なぜ競馬や競艇でノミ屋を利用する人がいるのでしょうか? なにも、ノミ屋に頼んで馬券を買ってもらわなくても自分で買いにいけばいいじゃないですか?ノミ屋に馬券を買ってもらうことのメリットって何かあるのでしょうか?(当たったとき通常よりも配当が多い、とか?)
ノミ屋のメリット
メリット①…的中した場合
実際の配当金よりも少し多めに配当金を支払う。
例えば配当金が1000円の場合は1030円とかにして配当金プラス@を支払う。
メリット②…席の確保
その頃の住○江競艇場は大変賑わっていて一般戦でもすぐ一般席は早い時間帯に満員になっていました。そこでノミ屋は事前に一般席の椅子を大量に確保していて、私設舟券を買った人にその席を譲り観戦させていました。
手数料を配当から引かれるので、メリットはありません。
かつて住○江競艇場ではスタンド内で堂々とノミ行為(私設舟券)が行われていました。
最大のメリット
この方式の最大のメリットは、控除金である25%をとられない分通常の配当金より多く払い戻しするノミ屋がほとんどです。
後は100万単位で買ったときのオッズダウンを防ぐのにも有効です。
ただ、1000万単位の高額払い戻しになるとノミ屋が支払えなくなる場合もありますので、多くは購入金額と払戻金の上限が存在します。
少しでも多く稼ぎたい人が利用していると思いますが、現在は少ないと思います。
どういう人が利用しているの?
●自分で買えない人が利用していた。
●電話投票とかない時は、仕事などで馬券買えずやむなく利用していた人もいる。
●昔々 競輪場の近くの飲み屋では車券が買えました。すぐそばの競輪場窓口で車券買えるのに。飲み屋でノミ屋です。
●そもそもノミ屋は暴力団の資金源としてやっているので、利用する人は何らかの形で暴力団と接点のある人です。
メリットに書いた通り
配当金+@が欲しい人やずっと立ちっぱなしで疲れた人が利用していたのしょう。
ノミ行為は売った人だけじゃなく、買った人も処罰されますからメリットがないとリスクを冒してまで買う人がいるハズがありません。
競馬との違い
ノミ屋とは馬券を代わりに買ってもらう所ではなくノミ屋自体でお金のやり取りをしているところです。
ノミ屋はまず普通に買うのと同じようにお金を集めます、そしてレース後結果に応じた配当金を当たった人に返金します。ノミ屋が主催者になっていると思っていいです。
まず勘違いしている人が多いですが。
購入例
例えばオッズが20倍の2連単を2万円買った人がいたとします。
もし的中すれば売る側は40万+@を支払わなければいけなくなります。
そんな場合売る側も予想して来る可能性があると判断すれば、1万円だけ正規の窓口で買ったりしていたそうです。
売る側にしてみれば長く続ければもちろん利益は出ますが、一時的に損する場合もありますので、客が買った予想を見て来ると思えば購入金額の半分だけ正規の窓口で買う。
来ないと判断すれば買わないなど…
これはある意味、売る側の腕の見せどころと言う事でしょうね♪
現在は?
で、現在ではノミ屋も生き残りに必死で、100円の馬券を90円で売ったり(勿論、本物の馬券を買うわけではありません。)、1コーナー通過まで受け付けたりするところもあると聞きます。また、大口を受け付けた場合の保険として、他のノミ屋に入れたりもするようです。
この辺の仕組みは、利用者のメリットにつながるものが多いわけです。
で、最大のメリット兼落とし穴は、金がなくても買えることです!
当たれば利益分の金を受け取ればいいので、掛け金は要りません。
それどころか、外れても支払いは翌週なんてのが普通にありますから。
馬券狂いの人間は、買いたくても金がない時に、ノミ屋に手を出したりします。
当たればともかく、外れれば集金日までに金策しなければなりませんが・・・。
昔は、電話投票なんかなく、場外も今とは比べ物にならないほど少なかったので、地方にはノミ屋が沢山ありました。
わたしが子どもの頃、近所の散髪屋に土日に行くと、ラジオの競馬中継が流れ、近所では売っていない競馬新聞を見ている人がいて、頻繁に電話がかかっていました。
その当時はわかりませんでしたが、どう考えてもノミ屋やってたんですね。あの散髪屋!