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本家に出てほしい「世にも奇妙な物語っぽい粗筋」

怖い話

感情銀行

“最近になって昇進した主人公は最初は喜んでいたが、
昇給の割には責任やゆとり社員と老害役員の板挟みと責任の過剰増加でいつもイライラしていた。
そんなくそ忙しい最中一本の飛び込み電話がかかってくる
「あー、お客さんそんなに怒るんだったらいい投資話があるんですよ。
お客様の怒りを我々にお預けください。
我々が怒りを預かり、運用する。
お客様はイライラから解放され仕事の効率うp!いかがですか?」
試したところすぐに効果が表れた。
業績もぐんぐん伸び、誰からも慕われるようになった。
それから1年たったとき、大事な商談の最中電話がかかってくる。
「いつもご利用ありがとうございます。お約束の利子をお渡しします。」”

あの時のおっさん

“主人公は学校の生徒会長で極度の潔癖症。
不潔な人間が大嫌いで、優秀だが、その性格ゆえいつも損をする。

ある日主人公が下校していると、帰り道に汚らしいおっさんを見つける。
不潔なおっさんを嫌悪した主人公は、その道を避けて遠回りして帰ることにした。
次の日、主人公はテレビのニュースで近所で事故があったことを知る。
もしもおっさんを避けなければ、主人公は事故に巻き込まれていたのだ。

その日から、主人公の前にちょくちょくおっさんが現れるようになる。
そしておっさんを避けると、必ず危険を避けることが出来る。
そのうち主人公はおっさんが何者か知りたくなり、ある日おっさんに話しかけようと近付いた。
すると信号無視のトラックが主人公目掛けて走ってきた。
主人公を突き飛ばすおっさん、身代わりになったおっさんはぐちゃぐちゃの肉片になってしまった。”

出典世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが内容を書いてくれる | 不思議.net

“数年後、主人公は科学者になり、遂にタイムマシンを発明した。
これを使えば自分の身代わりになったおっさんを助けることが出来る。
いざ乗り込もうとした時、主人公の目に鏡がうつる。

研究に没頭していた主人公の体は汚れ、まさにあの時のおっさんそのものだった。”

同葬会

“同窓会に出席した主人公。話も弾む中、扉を開けてやってきた1人の男に会場の空気は凍りつく。
彼の名は山崎。学校生活で友達のいなかった彼は、孤独を苦にして卒業式の日に自殺したはずだった。

「僕が本当に孤独だったのか確かめたくて1日だけ生き返った。
今から僕にまつわる質問をしていく、答えられなければ撃ち殺す」
拳銃を右手に携え、山崎はそう宣言した。

山崎の質問に答えられず、次々と殺されていくクラスメート達。
そんな中、記憶力に自信のある主人公だけは何とか質問に正解していく。
気付けば生きているのは主人公だけ。山崎は満足したように銃を下ろす。

「君だけでも僕を覚えていてくれて良かった。ありがとう、田中君」
「あ、ああ…成仏してくれよ、山崎…」
そう言った瞬間、山崎の表情が変わり、主人公を撃った。

「な、なんでだよ…俺は、お前を覚えてるぞ…ヤマザキ…!!」
「…僕、ヤマサキだよ」苦々しい表情で消えていくヤマサキ。”

親切

“主人公は親切が故にいつも損をしてきた。誰かの代わりに自分が痛い目を見るなんてしょっちゅうだ。
物語の世界なら何かしら見返りが来るのだろうが、現実はそううまくはいかない。
ただ、男はそれで満足だった。自分の代わりに誰かが幸せになるならそれで良かった。
そんな自己犠牲に酔っているかのような男を、彼の両親は心配していた。

ある日、男は道に迷っている男性に道を教えた。そのせいで会社に遅刻してクビになったが、男は満足していた。
家に帰るとそこは惨劇だった。家中荒らされ、両親は血まみれで倒れている。
主人公が道案内した男性は強盗で、両親を殺して金を盗んだのだ。

