長年「謎」とされてきたキャプテン翼のオープニング曲「燃えてヒーロー」の歌詞「チャンバ」とはなんなのか?26年間、長年に渡り多くの人が解明に挑みましたが、謎のままだったこの疑問。実はこっそり解明されていたようです。
キャプテン翼のアニメを見たことのある人は、必ず疑問を持ったはずです。
♪アイツの噂でチャンバも走る~♪
「チャンバ」とはキャプテン翼のオープニング曲「燃えてヒーロー」の歌詞の一部
「燃えてヒーロー」
キャプテン翼の最初のオープニング曲(1話 – 87話)
作詞 – 吉岡治 / 作曲 – 内木弘 / 編曲 – 飛沢宏元 / 歌 – 沖田浩之、小粥よう子
▼多くの人が、長年に渡り「チャンバ」について調べたが謎のままだった…
[説1] 岬くんの本名説
[説2] 意味など無いわ!説
[説3] ポルトガル語で「記者」という意味説
[説4] 母親を表す言葉説
[説5] 「婆ちゃん」を業界用語で逆に言った説
【説1】岬くんの本名説
作中では、特に明記はされてなかったけど、岬太郎君はポルトガル系日本人の三世だとか。で、その本名はというと「岬・チャンバ・ロドリゲス・太郎」。どうやら歌詞中の「チャンバ」は岬君のことらしい。
ところが、岬くんの本名がそんな名前という情報はどこにもない…
【説2】意味など無いわ!説
作詞家=吉岡治氏とは、瀬川瑛子「命くれない」とか美空ひばり「真赤な太陽」とか、都はるみ&五木ひろし「ふたりのラブソング」などを手がけた「演歌界」の大御所で、婆ちゃんにせよポルトガル語にせよ、演歌の人が何かの根拠を得て発想した物とは考えにくい。
「蝶々サンバ、ジグザグサンバ」といったスキャットに近いようなフレーズの多用や、「いつか決めるぜ稲妻シュート」というような平然と作風を逸脱した歌詞を連発しているところから、この歌は「演歌の大先生」が原作コミックなど全く知らず読まずで書かれたと考えられる。
結局は「意味など無いわ」というのが正解ではないか
【説3】ポルトガル語で「記者」という意味説
この説はもっとも有力とされてきた。
チャンバとはブラジルの言葉=ポルトガル語で「記者」という意味で、チャンバも走るというのは「大空翼の名を聞けばあらゆる記者が飛んでくる」という意味だとする説。
つまりは、翼の噂を聞きつけて、記者が後を追うってことですか。確かにこの説であれば、チャンバ以降の歌詞、「それにつけても・・・」の部分もつじつまが合うような気がします。
【説4】母親を表す言葉説
そんなことより、この「東京のプリンスたち」、「俺の家でも母親が一番うるさいんだ」の「母親」に「チャンバー」とルビがあって、その後も「チャンバー」が頻出する。キャプ翼「チャンバ問題」これにて解決ということでよいですか?
深沢七郎の「東京のプリンスたち」のなかに「母親」に「チャンバー」とルビを振っている用例があるらしい。
深沢七郎(ふかざわ しちろう、1914年(大正3年)1月29日 – 1987年(昭和62年)8月18日) は、日本の小説家、ギタリスト。
【説5】「婆ちゃん」を業界用語で逆に言った説
いや、それは無理がないか?芸能人がそんな風に言ってるのを聞いたことがないぞ。
そもそも、ここでいきなり業界用語を使う意味がわからない。
放送業界でのシーメーだのワイハだのって逆読みとかを入れるってのはあまりに唐突で違和感が大きい。
・・・本当の意味は何だったのか?
▼実はこの「チャンバ」の謎は作詞をした吉岡治によって2009年に明らかとなっていた
『Sportiva』2009年6月号に掲載された吉岡への電話インタビューにおいて、「バーチャン」を業界用語風に言ったものであることが明らかになった。
Sportiva (スポルティーバ) 2009年 06月号 [雑誌]
なんと、答えは「婆ちゃん」を業界用語風に言ったものだった!!
吉岡氏から答えが聞けるまでの26年間、長年に渡り多くの人が謎解明に挑んだ。
その中には限りなく答えに近づいていた推理もあったのでご紹介します。
キャプテン翼の「チャンバ」に対する新説
ここでキーになるのは「サンバ」という言葉の韻を踏んでいる事だと断言。
「燃えてヒーロー」の二番を見れば一番と同じ「ジグザグサンバ」リピートフレーズの後に「スズメも三羽(サンバ)」と書かれている。サンバ→産婆→チャンバとなったという説を展開。
キャプテン翼では「ギロッポン」という業界用語を使用している場面があり、その流れからも、「婆ちゃん業界用語説」が有力だと指摘。