作品を完走させるための打ち切り回避、連載復活の方法をまとめました。今回の記事で取り扱っているのは「作者側」の方法です。読者側の打ち切らせないための対策は、単行本を買い、雑誌のアンケートを送る。これだけです。
打ち切りを回避する
古い作品の話で申し訳ないが、 侍ジャイアンツは当初人気が低迷していて、編集部では打ち切り決定と決まっていた。
だが、原作者の梶原一騎が、東京ムービーに侍ジャイアンツをアニメ化してくれと懇願し アニメ化が決定した。
そうなると、打ち切りにするわけにも行かなくなり、次期打ち切り候補作品であった アウターレックが打ち切りに遭ってしまった。
アニメ化を頼み込んで打ち切り回避。かなり卑怯な行動である(笑)。
打ち切り漫画「不思議なソメラちゃん」のアニメ化→連載復活の動きを見て、まとめました
「不思議なソメラちゃん」は、不思議な魔法拳の使い手・ソメラちゃんとその周りの人々の日常を描いた4コママンガ。まんがぱれっとLite(一迅社)にて2011年まで連載され打ち切りとなっていたが、このほどTVアニメ化が決定。読者からの反響と大人の事情により、続編の「不思議なソメラちゃん オートクチュール」が連載されることとなった。
■「保護してもらう」という手もある
人気作品が連載されている中で『はだしのゲン』は一定の人気は保っていたものの、当時の子どもへの受けはあまりよいものとは言えなかった。しかし当時のジャンプ編集長であった長野規は自らアンケート至上主義を打ち立てながらも中沢が望めば紙面を割くなどして全面的にバックアップし、1年以上の連載を続けることができていた。
はだしのゲンで有名だが、他の作品は20週未満で打ち切りに遭っている。
なかでもオキナワはわずか5回で打ち切りになった記録的作品。
彼のジャンプ作品は、全て復刻されており、図書館などでよく見かける。
「打ち切りは仕方ない」として、復活を目指す
■運が良ければ復活もあり得る
1999年から2000年にかけて90年代後半の
中~長期連載達が次々と連載を終了していったんだお。
安定していた連載が次々に終了していく状況に対応すべく
1999年から2000年にかけてかけてジャンプは新連載を繰り出したお
ところがほとんどの作品が討ち死にしてしまったんだお。
例えば1999年連載開始で長期連載になったのは
「ヒカルの碁」と「NARUTO -ナルト-」と「テニスの王子様」だけ
この3つ以外みーんな短期打ち切りくらったお。
長期連載になったのが3つはしゃーねーとして
それ以外は中期連載にすらなれず壊滅!
笑うしかねーおwwwwwwwwwww
こうした流れの中で一度は打ち切りをくらった
「ライジングインパクト」の連載が復活した事も覚えておきたいな。
1999年3月に一度打ち切りの形で連載終了となったが、終了後の反響が大きかったことから、3ヵ月後にストーリーをそのまま引き継いで再連載を開始。
本日、イブニングでの連載が終了した森田崇先生の「アバンチュリエ」ですが、連載終了と同時に森田先生から移籍先の発表がありましたまた、掲載誌の移籍以外にも色々と動きがあるそうで今後が楽しみです森田先生..
講談社『イブニング』にて、『アバンチュリエ 新訳アルセーヌ・ルパン』として2011年3号より2013年2号まで連載。一旦はイブニング側から終了を宣告されるも、作者が自身のツイッターを通して早めにそのことを告知、移籍先を探したことが功をなし、『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ』と改題の上小学館クリエイティブ『月刊ヒーローズ』へと移籍し、2013年4月号から連載を再開した。
講談社から、マンガボックスで連載していた『境界のないセカイ』の単行本化が決定、その作業も完了していたが、講談社が「表現上の問題」から単行本の発売中止を決定。
これによりマンガボックス側の収益見込みが立たなくなり、連載が打切り、途絶となった。
「女性なら男性と恋するのが普通でしょう?」という台詞がLGBT団体から問題視されるのを恐れたのではないかとされたが、講談社側からの公式声明は無く、実際のところは不明。
なお、LGBT人権団体のひとつ「レインボー・アクション」は、この作品の内容は差別表現にあたらない事を確認する旨および連載打切りの事態に抗議する旨の声明を出している。
その後
KADOKAWAの月刊少年エースでの『境界のないセカイ』移籍連載が決定。
単行本第1巻もKADOKAWAから出版することが決まった。
コミックマーケットにて「ある出版社」(社名・誌名は非公開)から誘いを受け約1年をかけて600ページのネームを執筆した著者が、企画会議を通過して一度は決定した連載を編集長に反故にされ、2014年6月に「読者に評価を問いたい」と自らのブログのほかニコニコ動画・ニコニコ静画・Youtube・pixivで私的に公開して話題となり、その際の出版社募集に応じたマイクロマガジン社のウェブコミック配信サイト「マンガごっちゃ」にて改めて連載を始め同社から単行本を刊行された経緯を持つ
■同人で続ける
Twitterではお知らせしていましたが『BLOOD ALONE』の商業誌での連載は残念ながら今年2月で打ち切りという結果となってしまいました。応援してくださった読者の皆さまには誠に申し訳ありません。
今後についてですが、10年も続けた大切な作品であり、ストーリー自体も佳境に入ったばかりです。移籍で挽回を目指し、皆さんを振り回したあげく失敗してのこの結果ですので、ついてきてくださいとはとても言えませんが、私自身のけじめとしてクロエとミサキの行方を描ききって完結したいと思っています。そのため、身勝手ながら同人誌、電子書籍として作品を継続していくことをお許しください。
独自連載やクラウドファンディングで話題となったオリジナル漫画『あにめたまえ! 天声の巫女』が、ついにドラマCD化!
