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幸田露伴の文学小説は面白いですか? 今、幸田文さんの本を読んでいます。 父上の幸田露伴は有名な…

幸田露伴の文学小説は面白いですか?
今、幸田文さんの本を読んでいます。
父上の幸田露伴は有名なようですが、文学作品としては面白いですか?勉強になりますか?

  1. 匿名 より:

    幸田露伴は、私の大好きな作家です。最高度の独創的な学者でもあると思います。

    小説の代表作は『五重塔』『運命』など。力のこもった傑作です。文語体の作品でもあり、難解な語彙がたくさん使われていて、読むのが大変ですが、『五重塔』は途中から案外読みやすくなります。でも、青空文庫(下の方の回答中のリンク)で読むよりも、注釈が多めについた本を探したほうがいいでしょう(私が持っているのは集英社の日本文学全集版で、親切な注釈付きですが、40年も前の本なので入手困難かもしれません)。

    『運命』は、田中芳樹氏が読みやすく書き直したものがあります(講談社文庫)。中国・明の時代の「靖難の役」を描いた歴史小説で、三国志物語のような面白さです!

    露伴入門としては、「ちくま日本文学」(文庫版の選集です)に収録の作品がいいと思います。すべて口語体の作品で読みやすく、注釈も付いています。癒しの文学『観画談』、爽やかな『太郎坊』、描写がうっとりするほど美しい『幻談』、史伝の力作『蒲生氏郷』などを収録。『野道』もいいですよ。野道を散歩するだけの話なんですが、その豊かなこと!

    露伴は、随筆が凄いのです。岩波文庫の『露伴随筆集』には学識があふれていて圧倒されます。随筆というよりも論考、論文といった感じの作品集です。講談社文芸文庫の『雲の影、貧乏の説』は軽めの随筆が多く読みやすいはずです。

    『努力論』もお勧めします。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1134042626

    細かいことですが、「文学小説」という呼称は存在しません。最近使う方をよく見かけますが、誤りだと思います。そもそも小説は文学ですから。
    ただ「小説」というだけでいいと思います。芸術性・思想性の高い文学を「純文学」ということはありますが。

  2. 匿名 より:

    とても参考になりました!
    分かりやすく説明していただき有り難うございました!

  3. 匿名 より:

    こういう時の考え方として、自分を中心にしてはいけないんです。
    文学というのは素晴らしいものだと、もう歴史的に評価が確定しています。歴史上の偉人が全て文学を人生の力としている。
    そして幸田露伴も日本の近代文学の巨人の一人だとされている。
    ということは、面白くなかったら、それは自分の読解力が劣っているということ。勉強になるかというのはなるに決まってます。ならなければ、それは同じく自分の不足だけ。
    で、まずは読んでみてわかればいいし、わからなければ今度はわかるような読書人生に突入すればいいだけなんです。
    そうやっていろんな挑戦をして行けば、どんどん読解力、鑑賞力が上がっていき、自分の人生はどんどん豊かになっていく。
    でも読まなければずーーーーーーと今の小さな力で人生の荒波にぶつかっていかなきゃならん。
    読んでみてわからなくても、ちょっぴりとは自分の中に必ず積みあがるものがあるんです。
    私は小学生の頃から本が好きで。まあ病気がちで他にすることもなかったというだけなんですが。
    でも中学だったか高校だったか、あの有名なシェイクスピアを読んで、全然面白くも何ともなかった。何がいいのかわかんない。
    でも生来の癇癪もちで、自分がわからないことが悔しくてしょうがない。ちょっと読書家の旧友は平気でシェイクスピアがわからん奴とは話をしたくないとか言ってたし。
    やっぱり自分はバカなんだろうかと、焦りつついろんな作品を読んだけど、僅かに良かったのはジュリアス・シーザーと他の数点だけ。
    高校生活はそこで挫折しました。
    大学に入り、その悩みを抱きつつ、時々シェイクスピアに触れながら、またわかんなくて恐怖症のようになっていた。
    ある時、他の大学の友達が、英文学の偉い先生を紹介してくれて、エリオットやブレイクの詩について話をしたくて会いに行った。いろんなお話を伺い感激していたノリで、
    「実はシェイクスピアが全然わからんのです」と告白した。それまで自分でも偉そうにエリオット論なんかをぶっていたんで、本当に恥ずかしかったんですが。もうこれ以上は耐えられんと。
    すると
    「君は原文で読んだ事があるかね」
    ないっす。発想になかった。詩は原文が読みたくて、それで英語も一生懸命に勉強したのに。そこそこの読解力はついてきたと自負してたのに。
    「是非一度読みたまえ」
    はいっす。
    で、読んだらわかった。素晴らしかった。足掛け7年か10年。あの世界で最も素晴らしい文学とも言われているものがわからなかったアホウでした。
    今から思えば、自分で勝手に特殊な読み方をしていたようです。でもこういうことも、諦めずに恐怖症になりながらも、見栄っ張りの私が恥を覚悟で挑んで、やっと手に入れたものだったんです。
    人間はやっぱりやらんと駄目です。

  4. 匿名 より:

    是非読んでください。試験にはあまりでないですが、幸田露伴は読んで損はない名作を書いています。仏教的締念と儒教的・武士道精神のまじった作品を残した作家です。
    最も知名度が高いのは「五重塔」でしょうか。
    のっそり十兵衛という大工の名人気質を描いた作品です。自分の腕で一世一代の仕事を成し遂げたい一念から、義理も人情も捨てて、苦心のすえ五重塔を建立する姿を描いています。人間の意志の強さを肯定する幸田露伴の代表作です。
    「風流仏」は、奪われた恋人の面影を写しこんだ仏像を刻む彫刻師の話。仏の裸像はにわかに生動し、彫刻師に手を差し延べます。恋愛至上主義と芸道への憧憬を融合させた超現実的世界を描き出しています。
    武芸の道に精進する男性の理想の男性像を描いた「一口剣(いっこうけん)」もおすすめです。

  5. 匿名 より:

    幸田文さんは読みやすいし面白いですよね。
    幸田露伴は恥ずかしながら未読です。
    五重塔(1892年)なんかがよく名前を聞きますね。

    ネットで無料で読めますので、読んでみたらいいと思います。
    試験にはあまり出ない作家ですが、人生勉強にならないということはないでしょう。

    青空文庫
    http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person51.html



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