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秋にはこの病気に気をつけろ! 〜見落としがちな盲点

健康

ようやく涼しくなってきました。これからが、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋。しかし、無理は禁物! 実はこの時期には、いろいろな病気の発症の可能性があるのです。

食中毒

「食中毒が多いのは真夏だから、これからの時期は大丈夫」と甘く見てはいけません。 実は食中毒は10月が一番多く、8月、9月が次いで発生件数が多いのです。これから最も食中毒を起こしやすい時期が到来します。
食べ物が腐ったり、悪くなったりして起こすものだけでなく、これからの季節は、毒素の含まれるキノコやふぐなどの食べ物による食中毒が増えていきます。

症状としては食事をしてから数時間~1日ほどで、下痢や嘔吐、腹痛や発熱などを起こすものがほとんどですが、中には数日たってから症状を起こすものや、死にいたるものもあります。

秋は、行楽・運動会・お祭りなどの行事が多い季節で、野外での調理、食事の機会も多くなります。また、夏ばてで体力が落ちており、体の抵抗力が弱くなっています。

冬場の食中毒はノロウイルスによるものが圧倒的に多いのですが、この時期に多いのはサルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌、ウエルシュ菌などによるものです。

腸炎ビブリオ食中毒は、日本で発生する食中毒の原因菌としては、発生件数でサルモネラと並んで1-2位にあたり、特に1992年までは、日本における食中毒原因の第1位を占めていた。刺身や寿司など、海産の魚介類を生食することが多い日本の食文化と大きく関連している。日本では海水温が20℃を超える時期に多く発生する。

腸管内で菌の増殖と共に芽胞が形成され同時に毒素が産生され毒素により発症する。8〜20時間の潜伏期の後、水様性の下痢を引き起こす。腹痛と下痢は必発であるが嘔吐、発熱は見られない。

秋はイベントも多く、外で食事したり調理したりする機会も増える時期です。衛生面にしっかり気を付けて、食欲の秋を満喫したいですね。

 

風邪・花粉症

秋は肺といって、肺が弱る時期です。

はっきりしない風邪がはやっています。夏ばてから抜け出さないまま、抗病力が落ちている時には(免疫力の低下)一日の温度変化にカラダがついて行けません。ついでに秋のブタクサも参加して私たちを悩まします。熱にはならず、極端な咳にもならず、たいした悪寒もなく、はっきりしません。

季節の変わり目と重なることもあり、秋の花粉症を鼻風邪と勘違いしている人も多い。飛散花粉が少ない秋は、春の花粉症と比べて症状は軽いとされるが、放置すれば副鼻腔(びくう)炎を併発するなど、慢性化を招く危険性もある。

ぜんそく

 

中部大学応用生物学部 須藤千春「ダニ、住環境、気象要因とアレルギー疾患 その3」より。
10月、12月、1月が突出している。

9月中旬以降になると気温がグッと低下し、夏に冷たいものをとりすぎていた人などは、食欲不振など夏バテの症状が出やすくなります。10月以降には湿度も低下し、朝晩の気温差が大きくなるため、上空は温かいのに地表付近は冷えるいわゆる放射冷却で空気の対流が悪くなり、汚れた空気が停滞。その影響で、ぜんそくも出やすくなります。11月以降には、温度、湿度ともにさらに低下。空気の通り道である気道の粘膜が乾燥して、異物を体外に排出する機能が衰え、インフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなります

前日までの暑さがウソのように涼しくなったり、台風が来たりするなど、天気の変化が激しいこの季節は、気管支喘息(喘息)発作が起きる方が多くなります。喘息は、空気の通り道である気道に炎症が起き、空気の流れが妨げられる慢性の病気です。炎症を繰り返すうちに、「気道壁のリモデリング(変形)」が進行し、刺激に対する敏感さである「気道過敏性」も高くなります。繰り返し咳や「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が起こり、呼吸困難が起きます。

白内障

紫外線による皮膚ガンのリスクは夏場よりは少ない。しかし、空気が澄んでいるので、白内障のリスクは増えると言われている。

秋の紫外線の量は3、4月と変わらない。しかし、春や夏に比べて空気が澄んでいる分、直接肌に降り注ぐ。「目の水晶体が白く濁る白内障は、加齢だけが原因ではありません。紫外線に当たることで、水晶体のタンパク質が変化して白内障になることもあります」(井上眼科病院院長の井上治郎氏)
紅葉狩りなどで長時間外出するときは、UVカットのサングラスなどで目を保護することだ。

水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる。発症は45歳以上の中年に多く、年齢を重ねるにつれて割合が増加する。

うつ

季節性うつ病とは、うつ病の一種で、秋に発病し冬の間中、気分がふさぐのが一般的な症状です。季節性うつ病は、北海道など緯度の高い地域で多く発病します。これは考えてみれば当たり前のことです。一日の日照時間が秋に短くなるのが原因ですから、夏と冬の日照時間の格差が大きい高緯度地域に発症しやすいというわけです。

秋口はまだ温かいので、身体は活動的なままです。しかし、日照時間は短くなるので、脳は冬眠モードに切り替わろうとしています。このため、夏のライフスタイルに精神が追いつかず、憂鬱な気分になりやすいのがこの時期の特徴です。「芸術の秋」といますが、秋になると切ない音楽が心に染みるのも、こうした精神と身体のギャップが関係しています。

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