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【美輪明宏】知ってた?かくも麗しき不屈の人生

テレビ

ある時は包み込むように暖かく、時にピシャリと叩くように響く美輪さんの言葉。絶世の美男子から、艶やかマダム、そして現在のポケモンイエローまっ黄黄金髪の貴婦人へ姿を変えてきた不思議な存在。美輪さんって一体どんな人生を歩いてきた人?

ムシがいいのよ。ありのままのお前がなんぼのもんじゃっていうのよ。なんの努力もしないでずうずうしい!

美輪明宏 - 「ありのままの私を受け入れて」 なんて...
「ありのままの私を受け入れて」 なんていう女はムシがいいのよ。 ありのままのお前がなんぼのもんじゃっていうのよ。 なんの努力もしないで、ずうずうしい。 例えば畑の大根だって、 引き抜いて、泥...

マツコより強烈、でもずっと奥が深い。
限りなく不思議な重鎮”美輪明宏”とは、一体どんな人なんでしょう?

美輪さんが胸を張って歩いて来た不屈の人生を、まるっと紹介するまとめです。

■1935年5月15日、長崎の裕福な家庭に5人兄弟の次男として誕生

実家は、「丸山遊郭」と呼ばれた遊郭街で、『世界』という名前のカフェを経営していた。

幼い頃から遊女の生活を身近に見ていた為、色恋に対しては早熟だったとご自身語っています。

中学1年生で迎えた初体験の相手は先輩の男子。のちに「神武(じんむ)以来の美少年」と称されたが、その美貌で10代から“ボーイフレンド”には不自由しなかった“とっかえひっかえ状態”

長崎への原爆投下時、長崎市本石灰町(爆心地から約4キロ)の自宅におり無事だったが、その後、近くの防空壕で待機した後に、爆心地近くにあった生母の実家へ祖父母を1人で探しに行き、惨状を目の当たりに。

wikipedia

♦長崎に落とされた原爆は、美輪さんのその後の人生を大きく変えることに♦

■上京後、ホームレスからスターダムへ、華やかな交流関係

原爆の影響で家業の倒産。仕送りも滞り国立大学音楽高等学校を中退、翌1952年、当時17歳の美輪は、新宿駅で寝泊りしていた

美少年募集の張り紙を見て応募。”メケメケ”を日本語でカバーしたシャンソンが大ヒットし艶麗な美貌で一世を風靡。また、三島由紀夫や寺山修二といった文化人に見出され、美輪さんの才能は世に知られることに。

三島由紀夫と上京してすぐ知り合い、公私ともに彼が自決するまで18年間、付き合いが続く

三島とのエピソード「丸山君。君には一つ欠点がある。それは俺に惚れない事だ」

「黒蜥蜴」で共演した際、キスシーンのリハーサルで美輪は寸止めしたが、「何故しないの?」と三島は不満そうに答えた。妙に思いながらも次のリハーサルで本当にキスをしたものの、「何故もっと長くしてくれないの?」と再び不満を漏らしたという。

「石原慎太郎は、美輪明宏と遭遇した際に三島由紀夫について触れ、「お前が三島さんを殺したんだろう」と言い放った。ちなみにこの時美輪は「そうだよ。お前もついでにのろい殺してやる」と言い返したという。 」

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「昭和45年(1970年)には先生に悪いことが起きる。あなたは一緒にいる機会が多いので注意して下さい」しかし、美輪の不安は的中。この年の11月に、三島は憲法改正のため自衛隊決起を呼びかけた後に割腹自殺

■どん底

ある炭坑町でのショーの舞台に立って、この人たちのために歌う歌がないことに気付き愕然とする。そこから反戦や働く労働者の歌などを、自身で作詞作曲し歌って行く。

社会派歌手として素顔のままワイシャツ1枚で歌っていたら、商品価値が下がったと業界からだんだん干されて行く。仕事のオファーが全くなくなり、たまにキャバレーで歌っていると、「そんな歌は共産党の前で歌え」と罵倒された

当時は私1人で仕送りをして家族を養っていましたから、一番ドン底に落ちたつらい時期でした。でも私は絶対に負けないと思ったし、このままで終わるわけがないと思ってました

艶麗なシャンソン歌手だった美輪さんを地獄に落とすかと思えば、後に大ヒットとなり再び脚光を浴びるきっかけに。そうかと思えば、「土方」が差別用語だとして民放で放送禁止になりメディアに封印されてしまった。

♦2012年初登場した紅白歌合戦でヨイトマケの唄を披露。日本中で感動の拍手が沸き起こり、表現者として最大級の賛辞を受けた♦

■この生き様だから、説得力がある

同性愛者という存在に市民権など与えられていない時代だった。

美輪は、『男の腐ったみたいなゲイボーイ』などと罵倒されながら正面から受け止め、逃げ隠れせずに戦ったんだ

65年に「ヨイトマケの唄」で復活するまで、再び不遇に見舞われることにもなったが、「化け物」扱いされようが、美輪が自身を曲げることはなかった



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