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やる気が落ちた理由と解決方法!12選!

やる気が出ない原因と解決方法まとめ!
  1. 1.モノの見方や考え方が原因(げんいん)になってやる気 が出ない12のパターン
    1. 1-1.やることが漠然(ばくぜん)としていてやる気が出ない
    2. 1-2.いろんなことが完了(かんりょう)できずにやる気が出 ない
    3. 1-3.やることの価値(かち)や魅力(みりょく)が感じられなくてやる気が出ない
    4. 1-4.燃(も)え尽(つ)きてやる気が出ない
    5. 1-5.ただ単にマンネリ化でやる気が出ない
    6. 1-6.責任転嫁(せきにんてんか)でやる気が出ない
    7. 1-7.自分を責(せ)めすぎてやる気が出ない
    8. 1-8.過去(かこ)に意識(いしき)が向いていてやる気が出な い
    9. 1-9.思い込(こ)みが原因(げんいん)でやる気が出ない
    10. 1-10.自己重要感(じこじゅうようかん)が不足してやる気が出な い
    11. 1-11.隠(かく)れたポジティブな目的が存在(そんざい)してや る気が出ない
    12. 1-12.人生の方向性(ほうこうせい)が見つからなくてやる 気がでない
  2. 2.脳(のう)と身体が原因(げんいん)になってやる気が出ない4 つのパターン
    1. 2-1.睡眠(すいみん)と休養が不足してやる気が出ない
    2. 2-2.運動不足と食事のバランスが原因(げんいん)でや る気が出ない
    3. 2-3.脳(のう)への適切(てきせつ)なブドウ糖(とう)が不足してやる気が出ない
    4. 2-4.生活のリズムが不規則(ふきそく)になってやる気 が出ない
  3. 3.関係性(かんけいせい)が原因(げんいん)になってやる気が出ない3つのパターン
    1. 3-1.人との関係性(かんけいせい)が影響(えいきょう)してやる気が出ない
    2. 3-2.物との関係性(かんけいせい)(物的環境(ぶってきかんきょう))が影響(えいきょう)してやる気が出ない
    3. 3-3.全体のバランスが影響(えいきょう)してやる気が出 ない
  4. 4.まとめ

1.モノの見方や考え方が原因(げんいん)になってやる気 が出ない12のパターン

これまでやったことがない新しい仕事が目の前にきた時、ある人はプレッシャーに感じ、ある人は自分の評価(ひょうか)を上げるチャンスと捉(とら)えます。

この例のように出来事は同じですが、人によってはストレスといったネガティブの機会になり、ある人にとっては評価(ひょうか)を上げるといったチャンスになるよう、モノの見方や考え方が原因(げんいん)でやる気が出ない状態(じょうたい)、出る状態(じょうたい)が作られます。ここでは、モノの見方や考え方が原因(げんいん)になってやる気が出ないパターンをお伝えします。

1-1.やることが漠然(ばくぜん)としていてやる気が出ない

やることが漠然(ばくぜん)としているとやる気が出ません。

目標が大きすぎたり、やることがたくさんあると、何から手を付けていいかわからず、やる気はあるのに、そのエネルギーの矛先(ほこさき)が見つからず、モンモンとした状態(じょうたい)が続き、やる気が出なくなる場合です。

  • 「新しい仕事にチャレンジしよう!」と思っていても、何をどうしていいかわからない
  • 「部屋の掃除(そうじ)をしよう!」と思っていても、どこから始めるかを決めていない
  • 「外国語の勉強をしよう!」と思っていても、何から手をつけるかわからないでいる

こんな時、やることを曖昧(あいまい)なままにしておくと、結局は考えてもやらないあなたができあがってしまいます。それを何度も繰(く)り返していると、「何かをやろうとしてもやらない」というパターンが生まれてしまいます。つまり自ら、やりたいけど、やらない自分を育てているようなものです。

【解決策(かいけつさく)】

「まず何から始めるか」、この最初の一歩を決めるだけでも、やる気のエネルギーが活用され、行動に伴(ともな)うやる気が出てきます。コーチングやコンサルティングの世界で、「スモールウィン」と呼(よ)ばれる概念(がいねん)があります。要は最初の小さな勝利を手に入れることで、課題の達成を促進(そくしん)していくテクニックです。とにかく最初の一歩を決めて、あなたを動かしてください。先程(さきほど)の例で言えば、

  • 新しい仕事にチャレンジしたくても、どうしていいのかわからなければ、
    → 最初の一歩は、「上司に相談する」とか
  • 部屋の掃除(そうじ)で、どこから手をつけていいのかわからなければ、
    → 最初の一歩は、「掃除(そうじ)の仕方についての本を2冊本屋(さつほんや)で立ち読みする」とか、
  • 外国語の勉強をしたくても、どうしていいのかわからなければ、
  • → 最初の一歩は、「外国語の学習コースのパンフレットを入手する」

と、これぐらい確実(かくじつ)にできる小さな一歩で大丈夫(だいじょうぶ)です。

1-2.いろんなことが完了(かんりょう)できずにやる気が出 ない

仕事や家庭、プライベートにおいて、「やりたいこと」「やらなきゃいけないこと」が増(ふ)えてくると、いろいろなことが中途半端(ちゅうとはんぱ)になり、前に進もうと思っていても「なかなかやる気が出ない」というケースがあります。

ここでご紹介(しょうかい)しているのは、やることが増(ふ)えて、手はつけるものの、完了(かんりょう)せず、気ばかりが焦(あせ)り、達成感や解放感(かいほうかん)がないままの状態(じょうたい)が続いている場合です。

