クラウド配信とは具体的にどういったものなのでしょうか？仕事の関係で調べていたのですがクラウド配…

クラウド配信とは、クラウドコンピューティングによる配信サービスのことです。
順番に説明します。

[配信サービス]

配信サービスで、一番わかりやすい例は、「音楽配信サービス」です。
音楽をダウンロードで購入して、パソコンや携帯音楽プレーヤーで聞くと言う物です。

[クラウド]

ところで、Webの世界と、非Webでの一般アプリの世界とは、別の世界です。
Webの世界の初期は、単純に文章をホームページに表示するだけです。
初期の頃は、今のように、絵や図は添付されていないで、文字列だけでした。
これに対して、非Webでの一般アプリの世界では、表計算ソフトや、ワープロ等の様々な機能を実現します。
Webの主目的は、ネット経由で情報をやり取りすることなので、非Webでの一般アプリのような、特別な機能は必要がありません。
ただし、時代の経過と共に、Webの機能は豊富になって行き、非Webでの一般アプリに少しずつ近づいて行きました。
そこで、2002年では、一般アプリ自体の規格（コンパイル後のプログラム自体の規格）を標準化して、インターネット上で使えるようにしました。
ただし、技術仕様として作り上げただけで、実際の普及は無理でした。
一般世間のマシンスペックが悪いので、まだ、普及する時代では無かったからです。
しかし、ここ最近、一般世間のマシンスペックが良くなっているので、クラウドコンピューティングと言うサーバーシステムで、前述の標準を普及させる予定になっています。
なお、現時点（2011年5月）のクラウドの多くは、仮想化技術と言う技術を使って、サーバーを貸し出ししている程度のものです。
しかし、この先では、表計算ソフト等の一般アプリが、インターネット上で普通に動作する予定になっています。
また、在庫管理や流通システム等の業務用システムが、ネット上に登録されて、検索で良さそうなシステムが見つかったら、それをネット経由で実行可能になります。

[クラウド配信の今後]

現在のクラウド配信は、今までのWebによる配信サービスと、大きくは違いません。
しかし、電子書籍や、スマートフォンや、ポータブルゲーム機が、クラウドに影響されて発展して行くと、違いが出てきます。
また、ユビキタスの発展も影響します。
例えば、バスや電車に乗っている時に、バス内のクラウド用中継サーバーを通じて、配信された音楽をスマートフォン等から聞けるようになります。
また、バスや街中にあるクラウド用中継サーバーにより、飲食店や旅行の情報が配信されます。

ただし、予定の話しで、実際にどうなって行くのかは、まだ未知な存在です（現時点では、今までのWebの配信と大きな違いは無いです）。