・エイジングケアってどんなことをするの？
エイジングケアとは、加齢(かれい)（エイジング）に応じたお手入れ（ケア）する
ことを指します。エイジングの原因と言われる紫外線(しがいせん)や乾燥(かんそう)を予防す
ると同時に、エイジングケアに効果的な成分を配合した化粧品(けしょうひん)を使
用したり、サプリメントを摂(と)り入れるのが一般的(いっぱんてき)な方法。また、バラン
スのいい食生活や質の良い睡眠(すいみん)を摂(と)るなど、生活習慣も併(あわ)せて全般(ぜんぱん)
的に見直すことも大切です。
エイジングケアは何歳(なんさい)からス タートしたらいいの？
・エイジングケアを始めるのによいタイミングについて
化粧(けしょう)ノリが悪くなってきた、毛穴(けあな)が縦(たて)に広がってきた、口角が下がっ
てきた、シミがうっすらと出てきた、法令線が気になり始めた、など、
以前は気にならなかった肌(はだ)の変化を感じるようになったときがエイジ
ングケアの始めどきです。
・エイジングケアのスタートが早すぎる／遅(おそ)すぎるとどうなるの？
エイジングのサインは人それぞれで、バランスの悪い食生活や睡眠(すいみん)
不足などが続いている人は、20代前半でエイジングサインが出る場
合も。気になったら、生活改善(せいかつかいぜん)とともにケアが必要です。スキンケア
の場合、お手入れを始めるのが早くても問題ありません。逆に遅(おそ)すぎ
る場合はトラブルが進んでいるので、若(わか)い頃(ころ)に比べると化粧品(けしょうひん)の効
果が出にくい場合も。出来るだけ、エイジングのサインを感じたら、早
めにお手入れをしましょう。
・エイジングケアに使うアイテムは？
クレンジング、洗顔料(せんがんりょう)、化粧水(けしょうすい)、美容液、クリームなど、基本的なス
キンケアを丁寧(ていねい)に行うとともに、アイテムをエイジングケア専用(せんよう)のもの
に切り替(か)えましょう。たるみ、シミ、毛穴(けあな)など、気になる肌(はだ)トラブルに焦(しょう)
点を当てたアイテムを使用することが悩(なや)み解決への近道です。
エイジングサインがでたらこん なところにも注目！
・保湿(ほしつ)
若々(わかわか)しい美肌(びはだ)を保つための要となるのが保湿(ほしつ)。健康な角層(かどそう)は約
20〜30％の水分を含(ふく)んでいます。肌内部(はだないぶ)の水分は、セラミドなどの
保湿物質(ほしつぶっしつ)などによって維持(いじ)されていますが、加齢(かれい)などでセラミドを作
り出す力が弱まると角層(かどそう)の水分が蒸発(じょうはつ)。肌(はだ)のバリア機能が失われ、
乾燥(かんそう)するほか、刺激(しげき)を受けやすくなったりシワの元となったり、様々(さまざま)
な肌(はだ)トラブルを引き起こします。そこで、重要なのが、スキンケアでの
保湿(ほしつ)。化粧水(けしょうすい)で水分を肌(はだ)に入れたら、最後に乳液(にゅうえき)やクリームなどの
油分でフタをすることが重要です。
・エイジングケアに良いとされる成分
乾燥対策(かんそうたいさく)には、肌(はだ)の水分をキープして潤(うるお)いを保持する役割(やくわり)があるセ
ラミドやヒラルロン酸、コラーゲンが配合されたもの、美白には、メラ
ニン還元効果(かんげんこうか)のあるビタミンC誘導体(ゆうどうたい)や、メラニン生成を抑制(よくせい)するコ
ウジ酸、シワをケアするレチノールや、抗酸化作用(こうさんかさよう)の高いアスタキサ
ンチンなどがよく使われます。
・お肌(はだ)に合ったアイテムの使い方
エイジングケア化粧品(けしょうひん)は、高い保湿成分(ほしつせいぶん)を配合したものが多く、それ
に加えてお悩(なや)み別で選べるようになっているものがほとんどです。シ
ミやくすみの悩(なや)みなら美白、たるみや法令線の悩(なや)みならハリを高める
もの、たるみ毛穴(けあな)の悩(なや)みなら、大人の毛穴(けあな)ケアに焦点(しょうてん)を当てたもの
を選びましょう。最近では、美白+ハリなど、ひとつで多方面の悩(なや)みに
働きかけるものも多く発売されています。どれを選べばいいか分から
ない場合は、コスメカウンターのビューティーアドバイザーに相談する
のも手です。
・ケアするタイミング
エイジングケアアイテムは、他のスキンケアと同様に朝晩(あさばん)の2回使い
ましょう。朝はベタつくから乳液(にゅうえき)やクリームを避(さ)ける、という人もいます
がそれはNG。日中は、とくに外気や空調、紫外線(しがいせん)、大気汚染(たいきおせん)などの
過酷(かこく)な環境(かんきょう)に肌(はだ)がさらされていてダメージを受けやすくなっていま
す。朝も夜と同様にしっかりスキンケアでお手入れをしましょう。ま
た、シミやシワを予防するには365日紫外線対策(ひしがいせんたいさく)をすることが重要で
す。
正しい肌(はだ)のお手入れ＆体の内 側 メンテナンス方法はコレ！
