タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれるスレ | 質問の答えを募集中です! タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれるスレ | 質問の答えを募集中です!

タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれるスレ

テレビ

2chが作った、本当にありそうな世にも奇妙な物語!!そんな、タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれるスレを28話にまとめてみました!!

とある刑務所で印刷仕事をやっている囚人の主人公。
翌年3月上旬の出所を楽しみにしてまじめに作業に取り組み模範囚となり、秋口から増えてきたカレンダーの印刷作業で忙しい毎日を送っていた。
そんなある日、確認ミスで2月30日というありえない日付入りのカレンダーを大量に作ってしまう。
慌てて顔なじみの看守に報告するが、「何が間違ってるんだ?」と怪訝な反応。
それどころかよく出来ていると褒められる始末。
後日その看守から「出所祝いの先払いに」と、そのカレンダーを一部もらえることに。
戸惑いつつ同室の囚人にもそのカレンダーをみせるが、同じ反応。
疑心暗鬼に陥った主人公は面会にきた家族にも確認するが、「何言ってんの、2月は30日まであるよ」と翌年の手帳を見せられる。
そこには確かに2月30日が存在した

1年が367日となった翌年、仕事に忙殺されていた主人公は「自分がずっと勘違いしていた」と割り切れるようになっていた。
2月30日、いつも通りの仕事を終えた主人公はもうすぐ出所とワクワクしながら就寝。
そして翌朝、主人公は看守に今日から3月ですねと何の気なしに声をかけたら笑われた。
「何言ってんだ、まだ31日だろ」
カレンダーには、2月の31日があった。

混乱しながらその日の仕事を終え就寝。
翌朝起き抜けにカレンダーを確認。
2月32日。
翌朝 2月33日になっていた。
翌朝 2月34日になっていた。
翌朝 2月35日になっていた。

どれだけ働いても、何度寝ても、2月の日付が1日増えるだけ。
あれだけ待ち望んでいた出所の日が来ない。
主人公は泣きながら看守に詰め寄るが「何言ってんだ もうちょっとで出所なんだから問題起こすなよ」と一蹴される。
日付が増える瞬間を見ようと寝ずにカレンダーを見張り続けてみたが、ほんの2~3秒目を離した瞬間に増えていた。

とうとう発狂した主人公、カレンダーを素手で引き裂き焼却炉に捨てる。
そして翌朝、恐る恐る看守に今日の日付を尋ねてみると「えーっと… 今日は3月1日だな」。

ついに2月から脱出したと歓喜する主人公。
その日の印刷作業も終了、あと少しの辛抱だと思うと浮足立つ。
部屋に戻ると、同室の囚人が落ち込んでいる。
「どうかした?」「いやぁ、今日大失敗しちまったよ 今月のカレンダーの印刷でな、日付全部1日になってんの なんでこんな失敗したんだろう。」

タモリ「あなたは、恐怖心を感じた事があるだろうか?
私はありますよ。何度も
え?そんなのカッコ悪い?
ですが、考えてみてください
恐怖心とは、なんなのか」

主人公の彼は、普通の男子高校生だ。
ただ1つ、他人より恐怖心が大きいという事を除けば。
主人公(以下A)は、何にでも怯え、怖がり、パニックに陥ってしまう程の恐怖心の持ち主だ。

ある時Aが道を歩いていると、猫が目の前に飛び出してきた。可愛らしい猫だ。
だが、Aは「ひぃぃぃぃ!!」と怯え、頭を抱えてうずくまってしまった。
通行人が「大丈夫ですか?」と声をかけると、Aは怯えながらも「大丈夫です……」と言い、去って行った。

そんなAをクラスの男子はいじめていた。
虫や恐怖画像をAの机に入れたり、いきなり物陰か飛び出して脅かしたりして、反応を楽しんでいた。

A自身もこの体質をなんとかしたいと考えており、悩んでいた。
時には気を失ってしまうし、些細な事でも大声をあげてしまう。
病院のカウンセリングを受けてみたが、効果無し。それどころか、『病院』という場所のシチュエーションだけで怖くなって、気が気でいなかった。

ある日Aが下校していると、商店街に見慣れない薬局ができていた。
気になったので入ってみると、どうやら中は普通の薬局らしい。
だが、なんだかその中にもとんでもない副作用のある薬が混ざっているような気がして、また怖くなる。
ふとカウンターを見ると、『心に効くお薬あります!!』という張り紙がしてある。
Aはビクビクしながらも、「あ、あの、恐怖心が無くなるお薬ってありますか?」と聞いた。
すると、清楚な雰囲気の男の店員は「はい、ありますよ」と言って、後ろの棚から1つのビンを取り出した。
普通の栄養錠剤のような物が入っていて、『恐怖ナクナール』というラベルが貼られている。
少々値が張ったが、恐怖を抑えながら、Aは薬を購入した。
「ご使用は薬の説明に沿って、限られた数だけ服用してくださいね」と釘を刺されたので、Aは頷いた。

