スピンオフといえば、人気作品の外伝的位置づけにありますよね。でも中には本編を超えるほどの人気を獲得したスピンオフもあるんです。そんな本編より人気が高くて、意外とスピンオブだと知られていないゲームをまとめてみました。
『マリオシリーズ』自体が元々『ドンキーコング』のスピンオフ作品として生み出されたもの
任天堂が1981年にリリースしたアーケード版「ドンキーコング」がマリオのデビュー作。初期シリーズの「ドンキーコング」ではマリオは常連だったが、「スーパードンキーコングシリーズ」に移行してからはゲスト出演くらいでほぼ出ていない。その代わり2代目ドンキーコングがマリオの親友兼ライバルという立ち位置になり、「マリオシリーズ」に出演している。
初出は業務用の「ドンキーコング」。当時はまだマリオという名前が付いておらず、「ジャンプマン」等と呼ばれていた
AC版『ドンキーコングJR.』で個人名が付いて敵役となった後、G&W版『マリオブラザーズ』で正式な主人公となっている
この「マリオブラザーズ」が今日における「マリオシリーズ」の第1作目。
■「ディディーコングレーシング」が原点
『ディディーコングレーシング』に登場したキャラクター、バンジョーと今作初登場であるカズーイを主役とした作品
後年、レア社はこの作品のシステムを発展させて『ドンキーコング64』を開発した
「バンジョーとカズーイの大冒険」は「スーパーマリオ64」を参考にしており、ストーリーとキャラクター、システム面は優れた評価を得ている。評論家によっては「スーパーマリオ64」より優れているという声もあり、数々の賞を獲得している。
■「ボンバーマン」の1作目に秘められた「ロードランナー」のストーリー
1作目ではFC版『ロードランナー』のプロローグ的なストーリー、主人公のボンバーマンはロードランナーに登場した敵のロボットの1体という設定
なお「ロードランナー」のスピンオフストーリーの位置づけにあったのは1作目だけで、後の「ボンバーマンシリーズ」では設定自体なかったことになっている。
主人公ランナー君が、かつては悪の手先として働かされていたロボット(グラフィックはこのゲームの敵キャラのもの)だったというスピンオフストーリーが、後に人気シリーズとなる『ボンバーマン』
つまり「ロードランナー」の主人公は元々はロボットで、「ボンバーマン」のストーリーを乗り越えたことで人間になったのです。だからこそ「ロードランナー」の敵と「ボンバーマン」の主人公のグラフィックはほぼ一緒になっています。
■「桃太郎伝説」はやがて「桃太郎電鉄」になった!
鉄道会社の運営をモチーフにしたボードゲーム形式のコンピュータゲーム・テレビゲームシリーズであり『桃太郎伝説』の派生シリーズ
「桃太郎伝説」「桃太郎電鉄」どちらも監督はさくまあきら氏、イラストは土居孝幸氏、音楽はサザンオールスターズの関口和之氏となっている。
■人気伝奇ゲーム「ペルソナ」のルーツは「女神転生」にあり!
『女神転生』シリーズの派生作品
「女神転生」が悪魔で戦うのに対し、「ペルソナ」ではペルソナ能力(もう1人の自分が具現化した能力のこと)を駆使して戦う。仲間は悪魔ではなく人間や動物になっており、キャラクターボイスも採用されている。
対戦格闘ゲーム、ダンジョンRPG、ダンシングアクションなど別ジャンルの派生作品が発売されたりしている
「ペルソナシリーズ」からも派生作品は数多く販売され、さらには漫画や小説、ドラマCD、テレビアニメや劇場版、演劇など、多方面の分野にも進出している。