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ブログの誕生が変えた6つのウェブの世界

ネット歴史

最近ではよりシンプルに他人との交流を図れる(狭義の意味での)ソーシャルメディアに注目が集まりつつあるが、Weblog(ウェブログ)の略でウェブ上にログ(文章)を表示させるためのCMS(Contents Management System。Webのコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集するソフトウェアのこと)(【1日500アクセス以上のブログは全ブログの●%】から抜粋)を意味する「ブログ」がウェブの世界に多大な変化をもたらした実績を持ち、今なお多くの人に活用されている事実に変わりは無い。【Social Media Examiner】では「ブログによってウェブの世界が変わった6つのポイント」と称し、ブログがウェブの世界にもたらしたメリットをまとめている。

1.より多くの人に情報発信の力をもたらした
ブログが普及する以前でもインターネット上のウェブサイトの構築で、多くの人が情報発信をすることは可能だった。【あらゆるホームページを13年前にタイムスリップさせるウェブサービスあらわる】でも紹介したジオシティーズをはじめとする、無料のウェブサイトスペースの提供サービスが乱立した時代がその時期に該当する。しかし単に文章のみを打ち込むのではなく、各種タグの動作を覚えて組合せ、さらにFTPなどでファイルをアップする技術も必要となるため、「誰にでも」のハードルは案外高かった。

ところがブログサービスの登場で、基本的にインターネット上で文章を入力する技術(=掲示板に書き込みをする技術)があれば、あとはプラスα程度の機能を覚えることで、誰でも自由に、気軽に情報発信が可能となる。携帯電話が普及したことで「ケータイからブログを更新し、世界に向けて情報発信」などというスタイルすらごく当たり前に。そしてそのような状況は、多数の人たちがいわゆる「ジャーナリスト」「報道」と肩を並べられ得ること、そして一般市民が実距離を気にせずにネット経由での口コミにより、企業に対し大きな影響力を持つ可能性を意味することになる。

2.誰でもすぐにウェブサイトを作り、管理することができる
「ブログ」はウェブサイトの管理ツールであることは冒頭で触れた通り。ブログはウェブサイトの作成や管理のハードルを思いっきり押し下げ、多くの人がチャレンジできる機会を与えている。ウェブサービスのブログでもデザインに手を加えられるものならば普通のウェブサイトのような見た目を作ることはできるし、MovableTypeやWordPressのようなブログソフトをインストールする機会を得られれば、(出来栄え・使い勝手は別として)誰もが個人ベースでウェブサイトを立ち上げて内容やメンテナンスなどの運用をこなすことが可能となる。

3.ブログはウェブサイト全体の活力、原動力となりうる
昔は「夕飯が云々」「うちの猫が云々」といった他愛もない事柄ばかりで占められたブログだが、今では(それらの事柄は相変わらず多いものの)、企業や専門家の多くがブログシステムを使い、通常のウェブサイトを用いる場合以上のスピーディーさで情報提供を行えるようになった。運営側がどんなツールを使っているかは、利用者にはあまり関係が無い。良い情報をより早く入手できればそれで良い。利用者のニーズに対してより高い満足度を与えるため、ブログは確実に多くの企業や専門家に役立つシステムとしての立ち位置を確保している。

4.コメントやトラックバック、引用は運営者を活性化させ、そして望まれている
ブログは元々情報を共有しやすいような仕組みで出来ており、そして読者がコメントしやすい機能が用意されている。企業が呼び水的なコメントをするまでもなく、コメント欄でさまざまな論議が交わされる可能性もある。そしてそれは同時に、企業側にさまざまな問題について素早い対応をする機会を得られることでもある。

テンプレート5.プラグインやテンプレートを用い、専門家で無くともそれなりのサイトを作れる
MovableTypeやWordPressのようなブログソフトにはグロス単位のプラグインやテンプレート(サイトの見た目を決定づける、デザイン用の型紙みたいなもの)が用意されている。これらを利用することで、プロのウェブデザイナーで無くとも素敵なデザインのサイトに豊富な機能を装着し、自分自身で運用することが可能となる。また、多種サービスを使えば、スタイルシートやPHPの技術を持たなくとも、それらを利用したかのような効用を得ることすら不可能ではない。特に利用可能な経営資源が限られている中小企業や、予算を十分に使えない部署でも、安いコストでウェブサイトを構築することが可能となる。

6.多くの企業にチャンスを与え、ウェブの世界により高い機動性が求められるようになる
予算や技術の問題でインターネット上への情報展開を躊躇していた企業(特に中小企業)にとって、ブログの存在はその「躊躇」から企業を解き放ち、インターネットの世界へダイブするきっかけをもたらしてくれる。そしてブログの活用で情報発信スピードが加速化された企業が増えれば増えるほど、読者側・利用者側はそれを当たり前のこととして認知し、他の企業にも同じような対応を求めるようになる。ウェブ世界全体が加速化され、ブログなどの効率的なシステムを使っていない企業はむしろ「情報発信が遅い」と見なされてしまう。中小企業は大企業と対抗し得る、ブログという名の大きな武具を手に入れたと見ても良いだろう。

読み返してみるとこれらの「ブログの効用」は、現時点では【「ソーシャルメディア食わず嫌い」な人の耳に入れたい5つの真実】で触れているように、多くのソーシャルメディアにも該当しうることでもある。大義ではブログもソーシャルメディアの一つに他ならないのだから、当然といえばそれまでの話だが、よくよく考えてみるとFacebookやツイッター、mixiなどの(狭義における)ソーシャルメディアも、「他人とのつながり方をよりシンプルに、密接にできるように工夫された」ブログの一種に過ぎないことが理解できるはず。

そのような考えでブログ、ソーシャルメディアを見直してみると、【ソーシャルメディアの現状が分かるバイラルビデオの新作「Social Media Revolution 2」を視聴してみる】でも語られていたように、ブログやソーシャルメディアがインターネットにおける産業革命に等しいインパクトを与えたというのも、あながち誇張では無い気がする。



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