自分の親切心のせいで職も親も失った男は、自分の為だけに生きるようになる。
他人に情けをかけず、自分のために。そうすることで、男は出世していった。
両親はお前は親切すぎると警告していた。自分が幸せになることが親孝行だと信じて。”

“数年後、親の遺品を整理していた主人公は、両親が自分にあてて書いた手紙を見つける。

お前は、そのまま親切でいるのがいい。それがお前の良さだ。
ただ、自分の幸せは逃がさないでくれ。
我々両「親」は、お前の幸せを「切」に願っている。

手紙に涙をこぼしながら、男は亡き親を想ってむせび泣いた。”

Ms.MISSTAKE

“主人公のOLはよくドジをしてしまうことで社内で有名。
失敗続きのズッコケ三昧、ついたあだ名が過失の女ミスミステイク、通称ミスミス。

そんな彼女が、ある日会社1のイケメン社員に告白された。
何でも、どんなにドジをしてもめげずに頑張る主人公に惹かれたという。
喜んだ主人公は、早速次の休日にデートをすることになる。

しかし彼女はミスミス、大事なデートにドジをしない訳が無い。
時間も場所も間違える、彼の服は汚すし迷惑はかける。
おおよそ人間業とは思えないドジっぷりに、自分が嫌になった彼女は泣き出してしまう。

「ごめんなさい……私はミスミスだからアナタに迷惑かけちゃう……」
そんな彼女に、彼はこう語りかけた。
「つまり、君からミスが無くなればいいんだよね?」
そう言って彼が差し出したのは、給料3ヶ月分の指輪。
「明日から、ミセスミステイクになるつもりはないかな…?」
感動して抱きつく主人公、その衝撃で飛んでいく結婚指輪のアップで〆。”

焚身

“妻が焼死して3年。主人公は毎日線香を焚きながら、己を恨んでいた。
全ては自分が出掛ける直前に吸ったタバコの不始末が原因だ。
仕事に行っていた自分は生きて、妻は死んだ。まるで自分の身代わりのように。
自分も妻のように焼け死にたいと何度も思った。だが、小心者の男には踏み切れなかった。

ある日、男のもとに妻の妹が訪ねてきた。毎日後悔している男を心配してきたのだ。
姉は貴方を恨んでなどいない、貴方を愛していた。姉の為にも前向きに生きてほしい。
妹はそう訴えたが、男の心に灯った自己嫌悪の炎は消えなかった。
その日も男は亡き妻に謝りながら、線香を焚いた。

深夜男が目覚めると、一面が火の海だった。隣家の火事が燃え移ったのだ。
火の海に囲まれながらも、男は冷静だった。やっと妻と同じ思いが出来る。
今逝くよ、そう呟きながら彼は遺影を眺めて線香を焚いた。”

“彼が目を覚ましたのは、三日後のことだった。
何故自分は生きてるんだ、何故妻のもとへ行けないんだ。
錯乱する彼に、3日間付きっきりだった妻の妹は言った。

貴方の家は全焼だった、だけど一カ所だけ全く燃えていなかった。
それが貴方の周り。まるで線香の煙が周りの炎から貴方を守るように立ち上っていた。

妻が守ってくれた。男は一瞬でそう理解した。
今度は後悔の気持ちではなく、感謝の気持ちを持って線香を焚こう。男はそう決意した。
焼け落ちた家の跡地では、所々燃えた妻の遺影が微笑んでいた。”

悩み相談錬金術

“怪しげな建物に入っていくと、「身につけている金属と引き換えに悩みを解決する」という奴が商売をしている
若い女が訪れて、ピアスとかを渡すと、次の日にはその悩みの種が解決されている
段々依存していって、最後には何にもアクセサリーが無くなって、「血は鉄だよね!?」っつってお願いする
真っ白になった女の死体発見”