家に帰ると、Aは「まあどうせ嘘なんだろう」と思いながらビンを開けてみた。
1日1錠、食後。と書いてある。とりあえず夕飯を食べ、服用してみた。
すぐに効果は現れなかった。
Aは「やっぱり嘘なんじゃないか」と思い、明日返品しに行こうと思った。

効果は突然現れた。
Aがその日寝ようと思い、電気を消すと、何かが違う。
闇が怖くない。
いつもだったら暗闇が怖くて、ガタガタブルブルしているのに、今日はまったく恐怖心を感じない。
Aは久しぶりに、悪夢も見ずにぐっすりと眠った。

翌朝、Aは自分がこの部屋の中に1人ぼっちなのに恐怖を感じ、すぐに身支度をし、朝食を食べると、薬を服用して学校へ行った。

道に猫が飛び出して来たが、可愛く思い、頭を撫でてやった。

学校に着くやいなや、同級生の男子がマスクやお面をして脅かしてきたが、Aはとくに反応せずに、教室まで歩いて行った。

その日からAは変わった。
明るくなり、友達との付き合いもうまく行き、Aをいじめていた男子たちもAの明るさに惹かれ、仲良くなった。
『強い男』と男子に慕われ、『頼りなる人』と女子に人気を得た。
肝試しなどにも行っても動じないし、元々正義感もあったので、Aはみんなの人気者となった。

ある日、Aは街ですごく好みの可愛い女性を見つけた。
ナンパしたいけれど、とてもそんな勇気が出ない。
その時、Aはその場で薬を服用し、女性に声をかけた。
恐怖は何も感じなかった。
女性はAと趣味もあい、数週間後にAと付き合う事になった。

Aの人生はバラ色だった。
いつもは恐怖心が薄く、明るく楽しい性格で友達も多く、困った時には2錠目を服用し、無敵の状態となる。
Aはいつしか、朝食後に2錠を服用するようになっていた。

Aが服用を始めてから数ヶ月後。変化が起きた。
Aは勉強をしなくなった。
成績が落ちるという恐怖を感じなくなったのだ。
友人との会話も乱暴になった。
酷い事を言って友人が傷つくという恐怖を忘れたからだ。
恐怖という恐怖を忘れ、Aは非行に走り、どんどん堕落していった。

いつしかAは殺しをしてしまっていた。
いろいろな犯罪も犯した。
だが、その顔に恐怖の色は無い。
余裕の表情で、街を歩いている。
片手には、あの錠剤。

暗い街の中。Aは車の多く通る、青信号の道路の真ん中を歩いていた。
Aは恐怖を感じない。
目の前を10tトラックが走ってくる。だが、Aは逃げようとしない。

Aはただ歩いていく。
危険という存在の真正面へ。

死 ぬ こ と さ え 怖 く な い

衆議院予算委員会は紛糾していた。
政府・与党案に、野党側が強硬に反対しているためだ。
「早く終わらせて沙知絵に会いたい…」
首相は、愛人のことを考えていた。
次の質問者は、野党の若手女性だ。
まだ20代だが、舌鋒鋭く下手な中堅より厄介だ。
「総理、率直に聞きます。あなた不倫されていますね?」
いきなり何を言い出すのだ……
「何を持ってそのような質問されるのかはわからないが、侮辱は止めていただきたい。
法案の質問なら受け付けるが。」
「証拠が在ります。」
そう言うと、首相と沙知絵しか知らない秘密のネタが、数々明かされた。
何なんだこれは!?
首相も全く反論できず、ただ震えていた。
ハニートラップに引っかかったのか?
女性議員が声を大きくする。
「総理、初めてテレビでお見かけしたときから一目惚れしました。
今の奥様と別れて私と結婚して下さい。
あなたのお子様も、今お腹の中にいます。もう、4ヶ月です。」

男がベンチでうなだれている。
男は、元々このワンダーエンパイアの総支配人であった。
不況のあおりを受け、ワンダーエンパイアは5年前に閉園となっていた。
ポケットから小瓶にを取り出し眺めている。
中身は液体に溶かした青酸カリだ。
死のうと決めて手に入れたものの、いざ手に取ると飲む決心は起きない。

