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「1ドル」の報酬実験とは? ブラック企業や低賃金が増える理由!

仕事・就職

1ドルの報酬実験(1959)

社会心理学者フェスティンガー(L.Festinger)とカールスミス(J.M.Carlsmith)の実験。

○退屈な作業を1時間
ある2つの学生グループに「とても退屈な作業」を1時間続けてもらう。

○次のひとに「面白かった」とウソを言う
作業終了後にその2つのグループとは別の次に作業をするひと対して「作業は面白くてやりがいがあった」とウソ言う。

○謝礼1ドル組と20ドル組
そして1つのグループには、謝礼として1ドル。
もう1つのグループには、謝礼として20ドル支払う。

さらに報酬を支払った後、その作業についての質問をします。

○事後の質問「面白かったですか?」
「作業は面白かったですか?」

 

1ドルのグループと20ドルのグループ

どちらが「作業が面白かった」と答えたでしょうか?

報酬が多い方が良い回答をすると思われますが、実際は逆で

1ドルしかもらわなかったグループの方が「面白かった」と評価する傾向があったのです。

なぜ、そんな結果がでたのでしょう?

■20ドル=作業の対価としてとらえた。

20ドルの報酬を受けたグループは、「面白くない作業」というストレスを
20ドルという報酬で解消・正当化(作業の理由が明確化)され、事後の評価では、
ストレスのない状態だったので、自分の行為に対して正当化する必要もなかった
から、素直に「面白くなかった」と答えることができたのです。

そして

■作業>1ドル・・・理由がない・・・不快感・・・

1ドルしか報酬を受けてないグループは、「面白くない作業」というストレスは
1ドルという報酬では解消できません。となると「こんなつまらない作業に
1ドル程度のため1時間もの時間を浪費した」という自分の行為にストレス(不協和)
がのこり不快な状態になる。

そうすると無意識にそのストレスを解消するため「意義のある面白い作業」と思うことで、
正当化しバランスをとってしまったのです。

自己の正当化。。。

ひとは自分の行為に対して報酬や評価など外部からその理由を獲得できないときは

自分の内部で自分自身を肯定することでバランスをとるものです。

この実験の場合は、「退屈な面白くない作業」という事実が、自己の正当化のため

に「面白い作業」として歪められてしまってます。

しかし歪めた本人は、やっかいなことに正しいと思っているのです。

まとめ

タバコは体に悪いと分かっているのにタバコを吸っている人は、

身体に悪いのに吸っているという矛盾に対し、

ストレス解消では身体にいいなんて正当化をしたりします。

人は矛盾することを嫌っていろんなことをするもの。。。。

それについて、認知的不協和を立証するという実験がおこなわれました。。。



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