売れるジャンルを知ろう!
売れるジャンルとは?
では、 Kindle で売れるジャンルとは何か。
それは、ズバリ
欲望(よくぼう)や恐怖(きょうふ)に直結した内容(ないよう)の実用書・自己啓発(じこけいはつ)・ノウハウ本です。
出版業界(しゅっぱんぎょうかい)には、どんな時代にも売れると言われている三つのジャンルがあります。
それは、お金・英語・ダイエットです。
お金・英語・ダイエットは、多くの人が深い悩(なや)みを抱(かか)えているため、とても売れやすいのです。
こうした領域(りょういき)はコンプレックス産業とも呼(よ)ばれています。
コンプレックス産業は、
いつの時代でも売れる定番ジャンルとなっている
のです。
“コンプレックス産業”はいつの時代でも売れる定番ジャンル!
売れるジャンルの具体例を紹介(しょうかい)!
人の欲望(よくぼう)や恐怖(きょうふ)を刺激(しげき)する内容(ないよう)が売れやすい、というのはわかったかと思います。
では、具体的にそれはどんなジャンルになるのか。
人のコンプレックスを刺激(しげき)して、売れやすいジャンル。
それは以下のようなものになります。
・お金(投資(とうし)、副業、貯金…)
・ビジネススキル
(マインド、英語、思考術(しこうじゅつ)、営業術(えいぎょうじゅつ)、プレゼン、…)
・恋愛(れんあい)(会話術(かいわじゅつ)、心理術、ファッション、メイク…)
・健康(健康法、ダイエット、栄養…)
・将来(しょうらい)(自己啓発(じこけいはつ)、働き方、結婚(けっこん)、子育て、老後、…)
これらはいつの時代でも売れる鉄板ジャンルとなっています。
鉄板ジャンルはある程度決(ていどき)まっている!
実際(じっさい)にAmzon Kindle ランキングを見てみよう!
「本当にお金とかビジネススキル、恋愛(れんあい)とかの本が売れてるの?」
そう思う方は、試しにAmazonやnoteなどで売れている商品を見てください。
どれも人のコンプレックスに関わる内容(ないよう)になっています。
例えば、これは2018年7月21日のAmazon Kindle本ランキングです。
上位5位までがすべて先ほどのジャンルに該当(がいとう)しているのがお分かりでしょうか。
1位『多動力』→ビジネススキル:マインド
将来(しょうらい):自己啓発(じこけいはつ)、働き方
2位『図解(ずかい)・最新 難(むずか)しいことはわかりませんが、お金の増(ぞう)や
し方を教えてください!』→お金:投資(とうし)
3位『「頭のゴミ」を捨(す)てれば、脳(のう)は一瞬(いっしゅん)で目覚める!』→ビジネススキル:マインド、思考術(しこうじゅつ)
4位『難(むずか)しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教
えてください!』→ビジネススキル:英語
5位『筋(きん)トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』
→健康:健康法
すべて綺麗(きれい)に上述(じょうじゅつ)した例に当てはまるのがおわかりでしょうか。
この傾向(けいこう)は、6位以下になっても変わらず続きます。
Amazon Kindle本ランキングを見ると、売れ筋(すじ)ジャンルの傾向(けいこう)がわかる!
”コンプレックス産業有利”の傾向(けいこう)が顕著(けんちょ)!
さて、Amazon Kindle本ランキングの上位がコンプレックスを刺激(しげき)するものばかりであることがおわかりになったでしう。
実は、これは紙の書籍(しょせき)よりも電子書籍に顕著(けんちょ)な傾向(けいこう)なのです。
以下は、先ほどと同じく2018年7月21日のAmazon 本(紙の書籍(しょせき))のランキングです。
4位、5位はコンプレックス系(けい)ですが、
1位〜3位はいずれもメディア展開(てんかい)されたかブームになっている本となっています。
そして、6位以下を見ても、小説や写真集がチラホラ入ってきます。
紙の書籍(しょせき)の場合、ブームの影響(えいきょう)を受けやすく、電子書籍(でんししょせき)よりも若干(じゃっかん)ジャンルにバラツキがあるのです。
紙の書籍(しょせき)の場合は電子書籍(でんししょせき)ほどコンプレックス産業寄(さんぎょうよ)りではない!
