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明治時代に小説家、文学、戯作の地位が低くかった理由はなぜ?

歴史

明治時代に文学(小説・戯作)の地位が低く見られたのはなぜでか?

昔の小説は有害扱い?

明治時代には「最近の若者は四書五経も読まず、小説のような悪書ばかり読んで」と言われ、小説が有害メディア扱いだった

最近、Twitterでこのよう話が話題になりました。

なぜでしょうか? ネットの反応や考察

文学は、趣味や道楽だから

私見ですが、

世の中は、文学などなくても回っていく。

文学は、所詮趣味や道楽の域を出ない。

大国でもある隣国の中国が、ヨーロッパ諸国に蹂躙され、人々が奴隷や家畜同然に扱われている現状を鑑みれば、我が大日本帝国は、何よりも富国強兵政策を推し進め、産業を振興し、外貨を稼ぎ、得られた資金で近代的な軍事力を備えなければならない。

そのための時間的猶予もほとんどない。

これに遅れれば、我が国も早晩、中国のようにヨーロッパ列強の植民地と化すであろう。

などと、当時の日本の指導者たちが考えていたからではないでしょうか。

 

文学など、富国強兵という大目標の前には、取るに足らないどうでもいいお遊びのようなものとみなされていたのでしょう。

 

また、他のまともな職業ではやっていけない社会からドロップアウトした人や暇潰しに屁理屈をこねるのが好きな変人だと思われていたのかもしれませんね。

いずれにしても、当時の日本の指導部は、経済発展と軍事力増強に直接結び付く科学技術振興や資本主義の導入、法体系を構築することなどで頭の中がいっぱいで、文学などは眼中になかったのかもしれません。

 

もっとも、世論を政府の意向に沿う方向に誘導するために文学を利用しようとする人もいたかもしれませんね。

小説などは文学の中でも新しく生まれた分野なので、どうしても軽く見られがちだったのかもしれません。

新しいものは、いつの時代も特に初期段階において、異端視されたり排斥の対象にされたりしやすいですよね。

 

ちなみに、私個人は、文学に一定の価値を認めていますよ。

社会的な影響力もありますからね。

ただ、作家や文学の専門家には変な人も多いかもしれない、とは思っています。

個性的な人々なんでしょうね。

世の中に必要だと考えられなかった

あんまり世の中に必要だと考えられなかった、からでしょうね。

 

夏目漱石は、「国民の先生」とまで言われるようになった、うんぬんという話もありますが、生前はそこまで売れたわけでもなく、死後に「神格化」された面が大きいです。

まあ、明治期はまだ農業中心の社会で、工場なども増えてきましたが、「本ばかり読んでると馬鹿になるぞ」と言われるような、社会でもありました。

ついでに言うと、今のアニメ・マンガバッシングのように、小説ばかり読んでる人は叩かれていました。暗い「文学青年」ってやつです。

 

 

結局、必要だと思われなかったから、低く見られた、ってことですかね。

今は、必要だと思われてはいても、あんまり興味はもたれていない、というより悪い状況です。



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