目玉のジェットコースター「エーススプリンター」も、今は錆び付き見る影もない。
小瓶を通してエーススプリンターを眺めてみる。
するとどうだ、在りし日のエーススプリンターが、沢山客を乗せて快走する姿が見えるじゃないか。
「懐かしいな…」
ザ・パイレーツも、メリーゴーラウンドも、小瓶を通した風景は、多くの来場者で賑わったあの頃のものだ。
「心象風景ってやつか」
ホラーハウスを小瓶越しに見てみる。
出口から泣きじゃくった男の子が両親と出てくる姿が移り、その前を笑顔の女の子が走り抜ける。
女の子の笑い声が聞こえた気がした。
小瓶を下に下ろしてみる。

えっ?本当に男の子と女の子がいるじゃないか!
どういう事だ!?
辺りを見回してみると、廃墟のはずのワンダーエンパイアに、大勢のお客様がいる!

「おじさん行こ?」
女の子に手を引かれる。
園内は、あの頃のままだ。
訳がわからないまま、スピンコースターに女の子と乗る。
うわーー!!目が回るーーー!!!
その後も女の子に連れられ、アトラクションに片っ端から乗り込んだ。
流石に疲れ果て、ベンチ座り込む。
「おじさん、楽しい?」
「ここは夢の遊園地だ、楽しくない訳がない。」
「そうだよ、ここはとっても楽しいんだよ?だからおじさん、死んじゃダメだよ?いつか、もう一度あたしと遊ぼ?」

気がつくと、白い天井が見えた。
どうやらベッドに寝かされているようだ。
回復した男が聞かされた話では、どうやら男は青酸カリをあおったようだ。
家を出る時の様子がおかしい案じた妻が助けてくれたそうだ。

それから20年後、男は同じベンチに杖にもたれて腰掛けていた。
孫娘が、楽しそうに駆け回っている。
男は、15年掛けワンダーエンパイアを再建した。
今日は5周年記念日だ。
孫顔は、どこかあの時の女の子に似ている気がした。

黒時計と白時計

兵藤は地元では名の知れた神童で、東京の一流大学に通う大学2年生。
小中高と成績は優秀、生活態度も申し分なし。
というのは、あくまでも表の顔。

ある晩、兵藤は黒い腕時計を右腕につけて人気のない道をさまよった。
兵藤は私鉄の高架下でうずくまるホームレスを発見し、容赦なく殴り殺した。
殴り殺すと、兵藤は右腕の腕時計の竜頭をつまんで時間を戻した。
「これでチャラだ。」兵藤がほくそ笑むと、時計は白くなった。

時計は毎晩黒くなり、兵藤はその度に殺人のために街に繰り出した。
しかしある晩、いつものように街に繰り出してチンピラを鈍器で殴り殺して家に帰ると、玄関の前に友人の姿があった。
「こんな夜中に何の用だ?」兵藤が尋ねると、友人は「暇だったから遊びに来た」と答えた。
兵藤は何でこんな夜中に来るんだと思いつつも友人を家に通した。
兵藤が時間を確認すると午前1時35分、時計は白かった。
せっかく友人が来たのだから、と兵藤が発泡酒を冷蔵庫から出そうとすると、何者かが後ろからヘッドロックをかけてきた。
慌てふためく兵藤はその瞬間、「宿命なんだ」という友人の声と、その腕に光る黒い時計を認識した。

その機械はどんな状況でも人を幸せにする最善の選択肢を選ぶ。
その機械のおかげで人間は戦争を防ぎ、病気を克服して生き延びてきた。
しかしある日、その機械が人間に牙を剥く。
人間は一丸となって危機を防ぎ、その機械を破壊した。
何故機械が人間に牙を剥いたのか調べるため、エンジニアが情報を読み取ると、機械は第三次世界大戦の勃発を予想していた。

そう、彼はその身を持って人類を幸せへと導いたのだ。

自分RPG

ケイスケは高校時代、大学受験に失敗して以来、自室に引きこもりインターネットゲームに没頭していた。

そんなある日、今話題となっているオンラインRPG、「サクセスストーリーズ」のある噂を聞く。

それは、そのゲームは幸運を呼ぶゲームだという噂だった。

好奇心に負け、ケイスケは「サクセスストーリーズ」をプレイする。
すると、とても不思議な事が起きた。
ゲーム内で報酬があると、現実のケイスケの講座に大金が入った。
ゲーム内で恋人を作ると、ケイスケに恋人が出来た。

幸運を呼ぶ「サクセスストーリーズ」にのめり込み、いつしか最強クラスプレイヤーになり、現実でも色んな物を手に入れたケイスケは、恋人と共にSkypeをしながら隠しボスを倒す事に。

