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六曜から旧暦の日付を知る方法 / 六曜の由来と意味 etc.

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企業などで配っているカレンダーには、毎日の日付の数字とともに「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」と書いてあるものが多いと思います。
この「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」のことを「六曜」または「六輝」「宿曜」といいます。
六曜は旧暦の日付にもとづいて規則的に並んでいるため、カレンダーに旧暦が書いていなくても、その日が旧暦の何月何日にあたるかを六曜から逆算することができます
旧暦は月の満ち欠け(朔望)にもとづくため、旧暦がわかればその日のおおよその月の形もわかりますね。
また、旧暦1日・15日の新月(朔)や満月(望)の頃は大潮、旧暦8日・23日の半月(上弦・下弦)の頃は小潮ですから、これも知っておくと便利かもしれませんね。

六曜の配当規則

六曜は旧暦で毎月1日のものが決まっていて、その月の中で「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の順に繰り返します。
1月1日・7月1日…先勝
2月1日・8月1日…友引
3月1日・9月1日…先負
4月1日・10月1日…仏滅
5月1日・11月1日…大安
6月1日・12月1日…赤口
例えば、旧暦1月1日は先勝と決まっているため、1月29日は大安、1月30日は赤口となります。
旧暦は何月が大の月(30日)か小の月(29日)かが一定していないため、年によって1月の末日は大安(29日)か赤口(30日)となります。
そして、1月の末日の六曜が何であれ、旧暦2月1日は友引と決まっているため、1月が小の月(29日)なら赤口と先勝の2つ、1月が大の月(30日)なら先勝がとばされることになります。
つまり、六曜が1つか2つとんでいるところは旧暦の月が替わっているところで、1つとんでいる場合は前の月が大の月(30日)、2つとんでいる場合は前の月が小の月(29日)ということです。
例えば、六曜がズレて、先勝になっていたらそこが旧暦の1月1日か7月1日、友引になっていたらそこが旧暦の2月1日か8月1日ということですね。

旧暦の日付の決まり方

旧暦の何月何日という日付は、二十四節気のうちの12の中気と月の満ち欠け(朔望)によって、基本的には次のように決まっています。
雨水(新暦2/19頃)の日の直前の新月(朔)の日…1月1日
春分(新暦3/21頃)の日の直前の新月(朔)の日…2月1日
穀雨(新暦4/20頃)の日の直前の新月(朔)の日…3月1日
小満(新暦5/21頃)の日の直前の新月(朔)の日…4月1日
夏至(新暦6/21頃)の日の直前の新月(朔)の日…5月1日
大暑(新暦7/23頃)の日の直前の新月(朔)の日…6月1日
処暑(新暦8/23頃)の日の直前の新月(朔)の日…7月1日
秋分(新暦9/23頃)の日の直前の新月(朔)の日…8月1日
霜降(新暦10/24頃)の日の直前の新月(朔)の日…9月1日
小雪(新暦11/22頃)の日の直前の新月(朔)の日…10月1日
冬至(新暦12/21頃)の日の直前の新月(朔)の日…11月1日
大寒(新暦1/21頃)の日の直前の新月(朔)の日…12月1日
したがって、例えば、大寒の前で六曜がズレているところがあれば、そこが旧暦の12月1日ということですね。
2013年1月
2013年1月の場合、1月11日が仏滅で、1月12日が赤口となっています。
大寒(1月20日)の前で、六曜が1つとんで赤口となっていることから、1月11日が旧暦11月30月、1月12日が旧暦12月1日ですね。
また、1月12日が旧暦12月1日ということは、1月12日が新月(朔)、1月19日が旧暦12月8日でおおよそ半月(上弦)、1月26日が旧暦12月15日でおおよそ満月(望)ということもわかります。
ただし、天文学でいう実際の半月(上弦)は1月19日8時45分、満月(望)は1月27日13時38分ですので、あくまでもおおよその形です。
2013年2月
2013年2月の場合、2月9日が仏滅で、2月10日が先勝となっています。
雨水(2月18日)の前で、六曜が2つとんで先勝となっていることから、2月9日が旧暦12月29月、2月10日が旧暦1月1日ですね。
また、2月10日が旧暦1月1日ということは、2月10日が新月(朔)、2月17日が旧暦1月8日でおおよそ半月(上弦)、2月24日が旧暦1月15日でおおよそ満月(望)ということもわかります。
ただし、天文学でいう実際の半月(上弦)は2月18日5時31分、満月(望)は2月26日5時26分ですので、あくまでもおおよその形です。

