どうせ騙されるならば最後まで思い切り騙されてみたい!サスペンス映画の定番ともなった二転三転するストーリーと、練られた脚本や俳優の演技、そして張り巡らされた伏線にザワザワする、騙されるのが快感になってしまう秀逸な映画を集めてみました!
▼ゲーム
『エイリアン3』『セヴン』に続き、今作が3作目となるデヴィッド・フィンチャーが監督、マイケル・ダグラス、ショーン・ペン主演による1997年の作品。父の莫大な遺産を元手に投資家として成功する一方、自身の家庭崩壊により孤独に規則正しく虚ろな人生を送る男が、弟に紹介されたゲーム会社「CRS」の奇妙なゲームに参加すると、彼の周りで不思議な出来事が起こり始め。。。。
混乱する主人公と共に、観る者も非常に混乱する巧みな構成に引き込まれる。そして(ちょっと反則な?)衝撃の結末が...。なにせ、『セヴン』の次にコレを作ったってのがスゴイ。
スリラーの常識をひっくり返す、衝撃の結末。ゲームの仕掛け人に何度騙されたか数えてください。
ストーリーはどんどん大掛かりに展開して行って、「ゲームだから」と何度も繰り返し言われているのに、騙されてしまいます。
予想に反するストーリーは飽きさせないが混乱する。サスペンスはあまり得意ではないけれど、これは個人的には一番好き。ある意味反則だと思うが。
▼ユージュアル・サスペクツ
ブライアン・シンガー監督、スティーブン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、チャズ・パルミンテリなどが出演した1995年の作品。とある事件で警察に集められた5人の容疑者が、釈放後に結託して犯罪計画を企むが、その裏にはある秘密があった...。コバヤシ役(日本人?)の故ピート・ポスルスウェイトがイイ味出してます!
「騙される映画」の頂点に君臨するのはダテじゃない、緻密に幾重にも練られた2転3転する脚本と張り巡らされた罠に、気持ち良い位に騙される。そして、映画の作り自体にも仕掛けが...。
練り込まれた見事な作り。最初は誰もがだまされるはずだ。そんなことないと言う人がいれば、ペテン師に違いない。気を付けろ。
騙された方もそうでない方も、2度目からも何度も楽しめるのがこの映画。見事な脚本です。なんといってもラスト5分だけでも何度でも楽しめます。
犯罪映画とは言いがたい異色で奥深い作品に仕上がった結果になっていると思う。1回観ると、2度目はつまらないサスペンスではない何度見ても「うーん」と唸らされる映画だ。
悪魔がしかけた最大のトリックは、悪魔など存在しないと皆に信じこませることだった。そして突然――フッと――消えちまったのさ。 / 『ユージュアル・サスペクツ』
@donald___curtis 関係ないけどユージュアル・サスペクツっていうサスペンス映画見てほしい。映画好きの俺の中のNo.1。
難解過ぎる映画はもういいかなー。マルホランド・ドライブとか見るのに苦痛だけしかない。ほどよく難解でいい、見終わったら全部理解できるようなの。ユージュアル・サスペクツとかそういうのすき
ユージュアル・サスペクツ。 ついに、やっと、ようやく、観れたー!すごいわーこれは。このなかに…ってとこまではなんとなくわかったんだけど。ある種の感動がありますね。てかむしろ観たことあるような気がするよ。笑 にしても改めて観れてよかった!
▼名探偵登場
ロバート・ムーア監督、アイリーン・ブレナン、作家のトルーマン・カポーティ、ジェームズ・ココ、ピーター・セラーズなどが出演した1976年の作品。「あなたを晩餐と殺人に御招待します」という手紙による屋敷に集められた世界的に有名な5人の人物。邸の主人は、12時に起こる殺人事件の真犯人を指摘した者には、財と権利を与えると宣言、実際に事件は起こった..。
ポアロ、チャーリー・チャン、ニックとノラのチャールズ夫妻、サム・スペード、ミス・マープルを変名でパロディした人物が登場するため、コメディ作品かと思わせるが、綿密に練られた脚本と脚色に唖然となってしまう作品。古い作品ですが、あなたもきっと騙される!
