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偽善者の心理 「メサイア コンプレックス」って知ってる?

人生相談

救世主妄想、キリストコンプレックス、メサコン

メサイアとは救世主のことを指す言葉です。

メサイアコンプレックス(英: Messiah complex)とは、キリストコンプレックスまたは救世主妄想とも呼ばれる

メサイアコンプレックスの状態になると

誰か困った人を見ると、一生懸命に助け船を出します。[中略]「世の為、人の為」に尽くそうとします。

「人を救おうとする」という点において、一見するとメサイア・コンプレックスが由来の行動は好ましいようにも思えます。

「困っている人を救いたい」
「人類の幸せのために尽くしたい」

というように、「人の役に立ちたい」と思う気持ちは、とても尊いですよね。でも、その動機の裏に抑圧された欲求や感情があると、ちょっとやっかいなのです。

自分の為に人を利用している

実は自分が救われたいが為に、人を救おうとしたり、人のために何かをしようとするコンプレックス

「自分が救われたいから他人を救う」「人を助けることで自分の存在意義を確認する」「他人を救うことで優位に立とうとする」などの行動を取るようになります。

こういう人は、「やさしさ」によって人の役に立ちたいと思っているわけではありません。「自分や現実を変えたいから」「自信をつけたいから」「感謝されたいから」という、自己中心的な動機が先に立っているのです。

本人は正義だと思っていたり自分は相手を救っていると思い込んでいるのでトラブルを生みだし、周りを不幸にしていくのでコンプレックスの中でも非常に解決が難しい共依存的心理でメサコンとも言われます。

メサイア・コンプレックスに突き動かされた行動は、相手がありがた迷惑と受け取る場合が少なくありません。助けられる側からすると、一応ありがたいことではあるけれど、本当にこちらのことを思っての行動ではなく、自己満足であることが明らかな行動である場合が多いです。
また、本当に相手のためを思っているわけではないので、相手がその援助の申し出を断ったり、注文をつけたりすると不機嫌になったりします。

こころの病理との関連

メサイアコンプレックスという言葉は精神障害の診断と統計マニュアルには記されていないが、この障害の症状は誇大妄想に苦しむ個人に見られるものと色濃く類似している。この種の妄想的信念は、双極性障害や統合失調症をわずらう患者に最も多く報告されている。

まるで自分自身が救済者になっているかのような誇大妄想にかられ、統合失調症の1つのかたちとして現れるともいわれています。

幼少期の家庭環境などから、自尊心が傷ついている場合が少なくありません。

過剰に頑張り、健康を害し周囲からの温かな関わりを求めようとする「ミュンヒハウゼン症候群」を呈するかもしれません。

尽くしていると認められたい心理は、代理ミュンヒハウゼン症候群にも通じるものがあります。

人口の10%程度がいずれかの形で類似した信念を有していると考えられている。

メサイア・コンプレックスにありがちなタイプ

たとえば、こんな人がメサイア・コンプレックスにありがちなタイプです。

●「将来の夢は?」と聞かれたときに、「人類を救済する」「世の中を変える」などと大言壮語する
●理想的な理屈ばかり言うが、現実に即して考えるのは苦手
●「人類愛」を説くわりに、友人や家族のことはどうでもいい
●「親切にしよう」と言うわりに、小さな親切に感謝できない
●身近な幸せを見つけられないのに、大きな幸せを与えることにこだわる

心理カウンセラーや、福祉関係の仕事や看護職・介護職などの援助職を目指す人の中には、このコンプレックスを持つ人が多いといいます。

ボランティアなど何か他人の役に立とうとする行動に出る人がいます。

誇大妄想的な願望を持つ宗教家などに見られる心理状態

まず自分の中にあるコンプレックスを癒し、自らを救うことが先決です。

悩める人に必要なのは、自尊などは超えた「まごころ」から生じる援助です。自己中心的な動機による援助は、対人関係や状況に振り回されやすく不安定です。では、「まごころ」による援助は、どうしたらできるようになるのでしょうか?

マズローは、人間の欲求は「自己実現」へと向かい、それが満たされてはじめて「自己超越」に至る、と説いています。それにはまず、生理的欲求や安全、愛情などの低次元の欲求が満たされている必要があります。

これらの低次欲求が満たされると、次に「認められたい、尊敬されたい」という自尊欲求が生まれます。これも満足できて、はじめて「自分らしく生きたい」「自分を生かしたい」という自己実現欲求が生まれるとマズローは言います。

そして、自己実現できた人が最後に至るのが「自己超越」である、と説いています。人類救済への情熱は、自己実現ができたのちに自然に湧いてくるものだと考えられています。

まず以下のポイントを見直してみてください。

●食べるもの、住む家に困らず、安全な暮らしができているか
●自分を愛してくれる人、自分も愛せる人が身近にいるか
●職場や地域社会、サークルなどに満足しているか
●努力や自分らしさを認められ、ほめられているか
●求めていた生き方が見つかっているか
●自分らしい人生を送れているか

このように、自分が満たされれば、自然に「人の役に立ちたい」「世の中のことを考えたい」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

だから、あせらなくてもいいのです。人を幸せにするには、まず自分を大切にすること。自分の幸せが、世のため人のためにつながっていくのだということを覚えておきたいですね。

メサイアコンプレックスへの対処

まずは離れることです。自分が如何にメサイアコンプレックスの人と共依存関係にあったかを理解し離れることが大事です。離れないとメサイアコンプレックスの人は攻撃を隠ぺいしたモラルハラスメントで攻撃をしてくる可能性も高いのです。

メサイアコンプレックスの持ち主との討論などはしてはいけません。無意識レベルで雁字搦めにできるくらいメサコンが肥大化しているのですから、素人では太刀打ちできませんので即刻離れるべきです。

メサイア・コンプレックスの人によく見られるのが、自分に対する強い「劣等感」と、自分を取り囲む環境や現実に対する「嫌悪感」です。今の自分を愛せないし、自信がない。家族も、自分が住む社会もキラい。



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