・若(わか)い頃(ころ)のお手入れの仕方と同じで大丈夫(だいじょうぶ)？
10代や20代前半のうちは皮脂分泌(ひしぶんぴつ)が盛(さか)んなため、化粧水(けしょうすい)や美容液
で終わらせても問題なかった人でも年齢(ねんれい)とともに油分は低下。乾燥(かんそう)
は様々(さまざま)な老化の要因となるので、水分、油分の両方をチャージする
ことが必要です。また、スキンケアの中でも保湿(ほしつ)と同様に重要なのが
クレンジング。メイクが落とせていないと色素沈着(しきそちんちゃく)がおきてくすみにつ
ながるほか、毛穴(けあな)が詰(つ)まってターンオーバーが遅(おそ)くなり肌老化(はだろうか)を早め
る原因に。どんなに疲(つか)れていても、その日のうちにしっかりとクレンジ
ングをしましょう。
・エイジングケアを意識したお手入れの流れとコツについて
クレンジング、洗顔(せんがん)をして肌(はだ)を素の状態に戻(もど)したら、化粧水(けしょうすい)をなじま
せます。乾燥(かんそう)している場合はそのままコットンに化粧水(けしょうすい)を浸(ひた)し、コット
ンパックをしてもよいでしょう。次にエイジングケア用美容液を重ね、
顔全体にしっかりとなじませます。美白スポッツ美容液なども、この段(だん)
階で気になる部分に重ねます。さらに、乳液(にゅうえき)やクリームを塗(ぬ)り、マッ
サージするようになじませます。マッサージで血流を促(うなが)すことで成分
の浸透(しんとう)もアップ。筋肉(きんにく)への刺激(しげき)にもなるため、肌(はだ)のハリ対策(たいさく)にも効
果的です。また、口元や目元など乾燥(かんそう)が気になる部分は重ね塗(ぬ)り
を。朝は、乳液(にゅうえき)やクリームで保湿(ほしつ)したあと日焼け止めを塗(ぬ)ります。ど
のアイテムも量が足りないとその製品の効果を発揮(はっき)しにくくなるの
で、規定量をしっかり塗布(とふ)することもポイントです。
・悩(なや)み別のケアのコツについて
毛穴(けあな)が黒ずんで見えたり、白い角栓(かくせん)が詰(つ)まっている場合は週に1回
ゴマージュやスクラブケアを取り入れましょう。その他に、古い角質を
除去(じょきょ)する作用のある酵素入(こうそい)り洗顔(せんがん)やAHA入りの洗顔料(せんがんりょう)なども有効で
す。目元の小じわやクマ、たるみが気になる場合は、専用(せんよう)のアイク
リームやエッセンスの使用がおすすめ。目元専用(めもとせんよう)のアイテムは、目
元の悩(なや)みに焦点(しょうてん)を当てた成分が凝縮(ぎょうしゅく)されているので、使わない手は
ありません。使用するときは、小じわの流れに逆らって、やさしくこす
らないように塗布(とふ)しましょう。目元に塗(ぬ)ったら残りはそのまま法令線に
も使えます。
・食事にこだわる
細胞(さいぼう)は食べる物で出来ています。いくらスキンケアをしっかり行って
いても、ジャンクフードやコンビニ弁当ばかり食べていたり、暴飲暴食
していたら効果が半減。いつまでも美しい肌(はだ)を保つには、体の内側か
らのケアも必須(ひっす)です。まずは、野菜とたんぱく質を1日3回摂(かいと)ることを
基本として、きのこや海草類などをバランス良く摂取(せっしゅ)しましょう。美肌(びはだ)
を考えたときに、野菜の中でもとくに意識して摂(と)りたいのがβカロテン
を含(ふく)む緑黄色野菜です。抗酸化作用(こうさんかさよう)が強く、体内でビタミンAとして
働き、皮膚(ひふ)や粘膜(ねんまく)を強くします。
・水にこだわる
体内の60％は水で出来ています。水分が足りなくなると代謝が悪くな
り老廃物(ろうはいぶつ)の排出(はいしゅつ)もできなくなるため、肌荒(はだあ)れの原因になります。水
は、喉(のど)が渇(かわ)く前に摂(と)るようにしましょう。ミネラルを補給(ほきゅう)したい場合は
ミネラルウォーターを、ダイエット中なら腸を刺激(しげき)して便秘解消(べんぴかいしょう)を促(うなが)す
炭酸水がおすすめです。
・睡眠(すいみん)
細胞(さいぼう)は夜寝(よるね)ている間に修復されるため、美肌(びはだ)と健康のために質の良
い睡眠(すいみん)は欠かせません。とくに眠(ねむ)り始めの3時間の間に成長ホルモン
の分泌(ぶんぴつ)が盛(さか)んになるので、できるだけ6時間は眠(ねむ)るようにしましょう。
睡眠(すいみん)のゴールデンタイムは22時から深夜2時と言われていますが、午
前0時までの同じ時間に寝(ね)るようにすれば問題ありません。質の良い
眠(ねむ)りにつくためには夜に糖質(とうしつ)を減らしたり、ゆっくりお風呂(ふろ)に入った
り、自分に合った寝具(しんぐ)を使うなどの工夫が有効です。
（まとめ）
年を重ねても若々(わかわか)しい肌(はだ)を保つには、エイジングサインに気づくこと
や生活習慣を整えることが重要です。その時の肌状態(はだじょうたい)や肌悩(はだなや)みに
合ったスキンケアと、体の内側からのケアでエイジレスな美肌(びはだ)を叶(かな)え
ましょう！