人生教科書

“何をやっても上手くいかない主人公。
ある日家の掃除をしていたら、子供のころに知らない人からもらった手製の人生教科書を発見する。
その教科書にのっていたことは、自分の最近の出来事を振り返っただけでも、こうしていればよかったなと思えることばかり。
そして主人公はその教科書を順番に読んで行き、人生が成功しはじめる。
恋愛も、仕事もなにもかもが充実する。
そして教科書の最後のページを読んだ主人公は絶句した。
「あなたは今死ぬべきです。」
教科書にはこう書かれていた。
「なんで今死ななければならないんだ?」
今までは教科書に書かれたことを忠実にこなしてきた主人公だが、そこでその教科書を破りすてた。
そこから主人公にはありとあらゆる災難が襲い掛かる。
そして最後には、恋人にも捨てられ借金まみれになった主人公は昔自分が破り捨てた教科書の最後の一ページを偶然発見する。
「こうしていればよかったな」
主人公はそう思いながら、首を吊って自殺した。”

自宅警備員

“自宅警備員
国家資格S級自宅警備員である主人公は、自宅に次々と潜入しようとする敵と戦う。
新聞勧誘を初め、宗教勧誘、泥棒、強盗、N○K集金、殺人鬼、果てはテロリストまで簡単に追い返す。
その結果が表彰された主人公は、外出した瞬間足を滑らせて頭を強打し死ぬ。
タモリ「彼は自宅を守ってたのではなく、自宅に守られていたのかもしれません」”

白紙なのに

“頭の悪い高校生の主人公がテストを白紙で出したところなぜか満点になる
その後も白紙で満点が続き、東大に受かり、
とんとん拍子で出世し富豪の娘と結婚する

そんなとき、高校の同級生(自分が蹴落とした優等生)が
落ちぶれた姿で少しだけ金を貸してほしいと現れる
しかしけんもほろろに追い返す主人公

ある日家に帰ると家財が差し押さえられている
なぜか主人公は同級生の連帯保証人になっていたのだ
契約書を見せてもらうと白紙のままだった
必死で訴えるが債権者はちゃんとサインしてあるといって譲らない

しかたなく嫁の実家に泣きつこうとするが、
まったく相手にされずに追い返される
白紙のまま離婚届が提出され、
いつのまにか離婚が成立していたのだった”

冷えた湯豆腐

“湯豆腐に並々ならぬ情熱を持つ豆腐屋の男は
だし、ポン酢、豆腐を厳選し作り方にもこだわっていた
ある日新しく開店する豆腐料理店で「冷えた湯豆腐」のための豆腐を注文される
戸惑う豆腐屋の男ははじめは注文を断るものの料理店の店主の熱意に負け長い時間をかけ、二人で「冷えた湯豆腐」を作り上げる
達成感で感極まって男泣きする二人
そして店に出し客の反応は
「これは美味い冷奴だ」
豆腐は冷たければしょせん冷奴だと感じる客に今までの努力が水の泡になったと絶望するふたり
皮肉にも豆腐料理店は冷奴の美味しい店として人気を博したが
ふたりが客に味わって欲しかった「冷えた湯豆腐」は永遠に完成しない”

神ID

“秀雄は何をやらせても優秀で非の打ち所がない男。
飛び級で入った海外の有名大学を首席で卒業。
彼の経済理論は今後100年間は世界経済の基盤になると言われ、
また彼の病理学研究は未知の病気にも対応可能なレベル。
大学でやっていたスポーツはすべてプロからの誘いが来るほど。
日本どころか世界を背負って立つことは誰の目にも明らかだった。
そんな彼が24歳のとき、一通の手紙が届く。
「ID発行時に手違いがございました。IDを再発行いたします」
変ないたずらだと無視したが、次の日から彼の人生は一変。
あまりにも凡庸な人間に成り下がっていた。
おかしいと思い、手紙に記してあった問い合わせ番号に連絡してみると
「あなたに発行していたIDは管理人である神のものでした。
世界を改変されても困るので人間用のIDを再発行しました。あしからずご了承ください」”

