最近、演歌の良さをわかり始めた29歳男性です。 もともと宇多田ヒカルさんの歌が好きで、 最近は&#8… | 質問の答えを募集中です! 最近、演歌の良さをわかり始めた29歳男性です。 もともと宇多田ヒカルさんの歌が好きで、 最近は&#8… | 質問の答えを募集中です!

最近、演歌の良さをわかり始めた29歳男性です。 もともと宇多田ヒカルさんの歌が好きで、 最近は…

ヒカル

最近、演歌の良さをわかり始めた29歳男性です。
もともと宇多田ヒカルさんの歌が好きで、
最近は、「誓い」「初恋」「あなたへ」「forevermore」「play a long song」など最近の曲を好んでよく聞いています。

演歌を聴くようになってから、改めて上に挙げた最近の曲を聴くと、
勘違いかもしれませんが、
なんとなく演歌で取り上げられやすいテーマ性と近しく感じます。

宇多田さん自身が様々な人生経験値を積まれたこと、
母は演歌歌手であったことが影響しているのかと
勝手ながら推察しているのですが、
宇多田さん自身のメッセージや、音楽の見方の面で
裏付けるものをお持ちの方いらっしゃいますでしょうか?

音楽に疎い私ですので、勘違いなら勘違いと伝えていただければ幸いです。

  1. 匿名 より:

    裏付けになるかどうか分かりませんが、私なりの考察を~
    で、回答を書いてて長文になりましたので、先に結論的なものを記載しておきますね。m(_ _”m)

    (1)演歌とのテーマ性については・・・
    彼女の3代に渡る家系と母親が大演歌歌手であった事。
    それと日本文化や日本人(特に尊敬する人)に対する憧れと、より日本人らしい言葉の選択と使い方。
    これは(結果論的ですが)デビュー当時から感じます。
    私が小さいころ彼女のfirstアルバムを買って帰った後、同じ日に演歌好きの祖父が「この子の歌ええねん~」なんて言いながら同じの買って来てました。。。笑
    当時の宇多田さんを扱った番組では勿論、アメリカナイズされた歌唱や音楽センスを絶賛の中、「歌謡曲的」「演歌に通じる」「これが宇多田節」などの声も実際ありましたよ。

    (2)主題にある2016年以降のアルバム収録曲に関しては・・・
    前々作『Fantôme』は亡き母(藤圭子さん)に対する思いと自身がそこから脱却するためにもの。いわゆる死生観がテーマの作品群でした。

    で、主様が挙げられた5曲は2018年のアルバム『初恋』に収録されていますが音楽的(メロディラインのパターンや楽器隊など)には前作からの流れを踏襲してますが、向いた相手は母親ではなく当時3才の息子(例:あなた)や多くの人、他者に向けた愛や応援歌的な作品が多くなってます。

    この2作は約6年間の休止前(2010年)よりも更に言葉の丁寧さが顕著になりましたし、最近他のアーティストの詩を語る際、「小手先やキャッチ―な言葉や手法ではなく、どこにでもある分かり易い言葉でそこにある情景や心情を表現している。」なんて言ってました。
    (小田和正の「たしかなこと」の詩を褒めてました)
    この辺りも演歌に(通ずる)限らず、古くからの日本の良さを十二分に生かせるアーティストなんだと思いますよ。

    それと彼女ここ10年近くは英国(ロンドン)に住んでますから、近年アメリカのチャートを席巻してるHIPHOP系ばかりではなく、欧州の落ち着いた最新音楽の影響もあるのかもしれませんね。

    以上。簡単に2つほど上げましたが、本当の一番の理由は。。。
    ドスの効いたハスキーな歌声だった母親から引き継いだ彼女独特のビブラート(揺らぎ+ハスキー)のある声質のせいかも知れません。
    これを言ったら終わっちゃうんですけど。。。v

    以下は上記の補足説明です。
    お時間あれば読んでみてくださいね。m(_ _”m)

    (補足)
    母の藤圭子さんは全盛期に2枚のアルバムで37週連続チャート1位の日本記録を持つ往年の演歌歌手です。
    それと彼女(藤さん)のご両親は共に浪曲師です。
    宇多田さんにはその血(DNA)が流れてますし、何より母であり演歌歌手であった藤圭子を尊敬し、憧れずっと追いかけてました。
    前々作のアルバム『Fantôme』が国内4週連続1位になった際、ファンにお礼の後、「藤圭子は37週連続。。まだまだと遠く及ばぬわ~笑」とツィートしています。

