不動産投資(ふどうさんとうし)の大きなメリットは、FX・株(かぶ)などと比(くら)べて安定感が高い事です。
FX・株(かぶ)・不動産のメリット・デメリットを比較(ひかく)してみましょう！
FXのメリット・デメリット
FX（外国為替証拠金取引(がいこくかわせしょうこきんとりひき)）とは、ドルやユーロ、人民元など外国通貨を売買してその差益(さえき)を得る金融商品(きんゆうしょうひん)の1つです。
＜メリット＞
・少額投資(しょうがくとうし)が可能(かのう)
数万円程度(すうまんえんていど)の資金(しきん)から始められますので、投資(とうし)を始めるハードルは非常(ひじょう)に低いです。
・レバレッジ効果(こうか)が得られる
FXや株式投資(かぶしきとうし)には「レバレッジ」という仕組みがあり、これを活用することで元金の最大25倍まで投資(とうし)ができます。簡単(かんたん)に言うと100万円の資金(しきん)で2500万円の売買ができるというもので、少額の投資(とうし)で大きなリターンが期待できます。
・流動性(りゅうどうせい)（資産交換(しさんこうかん)）が高い
為替相場(かわせそうば)は24時間変動しており、FXはインターネットで24時間いつでも取引が可能(かのう)です。なお株式投資(かぶしきとうし)で取引できるのは基本(きほん)的には9時～15時の間のみです。
＜デメリット＞
・リスクの高さ
リスクという観点で考えると、3つの投資(とうし)の中では一番大きいかもしれません。その理由は、メリットにも挙げた「レバレッジ」です。株(かぶ)と違(ちが)い1日の変動幅(へんどうはば)はそう大きくないですが、投資額の25倍まで取引ができるため、大きな利益(りえき)を生み出すこともありますが、大きな損害(そんがい)を被(こうむ)る危険性(きけんせい)もあります。いわゆるハイリスク・ハイリターンです。
さらに、これは株式投資(かぶしきとうし)にも言えますが、FXにおけるリスク要因は、「為替変動(かわせへんどう)」「金利変動」「地政学的(ちせいがくてき)リスク」など多岐(たぎ)にわたります。また、各種経済指標(かくしゅけいざいしひょう)でも、アメリカの雇用統計(こようとうけい)が下振(したぶ)れしたり、中国が自国の通貨を買い増(ま)したりといったことで為替(かわせ)レートはいっせいに反応(はんのう)しますので、外的環境(がいてきかんきょう)に左右されやすいのが特徴(とくちょう)です。
株式投資(かぶしきとうし)のメリット・デメリット
＜メリット＞
・少額投資(しょうがくとうし)
FXと同様、株式投資(かぶしきとうし)も少額(しょうがく)の資金(しきん)でスタートできます。投資(とうし)の入り口には向いていると言えるでしょう。
・レバレッジ（信用取引）
レバレッジを効(き)かせた株式投資(かぶしきとうし)とは、いわゆる「信用取引」を指しています。レバレッジ効果(こうか)はFX（元金の最大25倍）と比較(ひかく)すると小さく、証券会社(しょうけんがいしゃ)によりますが3倍程度(ばいていど)までです。取引する金額(きんがく)の30％を委託保証金(いたくほしょうきん)として差し入れることで、3倍までの取引ができる計算になります。
・流動性(りゅうどうせい)
FXほどではないですが、株式(かぶしき)も流動性(りゅうどうせい)の高い（売買しやすい）商品です。株式投資(かぶしきとうし)は基本的(きほんてき)に9時～15時の間で可能(かのう)で、不動産投資に比(くら)べるとはるかに売買しやすいです。
・選べる商品（銘柄(めいがら)）が多い
株式投資(かぶしきとうし)は千単位で選べる銘柄(めいがら)がありますので、分散投資(ぶんさんとうし)してリスクを軽減(けいげん)したり、自分の得意な業種に絞(しぼ)ったりと、銘柄(めいがら)を選ぶ自由度が高いです。一方、FXで銘柄(めいがら)にあたる「通貨」の種類は多くても60程度(ていど)で、一般的(いっぱんてき)に取引を行う主要通貨となると12種類程度(しゅるいていど)です。
＜デメリット＞
・リスクの高さ
