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させていただきます は間違い? 誤用だった?

日本語の意味

『行かさせていただきます!』最近、このような「~させていただきます」という言葉を時々、耳にしませんか?「行かせて」で充分なのに、「行かさせて」と、必要のないところに“さ”を入れる表現です。これを「さ入れことば」と言います。

文化庁の調査に、この「さ入れことば」が気になるかという質問がありました。気になると回答した人は、H8年度で33%。それが、H14年度には57%と増加していました。本来、「さ」がいるかいらないかは、前につく動詞によって判断できます。

五段活用動詞やサ行変格活用動詞には、「さ」はいらず、それ以外の動詞には「さ」がついて、「~させていただきます」となるのです。具体的にグループ分けしてみましょう。【“さ”が必要なグループ】=食べる・捨てる・つける・投げる・止める・植える・答える、など。

【“さ”は必要ないグループ】=飲む・拾う・取る・打つ・進む・抜く・聞く 等。日常の会話では、活用の種類まで考えずに話しているので、 つい“さ”を入れてしまう人がいるのかもしれません。また、敬語は文章が長くなればなるほど丁寧に聞こえることも背景にあるのかもしれません。

つまり、“さ”を入れた方が、一文字長くなるだけにも関わらず、なんだか丁寧な表現に感じてしまいませんか?日頃、知らず知らずのうちに使い分けてきた言葉ですが、「ら抜きことば」や「さ入れことば」が広まっている状況を考えると、もう一度、言葉の成り立ちを確認してみることも必要なのではないでしょうか。



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