電子書籍(でんししょせき)の利用者はある程度限定(ていどげんてい)される!
なぜ、電子書籍(でんししょせき)の場合、コンプレックス産業有利の現象(げんしょう)が顕著(けんちょ)に現(あらわ)れるのでしょうか。
それは、
電子書籍(でんししょせき)のメイン利用者はおじさんであり、電車で移動中(いどうちゅう)などのスキマ時間に消費されるケースが多い
からです。
こちらは2014年の記事となってしまいますが、
電子書籍利用率(でんししょせきりようりつ)のトップが35〜39歳男性(としだんせい)であるという調査(ちょうさ)があります。
電子書籍利用率(でんししょせきりようりつ)、トップは35
歳(とし)~39歳男性(としだんせい)で30.0%――ジャストシステム調査(ちょうさ)
性別(せいべつ)・年齢別(ねんれいべつ)で見ると、「利用している」という
回答が一番多かったのは35歳(とし)~39歳男性(としだんせい)の30.0%。次い
で50歳(とし)~54歳男性(としだんせい)(26.0%)、15歳(とし)~19歳男性(としだんせい)および25歳(とし)~29歳男性(24.0%)の順で、女性(じょせい)では40歳(とし)~44歳(とし)22.0%でトップだった。
また、2016年の調査(ちょうさ)では、
40代男性(だいだんせい)のKindle利用者が大幅(おおはば)に増大(ぞうだい)したことを示(しめ)すデータもあります。
こちらは、AmazonがKindle Unlimitedという読み放題サービスを開始した後、書籍(しょせき)・雑誌読(ざっしよ)み放題のおじさんウケがすごい〜Kindle読み放題開始で40代以上男性(だいいじょうだんせい)が2.3倍に
最もユーザー数の伸(の)びが大きかったのは男性(だんせい)40代で2.4倍に増加(ぞうか)、2位は50代以上男性(だいいじょうだんせい)で2.1倍に増加(ぞうか)と
いう結果になりました。
このように、Kindleを読むのはおじさん層(そう)なのです。
それも、ランキング上位のラインナップを見る限(かぎ)り、意識(いしき)の高い男性(だんせい)サラリーマンと想定できます。
電子書籍(でんししょせき)のメイン利用者は意識(いしき)の高いおじさんサラリーマ
ン!
電子書籍(でんししょせき)は衝動買(しょうどうが)いされやすい!
さらに、電子書籍(でんししょせき)には紙の本にない以下のような特徴(とくちょう)もあります。
- ワンクリックで購入(こうにゅう)できる
- スマホを使ってスキマ時間に読める
手軽に買って、手軽に読める。
この性質(せいしつ)を持っているため、電子書籍(でんししょせき)では衝動買(しょうどうが)いがとても発生しやすいのです。
だからこそ、人の欲望(よくぼう)や恐怖(きょうふ)へストレートに訴(うった)えかける本が売れやすいのです。
衝動買(しょうどうが)いを引き起こす本が売りやすい!
売りにくいジャンルはエッセイ・小説
売りやすいジャンルについてここまで説明してきましたが、
逆(ぎゃく)に売りにくいジャンルというものもあります。
それは、エッセイと小説です。
実用書やノウハウ本の場合、
「お!この本役立ちそう!」
というのが表紙や商品紹介(しょうひんしょうかい)からイメージできるため、購買欲(こうばいよく)も掻(か)き立てられやすいです。
逆(ぎゃく)に、エッセイや小説は、読むまで内容(ないよう)や面白さがわかりません。
そのため、
“読む前から面白いことがわかっている”有名人やプロ作家の作品が強力なライバルとなっしまうのです。
面白いエッセイを書く作家やブロガー。
映像化作品(えいぞうかさくひん)やベストセラーを量産している小説家。
彼(かれ)らより強く読者の購買意欲(こうばいいよく)を引き付けるのはとても困難(こんなん)です。
さらに、小説はエッセイよりもっと状(じょう)況(きょう)が厳(きび)しいです。
エッセイの場合は、
「世界を放浪(ほうろう)していたらとんでもない事件(じけん)に巻(ま)き込(こ)まれた」といった、特殊(とくしゅ)な経験(けいけん)があればまだ戦えます。
けれど、小説の場合はもっと厳(きび)しい戦いが待ち受けているのが現実(げんじつ)です。
実績(じっせき)のない素人(しろうと)の作品に、
「買いたい!」
と思わせるのは至難(しなん)の技(わざ)だからです。
消費者からしたら、実績(じっせき)あるプロ作家ではなくあえて無名なあなたの作品を手に取る理由がないのです。
そのため、初心者の方はエッセイや小説は避(さ)けるのが無難(ぶなん)です。
エッセイ・小説は避(さ)けるのが無難(ぶなん)!
