何故日本のＤＶＤは視覚障害者用の音声ガイドが全ての商品に含まれていないのですか？ 戦争映画とか… 2022/9/24 戦争 映画 本 🔊 AI音声で読み上げ 何故日本のＤＶＤは視覚障害者用の音声ガイドが全ての商品に含まれていないのですか？ 戦争映画とか、どうしても視覚に頼らざるを得ないものは仕方ないですが、できるだけつけるべきだと思うのですが。 今まで音声ガイドがなかった商品に関しても、音声ガイド付きにして販売、レンタルしたら売れそうですが。 何か大きな問題があるに違いありませんよね？
はじめまして。
聴覚障害者用の日本語字幕と、視覚障害者用の音声ガイドの普及に取り組んでいるNPOの者です。
http://npo-masc.org/
字幕も音声ガイドも制作にはコストがかかります。
音声ガイドの場合は特に、収録の為のナレーター、スタジオ、音響技術者、DVDメニューの編成など色々と手間とコストがかかります。
私たちのNPOで通常に音声ガイドを制作すると原稿制作、ナレーター、当事者モニター、収録スタジオ、収録技術者などに60万円ほどかかり、さらにDVDへの収録の為のスタジオ・技術者費用が発生します。
もともと、DVDはとても収益率の低いものです。爆発的に売れる作品がその他の作品を支えているのが現状です。
そのため、音声ガイドをつけたからと言ってそれだけの費用回収が見込めない場合、なかなか難しいです。
また、最近の映画等の制作委員会方式の場合、映画の興行・DVDの販売・DVDのレンタル・テレビでの放映・・・など、それぞれに権利者がちがいます。
DVDの発売時の音声ガイドを制作するとなるとDVDの発売者がその費用を持つことになります。
私たちは、そうした問題の解決の為、作品が制作される時点で字幕と音声ガイドを制作し、アーカイブすることを推奨しています。
制作されたデータをデジタルでアーカイブしておけば、映画館での興行の際にも、DVDやブルーレイへの収録の際も、ネットでの配信の際も、テレビでの放映の際もなどなど、媒体が変わっても必要に応じて利用できます。
私たちのNPOは昨年発足し、映画制作会社やDVDのメーカーなど会員として参加しつつあります。
しかし、こうした取り組みにはやはり費用面での限界があります。
DVDコンテンツを仕切っている経済産業省や、日本映画の支援をしている文化庁、映画館の興行を管轄している厚生労働省、テレビ放映やネット配信などを管轄いている総務省などに働きかけて、国の制度として考えてほしいと働きかけています。
特に、文化庁が制作支援の助成金を出している作品の場合、必ず字幕・音声ガイドデータを制作してアーカイブする。また、総務省の助成で制作されているテレビの字幕データは必ずアーカイブするなどを決まりにしておけばいいのにと思っています。
（テレビドラマの放映時には字幕が付いていたのに、DVDには収録されなかった、などということがあるのです）
ちなみに、先の回答者さんのおっしゃっている、容量の問題も無いわけではありませんが、
やろうと思えばできるのが現状です。ガイドナレーションは音声と言っても音楽ではないので、それほどの容量は必要としません。
追伸：質問者さんがどうしてこういう疑問を持ったのか是非知りたいです。
補足
質問者さんの補足で、どうしてこういう疑問を持ったのかが判りました。
私自身、音声ガイドを制作しておりますが、視覚障害者の人だけでなく、作品に関心のある人にとっても面白いものにしたいと思っています。
特に、発売元が正規に作って収録しているガイドはプロデューサーのチェックも入っていますから、作品の解釈を補足してくれます。
今後の発展の為には、一般の方々の関心が高まる工夫が必要だと思っています。
こちらのサイトで音声ガイド入りのDVDを検索することができます。
https://dze01.3sweb.ne.jp/dze/npomasc/cgi-bin/cbdb/db.cgi?page=DBView&did=225&qid=2687&vid=5021
母べえみて本当に単純に「これいい機能だな。今頃気付いたがなんで他のも全部音声ガイドいれないんだ」と思った感じです。本当にいい機能だし必要なものだと思います。興味を沸かせるには、ＤＶＤのタイトル画面で音声ガイドの存在をアピールする事だと思いますね。目が行くように。ありがとう。