あの巨匠も神様も絶賛!日本マンガ界が誇る不世出の天才『諸星大二郎』は知れば知る程スゴ過ぎる人だった…。
その独特の作風から「マンガ界の生きる伝説」と呼ばれている作家が居るのをご存知だろうか?
日本マンガ界で異色の存在
まさしく唯一無二、One&Only
それは…
今だに多くの読者に愛されている実力派
デビューはなんと1970年!
日常の不安を形にしたような寓意的な作品が持ち味。
国民的な人気を誇る宮崎作品に、実力派や天才と評されながらもまんが好きにしか読まれないカルト作家の諸星大二郎が影響を与えているというのは奇妙な話
滅多に他人を誉めなかったという手塚治虫が「諸星さんの絵だけは描けない」と賞賛したとか…。
そして吾妻ひでお、伊藤潤二、高橋留美子、江口寿史、星野之宣と数々のマンガ家に影響を与えている。
マンガ家が群がるマンガ家がいる まさにマンガ家の中のマンガ家!!
第7回手塚賞を受賞した『生物都市』という作品では、その完成度の高さから盗作を疑われた。
とても無名の新人の作品とは思えないとして、先行するSF作品の中に類似のものがあるのではないか、盗作なのではないか、などと選考員だったSF作家の筒井康隆に疑問の声が殺到
後にこれに答える形で、筒井は自身が編纂した『’74日本SFベスト集成』に「生物都市」を収録、と同時に解説文でその時の選考の経緯を記している。
独創性の強過ぎる画風から、アシスタントに「どこをどうアシすればいいか分からない」と言われたエピソードを持つ。
どんなマンガを描いてるの?
その作品は、常人にはまず思い付かないような奇抜な発想が満載。
諸星大二郎氏のまんがを強いて分類すれば、怪奇ロマンということになるでしょうか
あまりにも酷すぎる(褒め言葉)荒唐無稽さに度肝を抜かれる
オリジナリティに溢れる絵柄は一目見ただけで「諸星大二郎だ!」と分かるほど。
うまい絵ではないが、味がある
人体描写などは、ときどき稚拙さのせいでバランスが崩れて見えるようなところもある。でも、構図の取り方や、遠景・近景を適切に組み合わせたコマ割りのバランスがすごく美しい
出典big-3.jp
不思議な感覚のリアリティ、味のあるユーモアセンス、それらが癖の強い絵柄と相まって、強烈な魅力を醸し出している。
狂気すら感じる不穏な雰囲気、人間の内面が感じられる不思議世界
独特のしぶいタッチと奇妙なストーリとその奥深さで一度はまったら病み付きになってしまう
何から読んだらいいの?
諸星大二郎の代表作。このシリーズは1974年に週刊少年ジャンプで連載が開始。途中から週刊ヤングジャンプなどの成年誌に発表の場を移し、休載をはさみながら、今日まで断続的に続いている。
途中で打ち切られたとは言え、よく少年誌でこれだけの内容のものが連載できたと思う
不思議な物語世界がこれでもかというほど脳髄を刺激して、めくるめく幻惑に身を委ねる快感
日本神話を織り交ぜた緻密なストーリー展開が圧巻。
「暗黒神話」はダークなファンタジーマンガの傑作。未読の人は是非一度読んで見て欲しい
ちりばめられたいくつもの事項が収束するところは、まるで上質のミステリみたい
作者本人が厳選した短編集。諸星大二郎入門編としてオススメ。
「なんか怖くてキモい漫画描く人」というイメージを持っている方は、この作品を読めばきっとがらりと考えを改めることになるのではないでしょうか
何気なく読み始めたのですが、完全に打ちのめされ、しばらく動けませんでした
若人よ、諸星大二郎を読まずして漫画を語ることなかれ