近年、将棋の戦法や囲いで、カタカナのものが増えましたよね。 カタカナの戦法や囲いをなるべく多く挙げ 2022/9/24 将棋 🔊 AI音声で読み上げ 近年、将棋の戦法や囲いで、カタカナのものが増えましたよね。 カタカナの戦法や囲いをなるべく多く挙げて下さい。 できれば簡単な解説も添えて。
「アヒル囲い」
→中住まいの左右の金が一段下に下がった形がアヒルの足に見える事から、この名が付いた。
相手の棒銀や9筋端攻めは歓迎だが、金銀でジリジリ上から圧迫されたり、中央から集中砲火されるともろいのが難点。
「イチゴ囲い」
→相居飛車でよく現れる形で、3手で完成するため、急戦向きでトッププロも時折採用する。
「エルモ囲い」
→現在ではプロアマ問わず、対振り飛車の常套手段として、大流行した。弱点もあるが、4手で完成しそこそこ堅く、右四間飛車や中飛車との組み合わせも相性が良い。急戦、持久戦の両方に対応できる。
「カニ囲い」
→言わずとしれた、昭和の時代からある、相居飛車でよく出る囲い。こちらも4手という短手数で完成するのと、右四間飛車との組み合わせも相性がいいので、急戦に向いている。
「カギ囲い」
→土居矢倉に少し似ているが、角を37に持っていき88に銀がいるのが特徴で全く違う。
昭和30年に将棋専門誌の「将棋世界」にて、一般公募で名前を募集し、67金、58金、57銀の3枚がまるで鉤(ドアや窓にかける鍵の事ではない。)に見える事から、この名が名付けられた。
「カタ囲い」
→相居飛車で、どちらかが角交換を拒否した場合によく現れる囲い。
意外に、プロアマ問わず、ほとんどの居飛車党が気がつくと、この囲いになっている事が多い。
「カニ缶囲い」
→「カニ囲い」とは違い、カニ囲いから▲79玉~▲59金~▲69金と固めたのが、カニ缶囲い。
故・加藤次郎名誉九段が命名した、昭和からある囲い。
「カタツムリ囲い」
→カタツムリは決まった形があるわけでなく、自陣の飛車角金銀を
玉の近くに集めて戦うので、この名が付いた。銀冠を更に堅くしたイメージである。
昭和にはプロの公式戦でも現れたが、序盤からカタツムリを目指すのは難しく、戦いながら徐々に玉周辺に駒を集めていく中で現れる事が多い。好形になるか、悪形になるかは状況により変わるため、指しこなすにはかなりの棋力が必要で、有段者向きと言える。
「ヒラメ囲い」
→中飛車でたまに現れる囲い。
美濃囲いの左金が59にあるので、金が二枚並んだ形から、この名が付けられた。
「カブト囲い」
→相掛かりや角換わりの将棋で▲77角▽同角成と取った形の77の銀をカブトに見立てて、この名が付けられた。77銀、78金、68玉の形の場合のみ、この囲いになるため、右側の金や銀の位置により幾つかのバリエーションがある。
実戦ではプロアマ問わず現れる囲いで、ほとんどの居飛車党が気がつくと、この囲いになっている事が多い。
「トラック囲い(セメント囲い)」
→78玉、67銀、57銀、68金、58金と金銀四枚が固まっている、対中飛車等でたまに現れる囲い。
玉がトラックの頭、金銀がトラックの荷台に見えることから、この名が付いた。
「チョコレート囲い」
→振り飛車の対居飛車の囲いで、3枚銀冠の上に更に金と銀が付いていて、金銀5枚の堅すぎる囲いだが、弱点は横からの攻めや下段飛車には弱い。鈴木大介九段が命名した。
「ツノ銀囲い」
→対振り飛車の居飛車用の囲い。角道を止め、▲67銀~78玉~68金~58金右と組み、47の銀と二枚の銀がいるので、この名が付いた。銀を47でなく、46に使う場合は片ツノ銀囲いと呼ぶ。
角頭が無防備のため、端攻めには要注意。
「ツノ銀右玉」
→相居飛車でたまに見かける囲い。
ツノ銀型雁木から組み換えたり、ツノ銀型雁木に組むと見せかけて、玉を48玉と右に囲うとこの囲いになる。
「カブト美濃」
→坊主美濃からの発展形。
美濃囲いの27の歩が無く、左銀が37に居て46歩の歩を突かない囲い。37の銀をカブトに見立てて、この名が付いた。
ただ、弱点は銀の頭と、角の斜めのラインに弱いので状況により組み換える必要があり、指しこなすには棋力がいるので上級者から有段者向きである。
他には、「ミレニアム(トーチカ)、振り飛車ミレニアム、振り飛車エルモ囲い、ビッグ4、ボナンザ囲い。ダイヤモンド美濃」あたりは、将棋ウォーズのエフェクトにも登場するので、説明は省略します。
後はカタカナでない、変わり種は文鎮囲い、いかだ囲い、大盾囲い等、まだまだ書ききれないのが、多数あります。
参考書籍
「将棋囲い事典100+」
まだ編集中です。お待ち下さい。
ありがとうございました。
想像以上にたくさんありました。