本当は教えたくない…『万年筆用ノート』オススメ10選(国産限定)2019年版 | 質問の答えを募集中です! 本当は教えたくない…『万年筆用ノート』オススメ10選(国産限定)2019年版 | 質問の答えを募集中です!

本当は教えたくない…『万年筆用ノート』オススメ10選(国産限定)2019年版

通販

万年筆と相性の良い、裏抜けしない、にじまない、なめらかな書き味のノート&メモパッドの中でも、品質が高い日本の会社の製品だけ、厳選まとめ。 レビュー&書き味を比較・検証。 実際に万年筆で書いた際のサンプルも掲載。 私自身が半年間ノート選びに迷い、ノート沼に陥った際の調査メモでもあります。

01.LIFE ホワイトヴィンテージ
02.LIFE ノーブルノート
03.カ.クリエ プレミアムクロス
04.アピカ プレミアムCD(紳士なノート)
05.ツバメ クリームノート
06.マルマン ニーモシネ
07.ミドリ MDノート
08.トラベラーズノート・リフィル #014
09.スパイラルリングノート 北国シロクマ
10.スパイラルリングノート 砂漠ラクダ

——2019年に追加——
11.満寿屋 MONOKAKI

——2020年に追加——
12.神戸派計画 グラフィーロ

〜番外編〜
——厳選・高級品——
14.満寿屋 MONOKAKI
15.渡邉製本 セブンシーズ クロスフィールド

まるで洋書のような気品漂う装丁

・こういうクラシカルな装丁が好きな人も多いはず

・「ジャケ買い」しても問題ない品質

・「ノーブルノート」と同じ会社の姉妹商品

・使い心地も「ノーブルノート」に似ている

「白い紙」版ノーブルノート

・「ノーブルノート」はクリーム色の紙

・「ホワイトヴィンテージ」は白色の紙

・黄色……横罫

・赤色……方眼

・灰色……無地

・たくさん書ける

・書いても書いても、書ける

・左から新書サイズ、文庫サイズ、ポケットサイズ

・様々なサイズがそろっている

・お値段は700円~800円

試し書きサンプル(ホワイトヴィンテージ)2

緑色がかった色の万年筆のインク(例えばPILOTの月夜など)で書くときのことを考えると、ホワイトヴィンテージのような白い紙はうれしい。
白い紙にはどのインクも気持ちよく映える気がする。

LIFEのノートを使うときは反射的に万年筆を手にしてしまうくらい、紙質には定評があり、信頼がおけ、実際書けばなめらかでにじまず、裏抜けもせず、とても豊かな気持ちになる。
大げさではなく、書きながら本当にうっとりしてしまうのだ。

クリームよりペン先が滑る感じ。
ノーブルよりちょっとポケット付きノートに似てる書き心地のような。

【LIFE ノーブルノート】

・創業当時からずっとMADE IN TOKYO

・長年愛用している人も多い

・新たに魅力に取りつかれる人も多い

・なんだかんだでこれに戻る人も多い

・「ホワイトヴィンテージ」の原典

・たっぷり100枚、やはり分厚い

高級感漂うクリーム色の紙

・薄クリーム色の紙

・特製のライフライティングペーパー使用

・書き味の「滑らかさ」、めくりの「しなやかさ」、色調の「やわらかさ」を備えている

・濃すぎず、薄すぎず、ちょうどよい濃さの線

豊富なサイズ、3つの種類

・朱色……方眼

・茶色……無地

・水色……横罫

・基本サイズはA4, A5, B5, B6

・メモパッドタイプ、レポート用紙タイプも

・お値段はA5方眼で1000円弱

試し書きサンプル(ノーブルノート)1

目に優しい上品なクリーム色のノート。
・しっとりした滑らかな手触り
・紙同士の擦れる音が心地よい
・最後まで書いてもノートの厚みがほとんど変わらない
・型崩れと無縁
開くのがとても楽しいです

