- コンボの起源はバグだった
- ストリートファイターのリュウは漢字で隆である
- ケンステージの曲とチープトリックの”Mighty Wings”は非常に似ている
- リュウとケンの師匠は「神龍」?
- 「神龍」が実はゲームにも登場する予定だった
- 豪鬼の名前が海外では「アクマ」に
- リュウとケンの波動拳には彼らの手が描かれている
- ギネスの世界記録に認定されている
- ストIIのラス面(タイランド)の背景にある鐘は、 最初は塔だった
- 海外でも実はアニメになっていた
- バルログは当初騎士として描かれるはずだった
- ダルシムは6つの腕を持つはずだった
- 春麗は唯一原案からほとんど変更が無かったキャラ
- 映画のブランカはブランカではなくナッシュ?
- ストリートファイターIIターボのボックスアートにダルシムがいる
- 香港の国旗が変更されている
- ゴルバチョフ書記長が登場しコサックダンスを踊る
- ガイルのバグ
- 家庭用が3DOでしか遊べなかった時期
- すさまじく長い名前のゲーム「スーパーストリートファイターIIX for Matching Service Grand Master Challenge」
- 海外版のバイソンとベガとバルログの名前変更は著作権の問題を避けるため
- ディージェイのモデルはビリー・ブランクス
- なぜディージェイは”MAXIMUM”と書かれたパンツをはいているのか?
- 中国にも存在した実写版ストリートファイター
- 韓国にもあった実写版ストリートファイター
コンボの起源はバグだった
ここで言う「コンボ」とは、いわゆる「波動拳」や「昇龍拳」などの必殺技とは異なり、ある特定の技を連続して使用することで、技と技の間でまったくスキが発生せず、連続して相手にヒットさせることができる現象のことを指します。現在の格闘ゲームでは、どのタイトルにおいてもこの「コンボ」が非常に重要な役割を果たしており、欠くことのできない要素となっていますが、このコンボの起源も実は「ストリートファイターII」にあります。
しかし面白いことに、「ストリートファイターII」においてコンボは狙って実装された機能ではなく、いわゆるバグの一種だったそうです。開発者たちは当初、ある特定の技の後に別の特定の技を、ごく限定されたタイミングで出した場合に、技と技がつながってしまうことに気づいていたものの、大半のプレイヤーはこの技術を扱うことができないだろうと考えていたそうです。
開発者の思惑に反して、ストリートファイターIIのリリースから間もなく、全国のゲームセンターではコンボを使った戦いが繰り広げられ、コンボはストリートファイターIIの機能として扱われるようになりました。実際にこの現象がゲーム内で公式に「コンボ」と呼ばれるようになったのは、1993年発売の「スーパーストリートファイターII」以降のことだそうです。
※元の記事ではキャンセルとコンボがいずれも「combo」と表現されていますが、厳密にはバグと考えられるのは通常技のモーションを途中で停止して必殺技を出す「キャンセル技」のようです。
ストリートファイターのリュウは漢字で隆である
1987年に『ストリートファイター』(以下『ストI』と表記)の主人公、1P側のプレイヤーキャラクターとして初登場する。『ストI』での名前は漢字で「隆」の表記が使用され、ゲーム内ではアルファベットで「RYU」と表記された。
その続編として1991年に発売された『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)以降、主にカタカナで「リュウ」と表記されるようになる。同シリーズの主人公であるリュウは、同社のゲームの主人公の代表キャラクターとして認知され、他社を含む格闘ゲームが関連するほぼ全てのクロスオーバー作品に参加している。
ケンステージの曲とチープトリックの”Mighty Wings”は非常に似ている
出典doope.jp
ケンステージに名前がある”Buppo”はゲームデザイナーの名前
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リュウとケンの師匠は「神龍」?