隠しボスの圧倒的な力に押されるケイスケと恋人。
そんな中、ゲーム内で恋人がゲームオーバーになると、突然恋人が苦しみだし倒れる音が聞こえた。
嫌な予感がするケイスケ。
そして隠しボスの攻撃をまともにうけてしまった。
すると、ケイスケの身体に同じように切り傷が出来た。

死の恐怖に怯えるケイスケ。
そしてとうとうケイスケはゲームオーバーになり、その画面を見たケイスケは倒れてしまった。

しばらくして、ケイスケは意識が戻り、目を覚ます。
目の前にいたのは、その隠しボスだった。

「ようこそ、自分RPGへ!!」

どこかから、そんな陽気な声が聞こえた。

初仕事でミスをした
こっぴどく罵倒され正直凹む
台無しだのシラケるだの空気読めだのそこまで言わなくてもいいではないか

帰れコールの中悔し涙をこらえて消えた

たかだか99本目の蝋燭が消えたタイミングで出てしまった位で何なのだ
人間て恐い

めちゃくちゃ面白いです。みなさん!

「めちゃくちゃ面白いです。みなさん!」

ここはひと気のない真夜中の劇場。
廃墟巡りが趣味のわたしは今日も数十何年も前から使われていない劇場の探検に来ていた。

暗闇の中を懐中電灯を持って進んで行くと、何やら奥の方から、声が聞こえる。

多少の恐怖は感じながらも前へ進んでいくと、大きなホールへ出た。

中央にはハット帽を被った少年が甲高い声で何やらマジックをしているようで2階からのスポットライトに照らされていた。

「みなさん!今日はわざわざお越しいただき、ありがとうございます!今日は存分に楽しんで行ってください!」

変わった少年もいるもんだと、不思議に思いながらもバレないように、隅の方で隠れてみていた。

トランプマジックや、帽子からハトなどを披露した後、
何やら大きなナイフを取り出して次のマジックの準備をしていた。
どうやら解体ショーの手品でもするようだ。

元々手品に興味のなかったわたしはあんなの何が面白いのかな、
と小さな声で呟いた。

その時、
「めちゃくちゃ面白いです。みなさん!」
少年がこちらを向いて走って来たので、わたしは一目散に逃げ出した。

彼は最初から、わたしのためだけに手品をしてくれていたのだ。

いきつけのスーパーで嫌なものをみた
「みっと 買ってよ~ みっとみっと!」泣いて暴れるガキがいた
国民一丸となって敵を打ち砕かんとしている戦時下
あのように脆弱な魂を持つものがいるとは
子供だからといって許されるのか?

ああいう輩は駆逐されるべきである
非常に不愉快だ

憤りをおさえながら品だしをしている店員に声をかける
「あ~君 みっともはどのあたりにあるかね」

「はぁ?この戦時下 みっとも?
たいへん申し訳ございませんがこの品不足の中
高級品のみっともなんざどこの店にもございません
非常に不愉快です」

出典タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれる

象を売る

20XX年、第三次世界大戦の影響でワシントン条約はすでに失効していた。
焼け跡の町はすっかり見る影もなく、まるで幼少期に見た高度経済成長期のようだ。
しかし、この世界で珍重されているものは、金でも、ダイヤモンドでも、はたまた技術でもない。

象だ。

象の牙は象牙に、肉は食用に、皮はなめし皮に使われるとか。
とにかく、捨てるところがないんだ。
近頃では象の先物取引なんということも行われている。
昔は金なんかがこんな風に取引されていたらしい。今では象が貴重な金融商品だ。
実は、うちには巨大な地下倉庫がある。
そこには120頭もの象の大群がいる。
象が高騰している今、長年コツコツ貯めてきた象を売れば俺は大金持ちだ。
今、ついに、この象たちを売る時が来た。

俺は今、ライオンキングのシンバのような気分だ。
銀座の町中を、120頭の象を引き連れて歩いているのだから。
街行く人の睨みつける視線、妬いているんだろ?

「象を売りに来ました!」
俺は証券会社に入って一声を上げた。
みんなポカーンとしている。どうしたんだ?

