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職場のモラハラ7つの特徴と解決に向けた対処方法!

仕事・就職

職場におけるモラハラとは?

モラハラやパワハラ、セクハラなど、職場ではさまざまなハラスメントが社会問題となっています。このハラスメントのなかでもセクハラはたやすく区別がつきますが、モラハラとパワハラの境界線はとても微妙です。

職場のモラハラとは、言葉や態度などにより人格や尊厳を傷付けたり、精神的に追い詰めるなど、静かにかつ陰湿に行われる精神的ないじめや嫌がらせです。また、職場のモラハラは業務上指導と区別がつきにくい上で必要に繰り返されるため、職場の雰囲気を悪くしたり、被害者が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだりします。

この記事では、モラハラとパワハラの違いについて次のような線引きをしてご紹介しています(モラハラとパワハラの違いについてはこちらをご覧ください)。

・パワハラ:上司から部下へと、職場での力関係を利用したハラスメント
・モラハラ:上記のような力関係がないハラスメント

職場のモラハラの特徴と事例をチェック

「職場でモラハラにあっているのでは?」

そう気づき、それを確かめたいという方は少なくないでしょう。2章では、職場で陰湿に繰り返されるモラハラの特徴と事例をご紹介します。

職場で孤立させる

職場でおきるモラハラで、もっとも顕著なのが被害者を孤立させること。その手段には主に次の4つがあげられます。

職場のモラハラの特徴と事例1.無視や仲間はずれ

被害者:「○○さん、これお願いできますか?」
加害者:「・・・」
加害者:「じゃあ、これからみんなでビアガーデンでも行こうか!」
被害者:「いいね!行こうよ!」
加害者:「あ、悪いね。○○さんと××さんの3人で行くことになってるんだ!」

職場で仕事を進めるには、スタッフ同士における円滑なコミュニケーションが求められます。しかし、職場におけるモラハラでは「話しかけられても全く聞こえないふりをする」とか「コミュニケーションに参加しようとすると露骨に断られる」など、無視や仲間はずれといった嫌がらせが繰り返されます。こんなことが毎日のように続けば、誰もが孤立感に悩まされることになります。
2-1-2.職場のモラハラの特徴と事例2.陰口で誹謗中傷をする

「ね~、知っている?」
「何々…」
「あのね…」

陰口をたたかれて気分の良い人などいません。それも、あからさまにこっち(被害者)をチラチラ見ながら…

「え~、ほんとう?」
「うそでしょう。あり得ない」
「だからあの人、いっつもひとりなんだ~」

などという会話を聞かされていたら、誰もが誹謗中傷されていると悩んでしまうことになるでしょう。このように、職場において人間関係を制限し、孤立させることが職場のモラハラの特徴です。

職場のモラハラの特徴と事例3.コミュニケーション中にあきれたようにため息をつく

「じゃあ、これはこういうことでいいんですか?」
「(ハァ~)そんなこと聞き返さないとわからないの?」

「この仕事について教えてほしいのですが?」
「(ハァ~)人の時間を使って聞く前に、自分でもっと調べたらどうなの?」

たとえば新しい職場で右も左もわからないのに、質問をするとため息をつく。そしてすかさず疑問形の言葉が返される。また、「いや、そうじゃなくてね…」とか「だからさ~」などと話を遮られたり最後まで聞いてもらえないというケースもあります。職場でこんなことが続けば、誰もが委縮してコミュニケーションがとれなくなるのは自然なことでしょう。

職場のモラハラの特徴と事例4.馬鹿にしたような視線や冷笑

上司が部下たちに向かって、

「おはよう」
「・・・(冷笑)、おはようございます」

「先日の仕事がんばったな!」
「・・・(馬鹿にしたような視線)、そうですね」

そろいもそろって部下たちが冷笑や馬鹿にしたような視線を繰り返したなら、いくら上司でも「なにか自分が悪いことを…」そう悩んでしまうことでしょう。このように、部下から上司に対する子どもじみた嫌がらせもまた職場のモラハラの特徴です。

仕事ができないようにする

仕事ができないようにして、職場に居づらくさせる。そんな陰湿なモラハラもあります。

職場のモラハラの特徴と事例5.必要な情報を与えない

「なにやってたんだ!もう、会議は終わったぞ」
「えっ、会議の話など聞いていませんが…」

「なんだあのレポートは!あの資料からどうやったらあんなレポートになるんだ!」
「えっ、資料などいただいていませんが…」

同僚や部下が必要な情報を伝えない。仕事に必要な資料を渡さない。そんな子どもじみた嫌がらせが続いたという被害者もいらっしゃいました。このように、情報を与えないことで孤立させるのも職場におけるモラハラ行為の特徴です。

職場のモラハラの特徴と事例6.明らかに能力以下の仕事をたのむ

「悪い。ちょっと手が離せないのでこれコピーしといて!」
「ひまそうだな。お茶入れてよ!」

ふだんはコミュニケーションを無視したり、あからさまに仲間外れにするくせにこんな明らかに能力以下の仕事だけは頼んでくる。
このとき、「こっちも仕事が…」などと断ると、その後の無視や仲間はずれがひどくなるといった被害も少なくありません。