「ストリートファイターIV」では、リュウとケンの師匠である「剛拳」が初めてゲーム中に登場することとなりましたが、海外では長くリュウとケンの師匠は「神龍」という名前だという誤解が広まっていたそうです。
この誤解の発端は、一度も昇龍拳を出していないのに言われることで有名なリュウの勝利後のコメント「昇龍拳を破らぬ限りお前に勝ち目はない!」の誤訳によるもので、海外版ではこれが「You must defeat Sheng Long to stand a chance.(神龍を破らなければチャンスは無い)」となっていたそうです。海外版でも必殺技である「昇龍拳」は「Shoryuken」と発音されるため、海外ファンは「Sheng Long」がなんのことか分からず、「リュウとケンの師匠に違いない」と考えられていたようです。
「神龍」が実はゲームにも登場する予定だった
「ストリートファイター ザ・ムービー」の開発者Alan Noon氏によれば、誤訳によって生まれたキャラクター「神龍」が実はゲーム中に登場する予定があったそうです。アメリカ軍人風の格好で、中国拳法を使い、目隠しをして闘うキャラクターとして企画されたものの、時間的な制約によりお蔵入りとなったとのこと。もしこのキャラが実装されていたら、現在の「剛拳」は存在しなかったかも知れません。
豪鬼の名前が海外では「アクマ」に
海外版でバイソンとバルログ、ベガの名前が入れ替わっていることについて、海外ファンの間では良く知られているそうですが、豪鬼について名前の変更があったことは実はあまり知られていないそうです。
豪鬼はベガと並んでシリーズを代表するボスキャラクターですが、初登場時から海外版では名前が「Akuma」となっており、海外ではこの名前で定着しているようです。なぜ海外版で名前が変えられたのかは分かりませんが、英語圏の人にとって「Gouki」という名前は発音しづらいため、近い意味で日本的な名前として「Akuma(悪魔)」となったのではないかと言われています。
リュウとケンの波動拳には彼らの手が描かれている
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読んで字の如く”波動拳”な訳で当然かと思うわけですが、ここらにもやはり文化やローカライズのあれこれが絡んでいるのでしょうか。
ギネスの世界記録に認定されている
出典doope.jp
2008年のゲームに関するギネスにストリートファイターIIがいくつかの世界一として認定され掲載されています。
コンボを使用した最初の格闘ゲーム
最もクローンが産み出された格闘ゲーム
ゲーム筐体における最高のセールスを達成した格闘ゲーム
ストIIのラス面(タイランド)の背景にある鐘は、 最初は塔だった
ストIIのラス面(タイランド)の背景にある鐘は、 最初は塔として描かれていたが、あまりにも鐘と間違われるので、 途中から影がつけられて鐘ということにされた
海外でも実はアニメになっていた
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ストリートファイターファンにとって映画版「ストリートファイター」はいろいろな意味で思い出深い作品となっているようですが、海外のファンの間でも、実はアメリカ版のアニメが放送されていたというのはあまり知られていないようです。中途半端にアメコミ風の絵柄が何とも言えない雰囲気を出しています。なお、日本では「スーパーストリートファイターII V」として1995年にアニメが放映されています。
バルログは当初騎士として描かれるはずだった
キャラクターが原案からゲームの中で動くようになるまで、さまざまな紆余曲折を経てまったく違う姿になってしまうというのは珍しいことではありませんが、バルログは当初、仮面をつけている以外に現在の面影がまったく無いものだったそうです。その後、十字軍をイメージしたキャラクターが描かれましたが、海外での販売を考慮して現在の形に至っています。
ダルシムは6つの腕を持つはずだった
さらに激しい変更が行われたキャラとして、ダルシムは当初腕が6本あり、象の頭を持つという、現在の形よりさらに人間離れしたキャラクターだったそうです。設定画の段階ではヒンドゥーの神であるガネーシャをイメージさせるものとなっており、もしこの状態で発売されていたら、ダルシムは世界展開の中でいなくなってしまっていたかも知れません。
春麗は唯一原案からほとんど変更が無かったキャラ
バルログ、ダルシムの他にも、リュウやガイルも大きく手を加えられ、ほとんどのキャラクターが原案からかなりの変更を伴ったストリートファイターIIでしたが、春麗だけは唯一原案からほぼそのままキャラクター化されたそうです。
映画のブランカはブランカではなくナッシュ?
映画版に登場するブランカは、ガイル大佐の親友「カルロス・ブランカ」で、チャーリーという愛称で呼ばれています。悪の組織シャドルーの人体実験により緑色の肌に変えられてしまったという設定で、ゲームにおけるブランカをイメージしていることが分かりますが、ブランカにはこのような設定は無く、緑色の肌はジャングルで保護色となるように身につけた能力で、身体から発する電撃は電気ウナギとの格闘で身につけたとされています。
また、チャーリーという愛称は「ストリートファイターZERO」から登場するナッシュの海外でのキャラクター名でもあり、ガイルの親友である点も一致していますが、この関連性について、公式には明らかにされていません。
ストリートファイターIIターボのボックスアートにダルシムがいる
出典doope.jp
これは海外でリリースされたファミコン版のストリートファイターIIターボのボックスアートにダルシムの姿があるというネタ、本田の百裂張り手あたりをよーく見て見ると確かにいる!