パソコンで言うなら、仕事に必要なソフトやデータを立ち上げ、閉(と)じることなく、次から次へと立ち上げ続ける状態(じょうたい)です。
データが重すぎて処理(しょり)が遅(おそ)くなったり、またはフリーズしたりする状態(じょうたい)です。

【解決策(かいけつさく)】

「一つ終えたら、一つ閉(と)じる」
このことをやるだけで、あなた自身にスッキリとさせた気持ちを体験させて次に向かう態勢(たいせい)づくり、つまりやる気を出していくことが容易(ようい)になります。以下のポイントを参考にしてやることを手放してください。

  • 「手をつけないこと」を決めて、完了(かんりょう)させる
  • 「今」はやらないと決めて、完了(かんりょう)させる
  • 「一人」ではやらないと決めて、完了(かんりょう)させる

そして、「一つ終えたら、一つ閉(と)じる」。これだけでも現状(げんじょう)を打破(だは)することはできます。

1-3.やることの価値(かち)や魅力(みりょく)が感じられなくてやる気が出ない

やることに価値(かち)や魅力(みりょく)を感じないでいると、人はやる気がでません。やることが同じでも、価値(かち)や魅力(みりょく)を感じていれば、やる気が出て行動
を起こします。

結果を出し続け、部下から信頼(しんらい)を得ている上司は、こういったことを熟知(じゅくち)しています。ですので資料(しりょう)のコピーを誰(だれ)かにお願いする時、「この資料(しりょう)10部コピーを頼(たの)む」だけでなく、「大切な経(きょう)
営会議(えいかいぎ)の資料(しりょう)だから、10部コピーを頼(たの)む」と伝えます。このように仕事の意味や目的、どのような影響(えいきょう)が生じるかを伝えます。

想像(そうぞう)するとわかると思いますが、「◯◯をお願い」と言われるのと、「□□のために◯◯をお願い」と言われるのでは違(ちが)った感覚になることにお気づきになるかもしれません。

【解決策(かいけつさく)】

もし、やることに価値(かち)や魅力(みりょく)を感じない場合には、以下の2つのステップを活用してください。

ステップ1
まずは問いかけです。以下の問いかけをしてください。

「これをやると、さらに手に入る肯定的(こうていてき)ポジティブなものは何か」
「やり終えたら、どんないい気持ちを感じるだろうか」
「これを終えたら、取り組める価値(かち)があること、魅力的(みりょくてき)なこと、やりたいことは何か」

ステップ2

次にその答えが見つかったら、その価値(かち)や魅力(みりょく)、目的と一緒(いっしょ)にToDoリストなどにやることを書き出します。例えば、ただ「掃除(そうじ)する」だけではなく、「心をスッキリさせるために掃除(そうじ)する」という書き方です。

「残業を終えて飲みに行く!」といった書き方で、価値(かち)や魅力(みりょく)がある次のアクションに意識(いしき)を向けます。こういった書き方をするだけでも意識(いしき)は変わってきます。やることへの価値(かち)、魅力(みりょく)を見つけて書き出してください。

1-4.燃(も)え尽(つ)きてやる気が出ない

燃(も)え尽(つ)き症候群(しょうこうぐん)。あなたも一度は聞いたことがある言葉だと思います。
とことんやって、燃(も)え尽(つ)きてしまった状態(じょうたい)です。

この燃(も)え尽(つ)き症候群(しょうこうぐん)には、二つのパターンが考えられます。車に例えるなら、エンジンがオーバーヒートしている状態(じょうたい)。もう一つは燃料(ねんりょう)のガソリンがなくなっている状態(じょうたい)です。

人には緩急(かんきゅう)のバランスが必要ですから、こんな時はしっかり休養や栄養をとり、燃料(ねんりょう)を補給(ほきゅう)する、そして燃(も)やす対象を見つけていく、といった両方のアプローチが必要になってきます。

【解決策(かいけつさく)】

こういう時は休む「勇気」が必要です。勇気には「何かを始める勇気」と「何かをやめる勇気」の2つがあると言われます。休むことに抵抗(ていこう)がある方もいるかもしれませんが、この場合は「やめる勇気」、つまり休養をとることをおすすめします。

火がつけば、燃(も)えるあなたがいることは分かっていますから、思い切って時間を確保(かくほ)して、次の目標を見つけていくなり、リフレッシュして充電期間(じゅうでんきかん)を確保(かくほ)することです。

1-5.ただ単にマンネリ化でやる気が出ない

恋愛(れんあい)や結婚生活(けっこんせいかつ)に倦怠期(けんたいき)と呼(よ)ばれる時期があります。二人でいるだけで、「それだけで幸せ♡」と思っていたにも関わらず、なんとなく停滞(ていたい)してくる時期です。
恋愛(れんあい)や結婚生活(けっこんせいかつ)だけでなく、他のことでもこういった状態(じょうたい)は起きます。

例えば、「大好きな曲を何回も何回もリピートして聞く」といった経験(けいけん)
があなたにはないでしょうか。好きな曲は何回も聞きたいものですが、回数を重ねるに連れ、時が流れるに連れ、大好きな曲ではあったんだけど、何度か聞いていると、他の曲が聞きたくなるといった感覚、ありますよね。

その曲が悪くなったわけでなく、恋愛(れんあい)で言えば付き合っているその人の魅力(みりょく)がなくなったわけでもなく、ただ単にマンネリ化している状態(じょうたい)です。

