皮肉たっぷり… スタジオジブリ『平成狸合戦ぽんぽこ』名言・名セリフ集 | 質問の答えを募集中です! 皮肉たっぷり… スタジオジブリ『平成狸合戦ぽんぽこ』名言・名セリフ集 | 質問の答えを募集中です!

皮肉たっぷり… スタジオジブリ『平成狸合戦ぽんぽこ』名言・名セリフ集

ジブリ 名言

スタジオジブリ作品『平成狸合戦ぽんぽこ』

昭和40年代。人間たちは高度経済成長の波に乗り、豊かな都市づくりをどんどん進めていた。ここ東京の多摩地域でも「ニュータウン計画」として住宅街の開発工事が行われ、周辺の山や森が切り崩されていった。
一方、多摩の自然に住むタヌキたちは長きに渡り、一族同士による縄張り争いが繰り広げられていた。そんな中、ふと下界をのぞいてみると、人間たちが開発工事により、山が削られて土肌がむき出しにされた「ノッペラ丘」が広がっていることに気づく。

このままだと自分たちの住処が奪われることを危惧したタヌキたちは、全員集まって緊急会議を開く。
開発阻止の方針を決めた後、一族の長たちが最終的に話し合った結果、対抗策としてあらゆるものに姿を変える秘伝の術「化け学」を多くのタヌキに普及すること、人間研究に取り組むことに決めた。
画して、タヌキたちは化け学伝授の訓練に取り組んだり、他の地域のタヌキの力を借りようと阿波と四国に使いを派遣した。
こうして取り組んでいる間にも人間たちは都市開発を進めていくため、タヌキたちも強硬手段を取る。しかし、自分たちタヌキの恐さがいまいち伝わらず、一向に工事を止めずにいた。

しばらく時が経った後、ようやく四国から長老タヌキ3名が多摩にやってきた。彼らは人間たちに恐ろしさを伝えるには「妖怪大戦争」しかないといい、タヌキたち全員で特訓を開始する…!

#映画好きと繋がりたい  122「平成狸合戦ぽんぽこ」鑑賞 名作なのは知っているけど、改めて見るとめっちゃ感動しました。 ロジカルなシナリオと想像力に富んだ映像たち。 やっぱりイマジネーション豊かな映画は面白い! pic.twitter.com/VAxpOVzcDL

映画1番好きな映画は、いつだって平成狸合戦ぽんぽこ

人間てのはすごいですね。今度のことでどうやら神や仏以上の力を持ってるらしいってことが、よく分かりました

多摩に住むタヌキたちは、人間によって多摩の山が崩され、森が破壊され、新しくニュータウンの開発が進んでいることを知る。人間たちによる大規模な開発に、タヌキたちは住む場所を追われて窮地に陥っていただった。

このままでいいのか、いけないのか。それが問題だ

多摩の開発をストップさせようと、タヌキたちは化学(ばけがく)を使って人間を脅かす作戦を立てる。のっぺらぼうになって警官を脅かしたりするタヌキたちだったが、権太は実力行使を主張する。正吉も今の方法を実行するだけで開発が止まるのか疑問を抱いていた。

俺たちは縄張りがどうとか固いことは普通言わないんだが、今度だけは違った。どこのエサ場へ行っても、やたら他の連中とぶつかる

映画の冒頭部分の語りにて。人里近くの自然に住むタヌキたちの暮らしぶりを説明する中での一節。
昔からタヌキたちはそれぞれの住処で暮らし、お互い干渉せずに暮らしてきました。しかし、タヌキたちの知らぬうちに人間たちが自然を壊していく影響でエサが採れる場所が少なくなり、結果、他のタヌキたちの住処に進出し始めました。
そしていつしか、自分たちの生活を守るための「縄張り争い」へと発展してしまったのです。

私たち人間も「自分たちの暮らしをより豊かにしよう」と、他の土地に対して領地拡大や資源を奪うための戦争を仕掛けてしまいます。「自分たちが生き抜くために必要な手段」と聞こえが良い理由を主張し、暴力や虐殺に走ってしまう…。
そんな「人間たちはあさましい」と、暗にほのめかしている名言です。

「お前達、よく覚えておきなさい。無邪気なような手毬唄(てまりうた)にさえ、俺たち狸(たぬき)を煮て、焼いて、食う。残酷な人間の本性が歌い込まれてる事をな

狸たちの実質的なリーダー的存在である正吉が『あんたがたどこさ』の歌詞について語る場面です。人間の身勝手さを表した歌詞に対して正吉は冗談めかしに語っています。

問題の歌詞は「船場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ 」の部分ですが、曲は何となく知っていても歌詞を知っている方は少ないのでは・・・?