透明な彼女

“ある日男が歩いていると、道端で偶然ばったり会った友人に「お、その人は彼女かい?」
といわれる。周りを見渡してもその友人以外に人はなく、男は「妙な冗談を言うな」と答えたが
友人は不思議そうな顔をして、「何が冗談なんだ?」と言う。
友人のおふざけに耐えられなくなった男は黙ってその場を去る。
しかし男はその後どの人に会っても、居るはずの無い彼女を連れ添っていることを指摘される。
ますます怪訝に思う男だが当の自分にはなにも見えはしない。そうこうしている内にいつの間にか
男は彼女と交際し、結婚したことにまでなってしまう。
自分にはなにも見えないのに、周りの人々には男は伴侶と幸せな生活をおくっている様に見えているのだ。
そんな不思議な生活がずっと続いた。
しかし男が70歳を迎えた時周りの人々は見えない伴侶の死を悲しみだすようになる。
彼は始めて見えない彼女を指摘された時の様にひどく困惑したが、訳も分からず涙を流してしまった。
そして男は何十年付き添ったという見えない伴侶の死を弔った。”

遭難ゲーム

“「遭難しに行こうか」と突然言い出した友人。
聞けば、最低限の装備で山に行き、サバイバルをする…という遊びらしい
おもしろそうだと男は友人二人と遭難をすることにした。
そして本当に遭難し、彷徨うこと3日。ようやく救助隊らしき一団に出会う。
助けを求めると、救助隊は帳簿を取り出し、次々と質問をされる。
年齢・性別・怪我の有無など正直に答えていると、どんどん救助隊の顔が曇っていく。
「ところで君達は遭難して何日目かね?」そう聞かれて3日目だ、と答えると
「それじゃ助けられん。あと1カ月くらいは粘ってくれ。
若いし怪我もない…ポイントが低すぎて『救助ゲーム』に勝てんではないか」”

証明写真

“とある国では生まれてから死ぬまで一年毎に証明写真を撮ることが義務付けられている。
そして病院に行くにも、学校に行くにも、買い物をするためだけにもその証明写真は必要だった。

その男はいつものように会社を出て帰宅しようとしていた。そして電車に乗ろうといつものように証明写真をだそうとしたが見つからない。かばんをひっくり返してみても見つからない。
きっと会社に忘れてきたのだろう。そう考えて、きた道を探しながら会社へ戻ろうとする。”

“しかし会社に入ろうとすると警備員から「証明写真を見せてください」と言われる。
事情を説明してなんとか入ろうとするが警備員は頷かない。
そこへ仲の良い同僚が現れ、男は事情を説明した。しかし同僚から返ってきた言葉は「確かに俺の同僚に似ているけど、証明写真がないと信じられない」
その瞬間自分がとんでもないことをしてしまったのだと気づいた。
それから、あらゆる知り合いに会って助けを求めるが、証明写真がないと誰も自分だということを信じてくれない。
警察に行けばなんとかなるかもしれない。そう思い警察署を訪ねたが、まず求められるのは証明写真のことで、まともにとりあってもらえなかった。”

“どうすればいいのかわからなくなった男だったが、ふと思いつく。
母親なら、母親ならきっと写真がなくても自分を認めてくれる。
そう考えて実家へ歩き出した。電車が使えないので徒歩で行くしか無かったがもう頼れそうなのは母親しかいない。
数時間かけて実家へ帰った男を母親が迎える。
「おやどうしたこんな時間に。とりあえずあがんなさい。」
その言葉を聞いた瞬間男は深い溜息をつくと同時に安堵した。
家に上がると母親に今までの事情を全て話した。母親は「大変だったねぇ。とりあえず明日私が何とかしてみるからあんたは早く寝なさい」と男を休ませてくれた。
一日中歩きまわった男は布団に入るとすぐに寝息をたて始めた。