「金融商品として扱っているのは、象ではなく、像、つまり貴金属製の像です。」

久しぶりの休日、国道1号線を駆け抜ける。
湘南の海風を受けて走る快感、ここにサザンの曲なんかがあれば・・・まぁ、バイクだから無理か。
会社の同僚は「バイクより車の方がドライブが楽しい」などと言っているが、そんなことは関係ない。
俺はバイク、それも、このバイクで走ることが楽しいのだ。
ああ、なんて気持ちいいんだ・・・えっ、あああ!
ガッシャーーーーーン
ん、ここはどこだ?
「あ、気付きました?丸2日も意識なかったんで心配しましたよ。」
あ、俺、事故ったんだ。
・・・ちょっと待てよ、じゃあ、あのバイクは?
「ちょっと失礼」
「え!?まだ腕の骨くっついてないんですから!!」
しらねぇよそんなこと、それよりあのバイクは!?
あのバイクは、あの子が、陽香が大好きだった!!
一緒にツーリングしたり!!海に行ったり!!
夜景の見える丘でキスしたり!!
陽香との思い出がいっぱい詰まったたった1つのバイクなんだ!!
陽香が飲酒運転の車にはねられて・・・俺は、俺は・・・

バイクは、もう既に、スクラップ工場に持って行かれていた。

あのバイクがなきゃ、俺はこれからどうやって・・・
「ねぇ、いつまで落ち込んでるの?」
「陽香?陽香なのか!?」
「いつまでも思い出に浸ってるんじゃないわよ。男らしくないわよ?」
「え、でも・・・。」
「なんてね、私も実はあのバイクの中にいたのよ。きっと見えなかったでしょうけど。」
「・・・どういうこと?」
「あなた、言っておくけど、もう少しで死んじゃうところだったんだからね?助けてあげたんだから感謝してよ!」
「陽香が、俺を、か?」
「でもね、そのせいで私も消えちゃうの。私もそろそろけりをつけないといけなかったし、もういいんじゃないかな。今までありがとう。・・・素敵な人、見つけてね。」
「え、ちょっと、待てって!」

梅雨明けの晴天の下、鵠沼海岸を横目にバイクで茅ヶ崎へ。
あれから、何年が経ったろうか。
気づけば後ろの席は埋まっている。
しかも、0歳児のオプション付きで。
いい父親になるつもりでも、結局俺は男になりきれていない。
過去の未練を振りほどくことが出来ない、残念な男だ。
そうして、俺は今日もバイクに乗り続けるのだ。

夜勤

祐輔は、予備校で受験勉強勤しむ傍ら、火曜はファミレスチェーンで夜勤のコックのバイトをしていた。
祐輔のバイト先は、深夜になると料理を注文はほぼゼロである。
祐輔は、いつも暇つぶしとして勝手にオリジナル料理を作っては、気に入ったレシピをノート書き留めていた。
ある日のバイト中に、接客担当のバイトが困った顔をしてキッチンに入ってきた。
話を聞いてみると、今いる客がメニューから大きく外れた無茶なオーダーをしているのだそうだ。
しかし、よく聞いてみると、自分のオリジナルレシピで行けそうな感じだ。
早速作って出してみたところ、客は満足して帰ったとのことだ。
それからというもの、同じ変な客は毎週来店するようになり、祐輔も、オリジナル料理で答えた。
これが半年くらい続いたが、ある日を境にその客は一切顔を見せなくなった。

4月となり無事に都内の大学に合格した祐輔。
新歓コンパで出身地を言うと、お前の地元のファミレスがミュシュランガイドで紹介されているという。
見てみると、なんと自分がバイトしていたファミレスではないか。
よくよく見てみると、小さく但し書きがあった。

※火曜深夜に限ります

「あぁ、神は我々を見捨ててしまったに違いない」
「悲観的になるなよ。大丈夫さ」
「何が大丈夫だ。どれほど長い間日の目を見ない生活が続いてると思ってる」
「神様が私たちを見捨てる訳ないさ。あの頃の神様の愛情はウソだったって言うのかい?」
「だが・・・いや、そうだな。私としたことが、すまない」
「希望を捨てちゃいけない。強く生きていくんだ。このおもちゃ箱の中で」

未来冷蔵庫

高野卓志はこの春大学生になり1人暮らしを始めた。
それに備えて家電量販店に行くと、店員が倉庫の奥に連れて行った。
そこには、ホコリのかぶった売れ残りの業務用冷蔵庫が。
高野は定価の3割の価格で冷蔵庫を買うと、届いた当日に早速いろいろ詰め込んだ。
数日後、高野は「弱/強」ボタンの隣に謎のボタンがあることに気付く。
そのボタンを押すと・・・特に変わったことが起こるわけでもなくがっかりした。
しかしその翌日、冷蔵庫の中にあった納豆がなくなっていることに気付く。
その後もそのボタンを押すたびにいろいろなものがなくなってしまう。
ところが、ある日、高野は買った覚えのないシュークリームがあることに気付く。
なんだろう、高野はそう思いつつもシュークリームを食べた。
5月のある日、高野は彼女のツグミからシュークリームをもらう。
そう、あのシュークリーム、まさにそれだったのだ。
高野はこの瞬間、冷蔵庫の中身が未来から送られてくることに気が付いた。