閏月の場合

さて、さきに六曜が1つか2つとんでいるところは旧暦の月が替わっているところで、1つとんでいる場合は前の月が大の月(30日)、2つとんでいる場合は前の月が小の月(29日)と書きましたが、これには例外があります
旧暦では約3年に1回(19年に7回)閏月が置かれますが、閏○月の六曜は○月と同じになります。
例えば、9月1日は先負、9月29日は先勝、9月30日は友引で、閏9月1日は先負となります。
そのため、小の月(29日)のあとに閏月があるときは六曜のズレは1つとなり、大の月(30日)のあとに閏月があるときは六曜はズレません
実際に2014年の場合でみてみましょう。
2014年9月2014年10月2014年11月
2014年9月24日は、六曜が1つとんで先負となっています。
霜降(10月23日)以前で月が替わっているのは9月24日だけですので、秋分の9月23日が旧暦8月30月、9月24日が旧暦9月1日です。
2014年11月22日は、六曜が2つとんで仏滅となっています。
小雪(11月22日)当日で月が替わっているので、11月21日が旧暦9月29日、11月22日が旧暦10月1日です。
しかし、9月24日が旧暦9月1日、11月21日が旧暦9月29日では、旧暦の9月が59日もありますね。
これは旧暦の9月のあとに閏9月があるからで、11月21日は旧暦9月29日ではなく旧暦閏9月29日ということです。
旧暦9月は大の月(30日)のため、閏9月になっても六曜がズレなかったというわけですね。
9月24日が旧暦9月1日ですから、10月23日が旧暦9月30日、10月24日が旧暦閏9月1日ということです。
ところで、六曜は旧暦で何月何日が何になるか決まっているということは、旧暦の日付で決まっていた五節句や七五三などの行事は自動的に六曜も決まっていたということですね。
参考までに、具体的に各行事の日の六曜をみると、次のようになります。
1月1日 先勝 元日
1月7日 先勝 人日の節句(七草の節句)
1月11日 大安 鏡開き
1月15日 先負 小正月
3月3日 大安 上巳の節句(桃の節句・雛祭り)
4月8日 大安 灌仏会(花祭り)
5月5日 先負 端午の節句(菖蒲の節句)
7月7日 先勝 七夕の節句(竹の節句・笹の節句・星祭り)
7月15日 先負 お盆
8月15日 仏滅 十五夜(芋名月)・中秋
9月9日 大安 重陽の節句(菊の節句・栗の節句)
9月13日 先負 十三夜(栗名月・豆名月)
10月10日 先勝 十日夜
11月15日 先勝 七五三
さて、六曜の由来ですが、
中国の三国時代の蜀の軍師・諸葛亮孔明が作った、
儀鳳暦を作った唐の天文学者・李淳風が作った、
六壬神課(小六壬)という中国の占術がもとになってできた、
など色々な説があって、はっきりとはわかっていません。
六壬神課(小六壬)という占術は、推古天皇10年(602年)に百済僧・観勒によって伝えられ、平安時代には安倍晴明などの陰陽師の必修占術となったものの、江戸時代にはほぼ途絶えたともいわれています。
現在の日本の六曜のもとになったものは、鎌倉時代末期に伝来したものか、小六壬から変化したもののようです。
鎌倉〜室町時代の六曜は「大安→留連→速喜→赤口→小吉→空亡」というものだったようで、現在とは名称も順番も異なります。
現在の名称になおすと「大安→友引→先勝→赤口→先負→仏滅」ですね。
寛政・享和(1789年〜1803年)頃の六曜は「泰安→流連→則吉→赤口→周吉→虚亡」というものだったようで、まだ現在とは名称も順番も異なります。
現在の名称になおすと「大安→友引→先勝→赤口→先負→仏滅」ですね。
その後、文化年間(1804年〜1817年)にかけて「即吉→共引→周吉→虚亡(物滅)→泰安→赤口」という名称と順番になり、さらに名称が変化して「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」という現在の形になったようです。
もともと勝負事・博打のゲン担ぎとして博徒などのあいだでひっそりと伝わっていただけで、暦注に加えられるようになったのは江戸時代末期といわれています。
明治時代になると日の吉凶を占う暦注は迷信であるとして禁止されますが、六曜は他の暦注ほど信じられていたものではなく、七曜(日・月・火・水・木・金・土)のようなものだということもあって禁止をまぬがれたようです。
結果的にカレンダーに残った唯一の暦注だったことから、明治時代以降、とくに第二次世界大戦後になって流行したということです。
現在では、結婚には大安か友引がよく、仏事には仏滅か赤口がよい、などといわれることが多いですが、昔からの年中行事とは何の関係もありませんし、仏教や神道などとも何の関係もありません

六曜の意味

六曜の意味は、簡単にいうと、
先勝…午の刻より前(11時より前)は吉、午の刻より後(13時より後)は凶
友引…午の刻(11時〜13時)のみ凶、他は吉
先負…午の刻より前(11時より前)は凶、午の刻より後(13時より後)は吉
仏滅…凶日
大安…吉日
赤口…午の刻(11時〜13時)のみ吉、他は凶
ということです。
図にすると次のようになります。

11時前 午の刻 13時後
先勝   吉   —   凶
友引   吉   凶   吉
先負   凶   —   吉
仏滅   凶   凶   凶
大安   吉   吉   吉
赤口   凶   吉   凶
対でみると、
先勝 ←→ 先負
大安 ←→ 仏滅
友引 ←→ 赤口
ですね。
旧暦カレンダー – 高精度計算サイト
暦要項(れきようこう) – 国立天文台
新暦と旧暦 – こよみのページ
六曜の話 – こよみのページ
六曜 – Wikipedia


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