妖怪と関係の深い場所を教えて下さい。日本ならどこでもいいです。
こんにちは。 関係の深い場所・・かなりありますよ? 先の方が挙げられた京都だけでも、かなりの数が存在します。 妖怪が祀られた神社も結構ありますし。(四国や佐渡だと化狸が信仰の対象だったりしますから、多くの神社やお寺で祀られているそうです。一度行ってみたい場所です・・)
とりあえず、まず私が訪問した妖怪ゆかりの場所を幾つか挙げさせて下さい。 【妖狐】 ★京都/相国寺内・宗旦稲荷 茶人・千宗旦に化けた狐を祀るお稲荷さん。茶会に参加したり、近隣の人間と仲良くなった良い妖狐。 ★京都/知恩院内・濡髪堂 知恩院七不思議のひとつ「忘れ傘」ゆかりの狐を祀るお堂。 京都/真如堂内・鎌倉地蔵 あの九尾狐・玉藻が死後変じた殺生石で作られたとされるお地蔵さん。デカイ。 ★兵庫/姫路城天守閣 姫路天守閣にいた妖怪・長壁姫の社があります。長壁姫の正体は諸説ありますが妖狐という説も。姫路城内には皿屋敷・お菊さんの井戸もあり。 【元興寺・がごぜ】 ★奈良/元興寺・塔跡 世界遺産・元興寺からは少し離れたところにあります。近くの道・不審ヶ辻子はがごぜが消えたあたり。 【大ムカデ】 ★滋賀/瀬田の唐橋 京阪唐橋前駅から建部大社までの道の途中にあります。中洲?に俵藤太の大ムカデ退治の説明書きなどがありました。近くの神社お寺には墓など他にもゆかりのものもあるらしいんですが・・。 【橋姫】 ★宇治/宇治橋・橋姫神社 橋姫神社は宇治駅から縣神社の途中にある小さな社。 【鵺だの、九尾狐だの、酒呑童子だの】 ★宇治/平等院 かつて平等院には宝蔵があり、その中に「存在しない」源氏物語の幻の巻や、鵺、酒呑童子、九尾狐といった妖怪の遺骸が収められていたそうな。 【早太郎】 ★長野/光前寺 猿の妖怪を倒した伝説の犬・早太郎(一部ではしっぺい太郎とも)の墓があるお寺。早太郎の御朱印、御朱印帳、絵本、土鈴など早太郎グッズがたくさん! 【飴買い幽霊】 ★京都/幽霊子育飴 あの世に通じる井戸がある六道珍皇寺のすぐ近くにあります。(ちなみに六道珍皇寺は夜は閻魔大王のもとで働いたという伝説のある人物・小野篁ゆかりのお寺) 死んだあと出産し、夜な夜な子供になめさせる飴を買いに来た幽霊ゆかりの飴屋さんで、今もその飴を販売しています。オカルト好きの人にお土産であげたら凄く喜ばれました(笑) 【うぶめ】 ★鎌倉/大巧寺 難産の上死亡した女性が成仏し、産女霊神・おんめさまとして祀られています。安産祈願で有名。 【狸】 ★鎌倉/建長寺 ここの三門は、僧に化けた狸が全国をまわって集めたお布施で建てられたという伝説があります。旅の僧が犬に襲われて狸の正体を現した、謎の掛け軸を書いた・・など全国行脚狸の伝説も各地にあるようです。 ★長野/善光寺・白蓮坊 善光寺境内に狸が寄進したとされる灯篭・むじな燈籠があります。 また狸が泊まっていた白蓮坊には、せんとくんと同じ作家さんが作ったむじな地蔵があり、むじな燈籠についての仏教漫画が販売されていました。 【天狗】 ★鎌倉/建長寺半僧坊 半俗半僧の天狗を祀るお寺。境内にはカラス天狗や大天狗の像が建っていてとてもカッコいい!ただ明治期に祀られたので歴史自体は新しい。 ★静岡/可睡斎 秋葉山三尺坊という天狗を祀るお寺。ただしここも天狗を祀った歴史は新しい。 ★京都/鞍馬寺 鞍馬山僧正坊、魔王尊という天狗ゆかりの地。源義経はここの天狗に剣術を学んだとか。 ★京都/水火天満宮 あの天神様・菅原道真の霊が降り立った登天石があります。 当時、菅原道真公の祟りを鎮める勅命を受けたのが、道真公の師匠であった天台座主・法性坊尊意。