    次に宇多田さんが育った特殊な環境です。
    デビュー前の14年間、彼女は十数回の引っ越しを繰り返し(主に東京⇔NY)、両国をまたいでの転校も数多くです。
    どちらかというと幼少はアメリカ生活の方が長かったので、英語はネイティブ、日本語は少し不慣れの中~
    アメリカの学校では「転校してきたアジアの子」、日本の学校では「アメリカ帰りの変な日本語の子」的な感じで、数年前に本人も「どこに行ってもアウトサイダーだった」と語ってます。

    で、9歳頃からは両親がアメリカで音楽活動(英語曲。宇多田は12才から参加)し、学校~スタジオ(ここで宿題・昼寝・食事)~家の繰り返しでした。
    そこで音楽と共に出会ったのが「読書」です。
    日本語を覚えるのに最適だったし、彼女地頭も良いんで(ココは省略)その読書量は凄すぎるレベルです。
    デビュー2年後からブログで紹介してましたが、日本の歴史、古典、文学、伝記から手塚漫画から北斗の拳まで(あと海外の作品もズラ~と紹介してましたが)
    彼女がデビュー当時から文学作品からの引用を使ったり、日本語の歌詞の乗せ方・使い方が絶賛されたのは才能はもちろんですが、この辺りの影響も大きかったと思います。

    そんな環境のせいもあって宇多田さんの尊敬する人物の大半は、太宰治や遠藤周作に手塚治や美空ひばりや尾崎豊などなどの日本人。
    (もちろん当時のNYの音楽娘でしたからプリンスやジャネットにフレディマーキュリーなども)

    多分(というかそれに近い事をご本人も語ってましたが)、幼少期のアウトサイダー的な経験(トラウマ)から誰よりも日本人でいたいんだと思いますよ。

    現にスーパースターの彼女ですが「普通の人と変わらない」が口癖の常に謙虚な普通の女性です。
    (6年弱の休止期間も普通の生活がしたかったみたいですしね)

    その上で、主様がお感じになったように。より日本らしさ(主様の場合は演歌に近い)を昇華できている事は凄い事だと思います。

    長文になり、また主様の「演歌に~」よりも「日本らしさ」に重きを置いてしまって申し訳ないですが。。。

    個人的には日本で生まれ育った日本人アーティストよりも育った環境の複雑さや母親の死を糧にして「より日本の文化や言葉をリスペクトするアメリカ生まれの日本人アーティスト」だと思いますね。
    だからうちの祖父も(藤さんの娘と知らず、でも)彼女のアルバムを買ってきたんだと思います。たまたまでしょうが。笑

    以上、長文に乱文失礼しました。。。(;^_^A

  2. 匿名 より:

    早速、非常に丁寧なご回答、ありがとうございます。
    おかげさまで、ものの見方が広がりました。感謝申し上げます。

  3. 匿名 より:

    早速、非常に丁寧なご回答、ありがとうございます。
    おかげさまで、ものの見方が広がりました。感謝申し上げます。

  4. 匿名 より:

    裏付けになるかどうか分かりませんが、私なりの考察を~
    で、回答を書いてて長文になりましたので、先に結論的なものを記載しておきますね。m(_ _”m)

    (1)演歌とのテーマ性については・・・
    彼女の3代に渡る家系と母親が大演歌歌手であった事。
    それと日本文化や日本人(特に尊敬する人)に対する憧れと、より日本人らしい言葉の選択と使い方。
    これは(結果論的ですが)デビュー当時から感じます。
    私が小さいころ彼女のfirstアルバムを買って帰った後、同じ日に演歌好きの祖父が「この子の歌ええねん~」なんて言いながら同じの買って来てました。。。笑
    当時の宇多田さんを扱った番組では勿論、アメリカナイズされた歌唱や音楽センスを絶賛の中、「歌謡曲的」「演歌に通じる」「これが宇多田節」などの声も実際ありましたよ。

    (2)主題にある2016年以降のアルバム収録曲に関しては・・・
    前々作『Fantôme』は亡き母(藤圭子さん)に対する思いと自身がそこから脱却するためにもの。いわゆる死生観がテーマの作品群でした。

    で、主様が挙げられた5曲は2018年のアルバム『初恋』に収録されていますが音楽的(メロディラインのパターンや楽器隊など)には前作からの流れを踏襲してますが、向いた相手は母親ではなく当時3才の息子(例:あなた)や多くの人、他者に向けた愛や応援歌的な作品が多くなってます。

