「子供叱るな 来た道 老人笑うな 行く道」という言葉を聞いたのですが、コレを最初に言った人って誰なんでしょうか?
語源は?
永六輔の、「無名人 名語録」に収録されている言葉です。永さん自身が各地を歩いて、名もない人によって口に出されながら人々の間に広まっているいい言葉を拾い集めたものです。1987年出版です。
それによると、浄土真宗の熱心な信者の言葉とのことですが、そのひとのオリジナルかどうかはわかりません。
(「一説には、妙好人と呼ばれる、浄土宗の信徒だとされているそうです。」という記述は誤解を招くおそれがあります。「妙好人」は固有名詞ではなく、一般名詞で「篤信者(熱心な信者)」のことです。)
正しい意味は?
正しくは、「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」です。
意味は「子どものいたずらなどは誰しも身に覚えがあるので叱るべきではないし、自分もいずれ年をとるので老人を笑いものにすべきではないということ。」
続きは?
実は続きがあり、「来た道 行く道 二人旅 これから通る今日の道 通り直しのできぬ道」と続きます。