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日本の文豪のおすすめ作品を教えてください。 教科書に載っているような有名な作品は読んだことがあ…

日本の文豪のおすすめ作品を教えてください。
教科書に載っているような有名な作品は読んだことがありますが、ほとんど記憶になく初めてです。

  1. 匿名 より:

    《修正版》近現代の日本文学史で重要な作家を選び、おすすめの作品を挙げてみます。ほぼ確実に文豪と呼べるのは、漱石、鷗外、露伴、谷崎、三島ぐらいで、そのほかの作家については、文豪と呼べるのかどうか、選者の価値観によってかなり違ってくると思われます。

    まず、初心者向けに選んだ作品にコメントをつけて紹介したリンクを貼っておきます。海外の作家の作品も少し挙げてあります。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10193987125?fr=and_other

    では、文豪を含む重要な作家の紹介です。

    ■夏目漱石
    全作品がおすすめ。『坊っちゃん』『こころ』『三四郎』『それから』『門』『彼岸過迄』『行人』『道草』『明暗』『吾輩は猫である』『草枕』など。作風は時期によってまるで違います。リンク先を参照。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10135114885

    ■森鷗外
    簡潔で抑制のきいた文章の格調の高さは近代日本文学の最高峰。作品は『高瀬舟』『山椒大夫』『最後の一句』『寒山拾得』『舞姫』『雁』『阿部一族』『渋江抽斎』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1065384795

    ■幸田露伴
    森鴎外、夏目漱石と並ぶ明治の文豪のひとり。格調高く爽やかで慈味ゆたかな文章は何度も読み返したくなる。『観画談』『幻談』『太郎坊』『連環記』『五重塔』『運命』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1345751878

    ■泉鏡花
    怪異と妖美を描いた作品が多い。繊細で個性的な美文。取っつきにくそうに見えて、読み始めると面白い! 『高野聖』『外科室』『春昼・春昼後刻』『草迷宮』『眉かくしの霊』など。

    ■国木田独歩
    胸をしめつけるような哀切な感じの美しい短篇が多い。『忘れえぬ人々』『春の鳥』『運命論者』『牛肉と馬鈴薯』『空知川の岸辺』
    『武蔵野』など。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10129383705

    ■樋口一葉
    『たけくらべ』『にごりえ』など。

    ■島崎藤村
    『破戒』『夜明け前』など。

    ⬛野上弥生子
    超人的な文章力。『秀吉と利休』『海神丸』『真知子』『迷路』『森』など。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106762213

    ⬛谷崎潤一郎
    作品ごとに変わる変幻自在で華麗な文体。『春琴抄』『吉野葛』『盲目物語』『蘆刈』『細雪』など。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11192717456?fr=and_other

    ■芥川龍之介
    構成美のある短篇。古典を題材にしたものが多い。晩年には鬼気迫る作品、読む側が滅入るような作品が目立つ。『羅生門』『鼻』『杜子春』『藪の中』『芋粥』『奉教人の死』『地獄変』『河童』『歯車』など。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11193837531?fr=and_other

    ■武者小路実篤
    『友情』は、青春時代の恋愛と友情の相克を描いた名作。私は読み終えるやいなや、涙が後から後からあふれ出て止まらなかった。『愛と死』
    もおすすめ。

    ■志賀直哉
    小説の神様。無駄のない正確で平明な文章。『剃刀』『清兵衛と瓢箪』『小僧の神様』『暗夜行路』など。

    ■梶井基次郎
    幻想的な月明かりの下の出来事を描いた『Kの昇天』が印象的。ほかに『檸檬』『闇の絵巻』『のんきな患者』など。

    ⬛中島敦
    劇的な物語の中で、身につまされるような苦悩、呻き、後悔、憧れ、誇りなどを漢文調の格調のある文体で真摯に、鮮やかに描き出す。『李陵』『弟子』『山月記』『名人伝』『悟浄出世』『悟浄歎異』『文字禍』など。

    ■宮沢賢治
    『注文の多い料理店』『貝の火』『ビジテリアン大祭』『銀河鉄道の夜』
    など。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11117124176?fr=and_other

    ■太宰治

    『駈込み訴え』『女生徒』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』
    など。

    ■折口信夫

    『死者の書』は難解だけれど謎にみちた魅力的な小説。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q14113319689

