大正から昭和初期くらいに書かれた、今で言うエッセイみたいな本はありますか? 夏目漱石の「硝子戸… 2022/9/24 本 🔊 AI音声で読み上げ 大正から昭和初期くらいに書かれた、今で言うエッセイみたいな本はありますか? 夏目漱石の「硝子戸の中」のような…。また、同時代に書かれたもので京都を舞台にした小説かエッセイはありませんでしょうか?
内田百閒や寺田寅彦の随筆は有名だ。
近代文学の作家の個人全集を買えば、小説のほかに随筆なども読むことができる。
岩波文庫、講談社文芸文庫、講談社学術文庫には、古い随筆がある。
参考<引用>
長田 幹彦(ながた みきひこ、1887年3月1日 – 1964年5月6日)は、日本の小説家、作詞家。
東京生まれで、劇作家の長田秀雄の弟。明治37年(1904年)3月に東京高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業。早稲田大学英文科卒。兄の影響で『明星』や『スバル』に参加。早大在学中に北海道に渡り、炭鉱夫や鉄道工夫、或いは旅役者の一座に身を投ずるなどして各所を放浪、その時の体験をもとにした「澪」で高い評価を受けた。
当時新進の谷崎潤一郎とともに耽美的作風を併称され、幹彦潤一郎と呼ばれた。1912年夏、谷崎が京都に遊んだ際には連れ立って遊興したが、次第に関係が悪化し、以後、両者の交遊は疎になる。
大正2年(1913)の『祇園情話』などの「祇園もの」でも人気を博し、花柳の巷を舞台として吉井勇と併称されたが、大正5年(1916)、赤木桁平から「遊蕩文学」として攻撃され、以後も多量の作品を書いたが、次第に文壇の最前線からは遠ざかった。昭和に入るとビクター専属の作詞家となり、「祇園小唄」「島の娘」などを作詞。また全集も出た。
戦後は心霊学に関心を持ち、「超心理現象研究会」を主宰していた。また、阿部定と組み「昭和一代女」という阿部定事件を演じる劇団を旗揚げしたこともある。
「著作」
1913年
旅役者 浜口書店
祇園 浜口書店
船客 春陽堂
1914年
霧 九十九書房
春の鳥 塚原書店
老兵の話 千章館
1915年
自殺者の手記 新橋堂
舞姫 植竹書院
雪の夜がたり 春陽堂
1916年
舞姿 吉井勇共著 阿蘭陀書房
情炎 春陽堂
1917年
ゆく春 玄文社
祇園待宵草 春陽堂
港の唄 春陽堂
小蔦 春陽堂(侠艶情話集)
Y夫人の死 正午出版社
アンデルセン御伽噺 富山房
1918年
草笛 春陽堂(自然と人生叢書)
書簡文の準備 春陽堂 (文芸研究叢書)
不知火 前後編 玄文社
1919年
若き妻 春陽堂
呼子鳥 玄文社
絵日傘 1-5巻 玄文社
1920年
師匠の娘 春陽堂
金色夜叉終編 春陽堂
白鳥の歌 玄文社
夜の鳥 春陽堂
恋ごろも 玄文社
1921年
九番館 博文館
1922年
春のゆくへ 実業之日本社
夕雲 玄文社
野火 玄文社
1923年
幻の塔 玄文社
幹彦全集 第1-4巻 春陽堂
1924年
大地は震ふ 春陽堂
沈む夕陽 大日本雄弁会
1925年
アルト・ハイデルベルヒ フェルステル 文芸日本社 世界文芸映画傑作集
悲しき遍路・復讐・霧 春陽堂 (ラヂオドラマ叢書)
1926年
霧の小唄 春陽堂
人形の家 イプセン 生方書店 (世界名著叢書)
1927年
緑の処女 春陽堂
1928年
現代長篇小説全集 第2 長田幹彦篇 新潮社
新選長田幹彦集 改造社
1930年
現代日本文学全集 第43篇 岡本綺堂集 長田幹彦集 改造社
女優部屋 中央公論社
1931年
現代語西鶴全集 第5巻 好色五人女・好色一代女 春秋社
緑衣の聖母 改造社
1932年
虹の歌 春陽堂
1933年
神風連 春陽堂
1934年
情話新集 1-3 新小説社
祇園囃子 新小説社
島の娘・月夜烏 新小説社
1936年
長田幹彦全集 全15巻別冊 非凡閣
1942年
南の凱歌 奥川書房
1946年
愛の山河 江戸書院
祇園しぐれ 江戸書院
1948年
祇園のお雪 モルガン夫人の生涯 滝書店
1949年
小説天皇 光文社
1950年
明治天皇 光文社
1952年
幽霊インタービュー 出版東京
青春時代 出版東京
1953年
人間叙情 要書房
文豪の素顔 要書房
霊界 大法輪閣
1955年
私の心霊術 福書房
1959年
霊界五十年 大法輪閣, 1959
ありがとうございました
トンデモナイ事を書いている人がいますね。その頃、既に、小説と随筆ははっきり分けられていましたよ。今でも、エッセイでなく随筆が日本語の文学用語としては正しい物です。
その頃、随筆は沢山書かれていたし、今でも、文庫本で出ている物はありますよ。野上弥生子の物はお勧めしません。性格の悪さが出ていますから。
その頃の物で京都を舞台にした物は思いつきません。もう少し後なら、「古都」がお勧めですけど。
私小説ですが、近松秋江の「黒髪」お勧め。祇園の芸妓にいれあげるびっくりするぐらいダメ人間な話です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000275/files/1676_21590.html
当時の作家の書く小説は、その多くが現在でいうエッセイになっています。
新潮文庫から出ている太宰治の「走れメロス」なんて、ほぼエッセイ集ですよ。
京都を舞台にした作品ならば、梶井基次郎の「檸檬」や、志賀直哉の「小僧の神様・城の崎にて」なんてどうでしょう。