    この2作は約6年間の休止前(2010年)よりも更に言葉の丁寧さが顕著になりましたし、最近他のアーティストの詩を語る際、「小手先やキャッチ―な言葉や手法ではなく、どこにでもある分かり易い言葉でそこにある情景や心情を表現している。」なんて言ってました。
    (小田和正の「たしかなこと」の詩を褒めてました)
    この辺りも演歌に(通ずる)限らず、古くからの日本の良さを十二分に生かせるアーティストなんだと思いますよ。

    それと彼女ここ10年近くは英国(ロンドン)に住んでますから、近年アメリカのチャートを席巻してるHIPHOP系ばかりではなく、欧州の落ち着いた最新音楽の影響もあるのかもしれませんね。

    以上。簡単に2つほど上げましたが、本当の一番の理由は。。。
    ドスの効いたハスキーな歌声だった母親から引き継いだ彼女独特のビブラート(揺らぎ+ハスキー)のある声質のせいかも知れません。
    これを言ったら終わっちゃうんですけど。。。v

    以下は上記の補足説明です。
    お時間あれば読んでみてくださいね。m(_ _”m)

    (補足)
    母の藤圭子さんは全盛期に2枚のアルバムで37週連続チャート1位の日本記録を持つ往年の演歌歌手です。
    それと彼女(藤さん)のご両親は共に浪曲師です。
    宇多田さんにはその血(DNA)が流れてますし、何より母であり演歌歌手であった藤圭子を尊敬し、憧れずっと追いかけてました。
    前々作のアルバム『Fantôme』が国内4週連続1位になった際、ファンにお礼の後、「藤圭子は37週連続。。まだまだと遠く及ばぬわ~笑」とツィートしています。

    次に宇多田さんが育った特殊な環境です。
    デビュー前の14年間、彼女は十数回の引っ越しを繰り返し(主に東京⇔NY)、両国をまたいでの転校も数多くです。
    どちらかというと幼少はアメリカ生活の方が長かったので、英語はネイティブ、日本語は少し不慣れの中~
    アメリカの学校では「転校してきたアジアの子」、日本の学校では「アメリカ帰りの変な日本語の子」的な感じで、数年前に本人も「どこに行ってもアウトサイダーだった」と語ってます。

    で、9歳頃からは両親がアメリカで音楽活動(英語曲。宇多田は12才から参加)し、学校~スタジオ(ここで宿題・昼寝・食事)~家の繰り返しでした。
    そこで音楽と共に出会ったのが「読書」です。
    日本語を覚えるのに最適だったし、彼女地頭も良いんで(ココは省略)その読書量は凄すぎるレベルです。
    デビュー2年後からブログで紹介してましたが、日本の歴史、古典、文学、伝記から手塚漫画から北斗の拳まで(あと海外の作品もズラ~と紹介してましたが)
    彼女がデビュー当時から文学作品からの引用を使ったり、日本語の歌詞の乗せ方・使い方が絶賛されたのは才能はもちろんですが、この辺りの影響も大きかったと思います。

    そんな環境のせいもあって宇多田さんの尊敬する人物の大半は、太宰治や遠藤周作に手塚治や美空ひばりや尾崎豊などなどの日本人。
    (もちろん当時のNYの音楽娘でしたからプリンスやジャネットにフレディマーキュリーなども)

    多分(というかそれに近い事をご本人も語ってましたが)、幼少期のアウトサイダー的な経験(トラウマ)から誰よりも日本人でいたいんだと思いますよ。

    現にスーパースターの彼女ですが「普通の人と変わらない」が口癖の常に謙虚な普通の女性です。
    (6年弱の休止期間も普通の生活がしたかったみたいですしね)

    その上で、主様がお感じになったように。より日本らしさ(主様の場合は演歌に近い)を昇華できている事は凄い事だと思います。

    長文になり、また主様の「演歌に~」よりも「日本らしさ」に重きを置いてしまって申し訳ないですが。。。

    個人的には日本で生まれ育った日本人アーティストよりも育った環境の複雑さや母親の死を糧にして「より日本の文化や言葉をリスペクトするアメリカ生まれの日本人アーティスト」だと思いますね。
    だからうちの祖父も(藤さんの娘と知らず、でも)彼女のアルバムを買ってきたんだと思います。たまたまでしょうが。笑

    以上、長文に乱文失礼しました。。。(;^_^A

  5. 匿名 より:

    早速、非常に丁寧なご回答、ありがとうございます。
    おかげさまで、ものの見方が広がりました。感謝申し上げます。

  6. 匿名 より:

    早速、非常に丁寧なご回答、ありがとうございます。
    おかげさまで、ものの見方が広がりました。感謝申し上げます。



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