ナンバーワン注目株の最新ノート

・豊富かつこだわりの表紙デザイン

・万年筆で裏抜けしない&なめらかな書き心地

・カ.クリエ(通常版)の上記問題点を完全解決

・クセを付けなくても、パタンとしっかり開く

・A4の1/3という流行サイズ+程よい56枚綴り

・高すぎない値段設定(600円)

・早くも愛用者急増中

・と、いうわけで「日本文具大賞2016」の機能部門において優秀賞を獲得した

・従来のカ.クリエとは異なる、パピエスクリーム紙を採用

・万年筆使用による裏抜け・裏移りを完全に解消

・ページ数は56枚

・カ.クリエのWEBサイトには、カレンダー、スケジュール管理、ToDoリストなどのテンプレート(印刷して使える)が用意されている

・製本方式は「糸かがり製本」

・ページがパタンと180度フラットに開く

・ブラック、レッド、ネイビーはマット仕様

・アイボリー、ピンク、パープルはグロッシーな光沢仕様

・「トラベラーズノート リフィルの最適解では?」という声も多い

・「トラベラーズノートがパタンと開く」という点が大きいようだ

試し書きサンプル(カ.クリエ プレミアムクロス)2

太字の万年筆やインクの粘性が低いインクでも パスピエクリーム紙はしっかりと受け止め、文字の輪郭は明瞭、そして、滲みや裏抜けは全くといっていいほどありませんでした。
(筆ペンや蛍光ペン、水性顔料のマーカーペンあたりも試しましたが、問題なし / 油性マーカーだけは不向き)

表面はツルツル系です。
色はちょっとだけクリーム色です。LIFEのノーブルノートよりは白いです。

【アピカ プレミアムCD(クリーム上質紙)】

・見るからに高級感漂う表紙、そして帯

・表紙は光の当て方によって煌めく ※非光沢用紙

・プレミアムCDシリーズは紙質が二種類ある

・紹介しているのは「クリーム上質紙」の商品

・なぜクリーム上質紙のノート限定なのか、理由は後述

・よく見かけるのは青・赤・黒のノート

・こちらはシルクのように真っ白な紙

・ただし、裏抜けする

・ボールペンでの筆記は最高

書き味は良いのですが、万年筆で書くと裏抜けします。
モンブラン149、ペリカンM800共にダメでした。残念です。

出典pen4l.com

・薄らクリームがかった色合い

・インクが多少地味目な印象になる

・ややザラザラしたひっかかりのある紙質

・プレミアムCDの赤・青・黒では裏抜けして使えなかった万年筆が使える

・近年流行りの色が極薄の罫線と比べると、主張が強い濃さ

・パタンと開いて勝手に閉じない製本

・先述のカ.クリエ、後述のMDノートと比べると「パタン」感は弱め

・シルク紙の赤・青・黒はサイズバリエーションが豊富だが、「クリーム」はA5サイズのみ

・表紙色シルバー……横罫

・表紙色ゴールド……方眼

・表紙色ライトグレー……無地

・96枚綴でお値段は700円ほど

適度なひっかかりというか抵抗が書きやすいかんじ。
つるつる滑る書き味があまり好きでない人はこのノートあうかも。

表面は細かいざらつきがあって、ちょう好み。
筆記時にかすかな抵抗感があって、私はこっちの方が好きだ。このシャリシャリした感じ……フールス紙とは質の違う抵抗感がある

白い方のプレミアムノートは万年筆じゃ使い物になりませんが、こっちのクリーム色シリーズは、よほどのインクとフローの良さでなければ、問題なし。

実際、使用環境は「Lamy2000FP(Fニブ。ただしかなりフロー良し)+色彩雫の月夜」で、白い方はゴミ箱に捨てたくなる紙質でしたが、こちらはなんの問題もなし。濃淡もきちんと出ます。

※補足
プラスグループの「キョクトウ・アソシエイツ」と「アピカ」の紙製品メーカー2社は、2019年1月1日付けで事業統合し、「日本ノート株式会社(ニッポンノート)」に社名変更しました。