そんな中、高野はツグミと喧嘩をしてしまう。
かっとなった高野は冷蔵庫の中身をツグミに投げつけ、ツグミを冷蔵庫の中に入れてボタンを押してしまう。
ツグミがいなくなってせいせいした、高野はそう思いながらテレビをつけてのんびりし始めた。
いつものようにバラエティー番組を見ていると、高野はビールが飲みたくなり、冷蔵庫を開けた。
すると、中には何か巨大なものが入っていた。
それは・・・

自分の惨殺体だった。

いよいよ明日だな

君達にも明日の予定というものがあると思う
無論私にもある、が私の予定は君達とは一風変わっている
私は…

……次の日
「もう戻ってくるなよ?」
「有難う御座いました…」
そう、私の予定は出所だ
いよいよ明日だな、と昨日は胸が高鳴って仕方なかった

「あぁ、少し待ってくれ」
「はい?どうかしましたk…」グサッ
担当の看守さんだっけか?
彼に呼び止められたと思ったら刺されていた

「お前は昨日、いよいよ明日だなと…
ずっと言っていたよな?
俺も同じなんだよ、妹を刺し殺したやつを刺し殺して捕まるのもいよいよ明日だなと…
皮肉なことにお前と同じことを考えていたんだ」
声は出ない…
君達には、いよいよ明日だなと
楽しみにできる予定はあるかな?
どんな結果になるかは分からないが、その明日は楽しみにしてても嫌でも必ずやって来る
私のようになりたくなければ常に誠実に生きることだ…

空洞

酒好きの男がいた
男はこのところ毎晩同じ夢を見る
それは洞窟でただ穴を掘り続けるというもの
不安になって飲む酒の量が増えていく
夢の洞窟はどんどん大きくなっていく
イラツキが抑えられなくなって人当りが悪くなる

だれも彼の相手をしなくなったころ
アパートの大家が男の部屋を訪れたときに男が倒れているのを発見する
病院に搬送され検査を受けた結果
男の脳に大きな空洞ができていた

大当たりの日

あんた今日大当たりの日だよ」

通りがかった占い師にそう指さされた男、占いなど全く信じていなかったが、大好きな競馬で勝負しようと馬券を買いに行った。
すると、千円が5万円に!
ツイてる日だと上機嫌で馴染み割烹の店に、泡銭など使っちまえと、高い料理と酒を堪能した。
しかし、薄造りを口にした途端、男はひっくり返った。
「し………し…び……れ…………」
そう、男はフグに大当たりしたのだった。

エレベータボーイ

老人が病室で死体を見下ろしていた。どうやら自分は死んだようだ。若い頃は両親がいなかったせいで苦労したが悪くない人生だったと思う。その時、病室のドアからチンという機械音が鳴り響き左右に開いた。どうやらエレベーターのようで中の小綺麗な男が口を開いた。
「審判のエレベーターへようこそ。私は本日のエレベーターボーイを勤めさせて頂きます。~でございます。」
審判のエレベーターとは天国の近代化によって昇天と審判を同時に行う施設であり、過去を振り返って善行一回につき上昇し、悪行で下降するそうだ。
老人はエレベーターボーイと現代から過去へと記憶を遡りつつゆっくりと上昇して行く。天国間際まできた直後、5才の頃の映像が映る。何故か自分には5才以前の記憶がない。両親を見られるかもと老人は喜ぶ。
家族旅行の車の中、子供の彼はちょっとした好奇心で運転する父親に後ろから目隠しをした。衝撃、悲鳴、爆音、最悪と言われた、ある高速道路の玉突き事故は彼によるものだった。その瞬間エレベーターが断線。
「こんな!こんな事があるか!私の人生は何だったんだ!」
彼はどこまでも墜ちていった

UFOを見ました

ある昼下がり男が牛丼屋から出て来た瞬間、上空に巨大なUFOが浮かんでいるのを発見する。腰を抜かして倒れる男、周りの人が手を差し伸べた
「大丈夫ですか?」
「あっあのUFOが見えてないんですか!?」
「はぁ?何も見えませんけど」
怪訝そうな顔で去っていく人を見て男は自分が正気を失ってしまったのではないかと思い、医者に行く。疲れからくる妄想と診断され、薬をもらう。
しかし何時までもUFOは消えず、男はネットの掲示板でUFOの目撃者を募る。幸いな事に見えるという人間が現れ、オフ会を行う。現れたのは若い女性で互いに同じ境遇の者同士、意気投合。仲を深めていき、結婚して子供を授かる。
子供を寝かしつけ上空のUFOを眺めながら二人が会話する
「あのUFOって結局何なのかしら」
「幻覚だよ。この世には幽霊を見たと言う人間がいる。それと同様にUFOが見える人間がいたっておかしくないじゃないか」