私(わたし)たちの脳(のう)は、最初は少し難(むずか)しいと思えるようなことでも、何度も何度も体験していると、それが当たり前の事になっていきます。例えば、靴(くつ)ヒモ結びや歯磨(はみが)きなど、幼(おさな)い時には難(むずか)しく感じていたことでも、今では簡単(かんたん)にできますね。これは「私(わたし)たちの脳(のう)が様々(さまざま)なことを学習できるようにできている」という理由に他なりません。

【解決策(かいけつさく)】

こういった時は「やりたいことを増(ふ)やす」、また「新しいやり方で取り組み直す」といったことが必要です。

甘(あま)いものには目がない人はどんなにお腹(はら)がいっぱいでも「甘(あま)いモノは別腹(べつばら)」と言って手を出しますね。これと同じように私(わたし)たちは、本当にやりたいことは、忙(いそが)しくてもなんとかやりくりしていくものです。ですから「やりたいこと」を意図的に増(ふ)やして脳(のう)に刺激(しげき)を与(あた)えてください。その刺激(しげき)が他の分野へのやる気を生み出すきっかけになります。

また、別なやり方で取り組むのも脳(のう)に刺激(しげき)を与(あた)えます。

「より速くやってみる」「より楽しめるように工夫する」「他の誰(だれ)かとやってみる」。
やることは同じでも、別なやり方で取り組むことで、あなたのマンネリを打破(だは)してください。

1-6.責任転嫁(せきにんてんか)でやる気が出ない

自分がうまくいっていないのは、「◯◯のせい」と不快な状況(じょうきょう)を人や組織(そしき)のせいにしている場合に起きるケースです。その人や組織(そしき)を責(せ)めることにはやる気が出ていても、本来のやる気は出ていません。引いてみれば、実はやる気を奪(うば)われています。

ココでのポイントは、「過剰(かじょう)に責任(せきにん)を押(お)し付けている」、ということです。

社会の中では、責任(せきにん)の領域(りょういき)をしっかりさせていくことはもちろん必要ですが、「あの上司のせい」「親のせい」「知人のせい」「政治(せいじ)のせい」と他のものに過剰(かじょう)な責任転嫁(せきにんてんか)をしていると問題が解決(かいけつ)されないだけでなく、怒(いか)りや憎(にく)しみの中に自分を陥(おとしい)れていて、時間が経(た)てば意気消沈し、無気力になる原因(げんいん)となります。

「Aさんのせいだ」と人の責任(せきにん)にし過(す)ぎる人は、実は、「自分は無力。私(わたし)が幸せになるのはAさん次第」と言っているようなもので、仕事や人生の主導権(しゅどうけん)を相手に渡(わた)している状態(じょうたい)でもあります。つまり、依存(いぞん)です。

本来の理想の状態(じょうたい)を作ることに向けられるやる気のエネルギーが、「相手を責(せ)める」という他のものにすり替(か)わっている状態(じょうたい)です。すぐにでも解決策(かいけつさく)を参考にしてください。

【解決策(かいけつさく)】

もし、あなたがこの状態(じょうたい)に気づかないままになっているのであれば、その主導権(しゅどうけん)を取り戻(もど)す必要があります。それは決して、相手に対して
文句(もんく)を言うことではありません。
深呼吸(しんこきゅう)して、自分を落ち着けて、以下の問いかけを自分にしてください。

「この状況(じょうきょう)を作った原因(げんいん)が【仮(かり)に】自分にあるとしたら、解消(かいしょう)できる小さな一歩は何だろうか」

【仮(かり)に】と考えてみることがポイントです。それは大きなことでなくても大丈夫(だいじょうぶ)です。小さなことで、自分でできる確実(かくじつ)な一歩を見つけてください。

1-7.自分を責(せ)めすぎてやる気が出ない

これは先にご紹介(しょうかい)したパターン「責任転嫁(せきにんてんか)でやる
気が出ない」の逆(ぎゃく)のケースです。過剰(かじょう)な責任感(せきにんかん)を自分で持ちすぎて、自分を責(せ)めている状態(じょうたい)です。なんでもかんでも「自分の責任(せきにん)」と考えて、状況(じょうきょう)が停滞(ていたい)している原因(げんいん)を「全て自分のせい」だとを過剰(かじょう)に責(せ)めている状態(じょうたい)です。

責任感(せきにんかん)は人を自立させ、リスク回避(かいひ)の視点(してん)や目的を実現(じつげん)させる可能性など、その人が持つ能力(のうりょく)を向上させる重要な要素(ようそ)とされています。
このことはリーダーシップの研修(けんしゅう)などでは言われますが、「やる気が出ない原因(げんいん)」という観点からお伝えすると、大切なのは「責(せ)め過(す)ぎる」と言う点です。

「責任(せきにん)を持つこと」と「自分を責(せ)めること」は別です。
「自分の責任(せきにん)」が建設的(けんせつてき)に機能(きのう)して、理想に向けて進めていればいいのですが、「責(せ)める」「責(せ)め過(す)ぎる」と、罪悪感(ざいあくかん)や自分の無力感に包まれてしまい、やる気が出ません。

この状況(じょうきょう)に気づかないでいると、責(せ)めることで、自分の怠慢(たいまん)や失敗を償(つぐな)うといった一見建設的(いっけんけんせつてき)で破壊的(はかいてき)な心理状態(しんりじょうたい)を招(まね)きます。「うつ」と呼(よ)ばれる状態(じょうたい)がありますが、まじめな人ほどなりやすいと言われるのは、この状態(じょうたい)が悪化した時に起きると言われています。

【解決策(かいけつさく)】

この状態(じょうたい)のあなたが取り組むことは、責(せ)めることをやめること。そし
て、自分と相手の責任領域(せきにんりょういき)に分別をつけることです。

繰(く)り返しになりますが、「責任(せきにん)を持つこと」と「責(せ)めること」は別です。
責任(せきにん)を持つということは、責(せ)めることではなく、対策(たいさく)を考えることです。
奪(うば)われたやる気のエネルギーを取り戻(もど)してください。責任領域(せきにんりょういき)を適切(てきせつ)に把握(はあく)し、対策(たいさく)を作ってください。

1-8.過去(かこ)に意識(いしき)が向いていてやる気が出な い

「昔はよかったなぁ・・・」「あの時はよかったなぁ・・・」。
こういったセリフ、あなたはどこかで言ったことがないでしょうか?