ただし、“2社のブランドは新会社設立後も存続させる”とのことなので安心です。

【ツバメ クリームノート】

・海外から「こんなにも綺麗なノートが日本にあるのか」と言わしめた一品

・表紙はシルク印刷

・綴じ数が32枚と比較的に少なめ

・クリームフルース紙を使用

・うっすらクリーム色のフルース紙

・フルース紙とは、ツバメノート最大の特徴

・吸水性が良くかつにじみにくいため、万年筆や水性ペンと相性が良い※

・中性紙のため酸化せず、100年たっても劣化しないと言われている

※インクによってはじっくり書くと裏抜けするとの報告アリ

・青 “SECTION”……方眼

・黄 “PLAIN”……無地

・赤 “CONFORT”……横罫

・最近高品質&厚めの500~1000円台のノートが増えてきている中、B5でも400円ほど

・ページ数が32枚なので薄く、目的が何であれ気軽に使える

パイロットの万年筆インキを使っている人間にとって、ノートを買うのは結構ギャンブルだったりします。
自分の使ってるインキが滲んだり裏抜けしたりしないかどうか、店頭で試すなんてそうそうできないですからね。
なので一発で引き当てたツバメノートCOMFORTにはちょっと運命を感じます。

この週末は、最高の出会いがありました。ツバメノートの「A5セクションノート」です。

これ、最高です!

ザラツキは、殆ど無く、滑らかに書けますが、必要以上に滑らず、確りと書ける印象です。

フローの良い万年筆に「ウォーターマン ブルーブラック」を入れて書いていた限りでは、滲みは無く、裏抜けも見られませんでした。

・表紙は光沢の無いマットな質感

・表紙を開くと鮮やかなイエローの間紙が現れる

・紙色は完全な白

・ロディアより主張の弱い、やさしい色の方眼が特徴

・罫線の色は書く時は見やすく、書いた後は目立たない薄いグレー

・程よい厚さと、心地よい書き味が定評のマルマン国産筆記用紙を使用している

・一枚一枚綺麗に切り取れるミシン目入り

・綴じ部分に専用接着剤と針を併用した天のりパッド製本

・ビジネスシーンでガシガシ使っても用紙がバラけない。

・スパイラルリングノートタイプ、ノートパッドタイプを始め種類が豊富

・紙の真ん中にもミシン目が入っているタイプもある

・お値段はA4で800円、A5で500円ほど

試し書きサンプル(ニーモシネ)1

書き味はさすがに噂になるだけあって滑らかでするするしている。どのインクでも裏抜けなし。

ニーモシネは、わたしの中では、万年筆のインクの発色が、一番綺麗に分かるノートパッドとして位置づけられています。

【ミドリ MDノート】

・まるでまっさらな“本”を思わせる佇まい

・万年筆愛好家の使用率が高い人気商品

・シンプルだからこそ、オシャレなデザイン

・お値段は、文庫サイズ88枚綴りが630円ほど

※ 関連商品『MDノート コットン』は白い紙を使用したMDノート。紙質は通常版のMDノートに軍配が上がる

・MDペーパー(ミドリ ダイアリー ペーパー)を使用

・これは、本来ダイアリーに使用する書き心地の良い紙

・ややクリームがかった紙

・メーカーがインクのにじみにくさ、裏抜けしにくさをセールスポイントに置いている

・主張し過ぎず、薄過ぎず、丁度いい罫線

・ノート自体はある程度の厚みがある

・そのため、折り目をつけないとパラパラめくれて書きにくいのでは?と思いがち

・しかし、先述のカ.クリエと同様、何ページ目だろうと「パタン」と開く

・この「パタンと開く」がクセになり、MDノートを使い続けている人も多いとか

・サイズ展開は、文庫、新書サイズ、A5の3タイプ

・用紙は、方眼、横罫、無地の3種類

・ダイアリータイプも好評発売中

・文庫サイズはほぼ日手帳のカバーにピッタリ

・新書サイズは同社から発売中のトラベラーズノート(レギュラー)より一回り小さめのサイズ

・実はミドリ公式通販サイトでは、通販限定版の特殊サイズや仕様のMDノートを販売している

・MDノートの表紙は「パラフィン紙」で包まれている

・パラフィン紙とは、豪華でお高い本なんかが包まれているシャカシャカした半透明用紙のこと

・イメージとしては習字の「半紙」が近い

・表紙はあまりハードでは無いためヘタりやすい(賛否あり)