小説を出したいなら、「小説家になろう」や「カクヨム」などの小説投稿(しょうせつとうこう)サイトがオススメ!
もし、あなたがそれでも
「小説をネットで見てもらいたい!」
と思うなら、小説家になろうやカクヨムなどの小説投稿(しょうせつとうこう)サイトがおすすめです。
これらのサイトは、誰(だれ)でも無料で自由に投稿(とうこう)ができます。
また、閲覧者数(えつらんしゃすう)が多いため、たくさんのリアクションをもらえ
ます。
電子書籍(でんししょせき)で出すよりも、よっぽど大勢(たいせい)に見てもらえるでしょう。
また、小説投稿(しょうせつとうこう)サイトには小説家デビューへの道が開けています。
今では、
「新人賞を取るよりも、小説家サイトに投稿(とうこう)することを小説家志望(いえしぼう)の子に勧(すす)めている」という編集者(へんしゅうしゃ)もいるほどです。
実際(じっさい)に、小説家になろうのランキング上位作品はほとんどが書籍化(しょせきか)され、人気となっています。
自分の作品を公開する方法は様々(さまざま)あるため、目的に応(おう)じた出版方法(しゅっぱんほうほう)をしましょう。
小説家デビューしたいなら小説投稿(しょうせつとうこう)サイトを使おう!
まとめ
結論(けつろん)をもう一度まとめます。
- 売れるジャンル:欲望(よくぼう)や恐怖(きょうふ)に直結した内容(ないよう)の実用書・自己啓発(じこけいはつ)・ノウハウ本
- 売りづらいジャンル:無名な著者(ちょしゃ)のエッセイ・小説
以上が、電子書籍(でんししょせき)の売れるジャンル・売りづらいジャンルでした。
あなたがすでにSNSやブログで多くの固定ファンを持つ有名人の場合、上のジャンルにこだわらなくても本は売れます。
極論(きょくろん)、どんな内容(ないよう)でもファンアイテムとして一定数の人が買ってくれるでしょう。
けれど、あなたがまだ無名な場合、売れる工夫をしないと絶対(ぜったい)に売れま
せん。
「売れる売れるって、そんな売ることにこだわらなくてもいいんじゃない?」
「人のコンプレックスにつけこむみたいで嫌(いや)だなぁ」そう思う方もいるかもしれません。
けど、初心者の人ほど、「売るためにはどうすればいいか」を考えるべきです。
本というものは、読まれないことには何も価値(かち)を産みません。
どんな傑作(けっさく)も、読者がいるからこそ傑作(けっさく)たり得るのです。
正直なところ、私(わたし)も業界で使われる”コンプレックス産業”という言葉が好きではありません。
けれど、ある人がコンプレックスを持っているというのは、そこに深い悩(なや)みを抱(かか)えていることに他なりません。
その深刻(しんこく)な悩(なや)みを和らげるというのは、とても価値(かち)ある行(こうい)です。
つまり、売れる本を作れたというのは、
読者の悩(なや)みと自分が提供(ていきょう)できること
を真剣(しんけん)に考え、
「この本を読みたかった!」
と、読者に価値(かち)を提供(ていきょう)できたという証(あかし)なのです。
そして、売れたという事実は、自信と実績(じっせき)として自分に積み上がっていきます。
売れる電子書籍(でんししょせき)を作るためにも、ジャンル選びには細心の注意を払(はら)いましょう!
売れるジャンル:欲望(よくぼう)や恐怖(きょうふ)に直結した内容(ないよう)の
実用書・自己啓発(じこけいはつ)・ノウハウ本売りづらいジャンル:無名な著者(ちょしゃ)のエッセイ・小説売れる本を作れたということは、読者に価値(かち)を提供(ていきょう)し、自信と実績(じっせき)を積み上げたということ!