  • 「不況(ふきょう)でボーナスが出ない・・・昔はよかったなぁ・・・」
  • 「今の上司は◯◯してくれない・・・前の上司はしてくれたの
    になぁ・・・」
  • 「前の彼氏(かれし)(彼女(かのじょ))は〇〇してくれたのに・・・今の彼氏(かれし)(彼女)はしてくれない・・・」

こんな時というのは、意識(いしき)が過去(かこ)に奪(うば)われてしまい今を憂(うれ)いている状態(じょうたい)です。
肯定的(こうていてき)に昔を振(ふ)り返っているのであれば問題はないのですが、過去(かこ)と今を比(くら)べて、足りないものや欠けているものに意識(いしき)が向いてしまい、「どうせあの時には戻(もど)れない」、また「あの時のようなことは今後
起きない」という諦(あきら)めや絶望感(ぜつぼうかん)が原因(げんいん)でやる気が出ないケースがあります。

【解決策(かいけつさく)】

こんな時は、現在(げんざい)に目を向け、現実(げんじつ)を把握(はあく)する必要があります。「受け止める」「受け入れる」という感覚が必要です。

常(つね)に成功し続けている人であっても、こういった経験(けいけん)を持っていたりします。その人達は、そのことを受け止め、受け入れ、さらに学びに変えて次のステージに活かしていきます。

ぜひ現実(げんじつ)を把握(はあく)してください。把握(はあく)し受け入れることができたら、「この状況(じょうきょう)をどうしたいか」「どういう未来にしたいのか」
と、未来に対して意識(いしき)を向け、やれることを見つけ出していくことが重要です。受け入れることができたら、後は前に進むだけです。

1-9.思い込(こ)みが原因(げんいん)でやる気が出ない

ここでご紹介(しょうかい)するのは、「思い込(こ)み」と呼(よ)ばれるものが原因(げんいん)になって、やる気が出ないでいるパターンです。具体的なもので言えば、「私(わたし)は◯◯が苦手だ」とか、「□□は下手だ」とか「△△はできない」といったものです。

私(わたし)たちは、過去(かこ)の体験や何度も聞いたり見たりした情報(じょうほう)で、「◯◯とは、□□だ」と、その人なりの物事の定義(ていぎ)、つまり「思い込(こ)み」を作ります。

例えば、初恋(はつこい)の人に告白して、お互(たが)いが両想いだったことを知れば、
「勇気は自分を幸せにする」「目標を達成するためには行動が大事だ」といった「思い込(こ)み」が作られます。また逆(ぎゃく)に告白してフラレた場合、「勇気は自分を傷(きず)つける」「行動は自分を不幸にする」といったことを学習し、その後の人生にも影響(えいきょう)を与(あた)えます。

仕事でセールスに従事(じゅうじ)している人であれば、過去(かこ)にお客さんに断(ことわ)られたり、強烈(きょうれつ)なクレームを言われたりします。すると、それが心の傷(きず)となって、セールス活動が億劫(おっくう)になるというのが、このパターンです。

このような思い込(こ)みや信じ込(こ)みは、自分自身に対してもあります。セルフイメージと呼(よ)ばれるものです。セルフイメージとは、自分をどのように思っているか、感じているかのことで、自分のことを好きとか、嫌(いや)いとか、またどういう生活レベルなら相応(ふさわ)しいと思っているか、思っていないかということで、人間関係や収入(しゅうにゅう)、社会的地位といった分野にも影響(えいきょう)を知らないうちに与(あた)えるものです。

セルフイメージについては、「セルフイメージとは?仕事、年収(ねんしゅう)、恋愛(れんあい)、人生に大きな影響(えいきょう)が」の記事を参考にしてください。

【解決策(かいけつさく)】

イメージや催眠的(さいみんてき)なアプローチが効果的(こうかてき)です。その一つにアファーメーションと呼(よ)ばれるものがあります。

「私(わたし)は行動的な人間だ」「私(わたし)は人に愛されている」といった肯定的(こうていてき)な言葉を何度も言ったり、聞いたり、見たり、書き出したりすることです。

先にご紹介(しょうかい)したとおり、「思い込(こ)み」は何度も見たり聞いたりすることで作られます。
ただし、人前で話すことに対して苦手意識(にがていしき)がある方が、「私(わたし)はスピーチの達人だ!」と言っても、無意識(むいしき)は必ず抵抗(ていこう)します。ですので、ここでおすすめするのは許可型(きょかがた)のアファーメーションです。許可型(きょかがた)のアファーメーションとは、

  • 「私(わたし)は行動的になってもよい」
  • 「私(わたし)は人に愛されてもよい」
  • 「私(わたし)は人前でスピーチすることを楽しんでもよい。上手に
    なっても大丈夫(だいじょうぶ)」

といった型で行うことによって、抵抗感(ていこうかん)を緩和(かんわ)し、徐々(じょじょ)に変化は訪(おとず)れてきます。許可型(きょかがた)のアファーメーションを活用してください。