・ビニール、特殊厚紙、本革製の専用カバーが販売中、ガシガシ使う人にオススメ

紙質も以前はインクがダダ抜けだったのが、現行のは全然抜けない。すごい。
ただ逆に万年筆で書くと描線が細くなるのが個人的にはちょっと苦手。

このノートを使うと,モレスキンの紙質を我慢することがバカらしく思えてくる。

つるつるとした紙ではなく、少しザラつきが残っているのが特徴です。

・トラベラーズノート用のリフィル

・特徴は「クラフト紙のノート」という1点のみ

・2016年4月から紙の仕様が変更された

・ミドリオリジナルのクラフト紙を採用、綴じ方をステッチャーに変更

・見返すと自分の雑記メモですらお洒落に映える

※既出7冊と比較するとマイナーな部類のノート
一方で筆者が実際に使用、惚れ込んだ一品その1

・イメージしやすいのは「封筒に使われている紙」

・さすがクラフト紙。にじみにくく、裏抜けしない

・オリジナルのクラフト紙採用、書き心地も◎

・ツルツルはしていない

・かといって想像ほどザラザラでもないはず

・パタンと開くタイプの製本ではない

・現在流通している#014は「クラフト紙」から想像しやすい色合いとなった

・仕様変更前の#014は灰色が強すぎて「クラフト紙……?」という印象

・スクラップブック感覚で使っても良し、絵を描いても良し

・雑記帳としてゴチャゴチャ使っても、なんとなく「様になってしまう」ノート

・以前の同商品の紙はかなりグレーっぽい色合い

・いわゆる「わら半紙」的なカラーとも言える

・レギュラーサイズ(A4の1/3サイズ)

・パスポートサイズ(12.4cm×8.9cm)

・用紙は無地のみ

・レギュラーは32ページ綴で430円ほど

・パスポートは32ページ綴で320円ほど

出典i1.wp.com

・旧版の紙だが、イメージはこんな感じ

・ブルーブラック系、グリーン系、茶系のインクがよく似合う

・後述の『砂漠ラクダ』の紙質と似ているので、サンプルはそちらも併せて参考に

ただ文字を書くだけでも、チケットを張り付けるだけでも、それだけでオシャレっぽくなるのですごく重宝しています。

個人的にはクラフト紙は抜けないにしても滲んだり髭が出たりしそうだなと思っていたのですが、それすらありませんでした!
これはかなり意外。

「クラフト」のリフィルを使いました。
このクラフト紙は、万年筆でもとてもスラスラと書きやすかったですよ。
引っかかる感じは、ないです。

この前、アメリカのメーカーさんとミーティングした時、トラベラーズノートのクラフト紙に万年筆で書きこんでいたら、担当のGM(女性)が、そのスタイルが素敵だとほめてくれた。