深夜、体を激しく揺さぶられ男は起きた。顔を上げると警察官が二人男の横に立っていた。
そして警察官が男に言った。

「さっき、ここの奥さんから『知らない男がうちにいる』って通報があったんだよね。とりあえずキミ、証明写真を見せてもらえるかな?」”

俺とお前の一週間

“山田と竹中はある総合商社のライバル同士
二人とも課長昇進を目前にしていたが、
そんなとき気まぐれな部長からテストを出される
それは一週間でなるべく多くの嘘をつくというものだった
山田は同僚や飲み屋のママなどにウソをつきまくりポイントを貯めていく
一方竹中は動いてる気配がない
勝利をあきらめたか、と思いつつ一週間がすぎ、結果を報告する日
今までついた嘘についての報告書を積みあげる山田と、手ぶらな竹中
すると竹中はにやりと笑い、部屋に専務や常務など実力者が入ってくる
嘘のつきあいで課長を決めるなど何事か、と叱られる部長
部長はあわてて「全てただの冗談だった」としてしまう
竹中は一週間の根回しにより、この対決自体を嘘にしてしまったのだった”

夢の遊園地

“男がベンチでうなだれている。
男は、元々このワンダーエンパイアの総支配人であった。
不況のあおりを受け、ワンダーエンパイアは5年前に閉園となっていた。
ポケットから小瓶にを取り出し眺めている。
中身は液体に溶かした青酸カリだ。
死のうと決めて手に入れたものの、いざ手に取ると飲む決心は起きない。

目玉のジェットコースター「エーススプリンター」も、今は錆び付き見る影もない。
小瓶を通してエーススプリンターを眺めてみる。
するとどうだ、在りし日のエーススプリンターが、沢山客を乗せて快走する姿が見えるじゃないか。
「懐かしいな…」
ザ・パイレーツも、メリーゴーラウンドも、小瓶を通した風景は、多くの来場者で賑わったあの頃のものだ。
「心象風景ってやつか」
ホラーハウスを小瓶越しに見てみる。
出口から泣きじゃくった男の子が両親と出てくる姿が移り、その前を笑顔の女の子が走り抜ける。
女の子の笑い声が聞こえた気がした。
小瓶を下に下ろしてみる。”

“えっ?本当に男の子と女の子がいるじゃないか!
どういう事だ!?
辺りを見回してみると、廃墟のはずのワンダーエンパイアに、大勢のお客様がいる!

「おじさん行こ?」
女の子に手を引かれる。
園内は、あの頃のままだ。
訳がわからないまま、スピンコースターに女の子と乗る。
うわーー!!目が回るーーー!!!
その後も女の子に連れられ、アトラクションに片っ端から乗り込んだ。
流石に疲れ果て、ベンチ座り込む。
「おじさん、楽しい?」
「ここは夢の遊園地だ、楽しくない訳がない。」
「そうだよ、ここはとっても楽しいんだよ?だからおじさん、死んじゃダメだよ?いつか、もう一度あたしと遊ぼ?」”

“気がつくと、白い天井が見えた。
どうやらベッドに寝かされているようだ。
回復した男が聞かされた話では、どうやら男は青酸カリをあおったようだ。
家を出る時の様子がおかしい案じた妻が助けてくれたそうだ。

それから20年後、男は同じベンチに杖にもたれて腰掛けていた。
孫娘が、楽しそうに駆け回っている。
男は、15年掛けワンダーエンパイアを再建した。
今日は5周年記念日だ。
孫顔は、どこかあの時の女の子に似ている気がした。”

