実は昔の方が圧倒的に多かった少年犯罪 | 質問の答えを募集中です! 実は昔の方が圧倒的に多かった少年犯罪 | 質問の答えを募集中です!

実は昔の方が圧倒的に多かった少年犯罪

学校

ネットをよく見る人にとってはいまさらな話題ですが、意外にもこれに関するまとめは無かったようなのでまとめてみました

テレビやニュースでは、少年犯罪の増加・凶悪化を訴える報道が毎日のように続けられている

でもこれ、実は嘘でした。少年犯罪は昔より今のほうが圧倒的に減っている

しょっぱなでご覧にいれたグラフは、これの右端10年分だけを拡大したものだったのです。呆れてものもいえません。こんな子供だましのトリックを使って、マスコミは、いまの少年たちが凶悪であるかのように臭わせ、大衆をダマしていたのです。

ここで反論の声が聞こえてきました。「いまは、こどもの数が少なくなったから、犯罪件数も減ったのだ。」そんな負け惜しみの声に応えまして、次の資料を提出致します。

昭和35年のほうが、平成2年より、62万人ほど少年人口は少なかったのです。平成2年には、少年の8381人に一人が凶悪犯罪者でしたが、昭和35年は1142人に一人でした。残念ながら犯罪発生率は35年のほうがずっと高かったとの結果になってしまいます。やぶへびでしたね。

当時の人口比を考えて一つの表にまとめてみました。

でもこれらのグラフを見ても、「強盗」だけはやっぱり増えてるように見えるよ?

実は、犯罪統計で強盗が増加したのは、警察の方針が犯罪に対して強硬姿勢を取るようになったからなのです。

強盗というと、「オヤジ狩り」に代表される路上強盗や、家に押し入り、被害者に暴行を加えた上で金品を奪う姿が想像されます。しかし、少年犯罪における強盗の実状の多くはかなり違います。

例えば、万引きをして、店員に見つかり、犯人が逃げようとして店員を突き飛ばし、店員が軽傷を負ったとします。このような事案はそれまで、窃盗として検挙されていました。これが厳罰化の傾向により、強盗として検挙されることになったのです。

つまり、1997年以降の凶悪犯罪増加については、少年自体は何も変わっていないが、警察の姿勢が変わったことが原因である、といえます。

1997年以降、本当は少年の犯罪件数は増えていなかったのに、「若者は凶悪だから」と取締りを強化したせいで普通の人々ならば「凶悪犯罪」と考えないような犯罪までも凶悪犯罪に含まれるようになりました。
その結果犯罪件数が増えたのに、それを考えにいれず「ほら犯罪件数が増えているのだから若者は凶悪になっている証拠だ」と言っているのですから、かなり性質が悪いと言えます。

でもでも、件数は減ってても質が昔より凶悪になっているはずだ!

昭和38年3月から翌39年10月にかけて東京都杉並区を中心に小さな男の子に対する傷害・暴行事件が11件連続して発生した。そして何人かの被害者は、ズボンや下着を脱がされて局部をいたずらされたうえ刃物でそこを切り裂かれており、「通り魔事件」として子を持つ親から恐れられた。
しかも犯人は昔、ロンドン中を震え上がらせた切り裂きジャックの名前で被害者宅や警察署にまで脅迫状を送りつづけた。
犯人は恵まれた家庭の成績優秀な都立高校2年生(17歳。最初の犯行時は15歳の中学生)だった。

1965年7月29日午前11時頃、神奈川県座間町の山中、銃の禁止区域内でライフルを発砲していた少年片桐操(18)を職務質問しようとしたT巡査(21)が、ライフルで撃たれて死亡。
その後片桐は人質を取って車で逃走。銃砲火薬店に人質4人を取って立て籠もり、銃を乱射した。午後7時、警察からの催涙弾で、二人を盾にして外に出てきたところを逮捕される。警官隊との市街戦で16名が重軽傷を負った。片桐は警察の調べに「好きな銃を思いっきり撃ってスカッとした」と供述した。
少年であったことから矯正の可能性があると、東京地裁で一審無期懲役判決。しかし、片桐自身が「銃への魅力は、今なお尽きない。将来社会へ出て、再び多くの人に迷惑を掛けることのないように、死刑にしてほしい」と主張したためか、二審東京高裁で死刑判決。1969年、最高裁で死刑確定。1972年7月21日、死刑執行。25歳没。

これ以外にも、調べれば調べるほど、凶悪な猟奇犯罪は昔からあったようです。

1965年の初版以来ずっと版を重ねるロングセラー、懸田克躬『病的性格』には、少年非行についての一節があります。

戦後の社会の秩序が回復するとともに静まってゆくものと思い、かつ願っていたのに、昭和二十六年をピークとして次第に低下するように見えた少年非行は、昭和三十年ごろからは、再び上昇しはじめ、今日では年ごとに増えてゆくようにみえている。
……犯罪行為はだんだん悪質化し……先日の新聞紙上には、小学生らしい強盗の記事が載ったが、その後、中学生の強盗事件を報道する記事が大きく目を射た。高校生の年ごろの若者たちの事件は、連日のようにといってもよいほどである。

昭和39年の記述です。それなのに、このデジャブーな気分はなに? まるで昨日の朝刊の社説か、週刊誌の先週号の辛口コラムを読んでいるかのようです。ヘンですね。少年の凶悪犯罪は、近年になって急増したはずではなかったのでしょうか。マスコミはみな、そう騒いでいるのに。

テレビもゲームもインターネットも無くて、核家族化する前で、今よりも厳しくしつけられていたはずの子供達のほうが、圧倒的な犯罪率を誇っていました。



 ⬇人気の記事!⬇

タイトルとURLをコピーしました