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魔女の宅急便の裏話・都市伝説集・裏設定 #ジブリ あまり知られていない

都市伝説アニメマンガ 魔女の宅急便

意外かもしれませんが、魔女の宅急便は初めてジブリを黒字に導いた記念作品です。

実は、これ以前の宮崎監督作品は興行収入が右肩下がりでしが、魔女の宅急便でなんとトトロの倍以上の興行収入を叩きだし、ジブリを黒字化させたのです。

キキは魔女です。

キキのお母さんも魔女です。でも、お父さんは普通の人間です。

魔女には色々としきたりがあるようです。

まず、魔女の家では、女の子が生まれたら同じ時期に生まれた黒猫のオスを探して一緒に育てるのがしきたりです。

なぜ黒猫と一緒に育てるのか、その理由は分かりませんが、ひとつだけ間違いなく分かる事は、「女の子が生まれたら魔女として育てる」という事です。

では男の子は、魔法使いにはなれないのでしょうか?

この世界での「魔女」と「魔法使い」は別の意味を持っているような気がします。

さて、そうして生まれた女の子キキは、13才の春の満月の夜に修行に出ます。これもしきたりです。

1年間、魔法で生計を立てて暮らすことが出来たら合格で、実家に帰れるようになります。

このしきたりですが、まずはこの世界が「魔女が居るのは普通」とみんなが思っている事が基本のような気がします。

普通であれば、「魔女」である事を隠して生きていたりするのではないかな?と思うのですが、「魔法で生計を立てる」という時点で、かなりオープンです。

実際、キキも「魔女の宅急便」という名前で看板を出します。

この修行は、「魔女の住んでいない町」でやるのがしきたりなのですが、それって「魔女普及活動」みたいですよね?

魔女のいない、魔女を知らない人達の所で魔法を使って魔女として生計を立てるのですから、みんなに魔女を知って貰おうという普及活動みたいですよね。

キキ役の高山みなみは元々ウルスラ(森の中に住んでいた画家の少女)役のみでした。しかしその時キキ役に適任者がおらず、高山みなみはキキ役のオーディションを受け合格。

今度はウルスラ役に適任者がいなくなってしまったため、キキとウルスラの二役を一人で演じることになったそうです。

別々の場所に登場するならまだしも、同じ場面に登場して会話する人物を一人で演じるのはすごいことですね。

ジブリバスが登場?

よく見ると「STUDIO GHIBLI」と名前の入ったバスが一回、「GHIBLI」と名前の入ったバスが一回、それぞれ劇中に登場します。

一瞬で通り過ぎるため、普通の再生速度ではかなりの動体視力が必要とされます。ビデオの一時停止やスロー再生を駆使するなどして根気良く探せば見つけられるかもしれません。

ヒントは、どちらも”物語の序盤”に登場しますよ!

キキが赤ちゃんの頃から一緒に育てられた黒猫のジジ。

彼はキキと会話をする事が出来ます。しかし本作中、途中でジジは言葉が話せなくなります。

なぜジジは言葉が話せなくなったのか?

実は、ジジが話せなくなったのではなくて、キキが魔力を失ったからなのです。

キキとジジの関係ですが、兄弟みたいなものですよね。

ジジが話す内容は、実はキキの心の声なのです。

魔女の修行をする事で、子供から大人に変わる。

キキは初めての独立で、ホームシックになったり色んな体験をしたりして、自信を失います。

自信を失ったキキは、空も飛べなくなってしまいます。

つまり魔力を失って、ジジの言葉が分からなくなってしまったのですね。

キキとトンボ

もうひとつの考えとしては、修行して一人前の魔女になる上で色んな人と知り合い、友人も出来て人間として成長します。

するともう「自分の声」は聞かなくても良くなるし、ジジ以外の相談相手も出来て、シジと話せなくてもよくなるのです。

実際、物語のラストの方で、魔力は戻って空を飛べるようなりますが、ジジとは相変わらず話が出来ないままです。

そしてトンボとの関係。

この作品のキーとなる「トンボを助けたいという願いが、魔力を甦らせるきっかけになりました。

でもこの時点のキキは、トンボに対して友情はあっても愛情は無いようですね。

トンボの方は、キキに恋しているようですが・・・

つまり、恋愛と魔力は関係ないようですね。

トンボを助けるシーンには、料理を届けた先の少女やキキの自己紹介に戸惑っていた緑の帽子のおばあさんなど、それまで登場した人物たちが映っています。

ちなみに、エンディング間近でキキにデッキブラシを貸したおじさんのモデルは宮崎監督だそうです。

クライマックスは付け足し

クライマックスの飛行船の暴走からトンボを救う一連の流れは、アニメオリジナルです。

映画としてスぺククタル性に欠けるという判断から、鈴木敏夫プロデューサーの判断で付け足したと言われています。

当初のラストは、主人公が成長して魔法が使えなくなるオチだったそうで、鈴木敏夫プロデューサーの英断が功を奏した形となりました。

出典eiga.com

空を飛ぶ場面が得意な宮崎監督は、魔女の宅急便でも非常に秀逸な飛行シーンを手掛けています。

とくに魔女の宅急便の秀逸さは、テレビで航空力学や航空心理学の専門家が解説につくほどとても理に適っているそうです。

宮崎監督の飛行シーンの手腕は、海外に多くのフォロワーがします。特にディズニーなどは、新作で飛行シーンがある度に本作を含めた宮崎作品を教科書代わりに視聴するそうです。