思い込(こ)みを変化させることは、本を読んで少しその気になっても簡単(かんたん)に変化させることは容易(ようい)ではありません。専門家(せんもんか)のセッションや勉強会などで、学ばれることをおすすめします。以下を参考にしてください。

1-10.自己重要感(じこじゅうようかん)が不足してやる気が出な い

自己重要感(じこじゅうようかん)とは、自分のことをどれだけ大切に思っているか、感じているか、というあなた自身の価値(かち)や存在感(そんざいかん)に対する認識(にんしき)のことです。

心理学者によれば、私(わたし)たちは認(みと)められたいと思いながら生きていて、そのことを渇望(かつぼう)していると言われています。そして、社会的に認められている成功者と言われる人たちでもそうだと言われます。

この自己重要感(じこじゅうようかん)が不足していると自分のやることなすことに無意味や無価値観(むかちかん)を感じ、無気力になってしまいます。

この自己重要感(じこじゅうようかん)には二つの側面があり、一つは周囲が自分のことを「どれだけ大切に感じてくれているのか」という側面と、もう一つは「自分で自分のことをどれだけ大切な人間だと感じているのか」という側面です。

【解決策(かいけつさく)】

ここでおすすめしたいのは、他者からの承認(しょうにん)は、あなた以外の人が決めていきます。ですから、まずは自分で自分を承認(しょうにん)できる何かを始めていくことです。
最初は、簡単(かんたん)なことで、小さなことから始めていきます。

例えば、「毎日机(まいにちつくえ)の上を整理する」「スマホの画面を一日一回拭(ついたちいっかいふ)く」
「深呼吸(しんこきゅう)を10回やる」といった毎日継続(まいにちけいぞく)してできることが、自分への承認(しょうにん)を高め、自己重要感(じこじゅうようかん)を感じていくことが有効(ゆうこう)です。自分自身との約束のようなものです。

「一日一回相手を褒(ほ)める」ことを取り入れていけば、あなたの無意識(むいしき)の自己重要感(じこじゅうようかん)を満たすことができて、なおかつ相手の自己重要感(じこじゅうようかん)を満たすことができるでしょう。

1-11.隠(かく)れたポジティブな目的が存在(そんざい)してや る気が出ない

世界中で学ばれ、仕事や人生で結果を作る実践心理学と呼(よ)ばれているNLP(神経言語(しんけいげんご)プログラミング)では、この隠れたポジティブな目的のことを「肯定的意図(こうていてきいと)」と呼(よ)んでいます。「肯定的意図」とは、一見ネガティブな思考や行動の中には、それに見合う肯定的(こうていてき)なメリットがあるという考え方です。

例えば、喫煙(きつえん)という行為(こうい)の肯定的意図(こうていてきいと)は、「自分の時間を確保(かくほ)すること」であったり、「やすらぎを得ること」であったり、タバコを吸(す)う人ならではの「コミュニケーションをとるためのツール」という目的であったり、カッコいい人のシンボルとして「自分に自信を持つ」といったものが挙げられます。

暴走族(ぼうそうぞく)と呼(よ)ばれるような非行(ひこう)の肯定的意図(こうていてきいと)は、「人からの関心を集め、承認欲求(しょうにんよっきゅう)を満たす」だったり、仲間たちの結束も一つの魅力(みりょく)ですから、「人とのつながりを得る」といったものが挙げられます。

病気と言われる症状(しょうじょう)もその一つです。人は病気になると、先生や看(み)
護師(まもるし)が丁寧(ていねい)に接(せっ)してくれたり、入院になると周囲が付き添(そ)いやお見舞いに来て、人の親切な行為(こうい)や愛情(あいじょう)を感じることができます。「ココが痛(いた)い」といえば、周囲が動いてくれる環境(かんきょう)を手に入れることができます。

退院(たいいん)してしまうと、その親切な行為(こうい)や愛情(あいじょう)を感じら
れなくなるので、時間が経(た)ったらまた「病気になる」「入院する」を引き起こしてしまうという状況(じょうきょう)がこの「肯定的意図(こうていてきいと)」が働いているパターンと言われます。

やる気が出ない状態(じょうたい)が継続(けいぞく)しているとしたら、そこには何かしらの肯定的な意図がある。
そのように考えてみてください。

例えば、何も手をつけないことで、「自分のペース」を手に入れたいのかもしれません。
また、やる気を出してしまうと自分が目立ってしまい、「出る杭(くい)は打たれる」といった言葉がありますが、人からの批判(ひはん)を恐(おそ)れ、そのことを避(さ)けたいとあなたの無意識(むいしき)は思っているのかもしれません。この場合の肯定的意図(こうていてきいと)は「平穏(へいおん)」や「平和」といった言葉で表されます。

さらに探(さぐ)っていくとやる気を出して張(は)り切ってしまうと、他の人の活躍(かつやく)を奪(うば)ったり、人のコンプレックスを刺激(しげき)して仲間を傷(きず)つけてしまったりすることを恐(おそ)れている場合もあります。この場合でしたら、本来の目的は「調和やバランス」といったものを手に入れたいのかもしれません。

ネガティブな行動そのものに価値(かち)を見出しているわけでなく、隠(かく)れた意図や目的があり、一度その行動から意図や目的を切り離(はな)すことが大切です。

やる気が出ないでいる状態(じょうたい)が続いている時に見ておく必要があるのが、この無意識(むいしき)の中に隠(かく)れている「肯定的意図(こうていてきいと)」で
す。大切なポイントは、無意識(むいしき)の中に隠(かく)れている「肯定的意図(こうていてきいと)」を別な形で埋(う)めていく、という発想です。以下の2つのステップを試してみてください。

