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女海賊のドーラと言えば「船長とお呼び!」や「四十秒で支度しな!」などの名台詞が頭に浮かんできますよね。
かなり歳を取っているように見えますが、それでも身のこなしや足の速さ、度胸などは息子たちにはまだまだ負けません。
そんな豪傑ドーラの若かりし頃の姿を見ることが出来るシーンがあります。
それは、舟に乗り込んだシータがドーラにの部屋に連れて行かれているシーンです。
よく見ると壁に若い頃のドーラのような絵がかかっています。そしてそれは、シータによく似ているのです。
天空のラピュタのシータの由来とは
空から少女が降ってくるファンタジー天空のラピュタ。
この少女シータの名前にはれっきとした由来があります。それは、宮崎駿監督の学生時代の作品、人形劇「サイン・コサイン・シータ」のシータから取った名前です。
たまたまなのか思入れのある作品だったのか不明ですが、きっとキャラクターのイメージが近かったのではないでしょうか。
人形劇のタイトルは、この並びにあるように「sin、cos、θ」のことです。要するにギリシャ文字のシータが元の由来なのです。
「バルス」はトルコ語「バルシュ」が語源
呪文「バルス」の語源となるのは、トルコ語で「平和」という意味がある「Bans(バルシュ)」ではないかと言われています。
破壊の呪文なのにも関わらず「平和?」と思われそうですが、バルスという呪文を使うことで、人々はラピュタの脅威から守られます。
おそらくラピュタを作り出したシータの祖先たちも、ラピュタの文明の高さに脅威を覚えていたに違いありません。
その際、「平和が失われてしまわぬように」と自爆装置なるものを作ったのではないでしょうか。
ただ「自爆」する際にシータ達のように助かる確率は低く、それなりの覚悟が必要です。そんな気持ちを後押しするのが「平和」という意味なのではないでしょうか。
ムスカと言えば有名も有名、「見ろ、人がゴミのようだ!」や「目が、目がああああ」など、数々の名言を残した人気キャラクターです。
そんなムスカは最後、飛行石の発した光のせいか爆風のせいかわかりませんが、目をおさえながらよろよろと去っていきます。
その後はもう出てこない・・・と思っていましたか?実は出てきているんです。
二人が唱えた「バルス」によって、ラピュタが崩壊するシーンがあります。その瓦礫の中をよーく探してみて下さい。実は一緒に、ムスカが落ちて行っているのです。
「天空の城ラピュタ」のムスカの子孫?
ムスカに子孫がいると言われているのはご存知でしょうか。
それが未来少年コナンの「レプカ」です。
ムスカの顔をさらに平たくしたような顔で、役どころも少しムスカに似ているレプカですが、子孫ならば似ているのも当然ですね。
ただ、「ムスカは落ちたのでは・・・」と思われそうですが、ムスカの自宅には妻子が、彼の帰りを待っていたのかもしれませんね。
パズーとルフィの関係
実は天空の城ラピュタに登場するパズーの声と、人気アニメワンピースに登場する主人公のルフィの声はどちらも田中真弓さんが演じています。そこで面白い発見が1つあります。
パズーは自分で「僕は海賊にはならないよ」と告げているシーンがあると思いますが、ルフィは作中で「海賊王に、俺はなる!」と決め台詞を告げています。これは声優さんが一緒だというだけでも面白い発見なのではないでしょうか?
片や海賊にはならないと言い、片がその海賊の王になると言う。世界は違えどこのような役の違いを演じた声優さんは、どのような心境だったのでしょうね。
ラピュタの心臓部
中世的な外観とは裏腹にSFタッチの雰囲気があるラピュタの心臓部ですが、あの描写は宮崎監督一人で構想したのではありません。
当時、監督の元で助手をしていた故・飯田馬之助さんと二人で考えたものだそうです。
飯田さんは惜しくも2010年に亡くなり、葬儀には宮崎監督も参列したそうです。
今日ではジブリを代表する手法である有名な俳優の起用は、ジブリではラピュタが最初です。
実は、俳優を起用する手法はジブリのアイデアではなく、ラピュタの2年前に公開された「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」で故・藤岡琢也さんが起用されたのがきっかけだそうです。
宮崎監督と「うる星やつら2」を監督した押井守監督は盟友であり、良い意味のライバルでした。
その押井監督の俳優起用の成功を知った宮崎監督が自分の作品でも試してみようと、ムスカとドーラ、ポム爺さんの役を俳優にしたそうです。
海外での意外な評判
日本では冒険活劇として高く評価されているラピュタですが、海外では日本ほど評判が良くありません。
まずタイトルの「ラピュタ」はスペイン語で「売春婦」を指すため、海外では「空の城」といタイトルになっています。
評判が芳しくないのは、他国の文化要素を設定に取り入れてしまったためという理由もあります。
海外の人たちの感想を日本人感覚で表すなら、チマチョゴリを着用してカンフー武術を使う侍映画を見たような違和感なのだそうです。
『天空の城ラピュタ』のもう一つのエンディングの秘密
■ゴンドアまで行くエンディング
一般的なエンディングでは、ドーラ達と別れたパズーとシータは雲の向こうへと飛び去ります。
そしてその後、空へと消えて行ったラピュタが延々と地球の周りを飛び、クレジットが流れる・・・というものです。
ところが、「パズーがシータをゴンドアへ送った」というエンディングを見たという人がいます。しかもかなりの人が見ているそうです。
■ジブリは別エンディングを否定
ところが、そんなエンディングは存在しないとジブリは否定しています。では何故、そのような都市伝説が広まってしまったのでしょう。
原因は様々ですが、大きな理由が2つ存在します。
まず第一に「アニメージュの付録カレンダー」の存在です。
ここでは、パズーが人力飛行機に乗ってシータの元にやってくる絵が使われています。没になったシーンでもあり、これが都市伝説の元になっていると考えられています。
続いての要因として、作中での台詞が挙げられます。
「全部かたづいたらきっとゴンドアへ送っていってあげる。見たいんだ、シータの生まれた古い家や谷やヤギ達を」
とのパズーのセリフから、パズーはその後シータをゴンドアへ送っていたことが想像することができます。
このような条件が揃い「パズーがシータをゴンドアへ送った」という都市伝説が発生したのではないでしょうか。