早苗さんのあわび

一人旅で寂れた海沿いの町を訪れた若い女性
何もない風景潮風町の人々に癒され旅を満喫
夕食には新鮮な海産物が出て感動する
しかし旅館の人々は「ごめんなあ 今は早苗さんがおらんけ魚の出来がいまいちで……」
早苗さんとは誰かと訊いても曖昧にはぐらかされる
伝説の女漁師?海女さんかな?
興味をもった女性は翌日早苗さん探しをする
ニヤニヤ笑う者嫌な顔をするもの反応は様々だが明確な回答をくれる者はいない
あきらめかけたとき網を繕っている老婆がぼそりと「早苗さんなら大抵観音様のとこにおるがぁ」

この町に観音像があるのか他の町民にききそこに向かう
海沿いの断崖絶壁その崖の中頃に小さな祠があり美しい観音様が奉られているという
「みえないなあ もっと観やすいようにつくれないものなの? 降りるところはどこかな」
足場の悪いなか崖から身を乗り出していると
つるりと足が滑り女性の姿は消えた

「早苗さんが出たらしいぞ」
「よかったわ もうすぐ息子が帰ってくるからその時早苗さんのあわびを食べさせられる
丁度食べ頃ね」

ピーターパン・ラジオ

大人になりきれない男がある日ラジオをつけると、ピーターパンラジオという番組をやっていた。
番組の内容は「大人になりきれない大人たちの90分」らしい。
何の気なしに聞いていると、リスナーの多くは自分と似た境遇の大人たちで、パーソナリティである「ピーターパン」そういった大人たちを本当の大人にしてくれるらしい。
最初はアホくさいと思って聞いていた主人公だったが、パーソナリティの的確なアドバイスに関心し、自分も投稿してみることに。
「読まれるといいな・・・」と期待半分に聞いていたが、なんと自分の投稿した内容が読まれている・・・!
主人公が喜んでいると、なんとも的確なアドバイスを貰う。

主人公がそのアドバイスを元に努力すると、なんとうまくいってしまうではないか。
主人公は再び悩み事を「ピーターパンラジオ」に投稿することに。
するとまた採用され、アドバイスを貰う。
燻っていた主人公だったが、そのラジオをきっかけにグングン成長していく・・・
「大人になるのもいいかもなぁ」と思っていた矢先、今日もラジオを聞こうと机に向かうと、外から何やら窓をたたく音が。
「俺だよ!」
なんとその声はラジオのパーソナリティの「ピーターパン」だった。
あわてて窓をあけると、「君、大人になったんだね!」とニコニコしながら声をかけるピーターパン。
驚き半分も、自分をここまで成長させてくれたピーターパンに会えてうれしい主人公・・・が、しかし
グサッ
「ピーターパンはね・・・子供たちと永遠の夢の世界を冒険するんだ・・・でも、子供たちは大人になってしまう。
だからピーターパンは大人になる前に子供たちを殺してしまうんだ・・・」
ドロドロと流れる自分の血に死を実感しながら、そういえばピーターパンの原作はそういう内容だった、と思い出す男だった。

ゴリラズ

男のアパートの窓からは、近所の動物園のゴリラの檻が見えた
うだつの上がらない浪人生である男は、暇さえあればゴリラを眺めていた
檻には二匹のゴリラがいたが、いつからか、心の中でゴリラの会話をアテレコするようになる
すると奇妙なことに、ケンカをするようなアテレコをするとゴリラはケンカし、
仲良くするようなアテレコをすると仲良くしだした
予備校やバイト先などでストレスを貯めていた男は、
ゴリラたちに檻の中が不満だらけであるようなアテレコを行う
やがてそのアテレコは過激さを増し、飼育係の女性への殺意にまで至る
「あの人間を殺してやろう」とアテレコすると、なんとそれは現実に起こる
アパートの窓からそれを見ていた浪人生、さすがに怖くなって布団をかぶって震える
すると、頭の中にいつものアテレコ口調で声が響く
「この部屋だな」「いつもジロジロ見てやがって」
「手足をちぎってやろうぜ」

やってみるか

主人公はブラック企業勤めの気弱で冴えない独身中年サラリーマン。
口下手にも関わらず営業課に配属されてしまい、かつて部下だった上司に怒鳴られ家に帰れば自分の両親にすら
疎まれる日々を送っていた。

ある夜同僚から押し付けられたサービス残業の帰り道、自宅の近所に精神科専門の病院がオープンしていること
に気づく。
しかもすでに日付が変わった深夜にも関わらず、診察を続けていた。
不自然に思いつつも、仕事と人間関係に疲れ切っていた主人公はフラフラとその病院に足を踏み入れる。