ステップ1
次の質問(しつもん)を自分にします。

「このやる気が出ない状態(じょうたい)が続いていることで、手に入れようとしてい
るものは何か?」

例えば、安心、やすらぎなど、何度も何度もくりかえし、無意識(むいしき)に隠(かく)された肯定的意図(こうていてきいと)をあなたなりに見つけてください。肯定的意図(こうていてきいと)は、無意識(むいしき)の中にあります。ですから、リラックスして
問いかけ、ふっと浮(う)かんでくるあなたの声を手に入れてください。

ステップ2
肯定的意図(こうていてきいと)を満たす、簡単(かんたん)にできる他のやり方を見つける。

ステップ1で出てきた肯定的意図(こうていてきいと)を満たす、「やる気を出さないこと」以外の他の方法を見つけます。

「残業を終えて飲みに行く!」といった書き方で、価値(かち)や魅力(みりょく)がある次のアクションに意識(いしき)を向けます。こういった書き方をするだけでも意識(いしき)は変わってきます。やることへの価値(かち)、魅力(みりょく)を見つけて書き出してください。

1-12.人生の方向性(ほうこうせい)が見つからなくてやる 気がでない

生きる目的やビジョンやミッション、つまり人生の方向性(ほうこうせい)がないことが
原因(げんいん)でやる気がでない場合があります。

迷子(まいご)は、どこにいっていいか、誰(だれ)に話していいかわからない状態(じょうたい)で、ただただそこで泣き続けているばかりですね。大人の迷子(まいご)は、歩くことはできていても、その一歩一歩に自信が持てず、「これでいいんだろうか」「これが私(わたし)の生き方なんだろうか」と、一歩一歩踏(ほぶ)み出すたびに虚無感(きょむかん)を感じながら、不安の泥沼(どろぬま)を歩いているような気分になります。

人生の方向性(ほうこうせい)を持っている人は、自分軸(じぶんじく)を持ち、ブレることなく、その方向に向かって邁進(まいしん)します。もちろん、あなたと同じ人間ですから、いいこともあれば、悪いこともあります。

ただ、人生の方向性(ほうこうせい)を持っている方は、一見「悪い」と思えるような状況を自分の成長の機会として捉(とら)え、逃(に)げることなく、その出来事と向き合います。

逆境(ぎゃっきょう)がチャンスになることを知識(ちしき)だけでなく、体験でも知っていますので、逆境(ぎゃっきょう)の苦しさ以上のメリットや未来の可能性(かのうせい)
を想像(そうぞう)して、一つ一つに取り組んでいく姿勢(しせい)を持って成長していきます。

【解決策(かいけつさく)】

もし、人生の方向性(ほうこうせい)が曖昧(あいまい)なのであれば、以下の問いかけで、あなたの生きる意味や方向性(ほうこうせい)を見つけるきっかけにしてください。

  • 本当はどんな自分になりたいか
  • 本当はどんな家族や家庭にしたいか
  • 本当はどんな職場(しょくば)にしたいか
  • 本当はどんな社会にしたいか
  • 本当はどんな人生にしたいか

常(つね)にこの問いかけを持ちながら、探求(たんきゅう)してください。

2.脳(のう)と身体が原因(げんいん)になってやる気が出ない4 つのパターン

脳(のう)の状態(じょうたい)、そして体つまり健康状態(けんこうじょうたい)が原因(げんいん)になって、やる気が出ないことがあります。

ここでご紹介(しょうかい)しておきたいのが、やる気やモチベーションの分野で、定番として認知(にんち)されているものの一つにマズローの5段階欲求説(だんかいよっきゅうせつ)があります。

私(わたし)たちの欲求(よっきゅう)をピラミッド型で表したとき、土台となるのは、「生きていくために必要な睡眠(すいみん)や食欲(しょくよく)、排泄(はいせつ)や性欲(せいよく)」などの本能的(ほんのうてき)な生理的欲求(よっきゅう)です。

そこから順に上に向かい、「寝(ね)る場所が確保(かくほ)されて安心して生活できる」という安全欲求(あんぜんよっきゅう)。「仲間や友達、また家族といった他者とのつながりを持ちたい」という社会的欲求(しゃかいてきよっきゅう)。「認(みと)められたい、尊敬(そんけい)されたい」といった承認欲求(しょうにんよっきゅう)。「自分が持つ能力(のうりょく)や才能(さいのう)を存(そん)分に発揮(はっき)したい」という自己実現欲求(じこじつげんよっきゅう)となっています。

この説の大切なポイントは、低層(ていそう)の欲求(よっきゅう)が満たされて、初めて上の層(そう)を目指すようになるというものです。

これまでは生理的欲求(せいりてきよっきゅう)が満たされた上でのやる気が出ない原因(げんいん)に触(ふ)れてきましたが、これからは、その土台となる生理的欲求(てきよっきゅう)に影響(えいきょう)をおよぼす身体や脳(のう)についてご紹介(しょうかい)します。

2-1.睡眠(すいみん)と休養が不足してやる気が出ない

睡眠時間(すいみんじかん)が少なかったり、休養不足では、思考の質(しつ)やスピードが低下するだけでなく、体内のリズムも狂(くる)ってきて、あなたがやる気を出そうとしても、出す気力がなくなっていきます。

