知でしたか?
⊿今なお絶大な人気を誇る「魔女の宅急便」
一人前の魔女になるため自立の旅に出たキキの 冒険を描く「魔女の宅急便」は、89年7月29日、全国138館で公開
出典その他ニュース
公開から77日間で観客約265万人を動員。 1次配給収入では、この年の邦画トップの21億7000万円を記録するヒットとなりました。
1989年に公開された本作の人気は現在でも衰えることなく、2年に1度はテレビで放映されています
▼そんな「魔女の宅急」には原作があった
「魔女の宅急便」は、もともと角野栄子さんの絵本(1985年発売)が原作なんです
1985年の第1作目から最新作6作目のシリーズ累計150万部を超える大ベストセラー『魔女の宅急便』
⊿映画は原作の2巻までの内容にすぎない?
アニメ版は原作における1~2巻がフィーチャーされているに過ぎない
宮崎駿によるアニメ版は、細かい部分におけるアレンジは多々なされているものの、基本的な設定やストーリーの根幹になる部分については原作が生かされている。
⊿実際はキキ13歳から35歳までの壮大なストーリーだった
シリーズは全6巻 キキ、13歳から35歳までの物語
『魔女の宅急便』の原作は主人公の半生を描く壮大な物語だった
【ネタバレ注意!】魔女の宅急便のその後のストーリー
全6巻の原作では、キキが宅急便の仕事を通して様々な出会いと別れを経験し、魅力的な大人の女性へと成長していきます
アニメ版の物語の直後となる3巻で、キキは16歳に成長
⊿風変わりな女の子「ケケ」に振り回される3巻「キキと新しい魔法」
キキがコリコの町に住むようになって4回目の春。ケケという風変わりな女の子が転がりこんできたことで、キキの暮らしは一変
ケケは、キキの行く先々に現れては、何かと怪しい様子を見せます。キキの心は次第に不安や疑いでいっぱいになっていきました。ふたりは互いに反発しあいますが、やがて自分の本当の気持ちに気づいたキキは、また一歩、大人の階段をのぼるのでした
▼そして「トンボさん」との遠距離恋愛が始まった4巻「キキの恋」
三巻のラストでとんぼさんが遠くの町の学校に通うことになってしまい、キキの遠距離恋愛(遠距離片思い?)が始まりました
キキも十七歳。 待ちに待った夏休みが、もうじき始まろうとしていました
とんぼさんがいなくなって初めての夏休み、キキはとんぼさんは当然コリコの町に帰ってくるものだと思いこんでいました
出典「魔女の宅急便その4 キキの恋」(角野栄子) – 児童書読書日記
⊿ところが相変わらず虫に夢中なトンボさん
しかしとんぼさんからの手紙にはこの夏は山ごもりするとうれしそうに書いてあったので、キキはむくれてしまいます
機嫌をそこねるキキでしたが、時おり山から送ってくれる手紙を読む内に考え方が少しずつですが変わっていきます
▼大人になったキキの恋に急展開?5巻「魔法のとまり木」
第五巻ではとうとうキキは十代を終え、はたちに
しかし20歳を迎える直前、キキの心は、何だかモヤモヤ、ざわざわしてきます
⊿トンボさんピンチ?キキの前に現れたヤサオさんに心動く?
そんなタイミングに知り合うのが、サヤオさんという青年。サヤオさんは町のどの女の子もが憧れる、ドレスデザイナー
魔女であるキキに興味を持ち、近付いてくる彼に、最初は冷たくしていたキキですが、彼の作るドレスに感動
⊿それでも気持ちは揺れなかったキキ…ついに結婚へ
最終的に、キキはサヤオさんに「自分の結婚式にはドレスを作ってね」と依頼します。キキの心は、「やっぱりトンボさんが好き」だったのです
最終章では20歳の誕生日を迎えます。そして、昆虫のことしか念頭にない”とんぼさん”が、ついに愛の確認をします
それから2年後、キキは22歳で、めでたくトンボさんと結婚をします
5巻の最終章で、ついにトンボさんと結婚したキキ。しかし原作ではプロポーズの場面とか結婚式とかの場面も一切なく、たった4行で結婚のご報告があるだけでした。
▼結婚から13年…双子の男女に恵まれたキキお母さん
35歳になったキキと、ちょうど1巻のキキと同じくらいの年齢になったトトとニニ。
この巻はキキの結婚後のお話
キキととんぼさんが結婚し、13年後。2人の間には、男の子のトト、女の子のニニという双子の子どもが生まれた
ちなみにおソノさんの一人娘ノノちゃんと、モリさんの弟のヤアくんが、十八年間の恋を実らせて結婚しています。
物語の主人公はキキの双子の子ども達で、キキがコリコの街に出発した当時の年齢まで成長しています
⊿当時のキキが抱えてたモヤモヤを子供達も抱える6巻「それぞれの旅立ち」
当の魔女候補ニニは、魔女になりたいのか?なる気はあるのか?いったいどうしたいのか?が、いまひとつわからなくて、本人もキキもイライラが募るばかり
一方のトトは魔女や魔法に興味があり、くすりぐさの世話や刈り入れにも積極的。ただ、男子は魔女にはなれない
⊿それでも吹っ切れた二人…立派な「魔女」を目指して旅立った
なんとか、魔女の修行を始めたけれど、なぜか自転車漕ぎ走行じゃないと空を飛べないニニ。 一方、トトは、ほうきで飛ぶのを失敗して、少しふっきれたよう
すったもんだは色々あったけど、ニニはやっぱり魔女として旅立つことになり、 トトもやっぱり「半分魔女」として、たとえ呼び名は違っても、魔女と同じような生き方を見つけるため旅立つ
▼最後に「ジジ」のその後もちょっとだけ…
本来は、結婚したらお互い別れるのが、伝統的な魔女と魔女猫の決まりらしいのですが、どうしてもジジと離れたくなかったキキは、ここだけはがんとして譲らず、新しいやり方を選んだ
ジジとヌヌも結婚してベテラン夫婦猫に。なんと今までに生まれた子どもは十八匹、全部白黒の水玉模様ばかりです
宮崎駿さんが映画で描いたキャラクターたちとは、少し違った表情も見えてくる、絵本版「魔女の宅急便」
可愛い魔女のキキに元気を分けてほしくなったら、皆さんも絵本版『魔女宅』、読んでみてはいかがでしょうか