意表をつく奇抜なストーリー展開、クリスティの「そして誰もいなくなった・・・」をもじったような設定を軸に物語は二転、三転。そして衝撃のエンディング!
ハードボイルドのパロディだからして、ファッションや立ち居振る舞いが皆カッコいいです。
犯人の正体を見て、観客は「ええ~っ!?」と思うだろうが、実は映画を丹念に見て行くとちゃんとヒントが隠されている。
▼デストラップ~死の罠~
『ローズマリーの赤ちゃん』『ブラジルから来た少年』などで知られるアイラ・レヴィンの戯曲を、名匠シドニー・ルメット監督、マイケル・ケイン、クリストファー・リーヴ主演により映画化した1982年の作品。落ち目の劇作家が、教え子が書いた戯曲を横取りしようと、彼の殺人計画をたてるが…。
2転3転するストーリー、張り巡らされた幾重もの仕掛け、謎が謎を呼ぶ緻密な脚本、そして誰も予想しなかったであろう、大どんでん返しのラストが!
物語は二転三転と目まぐるしく展開していきます。そういうことだったのかと思ったら、すぐに別の問題が浮上して、新たな殺意が・・・。
個々には見所も多くて、ついプッと吹き出してしまうようなユーモアもありましたが、これがあの緊張感あふれる骨太な社会派映画を撮り続けてきたルメット監督の作品だとは思えない”軽さ”が意外!
どんでん返しが続きすぎて、次は一体何が起こるのか、あれは実はこうで、ああなるんじゃないか…とか、観ている側が先に予想しちゃうんじゃないかと思うくらい、二転三転、四転五転していく。
▼探偵<スルース>
ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン主演による1972年の作品。イギリスの劇作家アンソニー・シェーファーの舞台劇の映画化作品で、2人の名優による騙しあいと、饒舌な舌戦が見ものな作品。人気の推理小説家と、彼の妻浮気相手である美容師が、でっち上げの宝石泥棒計画を実行するが、小説家には別の思惑があった...。
原作の舞台を忠実に映画化した作品で、登場人物2人の舌戦によるスリリングな騙しあいが展開され、あっと驚くエンディングへ...後にリメイクされたが、こちらにもマイケル・ケインが、今度は小説家役で出演している。
たった二人の登場人物だけで2時間の間観客を座席に釘付けにすることが出来る映画はそうざらにはないが、「探偵スルース」がまさにそれである。
出典untitled
どんでん返しに次ぐどんでん返しの連続で、2時間20分を飽きさせないスリラーの傑作。こういう映画の場合、騙されることは快感です。
出典探偵スルース
二人がみせる凄まじいまでの言葉の応酬。脚本と監督の演出の力もあるだろうけれど、ここで見せる二人の役者の演技。それだけで128分観るものを釘付けにする。
▼スルース【探偵】
アンソニー・シェーファーの戯曲で、1972年にローレンス・オリヴィエとマイケル・ケイン主演で映画化された作品『探偵スルース』を、オリジナルとは逆の役を演じたマイケル・ケインと、ジュード・ロウ主演でリメイクした2007年の映画。推理小説家と、彼の妻浮気相手である売れない俳優が、宝石泥棒をでっち上げて行動に移すが、小説家は俳優に銃口を向け...。
小説家と俳優というふたりの男の壮絶な心理戦と駆け引き、そして騙し合いの応酬による、二転三転するストーリーは秀逸。2時間を超えるオリジナルをコンパクトにまとめ、舌戦よりも俳優の演技で魅せた作品。
思いがけないどんでん返しに二度三度と楽しめる。二人はゲーム感覚で応戦しあい、知恵と工夫の出し合いの展開であって観るものの気をもめさせるが...。
騙しあいをしかけるふたりの言葉の、どこからどこまでが真実、あるいは嘘だったのか。目まぐるしく入れ替わる攻守の立場がそういうことをぼやけさせていきます。
全ては老作家の邸宅内で起こる出来事なのですが、どのシーンでも緊張感が漂っており、89分の上映時間で気を抜いてみることが出来るシーンは無かったですね。
▼デビル
M・ナイト・シャマランが製作に回り、彼のアイデアを若手の映画作家が監督する「ザ・ナイト・クロニクルズ・プロジェクト」の第一弾作品。アメリカの高層ビル内のエレベーターに閉じ込められた5人の男女。普通の事故かと思われたが、エレベーター内では不可解なことが連続して発生し、ひとりまたひとりと死んでいく...そして、乗客の中に悪魔が紛れ込んでいるという事が判明し、一気に緊迫していく...。