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香港の国旗が変更されている
出典doope.jp
1997年7月1日にイギリスから中国に返還された香港、そのタイミングを跨いでフェイロンの国旗もしっかり変更されています。変更されたのはスーパーストリートファイターII Xから。
ゴルバチョフ書記長が登場しコサックダンスを踊る
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ザンギエフのエンディングにかつてのソ連の最高指導者ゴルバチョフ書記長が登場しザンギエフの優勝を祝いコサックダンスを踊ってくれます。
ガイルのバグ
ストリートファイターIIには多くのバグ技が存在しましたが、その中でもなぜかガイル関係は群を抜いて多くなっています。中でも有名なものとして「真空投げ」という、特定の動作をすると相手がどこにいても投げることができるようになるというものがあります。このバグの関連技として、海外では「ガイルの手錠」として知られるバグ技があり、相手がやられモーションのまま完全に停止してしまい、ガイルのあとにくっついて動いてしまうというもの。
真空投げを行うことでこの「手錠」は解除されますが、この状態のまま時間切れを迎えると完全にゲームがフリーズしてしまうなど、かなり致命的なバグとなっています。そのほか、電源が落ちてしまうものなど、現在ではちょっと考えられないようなバグが初代ストリートファイターIIには散見されます。
家庭用が3DOでしか遊べなかった時期
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「スーパーストリートファイターIIX」がアーケードで稼働を開始したのは1994年の4月ですが、その後セガサターンとプレイステーションで「ストリートファイターコレクション」が登場する1997年9月まで、「スーパーストリートファイターIIX」が遊べる家庭用ゲーム機は、パナソニックの「3DO REAL」など、3DO規格対応機器のみという極めて特殊な時期が存在しました。
スプライトや動画再生能力を持つ32ビットゲーム機の先駆けとして注目された「3DO REAL」でしたが、3DO規格で発売された初期のゲームソフトの大半がいわゆる「洋ゲー」に極端に偏っていたことから一般への普及が遅れ、国産の32ビット機であるセガサターンやプレイステーションに追いつかれてしまい、のちにNINTENDO64の登場で激化するハード戦争の中で完全に取り残されてしまいました。
すさまじく長い名前のゲーム「スーパーストリートファイターIIX for Matching Service Grand Master Challenge」
なぜかナンバリングが更新されず「ストリートファイターII」としてタイトルを重ねていたストリートファイターシリーズですが、2000年にドリームキャスト専用ソフトとして発売された際には、タイトルが「スーパーストリートファイターIIX for Matching Service Grand Master Challenge」というすさまじく長いものとなり、アメリカでも話題となったそうです。
海外版のバイソンとベガとバルログの名前変更は著作権の問題を避けるため
M・バイソンは海外版ではバルログの名になっており、ベガがM・バイソンになっています。そしてバルログがベガを名乗っているわけですが、これらはバイソンがWBC世界ヘビー級のチャンピオンとして知られるマイク・タイソンの名前とイメージにあまりにも類似している事から著作権絡みのトラブルを避けるために変更された物です。
ディージェイのモデルはビリー・ブランクス
北米での圧倒的な人気を誇るストリートファイターシリーズに、アメリカ人がデザインしたキャラがほとんどいないというのは意外かも知れません。その中で唯一アメリカ人James Goddard氏によってデザインされたのが、キックボクサーでミュージシャンという設定のディージェイ。なんとこのディージェイは、「ビリーズブートキャンプ」で知られるビリー・ブランクスがモデルとなっているそうです。「キングオブキックボクサー」という映画に出演し、華麗な飛び蹴りを放つビリーの姿から、ディージェイがデザインされたとのこと。
なぜディージェイは”MAXIMUM”と書かれたパンツをはいているのか?
出典doope.jp
スパ4で見事に復活を果たしたディージェイ、一度見たら忘れられない強烈なキャラクターですが、大きな特徴はやはりあの”MAXIMUM”パンツ!なぜ彼がMAXIMUMと刻まれたパンツをはいているかと言うと……なんと最初は”MANTIS”を予定していたそうですが、当時は2Dスプライトで容量との戦いがシビアだった時代……MANTISと書きたいが左向きと右向きのキャラクターを反転させて使う事になると読めない!と言う事でイメージを横反転しても同じ文字に見える”MAXIMUM”が採用されたとの事。
中国にも存在した実写版ストリートファイター
2009年に「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」が公開され、公式の実写映画は1994年の「STREET FIGHTER」と合わせて2本ということになっていますが、中国でもこっそりと「Future Cops」という名前でストリートファイターシリーズのキャラクターを使った映画が公開されていたようです。
ベガやリュウ、ケン、春麗、サガット、エドモンド本田、ガイル、ダルシム、バルログなどが登場しており、2043年の未来からファイターたちが1993年にタイムトラベルして闘うという内容の映画となっているようです。俳優としてはアンディ・ラウなどが出演しています。
韓国にもあった実写版ストリートファイター
詳細は不明ですが、どうやら韓国にも実写版ストリートファイターが存在したようです。「Street Fighter TV Show」というタイトルからするとどうやらテレビシリーズのようですが、ある意味すごいクオリティです。