スポンサーがヤマト運輸なワケ

この作品では、宅配便会社大手の「ヤマト運輸」が製作会社の一つとして軒を並べていますが、鈴木敏夫プロデューサーによればヤマト運輸の参加は必須条件だったそうです。

何故なら、「宅急便」という言葉の商標権を持っているのがヤマト運輸だからです。

当初ヤマト運輸は製作参加に難色を示していたようですが、偶然にも登場キャラクターに黒猫が出てくると知って、当社のイメージキャラが黒猫ということで一気にやる気になったそうです。

実はヤマト運輸をスポンサーにする必要はなかった?

1976年に始まった「クロネコヤマトの宅急便」は日本の民間宅配便第一号でした。

「魔女の宅急便」の原作は1985年に発表された児童向けファンタジー小説です。出版当時「宅急便」といういい方が既に一般化していました。作者の角野栄子さんは「宅急便」が登録商標だと思わずに本のタイトルをつけ、出版社も全然気付かなかったのです。

本は人気作品となり、児童文学としてはベストセラーになりました。しかしヤマト運輸はこの時点では何も言ってきませんでした。

■アニメ制作が進んで、初めてみんなが気付く!

1989年、スタジオジブリによってアニメ映画化されることになりました。この時も宮崎監督はじめジブリサイドは「宅急便」は一般名称だと思っていました。

メディアで映画の宣伝が報道されるようになってヤマト運輸から「それ、うちの登録商標なんですけど・・・」と、ジブリに忠告がきました。そこで初めて「え、そうだったんですか!」となったのでした。

■文句つけたらイメージが下がる?ヤマトの困惑と作戦

ジブリとしてはもう映画は完成間近で、今更タイトル変更などできない段階でした。しかしヤマトは「宅急便を使うな」とは請求しませんでした。人気の高いジブリのアニメ最新作をボツにすることになれば、逆に自社のイメージが悪くなってしまうと思ったからです。

そこでヤマトは、自社もジブリもWin-Winになる作戦を提案します。

「うちの宣伝に、アニメ自由に使わせてください!」

ということで、話し合いの結果ヤマト運輸は映画の筆頭スポンサーになり「クロネコヤマトの宅急便」とタイアップしたTVCMが流れたりしました。

■宅配便といえば「宅急便」?!

ヤマトは映画公開直前に、新聞にこんなキャッチコピーの広告を出します。

「ヤマトは大きく成長しました。今や、宅急便は一般名称となりつつあります。」

これを見た世の中の多くの人が「宅急便はヤマトの登録商標なんだ」と、改めて知ることになります。

「魔女の宅急便」は大ヒット映画になります。ヤマト運輸には絶大な宣伝効果がもたらされ、両者めでたしめでたしとなりました。

■ここで話は終わりじゃない!

ここまでは、ジブリやクロネコヤマトのトリビアとしてもよく語られているお話です。でもちょっと待って!

「魔女の宅急便」はベストセラー文学です。ジブリが映画にする以前に、角野栄子さんに「『魔女の宅配便』に変えて」って請求するのが筋じゃないんですか?

なぜヤマト運輸はジブリに忠告し、角野さんは関係なくずっと「魔女の宅急便」シリーズを書き続けられたのでしょうか?

■実は商標権侵害なんてしてなかったんです

実は、法律の解釈では映画や書籍のタイトルは商標の対象ではないそうです。だから本が売れてもヤマトは何も言わず、タダで宣伝してもらっていたわけです。

ヤマトがジブリに忠告したのは、「もし映画がコケたら逆にイメージダウンになるのでは」という心配があったから、とも言われています。

「魔女の宅急便」の前のジブリ作品は「となりのトトロ」だったんですが、実は映画は赤字だったんですね。

ヤマトとジブリの話し合いの中で、”今度の映画はハズさない”と判断されたようです。

それよりも、お話の中にジジという黒猫が出てきたことが、ヤマトに心配を乗り越えてスポンサーを決意させるきっかけになったとか。

結局、映画は大当たりしヤマト運輸は更に成長し、角野さんはおとがめなく作品を発表し続けられました。

すべての成功は、黒猫ジジがもたらしてくれた「縁」だったのかもしれませんね。

監督交代

魔女の宅急便は、元々宮崎監督が手掛ける予定ではありませんでした。

どういう事情で交代したかについては明らかにされていませんが、当初の予定では演出助手の片渕須直さんが監督するはずが、宮崎監督に交代してしまいました。

「おおかみこどもの雨と雪」を監督した細田守さんが「ハウルの動く城」でやらかしたように、スタッフを強引でも率いる力が片渕さんに不足していたのかもしれませんね。



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