PCでゲームや動画編集などの重い作業をするのに必要となってくるのがグラフィックボード。グラフィックボードは種類もたくさんあり、ややこしいと感じる方も多いのではないでしょうか。
PCの処理で映像処理を主に行うもので、グラフィックボード(グラボ)と呼ばれることが多いですが、グラフィックカード、ビデオカード、GPU(Graphic Processing Unit)等とも呼ばれます。VGAと書かれることもありますが、端子規格のVGAとは違うので、混同しないよう注意。
厳密には、GPUというのがグラフィックボードに搭載されているチップのことを指しますが、グラフィックボードそのものという意味で使われることが多いです。
CPUに内蔵されていることが多い
グラフィックボードはゲームや動画編集などにはほぼ必須となっていますが、PCを動かすにあたって必須ではありません。最近のPCに搭載されている多くのCPUに、iGPU(internal GPU)が搭載されており、軽い処理ならそれで事足りるようになっています。iGPUは、内蔵グラフィックス、オンボードグラフィックス等と呼ばれます。
iGPUは必ず搭載されているわけではなく、intelのCPUで型番の最後にFがついているもの(core i3 9100F、core i7 9600KF等)はiGPUが搭載されていません。そういったCPUを使う場合は、グラフィックボードが別途必須になります。
iGPUはあくまで軽い処理ができる程度で、安いCPUも高いCPUもiGPUに差はなく、ゲームだと軽いもの(ブラウザゲームやパズル、タイピング等)程度しかできません。動画編集は、カットして繋げる程度ならできますが、テロップやエフェクトを大量に入れると使い物になりません。
故障したグラフィックボードをオーブンで焼いて修理・直す「焼きグラボ」
焼きグラボというものがあり、高温状態が続くことによって半田が剥離してしまい、故障したグラフィックボードを、加熱することによって半田を再接合するという荒業です。これで治ることもあるようです。
焼きグラボのその後
さてオーブンで焼いて治った様に見えた「GTX480」だが、その後のストレステストで再び不安定になった。数時間GPU負荷を100%にしてゲームを起動させたまま放置したところ、突然ブラックアウトしPCがシャットダウンしてしまった。
Q.焼きグラボを売ってもバレませんか?
A.自分でも焼グラボの経験が有りますが100%再発しました。で、結局、廃棄処分。
再発までの期間が短ければ疑われる可能性はありますね。
ですから最近、グラボは新品しか購入しません。
一時的な修理にしかならず、再び故障することも多いようです。そのため、中古のグラフィックボードは、焼いて修理してあるものや、正常に動いていても故障した状態になりかけているものもあります。型落ちのグラフィックボードはかなり安く出品されていますが、買うとしても保証付きのPCパーツショップから買うか、オークションやフリマで買う場合は年数の浅いものを選んだ方が良いです。
特に3~5年前のものは、仮想通貨が流行っており、仮想通貨の処理を肩代わりしてお金を稼ぐ「マイニング」が流行っていたため、酷使された個体が出回っている可能性があります。
おすすめグラフィックボード
[15000円~18000円]Radeon RX 570
概ね不満なく遊ぶ最低限になると思われます。同価格帯ではGTX1650がありますが、こちらの方が若干性能が高いです。どちらでもパフォーマンスに明確な差はないので、好みで選んでも問題ありません。
[20000円~23000円]Nvidia GTX1650SUPER
RX570やGTX1650よりも少し値段は上がりますが、性能もそれなりに上がっています。このレベルだと画質設定を上げすぎたり、4Kでプレイしない限りは不満なく遊べると思います。
[30000円前後]Nvidia GTX1660SUPER
ほぼ全てのゲームで、フルHD標準品質で60FPSが可能です。かなり重い部類に入るゲームのFF15も問題なくプレイできるレベルの性能を備えています。
画質を追求したり、4Kでプレイする、高品質かつ144FPSでのプレイにはこのクラスが必要です。このクラスだと、数年間は最新ゲームでスペック不足になることは無いので、長期使用を考えると初期投資を多めにしておくのもよいと思います。
お金があるなら最上位を買うに越したことはありませんが・・・
現状で普及帯では最高性能のグラフィックボードです。しかし、価格が安くても13万円前後、高い