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ゴルゴ13「臆病 うさぎ」の名言の意味や元ネタは?

ゴルゴ13

元ネタ

「ゆうべ...拳銃の前で顔色ひとつ変えなかったあなたが...ぼくがあとを追った足音でどうして飛び上がったんです? 」
「おれが、うさぎのように臆病だからだ...」
「え!?そ、そんな...!!」
「だが...臆病のせいでこうして生きている...虎のような男は、その勇猛さのおかげで、早死することになりかねない...強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ...」
(ゴルゴ13 28巻『ザ・スーパースター』より)

この世界は,病的な用心深さと,それ以上の臆病さを持ち合わせている奴だけが,生き残れる資格を持っているのだ
(出典 SPコミックス ゴルゴ13 38巻 鬼畜の宴 「セクシータイガー」)

自分の命を守るだけでもこれだけ臆病になる必要があるのです。ましてや、自分の職業生命と患者さんの命の両方を守る毎日を生きる限り、いつまでも臆病でありたいものです。

意味は?

「ゴルゴ13」第28巻、第103話のエピソード。

【ストーリー】
テロリストの仲間のマッケンジーはゴルゴ13にキッシンジャー抹殺の以来を出そうとするが、シャークに暗殺され失敗。
一方、ゴルゴ13の前に彼の「強さ」に憧れた少年・ジムが現れる。
そして、偶然ゴルゴ13を追い掛けるジムを見たテロリスト達はマッケンジーの復讐のためにジムを利用とするが…
【登場人物】
○ジム
「ぼ、ぼくは、臆病者(ラビット)じゃない、ラビットじゃないぞ!!」
今回の主役。
フィッシャーの息子で、反抗期からピストルを持ち出して家出している。
「悪」に憧れる年ごろで、非行少年グループに入るも馴染めなかった。
そこでトニー達に認めて貰うためにゴルゴに喧嘩を売るというトンデモナイことをしでかすも失敗。
その後圧倒的な「強さ」を持つゴルゴに弟子入りしようと近寄るが…

【結末】(ネタバレ注意)

トニー達に仲間と認められたいためにゴルゴに喧嘩を売りに行くジム。
しかし、拳銃を突きつけられても全く動じないゴルゴに逆に委縮して臆病な自分を自虐する。

その後、ゴルゴの「強さ」を見たジムは仲間にしてもらおうと近付くも当然ながら相手にされない。
そこに、「ゴルゴはマッケンジーを強盗殺害した」と勘違いしたテロリスト達がゴルゴへの復讐のためにジムを利用して身辺調査させる。
しかし、その途中でキッシンジャー暗殺計画がバレるも脅迫するだけでジムを生かした。

そして、ゴルゴの前に再び現れたジムは「強さ」について問うも、ゴルゴは自分を「臆病者」と言った。

「おれがうさぎ(ラビット)のように臆病だからだ…だが…臆病のせいでこうして生きている…
虎(タイガー)のような男は、その勇猛さのおかげで、早死にすることになりかねない…強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ‥」

予想外の返答に困惑するジムだったが、ここで何者かに連れてこられたと気付いたゴルゴは隠れていたテロリストに気付く。
自分が臆病者じゃないと証明するために隠し持っていた拳銃でテロリストを攻撃するジムだったが、返り討ちにあう。
ジムが撃たれた直後、ゴルゴはテロリストを素手で再起不能にするのに2ページ半も費やし全治二ヶ月の重傷を負わせる。
死の直前、ジムは最期の力でゴルゴにキッシンジャー暗殺阻止を依頼。
だが、依頼金はありあわせの現金と宝物の金メダルだった。

「お、お願い…………キッシンジャー長官を……助けて……」

「…………」

「あ、あんたはプロなんだろ……お、お金ならここに……」

「…………」

「た、足りなかったら……こ、この金メダルもとって……ぼ、ぼくの宝なんだ……」

「…………」

「お……お願い!……お願いだ!」

「…………」

後から来た警察にゴルゴは「少年が部屋にとび込んだ後、遅れてきた男と撃ち合いになり、少年は死亡し男を咄嗟に戦闘不能にした」と正当防衛を主張。
現場証拠からもゴルゴに非は無いと警察は解放。

一方、テロリストはキッシンジャー暗殺計画を実行。
擬似的な事故現場を作り、テロリストは警察に変装。
事故車にいるクラークがキッシンジャーを狙撃、フリントは囮役として逃げ回り、警察役は護衛隊を混乱させる、
最後に落ち着いた所でクラークが逃げるというものだった。

キッシンジャー護衛結社はゴルゴへの依頼を阻止出来たことに安堵したのか家出したジムの心配をしていた。
そこにゴルゴ抹殺計画を中止したことに不満を抱いていたシャークにグラハムは「テロリストも上手く使えば『正義』」と諭す。

そして、事故現場に着いたキッシンジャー達を狙撃ポイントへ誘導するテロリスト達。
だが、クラークが狙撃する直前に逆に何者かに狙撃される。
テロと気付いた護衛隊の瞬時の対応でテロは失敗に終わる。

ふと、落ちていた双眼鏡で狙撃ポイントを見たシャークは驚愕した。テロを防いだのはゴルゴ13だった。
本来キッシンジャーを暗殺する筈だったゴルゴがキッシンジャーの命を救ったのは何という皮肉なことか。

「し、しかし……いったい……」
「彼を雇ったのは何者だろう?……」
「いずれにしろ……こんな短期間で、彼との接触を果たし依頼できるほどの人物だ……」
「よほどの大物が動いたに違いない……」

その日、キッシンジャーは無事にワシントンからカイロに飛び立ち、そのニュースを聞いたゴルゴもワシントンから立ち去った。



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