株式投資(かぶしきとうし)もFXと同様、リスクは多少高くなります。レバレッジを効(き)かせることによるリスクもありますが、株(かぶ)はFXよりも1日の変動率(へんどうりつ)が激(はげ)しくなることもある点が大きなリスク要因(よういん)です。銘柄の価格(かかく)にもよりますが、20％～30％以上変動することも少なくありません。
さらにFXと同じく、外的要因(がいてきよういん)により株価(かぶか)は変動しやすく、日本時間の深夜に取引が終わるアメリカ株式市場(かぶしきしじょう)の影響(えいきょう)を受けて、翌日(よくじつ)9時に日本市場はスタートすることがほとんどです。
不動産投資(ふどうさんとうし)のメリット・デメリット
＜メリット＞
・リスクの低さ
3つの投資(とうし)を比較(ひかく)して考えると、不動産投資(ふどうさんとうし)が最もリスクの低い投資(とうし)と言えるでしょう。その理由は、投資対象(とうしたいしょう)がFXや株(かぶ)よりも外的要因(がいてきよういん)に左右されにくいからです。
例えば株(かぶ)であれば、経済状況(けいざいじょうきょう)の変化によって1週間で株価(かぶか)が半分になることもあり得ます。これは単純(たんじゅん)に考えると、1週間で資産(しさん)が半分になってしまう（レバレッジをかけていればそれ以上）ということです。
しかし、社会情勢(しゃかいじょうせい)などの外的要因(がいてきよういん)によって土地や建物の価値(かち)が1週間で半減(はんげん)することはまずありません。
・安定収入(あんていしゅうにゅう)
例えば、不動産投資(ふどうさんとうし)でワンルームマンションを購入(こうにゅう)して賃貸(ちんたい)すると、空室が出ない限(かぎ)りは毎月安定したキャッシュ（賃料収入）を得ることができます。
一方、FXや株式投資(かぶしきとうし)では、FXのスワップポイントや株式(かぶしき)の株主配当が、不動産投資(ふどうさんとうし)のそれに該当(がいとう)しますが、家賃収入(やちんしゅうにゅう)ほどの金額が定期的に確実(かくじつ)に入ることはありません。
・節税効果(せつぜいこうか)
不動産投資(ふどうさんとうし)では、ローンの借入金利や火災保険(かさいほけん)など、投資物件(とうしぶっけん)
に掛(か)かる経費計上(けいひけいじょう)できる項目(こうもく)が多いため、節税対策(せつぜいたいさく)になります。これは株式(かぶしき)やFXにはない特徴(とくちょう)です。
＜デメリット＞
・初期費用
FXや株(かぶ)と比(くら)べる初期費用は多く掛(か)かります。ただし不動産投資(ふどうさんとうし)ではローンの借入を利用できます。
もし不動産購入資金(ふどうさんこうにゅうしきん)をすべてローンで支払(しはら)えば、諸費用(しょひよう)に掛(か)かる100万円程度(まんえんていど)の資金(しきん)（物件価格(ぶっけんかかく)によります）から始めることもできますが、それでもFXや株式投資(かぶしきとうし)と比(くら)べると高額(こうがく)となるケースが多いのではないでしょうか。
・流動性(りゅうどうせい)
FXや株(かぶ)は基本的(きほんてき)にはすぐ売買することができます（一部例外を除(のぞ)く）が、不動産の売買はどうしても手間や時間がかかります。
まとめ
FX、株(かぶ)、不動産投資(ふどうさんとうし)、すべての投資(とうし)にそれぞれの特徴(とくちょう)があります。
気軽に始められるのはFXや株(かぶ)かもしれませんが、きちんと勉強して投資(とうし)をするのであれば、一番リスクが小さくて定期的な収入(しゅうにゅう)を生み出す不動産投資(ふどうさんとうし)は、魅力的(みりょくてき)ではないでしょうか。
もちろん、株式投資(かぶしきとうし)やFXにもリスクを軽減(けいげん)する方法はありますが（レバレッジのかけ方など）、基本的(きほんてき)にはハイリスク・ハイリターンの考えです。そして不動産投資(ふどうさんとうし)はローリスク・ミドルリターンの考え方です。
ここでご紹介(しょうかい)した内容(ないよう)を参考に、資産運用(しさんうんよう)にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