    ■久生十蘭
    『母子像』『湖畔』『ハムレット』『海豹島』『魔都』など。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1084540990?fr=and_other

    ■下村湖人
    『次郎物語』と『論語物語』は私の生き方の核になっていると思う。下村湖人の作品を思い出すと、何があっても負けまいという気持ちになる。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1260858997

    ⬛武田泰淳
    まず、極限状況下での食人事件を題材にした短篇『ひかりごけ』。ほかに『蝮のすゑ』『森と湖のまつり』『富士』
    など。

    ⬛坂口安吾
    『桜の森の満開の下』は凄絶な幻想美が描かれた短篇。ほかに『白痴』『青鬼の褌を洗う女』『夜長姫と耳男』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1027280670

    ■石川淳
    『紫苑物語』から入ってはどうか。抜群にカッコいい文体。ほかに『前身』『八幡縁起』『六道遊行』『荒魂』『狂風記』など。

    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12194386687?fr=and_other

    ⬛山本周五郎
    時代小説家。薄っぺらな義理人情を突き破り、普遍的で根源的な価値を追求。どの作品を読んでも目頭が熱くなり、励まされる。短篇集では『松風の門』『おごそかな渇き』『小説 日本婦道記』など、長篇では『ながい坂』『樅ノ木は残った』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12112042502

    ■三島由紀夫
    格調のある美しい日本語。現代の古典。『憂国』『中世』『近代能楽集』『潮騒』『金閣寺』『豊饒の海』など。

    ⬛大岡昇平
    『野火』は極限状況下の人間を緻密に描いた戦争文学の代表作。ほかに『俘虜記』『レイテ戦記』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q11112218231

    ⬛川端康成
    『伊豆の踊子』『山の音』『眠れる美女』『古都』『雪国』など。

    ⬛稲垣足穂
    『一千一秒物語』は、星や月がいっぱい登場する詩のような短篇集。ほかに『弥勒』
    など。

    ⬛埴谷雄高
    難解な形而上学的思弁小説『死霊』が代表作。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1455790249

    ⬛安部公房
    『砂の女』『壁』『他人の顔』『燃えつきた地図』『箱男』など。

    ⬛井上靖
    『天平の甍』『蒼き狼』『敦煌』などの歴史小説には格調がある。

    ⬛堀田善衞
    まず、戦争に絡んだ短篇集『橋上幻像』から。ほかに『広場の孤独』『若き日の詩人たちの肖像』『方丈記私記』『ラ・ロシュフーコー公爵傳説』
    など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1440399844

    ■辻邦生
    絶望と再生と喜びの真摯な物語。文章も描写される情景も堪らなく美しい。『光の大地』『雲の宴』『夏の砦』『安土往還記』『ある生涯の七つの場所』『黄金の時刻の滴り』『西行花伝』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q13172195753

    ■三浦哲郎
    透明な空気のような文章。『忍ぶ川』『白夜を旅する人々』『素顔』『みちづれ』『ふなうた』『わくらば』など。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1427247189

    ⬛井上ひさし
    ことばの魔術師。『十二人の手紙』『新釈 遠野物語』『吉里吉里人』『四千万歩の男』『東京セブンローズ』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1152443926

    ⬛石牟礼道子
    万葉びとが現代によみがえって綴ったような、みずみずしい文章。『苦海浄土 わが水俣病』『椿の海の記』『十六夜橋』『葛のしとね』『西南役伝説』など。
    https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10151496015

    ■丸山健二
    緊迫感と美しさが調和した、解像度の高い詩的な文章。『夏の流れ』『夜釣り』『水の家族』『野に降る星』『争いの樹の下で』『ぶっぽうそうの夜』など。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10114804480

  2. 匿名 より:

    丁寧な回答をありがとうございます。
    気になった作品から少しずつ読んでいきたいと思います。
    これらの作品は様々な出版社から出ていると思いますが、どの出版社のものを買っても内容は同じですよね?
    違いは表紙のデザインだけでしょうか?

  3. 匿名 より:

    個人的に好きな作品は江戸川乱歩「押絵と旅する男」
    幻想的で、乱歩らしい不思議な短編小説です。
    また定番ですが、夏目漱石『こころ』
    川端康成『雪国』とかも面白いと思います。



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