そこで処方されたのが「アクティブ・ドラッグ」という怪しい薬。
藁にもすがる思いでその薬を服用する主人公。
すると次の日から、どんな難しい仕事に対しても「よし!やってみるか!」と積極的に取り組むやる気に満ち溢れた人間になっていた。
営業成績はとんとん拍子に上がり、周囲の人間からも好かれるようになった。
しかしアクティブ・ドラッグの効き目がきれれば、元の自分に戻ってしまう。

足しげく病院に通う主人公だったが、アクティブ・ドラッグは法外な価格であっという間に貯金が底をついてし
まい、親の貯金と会社の金に手を付けてしまう。
ありったけの金額を費やしてアクティブ・ドラッグを手に入れた主人公だが、横領があっさり発覚して首に。
両親からも絶縁され、手元に残ったのは大量のアクティブ・ドラッグだけ。

アクティブ・ドラッグに頼り切りの主人公。
いくらやる気に満ち溢れていても、既に若くない主人公はなかなか再就職が決まらない。
あんな冴えない自分なんて自分じゃない、アクティブ・ドラッグを飲んだ自分こそ真の自分だ。と自分自身に言
い聞かせ、依存し続けた体はボロボロになっていった。
あれだけ大量にあったアクティブ・ドラッグも、ほとんど残っていない。

元の自分に戻る恐怖で、完全におかしくなってしまった主人公。
ふと部屋の隅のロープに気づく。
「よし!やってみるか!」
衝動的に首を吊り、そのまま絶命。

超情報系

株で負け続けている男がいた
男は人工知能を研究する企業の研究員であり、株に勝つために最新鋭の人工知能を無断で使おうとする
人工知能にどの株を買ったらいいか訪ねるものの、情報不足との回答
男は人工知能の命じるまま、あらゆる資料をかき集めて入力していく
やがて極めて優秀な投資先が出たと回答があるが、
人工知能はなぜか「閲覧はおすすめしません」と繰り返す
ここまで来てそれはないだろう、と男は人工知能の基幹システムに侵入し、無理やり情報を見る
それは素晴らしい利益率が約束された情報だったが、ライバル会社の存在が不安要素だった
男は夢遊病に取り付かれたようにふらふらと街に出て、そのライバル会社に放火してしまう
燃え盛るビルを見あげて「これで完璧だ」と呟く男
その背後には数人の警察官が立っていた

タモさん登場「情報は人に豊かさを与えてくれます、
しかし、情報そのものに干渉しようとする、それは悲劇の始まりなのです」

回転芋虫

主人公は若くして成功した大富豪の青年
彼はその好奇心から自分を冷凍保存して未来へ行くことを実行する
未来で目覚めた青年であったがそこは回転寿司に芋虫が並ぶような
現代とは著しく文化を異にする未来であった
それでも人類の柔軟性・多様性を楽しむ青年
未来での生活にも飽きてきた彼は変化の過程をも楽しもうと歴史を調べることに
しかしそれで彼が知ったのは人類が滅亡し宇宙人が取って代わったという事実であった
最後には人類と思われた宇宙人に無表情で取り囲まれるシーンで終わり

ソース二度づけ

主人公は華々しい経歴をもつ新聞記者
彼が成功した理由はひとつ
それは「信頼できる情報源を二つ用意すること」
ある日いつものように特大のスクープを入手した彼
それは誰かはわからないが超有名タレントの不倫疑惑であった
やはり二つの情報源を集める彼
しかし今回は二度めの情報源確認では若干情報が違っていた
信条に従いまた情報源を確認する主人公
しかしまた若干の違いがある
ソースの確認を続けていくうちに疑惑のタレントが自分と似ていることに気づいた主人公
最後には遂に、自らの個人情報がマスコミに流されていることを知るのであった

俺とお前の一週間

山田と竹中はある総合商社のライバル同士
二人とも課長昇進を目前にしていたが、
そんなとき気まぐれな部長からテストを出される
それは一週間でなるべく多くの嘘をつくというものだった
山田は同僚や飲み屋のママなどにウソをつきまくりポイントを貯めていく
一方竹中は動いてる気配がない
勝利をあきらめたか、と思いつつ一週間がすぎ、結果を報告する日
今までついた嘘についての報告書を積みあげる山田と、手ぶらな竹中
すると竹中はにやりと笑い、部屋に専務や常務など実力者が入ってくる
嘘のつきあいで課長を決めるなど何事か、と叱られる部長
部長はあわてて「全てただの冗談だった」としてしまう
竹中は一週間の根回しにより、この対決自体を嘘にしてしまったのだった



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