【スパイラルリングノート・北国シロクマ】

・どんなノートよりも真っ白な紙が特徴

・樹脂が含まれた丈夫な表紙を使用。風合いも良い

・前項の「MDノート」に使用されているMDペーパーを使用しているため、書き心地抜群

・表紙のすみっこにシロクマさんが捺されている

※既出7冊と比較するとマイナーな部類のノート
一方で筆者が実際に使用、惚れ込んだ一品その2

・これまで紹介したノートの中で、恐らく最も白い紙

・iroshizukuなどの繊細な色のインクを完璧に発色させたい願いも叶う

・MDペーパーを採用していることもあり、書いた文字がカッコ悪くなってしまうこともない

・降り積もった雪に、一番最初に足跡をつける快感を味わえること請け合い

・職人が手作業で1冊ずつ丁寧にリングを通している

・背表紙にのみリングが出っ張っている

・スパイラルリングノートでありながら、まるで本のような佇まい

・用紙の種類は無地のみ、たっぷり100枚綴り

・4サイズで展開

・A5スリム(縦長)…750円ほど

・A6スリム(縦長)…540円ほど

・B6(横長)…650円ほど

・B7(横長)…540円ほど

・画像はカスタマイズ案

・ミドリから発売中のトラベラーズノートカスタマイズグッズなどを使用して、自由なノートに

・こういうの、好きな人は本当に好き……気付いたらカスタマイズにお金を注ぎ込んでる恐れあり

・厚紙の表紙が下敷きとなり、立ったままの筆記でもしっかり書き込める

・決して無理矢理折り返しているわけではない

・あらかじめ背表紙に折り目がついているため、そのままパタンと裏側に閉じるだけ

・元の状態にも、ちゃんと戻る

・この仕様は後述の『砂漠ラクダノート』も同様

2階のベランダの窓に貼り付けてついに半年経った。
紙はMIDORIの北国シロクマノート。紙はほとんど焼けていない。
あと感心していることは、このノートの紙だ。高いだけのことはある。撚れてきているのは紙ではなく回りのテープだろう。

記者時代からいろいろなノートやメモパッドを試してきましたが、たどりついたのがこのノートです。
私の手にピッタリのサイズなので、タテに持てば取材時もスラスラと記入が可能。

純白なコピー用紙と比べると落ちついた白に見える。比べて気づく程度で、目に優しい白だと思う。

※ 書き心地については同じくMDペーパーを使用しているMDノートの項も参照

【スパイラルリングノート・砂漠ラクダ】

・のんびりとした時間を感じさせる風合いのクラフト紙ノート

・樹脂が含まれた丈夫な表紙を使用。高耐久

・前項のトラベラーズノート リフィル#014と同様、何をどう書いても何となく“さま”になる

・表紙のすみっこにラクダさんが捺されている

※既出7冊と比較するとマイナーな部類のノート
一方で筆者が実際に使用、惚れ込んだ一品その3

・見ているだけで落ち着く、ぼーっとしてしまう。そんな優しい色合いのクラフト紙

・ミドリのオリジナル用紙で「DW用紙(デザインフィル ライティング用紙)」という

・あまり紙が厚くないにもかかわらず、裏抜けや透けは無い

・iroshizukuだと『月夜』『土筆』と高相性(iroshizukuでも、にじまない)

・クラフト紙の風合いとインクの濃淡のコントラストが、後で見返したくなるページを作り上げる

・ゴールドにもブロンズにも見える、美しい色合いのリング

・シロクマ同様、職人が手作業で1冊ずつ丁寧にリングを通している

・背表紙にのみリングが出っ張っている点、表紙のマーク、中紙の違い以外はシロクマとほぼ同仕様

・まるで古本のような佇まい

・用紙の種類は無地のみ、たっぷり80枚綴り

・4サイズで展開(シロクマと同様)