すでにあなたも経験(けいけん)していることだと思いますが、ミスが増(ふ)え、イライラも増(ふ)えます。睡眠(すいみん)が十分に取れていれば、それだけで体が軽く感じ、爽快(そうかい)さといった爽(さわ)やかな気分を手に入れることができ、やる気を出そうと思わなくても結果的にやる気が出ている状態になります。

【解決策(かいけつさく)】

上質(じょうしつ)の睡眠(すいみん)を心掛(こころが)けたければ以下のことを実践(じっせん)してみましょう。

  • 枕(まくら)や布団(ふとん)を快適(かいてき)なものにする
  • 決まった時間に寝(ね)て、起きるようにする
  • 就寝前(しゅうしんまえ)の90分から2時間前にお風呂(ふろ)に入っておく
  • 就寝前(しゅうしんまえ)にアロマやBGMでリラックスできる状態(じょうたい)を作る
  • 就寝前(しゅうしんまえ)にコップ一杯(いっぱい)の水を摂(と)る
  • 一人で寝(ね)る(家族やペットと一緒(いっしょ)だとどうしても深い眠(ねむ)りの
    妨(さまた)げになります)
  • 昼寝(ひるね)は20分以内に抑(おさ)える(それ以上になると、夜の睡眠(すいみん)に影響(えいきょう)が出ます)
  • 睡眠時間(すいみんじかん)については1時間30分周期の時間が望ましいと
    言われます。6時間、7時間30分と1.5時間の周期で時間を確保(かくほ)します

2-2.運動不足と食事のバランスが原因(げんいん)でや る気が出ない

適度(てきど)な運動とバランスが取れた栄養の摂取(せっしゅ)は、安定した私(わたし)たちの生理的欲求(りてきよっきゅう)には大切です。運動不足、また逆(ぎゃく)に過多(かた)な運動は、健全な健康状態(けんこうじょうたい)を作れません。食事も同様、適切(てきせつ)な量と栄養のバランスが必要なことは、あなたも知っていることですね。

もしあなたのやる気がなかなか出なかったり、出ない状態(じょうたい)が続いているのであれば、運動と食事に注意を向けてください。

【解決策(かいけつさく)】

専門家(せんもんか)にアドバイスをもらってください。
「ネットで話題になっているから」といった理由で、始めるのは危険(きけん)な
場合があります。
個人差(こじんさ)というものが必ずありますので、医師(いし)や栄養士、また健康運
動指導士(どうしどうし)といった専門家(せんもんか)に相談してください。

2-3.脳(のう)への適切(てきせつ)なブドウ糖(とう)が不足してやる気が出ない

睡眠(すいみん)や運動、食事が適切(てきせつ)に摂(と)れるようになったら、あなたの脳(のう)の状態は、嫌(いや)でも良くなっていきます。そこに努力は不要です。ただそこに安定したエネルギーの供給(きょうきゅう)が行われなければやる気は出ません。エ
ネルギーが供給(きょうきゅう)されないと停滞(ていたい)した思考を招(まね)き、注意散漫(ちゅういさんまん)な状態(じょうたい)になります。

エネルギーとして欠かせないのがブドウ糖(とう)です。
現代(げんだい)の科学では、脂肪(しぼう)やたんぱく質(しつ)では脳(のう)の消費エネルギーにはならず、別名グルコースと呼(よ)ばれるブドウ糖(とう)が必要とされています。欠如してしまうと、車の燃料(ねんりょう)と同じで、いい車体やエンジンがあっても動きません。

ガソリンとなるブドウ糖(とう)を摂(と)ってください。

【解決策(かいけつさく)】

穀物(こくもつ)や果物に豊富(ほうふ)に含(ふく)まれていますが、手軽に摂(と)れるのはチョコです。
穀物(こくもつ)でも果物でもチョコでも、食べる時は、ゆっくり噛(か)んで唾液(だえき)と絡(から)めるのが効率(こうりつ)よくブドウ糖(とう)を摂(と)る秘訣(ひけつ)と言われています。

2-4.生活のリズムが不規則(ふきそく)になってやる気 が出ない

睡眠時間(すいみんじかん)をしっかりとっても、不規則(ふきそく)な就寝時間(しゅうしんじかん)になったり、一食だけ大量に食べてあとは食べない食生活をしたりといった不規則(ふきそく)な生活をしていると、脳(のう)の機能(きのう)が低下し、ストレスを起こしやすくなります。

ストレスの状態(じょうたい)の時には、病気もしやすく、まともな思考に支障(ししょう)を起こしていきます。つまりやる気が出ません。

【解決策(かいけつさく)】

これまで述(の)べてきた脳(のう)や身体へのアプローチを規則正しく行うことで、あなたのやる気は安定してきます。もし、健康的な生活をし、安定したやる気を出していきたいのであれば、生活のリズムに着目してください。

3.関係性(かんけいせい)が原因(げんいん)になってやる気が出ない3つのパターン

私(わたし)たちは単一の存在(そんざい)ではなく、様々(さまざま)な周囲との関係性の中で存在(そんざい)しています。季節や天災(てんさい)なども、私(わたし)たちに影響(えいきょう)を及(きゅう)ぼすことの一つですが、ここでは他との関係性(かんけいせい)で顕著(けんちょ)なものをピックアップして、やる気がでない原因(げんいん)となる3つのパターンをご紹介(しょうかい)します。

3-1.人との関係性(かんけいせい)が影響(えいきょう)してやる気が出ない

あなたの個人的(こじんてき)な問題だけでなく、他の人との関係性で、ネガティブな思考やストレスが過剰(かじょう)に発生することは、「1、モノの見方や考え方が原因(げんいん)になってやる気が出ない」でもいくつかパターンとしてお伝えしました。