ゾイドEX 第7話「単純さの、強さ」 29ページ 2006年7月9日公開 NEW! ゾイドEX 第6話「皇帝の森」 25ページ 2006年6月5日公開 ゾイドEX 第5話「幽閉の塔」 26ページ 2005年2月14日公開 ゾイドEX 第4話「白竜の翼」 35ページ 2004年10月9日公開 ゾイドEX 第3話「アンチゾイドゲノム」 24ページ 2004年9月3日公開 ゾイドEX 第2話「闇の胎動…
■自分のレーベルを創る
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■「クラウドファンディング」という可能性
2012年から1年半に渡り週刊少年チャンピオンで連載された『バーサスアース』。単行本9巻で打ち切りとなり物語は佳境に差し掛かったところで中断。
その後、私は続編にあたる『ウォーハンマー』を執筆し pixivなどの投稿サイトで発表し続けました。制作に関しましては全て自己資金を投じ、1年間で800貢以上の原稿を執筆。物語は30話以上、『バーサスアース』からの通し話数で100話を越えてなお、まだ続いております。
ですが、これ以上の自己資金での活動は困難な状態です。
このような状況の中、読者の皆様のお力をお借りしたく、この企画を立ち上げさせていただきました。
『あいこのまーちゃん』完結と電子書籍化に向けたクラウドファンディングを行った。
その後笠倉出版社から『あいこのまーちゃん』単行本化が決定。2015年4月28日に単行本(全1巻)が発売。
作品を完走させるために大切な事
■具体的な数字の「実績」を出すこと
連載当時は評価されずに「隠れた名作」となってしまっていたマンガが復活することに!その原動力はWebの力!?
電子書店「まんが王国」「コミック小学館ブックス」にて配信をスタートし、約ひと月の間にダウンロード数37万を突破。小学館の電子配信作品としては過去最高数を記録している。書店では品切れが続いていたが、このたび重版がかかる運びとなった。
木星在住氏のマンガ『機械人形 ナナミちゃん』第1巻(マイクロマガジン社) 今年6月にインターネットで無料公開されるや注目を集めた木星在住氏のマンガ『機械人形 ナナミちゃん』が、マイクロマガジン社より10月末に単行本で発売された。今回発売されたのは第1巻で、以下続刊予定だという。 物語は「機械人形…(1/4)
「自分のマンガはいっぱい読んでいる人がいるから、掲載してください」……単刀直入にいうと「お金になるから掲載してください」というスタンスにしてみようというわけです。
公開してつまらなくて誰も見なかったら、自分も出版社に対して「掲載してください」なんて言えないですけど、人気が出れば出版社に持ち込む時も話が通りやすいと思ったんです。ニコニコ静画や自分のサイトで累計20万PVくらいいったら、出版社に持ち込もうと思っていたのですが、一気に100万PV近くになって、出版社のほうから声をかけてくれるようになったんです。
「自分のマンガが面白いでしょうか」と編集者に聞くよりも、「自分の作品はお金になる」というほうが出版社の食いつきはいいんだなと感じました。
現実にどの作品も編集者が面白いと感じるから連載し、単行本になっているわけですが、だからといって、すべてが売れているわけではありません。それを編集者はみんなわかっていると思います。その曖昧なジャッジの中で、出版は行われているのではないでしょうか。失礼な話ですけど……ジャッジに自信のない出版社も多いと思います。だから、面白いかつまらないかよりも、お金になるかどうかのほうが話が進みやすいでしょう。
■最も重要なことは「足掻くこと」
打ち切りということは言い換えれば「読者にNOを突き付けられた」ということ。
そのような作品が出せる実績はたかが知れています。
また打ち切り作品という「失敗作」を出版社は欲しがりません。
打ち切り後の移籍は難しく、思うようにいかないことが多いでしょう。
打ち切りやそれが危ぶまれる作品が生き残るか否かは「どれだけ足掻けたか」にかかっています。
アニメ化も移籍も連載復活も、作者が終わらせないために足掻いた結果なのです。