・A5スリム(縦長)…750円ほど

・A6スリム(縦長)…540円ほど

・B6(横長)…650円ほど

・B7(横長)…540円ほど

・シロクマより、砂漠ラクダはカスタマイズが似合う

・何をやってもだいたい格好良くなるので、ずるい

・プレーンな状態で使うか、ガシガシ自分色に染め上げるかは、使う人次第

・万年筆:PILOT ERABO SM

・インク:妙義アンバー SAlLOR&JOYFUL-2

・左が「砂漠ラクダ」、右が「北国シロクマ」

紙面に指を滑らせると、ざらざらというよりはサラサラという指触りがある。ちなみに、裏面はよりザラザラ感が強く、表裏違うし紙質になっているようだ。

この紙に万年筆で書いてみた。

さすがにMD用紙のような滑らかさとまではいかない。程よいザラ付き感のある書き心地。といっても、不快さはなく、手応えのある紙という感じだ。

各メーカーのブルーインクで試してみたが、さすがにデザインフィル、どれもにじみそして裏抜けも見られなかった。

※ レビューは筆記された文字を参照

安いクラフト紙はとんでもなく にじむけど、これはクラフト紙にしては にじみが少ない。

【満寿屋 MONOKAKI】

・これまでの10冊とは異なり、コンセプトが万年筆専用ノート

・万年筆愛好家のために作られた

・この万年筆用の特注用紙は5年かけて開発

・メーカーは「文学賞を取れる原稿用紙」で著名な満寿屋

・よく見ると表紙の枠には文具の切り絵が描かれている

・優しげな印象の薄いクリーム色の用紙

・少し濃いめのグレーの罫線

・万年筆好きには嬉しい9mmという太罫

ですから罫線の幅にも思いを巡らせました。なぜなら、万年筆に凝れば凝るほど、太い字幅を好む傾向があるからです。通常のノートは7ミリ幅ですが、それでは太字や極太字で書くには少し窮屈。ということで、9ミリ幅に決定しました。

・サイズは3種類
セミB5:257×176mm
A5:210×148mm
B6:182×128mm
※本来のB5は257×182mm

・ページ数はたっぷり160P(80枚)

・ノートの厚さは約9mm

・用紙は無地と9mm罫線から選べる

・3サイズ×用紙2種=6バリエーション……ではない

・実は【ポケットサイズ】が存在
サイズ:85×140mm
ページ数:128P(64枚)
用紙:無地・7mm方眼
※罫線版は無い
※方眼用紙はポケットサイズのみ

・ノートの使い勝手を考慮して、糸で綴じる束の枚数を少なくしているらしい

・どのページも開きやすくなる工夫であり、ノートを開いた面がどこでも水平面に近くなる、とのこと

・しかし、実際に使ったユーザーからはこんな声が……

紙は本当にいい。万年筆で書く快感がここまで得られる紙はなかなか無い。
だが、この分厚いノート、開くときの工夫が全然なされていない。開いても開いても閉じてしまう。
思うにこのノートを作った人間は、このノートを最後まで使ったことが無いのではないか。物づくりとしては失格である。
今回は最後の1ページまで使ったが最後まで手で押さえての使用だった。

なぜこんな仕様にしたのでしょうか。ノーカバーを装着することを想定し、下敷き代わりになる厚紙が付いています。
ところがこの厚紙のせいで開きにくくなってしまい、ノートにとって一番肝心の書きやすさが犠牲にされてしまったのです。
これでは何のために手間をかけてアピカのプレミアムCDノートと同じ開きやすい製本にしたのか分かりません。

・比較的薄めの紙でありながらインクのにじみは無し

・様々な会社のインク全てで同様の印象

・よって万年筆のペン先の本来の線幅に忠実な筆記線が再現できる

・インクの吸収スピードは比較的に速い

・美しい濃淡が楽しめる紙

万年筆での書き心地は、スムーズな書き味の部類に入るかと思いますが、フールス紙やバンクペーパーの感じを硬質感のある滑りとすれば、それを少しだけマットにして、ある程度の筆記感を残した、ほど良さを感じる書き心地です。
常用するにも適した ごく自然な味わいで、やみつきになる方が多いことが理解できる書き心地です。

・裏抜けはしない

・ただし、厚い紙を使用したノートと比較すると、筆跡が裏から透けて見える度合いは高め(紙の薄さのため)

・気になる場合はインクの色などを工夫するといい

おわりに

以下、蛇足。

万年筆と相性の良い、10冊+1冊のノートを紹介して参りました。
このまとめが少しでも、何かのお役に立てれば幸いです。

そもそも。
ノートの選び方・使い方に、決まりや縛りなんてありません。

周りの目なんて、気にしなくて良いんです(案外、気にされてないもんですよ)

好きなノートを買って。
ノートを買っただけで満足なんてせず、自由気ままに、スラスラと、ガシガシと、万年筆で書く、書く、書く。

もったいなくて使えないなんて言わず、ガンガン書いて、楽しく、健やかな万年筆ライフを。



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