ここでは、包括的(ほうかつてき)にお伝えします。ネガティブな思考の人や不健全な態度(たいど)の人の中にいては、健全な心の状態(じょうたい)は生まれにくいものです。どんな良いお金でも、悪いお金や不正なお金の中に混(ま)じれば、悪い方に影響(えいきょう)を受けやすくなるという「悪貨(あっか)は良貨(りょうか)を駆逐(くちく)する」という諺(ことわざ)があります。

残念ながら、人間関係もこれに近いところがあります。純粋(じゅんすい)な子どももネガティブな両親のもとに生活をしていれば、非行に走りやすくなるのが顕著(けんちょ)な例です。大人の私達(わたしたち)にもこのことは影響を与(あた)えていて、人との関係性(かんけいせい)が原因(げんいん)でやる気が出ない場合があります。

【解決策(かいけつさく)】

不健全な人が周囲にいるのであれば、その人との関係を断(た)ち切ることも場合によっては必要です。あなたの周囲の状況を見回して、もしそんな状態(じょうたい)であれば、一度距離(いちどきょり)を置くことも選択肢の一つです。

3-2.物との関係性(かんけいせい)(物的環境(ぶってきかんきょう))が影響(えいきょう)してやる気が出ない

物が溢(あふ)れすぎると、結果を出すためのシンプルな思考や物事の処理(しょり)の邪魔(じゃま)になります。

例えば、職場(しょくば)では書類を探(さが)すことに時間を取られたり、家の中では、
洗濯物(せんたくもの)がソファの上に出しっぱなしになっていたりといった状態(じょうたい)、あなたにも経験(けいけん)がないでしょうか。

ひとことで言うと整理整頓(せいりせいとん)ができていない状態(じょうたい)です。こういった状態(じょうたい)の時は、あなたのやる気は奪(うば)われます。ストレス
の度合いや程度(ていど)が少なくても、繰(く)り返すことで、あなたのやる気が奪われ、時に怒(いか)りに変わり、無気力になってしまいます。つまりやる気が出ない状態(じょうたい)です。

【解決策(かいけつさく)】

人との関係性(かんけいせい)の整理だけでなく、物的な環境(かんきょう)の整理もおすすめします。
多くのクライアントをサポートしてきたプロのカウンセラーの言葉です。

「問題を抱(かか)え、悩(なや)みを多く抱(かか)える人の部屋は、整理整頓(せいりせいとん)がされていない」

やる気が出ない原因(げんいん)がモノとの関係にあるということも知っておいてください。

ちなみに「整理整頓(せいりせいとん)」は、「整理」が捨(す)てるものを決めること。「整頓(せいとん)」が残したものの置き場を決めることです。どんどん捨(す)て、整頓(せいとん)を促進(そくしん)し、本来のやる気を取り戻(もど)してください。

3-3.全体のバランスが影響(えいきょう)してやる気が出 ない

私(わたし)たちの人生は、以下のようないくつかの分野のバランスで成り立っています。

  • 仕事
  • 家庭(親との関係、配偶者(はいぐうしゃ)との関係、子どもとの関係、親
    戚関係(せきかんけい)を含(ふく)む)
  • 趣味(しゅみ)や教養
  • 人間関係、
  • お金/経済(けいざい)
  • 健康など

私(わたし)たちの人生は、他の分野と相互(そうご)に影響(えいきょう)を受けて
いますので、そこのバランスが崩(くず)れているのが原因(げんいん)で、やる気が出
ないということがあります。

【解決策(かいけつさく)】

何かに対してやる気が出ない時、他の分野で問題が生じていないか、補(おぎな)うところはないかを確認(かくにん)してください。あなたのやる気が停滞(ていたい)しているときは、他の分野でもっと補(おぎな)うところは何かを見ていく必要があります。

もちろん得意なところを伸(の)ばすという考え方も一つですが、ここでは、不足している分野を補(おぎな)うことで、人生の総合点(そうごうてん)は上がるという考え方をおすすめします。

例えば10点満点で「仕事分野」「家族分野」「健康分野」と3つの分野を点数で表してみましょう。仮(かり)に仕事分野が7点、家族分野が5点、健康分野が3点とした場合、相互(そうご)に関係しているので掛(か)け算で表すと以下のようになります。

仕事分野7点 ☓ 家族分野5点 ☓ 健康分野3点 = 105点

点数は105点です。
得意分野を高めることは悪いことではないのですが、仮(かり)に高いところ
つまり仕事分野の7点のところを2ポイント上げて「9」点にし、他の分
野は変えずに計算すると、

仕事分野「9」点 ☓ 家族分野5点 ☓ 健康分野3点 =135点

135点です。
ここで、今回おすすめする低いところの健康分野を2ポイント上げて
「5」点で計算すると、

仕事7 ☓ 家庭5 ☓ 健康「5」 = なんと
175点です。

135点と175点。同じ補(おぎな)うところでも、低いポイントのところを上げることで、あなたが人生で手に入れる全体のポイントは高くなります。人や物との関係だけでなく、他の分野との関係性(かんけいせい)で、あなたのやる気を取り戻(もど)してください。

4.まとめ

あなたのやる気が出ない原因(げんいん)は19のパターンのうちのどれに当てはまったでしょうか。場合によっては、一つだけでなく、複数(ふくすう)のパターンが組み合わさっていることもあります。

大切なことは、自分自身でよく考えることです。そして見つけてください。よくわからない時は近そうなモノの解決策(かいけつさく)を試してみてください。「できるところからやっていくこと」、これが現状(げんじょう)を打破する大切な一歩です。



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