笑うペンギン

“動物バラエティに某動物園の園長が出てこんな話をした。

『うちの動物園のペンギンは笑うんです。』

はじめは視聴者達は信じなかったが
園長の撮影した映像を見ると、笑うペンギンに世間は大騒ぎになった。
笑うペンギンを見ようと動物園に人々は押し寄せた。

本当は映像は園長の小細工によるものであった。
しかしメディアの煽りもありそれに気付く者はいなかった。
園長の思惑通り、入場者数は過去最高になり動物園の資金は潤った。

集客力のあるペンギンに多くの資金が投入され
大きく綺麗な建物、質のいいエサを与えられるようになった。

園長はペンギンに言った。

『笑いもしない普通のペンギンで大儲けだ。いい設備にいいエサで、お前らも幸せだろ?』

園長がいなくなったあと、ペンギンはにやりと笑った。”

再ブレイク

“主人公は俗に言う一発屋芸人。数年前は大ブレイクしたが、今は地方営業で食いつなぐ日々。
再起をかけて新ネタを作ってはいるが、どうしても一発を超えられない。
そもそも一発屋というレッテルを貼られてる以上、世間からはもう自分は求められていない。
舞台に出れば期待されない。主人公の心は砕かれながらも、再ブレイクの夢は捨てなかった。

そんな主人公に、マネージャーはある方法を提案する。
それは「完全な別人としてデビュー」することだった。
このまま再ブレイクは難しい、ならば別人になるしかない。
どうしてもまた脚光を浴びたい主人公はそれを了承した。”

“一度事務所を辞め、整形し、プロフィールも変え、新人として再デビュー。
その作戦は見事に成功し、主人公はかつての脚光を再び浴びることが出来た。
今日もテレビの収録。ブレイクの喜びに浸りながら、スタジオの扉を開ける主人公。

「ドッキリ大成功!」

突然の声に唖然とする主人公に、マネージャーらニヤニヤしながら告げた。
全てはドッキリ。一発屋が再ブレイクの為にどれだけやるかの検証。
まさか整形までするとはと、スタジオは大爆笑に包まれた。

その現実に、主人公の心までも再び砕けたことは言うまでもない。”

オタク教習センター

“合コンで知り合い付き合いはじめた彼女が
自分はオタクであると告白した

俺はすんなりと受け入れたが、これからどうしよう…
なんとかそんな彼女と話を合わせられるようにならないと…

そんなある日、オタク教習センターなる施設があり
そこへ通ってみることにしたが、これがめちゃくちゃハードで
アニメ制作会社やCVを間違えただけで電流を体に流されたり
今まで見下してたオタクに見下されいじめられたり
もう何度死ぬかと思い泣きそうになったことか…”

“だがそんな困難を仲間と乗り越えて一年間耐えてきた結果
遂に国内外古今東西問わずアニメにおける全ての知識を手に入れ
史上最優秀の成績で教習センターを卒業し、いざ彼女の元へ…

俺は完璧なアニヲタになったが
彼女はアニメについて全く知らない鉄ヲタだった”

天空のコンビニ

“スカイダイビングをしている男、しかしパラシュートが故障して動かない。
絶体絶命のその時、突如目の前に大きな雲が現れる。
よけられもせず、意を決して突っ込むと…雲の中には、コンビニがあった。
恐る恐る店内に入ってみても、いたって普通のコンビニ…
男は店員に事情を話してパラシュートがないか聞いたところ、1つだけあると言われる。
しかし男はお金を持っていない。ならばここでバイトをしていけ、と店員は提案する。
しぶしぶ働き始める男。やってくるのは人間から、巨大な鳥や雷様、奇妙な客ばかり。
そんな日々にも慣れてきたころ、店員から給料だと新品のパラシュートを渡される。
お礼を言い、常連客にも別れを告げ、男は天空のコンビニから飛び立つ。
雲を出て、懐かしき大地へ…が、そこは海のど真ん中だった。
海へ着水する男。救助もなく、意識は薄れ、ついに力尽きて沈んでいく…

…目覚めると男は、海の底にいた。目の前にあるのは、『海底のコンビニ』…”



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