プライベートへ介入する

「夜11時過ぎはもちろん、休日にもおかまいなしに電話がかかってきます」
「家族のことや趣味、休日の過ごし方など根掘り葉掘り聞きだした上で批判してきます」

私生活など、仕事とまったく関係のないことに介入するのは職場のモラハラ行為です。休日はもちろん、時間外に電話などが繰り返される。服のセンスや化粧の仕方、持ち物、恋人のことなど、私生活への介入が度を越していると感じたらモラハラを疑っていいでしょう。

職場のモラハラ解決に向けての対策・対処

モラハラだとわかったのなら、弁護士などに相談を持ち掛けてから証拠集めをするのでは遅すぎます。そこで、最低限の証拠集めに何が必要なのか以下を確認してください。

・医師の診断書
・電話等の録音、メール
・メモ、日記

職場モラハラの対策・対処1.医師の診断書

もしあなたが、職場のモラハラが原因で精神的に病んでしまい精神科や心療内科などを受診しているのなら、診断書が有効な証拠となりえます。ただし、医師の診断書で客観的に立証できるのは、うつなど精神的な症状についてであり、その原因がモラハラとまでは立証できません。そのため、後述している日記やメモ、写真などで補強が必要です。

職場モラハラの対策・対処2.会話の録音やメール・LINEの保存

職場におけるモラハラにおいて、会話の録音やメール・LINEなどの保存がもっとも有力な証拠となります。再三にわたる疑問形の言い回し。時間外の電話など、しっかりと録音しておくことが重要です。

また、モラハラ加害者のメールやLINEの文面には、自然と彼らの精神状態がにじみ出ています。被害者のあなたを攻撃し、精神的苦痛をもたらす内容が含まれていますのでスクリーンショットなどを利用して保存しておきましょう。

職場モラハラの対策・対処3.メモや日記をつける

メモや日記は、これ単独では証拠にはなりません。しかし、上記のような録音やメールなどの証拠が加わることで、客観的な事実を補強することができますからとても重要です。

メモや日記において意識してほしいのが5W1Hです。

・いつ(When)
・どこで(Where)
・だれが(Who)-誰が誰に対して(どんな状況で)
・なにを(What)
・なぜ(Why)
・どのように行った(How)

など、できる限り具体的に記録しましょう。

無料!職場のモラハラ相談窓口

ある程度の証拠がそろったら専門家に相談しましょう。職場におけるモラハラは個人対企業の戦いになりますから、一個人の努力で問題解決を図るというのはムリがあります。以下に無料で相談できるところをご紹介します。

法テラス

法テラスは国が設立した公的な機関です。無料で悩みに対して法律相談に乗ってくれます。また、適切な相談窓口を案内してくれたり、法的な手続きにも助言をもらえます。さらに、弁護士・司法書士などを紹介してくれます。

都道府県労働局

厚生労働省の相談窓口です。パワハラやモラハラなど、労働問題に関する相談ができます。
面談か電話で専門の相談員が対応してくれます。

まとめ

「大人によるイジメ」

モラハラとは、陰湿な言葉や態度などにより人格や尊厳を傷つける精神的なイジメ・いやがらせのことです。そして、そんな大人によるイジメが職場のモラハラです。詳細は「モラハラとは?」の記事をご覧ください。

職場におけるモラハラ、そのひとつひとつの行為は些細なことなのかもしれません。しかし、その行為が社会人としてのマナーや仕事上の教育と区別がつきにくく、被害者はもちろんですが、周囲もそれを「モラハラ」だと認識しづらいものです。

それゆえに、被害者も「自分が悪い」と思い込みやすく、長期にわたってガマンを続けているケースが多々あります。また、周囲も救いの手を差し伸べることが少ないようです。

また、職場のモラハラは、最初は身なりや言葉使い、態度、ミスなどの指摘や注意からはじまることが多く、それがいつからかエスカレートし、毎日のように叱責が繰り返されるようになります。

モラハラの原因でご紹介したように、モラハラの加害者とは“はじめから”不機嫌な人ですから、加害者本人の問題が解決されない限り、職場のモラハラがなくなることはありません。

ぜひ、この記事をご覧いただき職場のモラハラ問題解決にお役立てください。

冒頭でも申し上げたように、モラハラの原因は加害者が「はじめから不機嫌」であることです。つまり、ほとんどのケースで被害者に落ち度はありません。また、もし被害者が退職することになったとしても「はじめから不機嫌」な加害者は別の人にターゲットを定めることになります。

つまり、職場のモラハラは対岸の火事ではなく、誰にでも起こりうるものだと忘れないでください。一方で、モラハラに限らずパワハラやセクハラなど、企業にとってこれらハラスメント対策は今後もっとも重要な問題のひとつとしてクローズアップされることになるでしょう。



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