個人的に心震えた、漫画『編集王』の登場人物の名言・格言を、五十音順に掲載しています。
『編集王』は、土田世紀により、小学館発行の『ビッグコミックスピリッツ』にて、1993年から1997年まで連載されました。
参考ウィキペディア
疎井一郎
向上心だけを支えに、背水の陣で現実と闘っている人はゴマンと居るんだよ。
出典：コミック2巻
桃井環八
花がなくなっても桜は桜に変わりねえよ。 人目なんか関係なく毎日黙々と生きているのさ。
出典：コミック2巻
根っからのバカなら文句はねえ。 …だけど… 自分にも志はあるが、今はしょうがないなんて言ってる… そうゆう中途半端な安全バカが一番嫌いなんだよ。
出典：コミック12巻
河口（小泊のアシスタント）
お前ン所でクタクタになった体にムチ打って．．．
風呂なしアパートの万年ごたつで、自分の原稿コツコツ書いてョ。
ただ一度載るかどうかもわからねえ原稿のためにィ．．．
何べんも何ベんも描き直して、親や親戚にうしろ指さされて．．．
そんな俺達の気持ちがわかるか、ボクッ！？コミック1巻目
↑売れっ子マンガ家のアシスタントしてる人の悲痛な気持ちがわかりますね。
疎井一郎
盗人猛々しいって言うんだよ。
勉強させてもらって．．．金までもらいてるわけだよねえ。
嫌ならハッキリ断わりなさいよ。
あんた２２歳のいい大人でしょう？コミック1巻目
↑社会人としてグサッときますね
数を増やしてナンボのマンガ雑誌に．．．
やれ正義だ、人の道だって．．．学生じゃあるまいし．．．
営利団体だからねェ、ウチは。
新連載が一本始まるって事は、一本連載が消えるったわけで．．．
その消えてく連載以上の作品を生み出せるっていう．．．
責任能力がお前らにはないわけだなァ、本占地。
無担保の人間に大金貸せるほど、お人好しじゃねえんだよ。
商業誌ってのはよ。
結局載らなきゃ、何もしなかった事になるんだからね。
マンガ家は文化事業を気取れるが、編集者の基本はサラリーマンだ。
おめえの仕事はな、本占地．．．
作家じゃなく、会社を育てる事なんだよ！
目白通代
マンガは学校の勉強と違ってね．．．
間違えたところを直したら、百点になるってモノじゃないの。
野球選手が毎日素振り千回やったからって、４番打者になれる保証なんかないでしょう？週刊誌第一線のレギュラーだって、いくら打率が良くても次はいらないっていう作家は居るの。
なのにあなたは”マンガ家になる事を終着点にして描いているわね。
ソツのないマンガを手本に描いた、さらにソツつない作品．．．
ここは就職幹旋所じゃありませんよ！
↑マンガ界のきびしい現実
四面道渡（マンケ主催者）
僕らが表現にケチをつけたらまるで．．．
まるで商業誌じゃありませんか。
マンケというふろしきは、四角いモノも丸いモノも包みます。
包むモノがなくなった時は、マンケはただの布キレになるだけ．．．それだけなんです
↑マンケ（コミケ）の主催者の言葉
東名（営業部のやり手社員）
出版社を支えてるのはお客様です。
あんたら編集部が支えてるなんて、思い上がりなさんな。
お客様が書店に足を運んでくれるおかげで、あんたがムダメシ食えるんだろ。
誇りで仕事が出来るんなら、給料なんかいらねえんだよ！