小さな密室という、流行のソリッド・シチュエーションを舞台にしたスリラーで、登場人物も多くはない。でも飽きさせない演出と脚本がお見事。80分という小品ではあるが、スリリングな展開で楽しめる作品。
シャマラン作品としては伏線の張り方も丁寧です。オチにも個人的には満足しましたし、ソリッド・シチュエーションの映画としては間違いなく良作です。
シャマラン的不条理が支配する”逆さまの世界”における正統派スリラーとして、際立つ魅力を放っている。
要所要所の脅かし具合もツボがわかっていて気持が好いし、テロの時代に対する暴力の連鎖への想いも込められていて、面白いだけじゃなく、ラストは感動すらしてしまったよ。
シャマラン監督、ではなく製作の デビル 観てみた。欧米の宗教観バリバリだけど、短めだしどんでん返しもあり、ちょいと怖いの見たいときにいい映画だと思うなぁ。
▼プレステージ
クリストファー・プリーストの小説「奇術師」を、クリストファー・ノーラン監督、ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、スカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン主演で映画化した2010年の作品。19世紀末のロンドンを舞台に、ライバル関係にある2人の天才マジシャンが、お互いの意地とプライドを賭けて戦いを繰り広げる。手品の監修をデビッド・カッパーフィールドが担当している。
マジシャン同士の戦いですから、それぞれに趣向を凝らしたトリックで騙されるのも快感ですが、瞬間移動のプロットの複雑さと、ラストで「ああ、そうだったんだ」と思った観客の心を思い切り覆す展開も秀逸。張られた伏線もお見逃しなく!
時列をいじりまくった、かなり分かり難い構成の映画ですが、一つ一つのシーンやセリフに練り込められた意味や伏線が分かって、細かい部分までよく出来た面白い映画だったと思えました。
先を読むことよりも先ず最初は普通に観て、その後おさらいも兼ねてもう一度鑑賞するっていう観方の方が、この映画は楽しく観れるかもしれませんね。
この作品は映画としてはどうなのか、と考えるゆとりも与えないくらいに観客を混乱させる作りになっている。しかし、面白い作品であることには間違いない。
【映画】プレステージ クリストファーノーラン。 2人のマジシャンの戦いと謎。 デビットボウイが出てたらしいけど気づかなかったよ!チョビひげだったし… ツッコミどころ満載の映画ですが楽しかったです 謎解きに注力せずに、マジックを見ている感覚、タネがあること前提で謎を楽しむと良い
「アメリカン・サイコ」がクリスチャン・ベイルを認識した最初の映画なせいか、彼が嫌いなの。だけど、彼の映画は観てしまうの!で、観ると面白いの!困るわー。しかも「プレステージ」ではなんと、ヒュー・ジャックマンを差し置いて「素敵」と思ってしまったの、悔しいわ。
▼閉ざされた森
『プレデター』や『ダイ・ハード』で知られるジョン・マクティアナン監督、ジョン・トラボルタ、コニー・ニールセン、サミュエル・L・ジャクソン主演による2003年の作品。レンジャー部隊の教官が密林での訓練中に不審な死を遂げ、関係した者が証言するたびに、事態は次々に新たな様相を見せ、複雑に絡み合った人間関係とそれぞれの思惑が明らかになっていく...。
事件に関与したとされる人物は6人。しかし、彼らが証言するたびに、真相解明は遠くなり、2転3転それ以上、更に混乱していく複雑なストーリー。中々に頭を使う映画です。
米軍レンジャー部隊が7人出てくるんですが、7人の顔と名前をきちんと覚えないと内容がよくわからなくなるので一時停止でもして顔と名前を一致させておくとより内容が理解できますし、楽しめると思います。
いつの間にか真相・真犯人探しに夢中になりラストのオチまで推測がつかず度肝を抜かれました。
意外などんでん返しがあるのは間違いの無い事実。が、そんな予備知識があったとしても騙されてしまう、というところが本作のウリ。
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