ううん。でもね、じっちゃんは煮て焼いて食われたんじゃない。立派な毛皮になって高ーく売れたんだって

こちらは正吉の妻であるおキヨの台詞です。こちらも「あんたがたどこさ」の歌詞にまつわる発言です。人間の不条理さを感じる名言です・・・。

正吉、おまえまるで人間みたいだな

人間を激しく憎んでいる権太のセリフです。人間に化けて生きていくことに疑問を持っていた権太は最終的に車にはねられ死んでしまいます。

正吉は人間に化けて、最後は人間社会の中で生活していくことを決意しています。

突然、人間たちは森羅万象の神秘に驚き、いかに人間が卑小な存在であるかを思い知るのじゃ

タヌキたちが恐ろしい妖怪に化けて夜の街に繰り出し、人間たちを驚かす「妖怪大戦争」がついに決行されました。その結果、街の人間たちは不可思議な現象が起きたとして不安になったため、タヌキたちは勝利が近いと確信していました。
そのタヌキたちの勝利を祝した大宴会で、若いタヌキたちの前で太三朗禿狸(5代目桂文枝)が人間たちの本質を語った時のセリフ。
人間たちは科学で証明できることしか信じず、妖怪なんていう非現実的なものを見ても、「神経がおかしくなったから、夢を見ているに違いない」とその存在を認めようとしない。
そんな人間たちを、「卑小=取るに足らない、ちっぽけな存在」とし、バカにしていることを表している名言です。

あの社長みたいなのを、なぜかタヌキおやじと呼ぶんですよね、人間は。変ですねえ・・・

タヌキたちが総力をあげ、起死回生の一手として実行した妖怪大作戦。だが、ニュータウンの近くに建設中のレジャーランドの社長が、「宣伝のため」とウソの記者会見を開き、妖怪大作戦は失敗に終わる。その社長についての正吉の言葉。

この世は闇じゃ、ドロ舟じゃ。念仏唱えてただ踊れ。ナムアミダブツ、オダブツじゃ

タヌキたちにとって起死回生の一手だった妖怪大作戦が失敗に終わり、タヌキたちはバラバラになってしまう。四国からやって来た禿狸は踊り念仏の教祖となり、化けることができないタヌキたちと歌い踊るようになる。

山はオラ達の住処。勝手になくさんでもらいたい。これは生き物全ての願いじゃ。

若手狸の変化の講師を担当しているおろく婆の名言です。人間の身勝手な行動に対して生き物全体の気持ちを代弁しています。

そうじゃ、オラ達狸は人がいい。調子に乗る。サービスし過ぎる。これが失敗の元じゃ。分かったかな。

山万福寺に住み着く老狸の鶴亀和尚の名言です。化け学の講師として参加した鶴亀和尚が、変化に失敗した権太に対して言った一言です。

しかしこの変わりようは激しすぎる!化かされているのはこっちじゃないのか!

水呑み沢の文太の名言です。

文太は二つ岩団三郎狸を訪ねて佐渡へわたっていましたが、3年経って多摩へ帰ってきた際にあまりの街の変貌ぶりに落胆した時に放った言葉です。

人間たちに寄って短い時間の間に変わり果ててしまった山を信じたくないという気持ちが表れています。その後は、人間として生活をしています。

人間どもの方がタヌキだったんだ!

化け学復興のため、佐渡にいるベテランのタヌキを探しに旅に出ていた文太(村田雄浩)が3年ぶりに多摩に帰って来ました。しかし彼が久しぶりに多摩の風景を見ると、最後に見た時よりも人間たちの都市開発は進んでおり、落胆してしまいます。
都市開発を阻止できなかった現実に絶望し、悲しみにさいなまれている文太が、仲間のタヌキたちに言ったセリフ。

「自分たちの森や山を人間達から守るんだ!」、「正吉や仲間のタヌキたちが自分がいない間に人間たちの開発を止めてくれている!」と信じて旅に出ていた彼にとって、目の前の変わってしまった多摩の光景が信じられなかったのです。
「タヌキたちは人間を化かして驚かしているだけなのに、なんで人間はタヌキから住処を奪い、ましてや平気で殺してしまうんだ!?」という、彼の悲痛の叫びが聞こえてきます。

私たちは意識しておりませんが、動物たちの目から見ると、「ひどい!」、「残酷すぎる!!」と思われることを平気でやり、さらにはそのことに何の罪悪感を感じずに暮らしていることが許せないのです。
「人間たちは、動物たちのたくさんの犠牲の上で生きている!」と、痛烈な人間批判を表した名言ですね。

軟弱なる我らが同胞を奮起させ、勝利の日まで闘い抜く決意を惹起すること必定なり。あとに続くを信ずる

タヌキたちにとって起死回生の一手だった妖怪大作戦が失敗に終わって打つ手がなくなり、タヌキたちはバラバラになってしまう。かねてから人間への実力行使を主張していた権太は、意見が同じタヌキたちを集めて、玉砕覚悟で人間たちを攻撃する。

テレビや何かでいうでしょう? “開発が進んで、タヌキやキツネが姿を消した”って。あれ、やめてもらえませんか?

最終的にタヌキたちは人間たちに負け、正吉たち化け学を会得したタヌキたちは人間に化けて暮らしていくことに決めました。
それから時が経ち、正吉が仕事を終えて帰宅する途中、ぽん吉(9代目林家正蔵)を含む変化できずに人間から隠れて生きるタヌキたちと再会し、喜びを分かち合います。そして映画の終盤、ぽん吉が人間たちに向けたメッセージとしてこのセリフを言います。



 ⬇人気の記事!⬇

タイトルとURLをコピーしました