御所への道中、道真公の妨害か鴨川が氾濫していた。それを尊意は祈祷の力で鎮め、その際川からがあらわれたのがこの石だそうな。 で、なんで天狗スポットかというと、この尊意は死後、比叡山法性坊という天狗経四十八天狗の一人になったという伝承があるんです。 ・・弟子も弟子なら師匠も師匠。 【天狗だの、一つ目小僧だの、ナスビ婆さんだの】 ★京都・滋賀/比叡山 比叡山法性坊、横川覚海坊などの天狗、戒律を守らない僧を戒める一つ目小僧、寺に危険があると鐘をついて知らせる紫の顔をしたナスビ婆さん、魑魅魍魎を封じ込めた狩籠の丘など、実は屈指の妖怪満載の地。 ちなみに先ほどの法性坊・尊意は第十三代座主、一つ目小僧は第十九代座主・慈忍、覚海坊はなぜか真言宗である高野山の覚海坊法印が元の姿。妖怪の中でもかなりお偉いさんな前歴があります。 【鬼】 ★岐阜/可児・美濃鬼の首塚 ひとつだけ地元のものを。 美濃の地で暴れまわっていた鬼・関の太郎の首を埋めた塚。中山道すぐ横。 伝承は・・大江山の酒呑童子とよく似ているんですよねえ。 ★滋賀/石山寺 石山寺中興の祖・朗澄律師は死後降魔招福を誓願し、鬼の姿となったそうな。 石山寺近くに鬼の姿を彫った碑があり、青鬼祭というお祭りもしているようです。
他にもいろいろありますが、長くなりましたのでとりあえずここまで。 他にも酒呑童子の大江山、京都の鵺スポット、大阪の葛の葉稲荷、関東地区にもいろいろあるかと。 ご旅行のついでに行先の伝説や妖怪を調べてみると意外なゆかりの場所が見つかったりして面白いですよ。
オススメとして、村上健司先生の書かれた妖怪スポットのかなり詳しい本があります。 『日本妖怪散歩』 村上健司・著 角川文庫 http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A6%96%E6%80%AA%E6%95%A3%E6%AD%A9-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E5%81%A5%E5%8F%B8/dp/4043910010/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1407672089&sr=8-1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A6%96%E6%80%AA%E6%95%A3%E6%AD%A9 ローカルな妖怪伝承も知ることが出来て、面白い本です。
かなり長くなり、すみませんでした。 何かのご参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。妖怪が祀られた神社って一目連とひょうすべ以外にありますか?,遠野は有名ですね。柳田國男さんのでしたっけ。回答ありがとうございます。
詳しく回答ありがとうございます。
出てないのだと後は岩手県の遠野ですかね。
カッパの淵だとか遠野物語の記念館?みたいのとか妖怪にゆかりの深い場所があります。 同じ岩手に座敷童の出る宿で有名な旅館もありますね
京都。知らないでしょうが、以前あった妖怪大戦争で最も強かったのが、京都妖怪と東北妖怪。双璧をなしますが、若干京都妖怪でしょう。親玉の格が違います。です。
こんにちは。
関係の深い場所・・かなりありますよ?
先の方が挙げられた京都だけでも、かなりの数が存在します。
妖怪が祀られた神社も結構ありますし。(四国や佐渡だと化狸が信仰の対象だったりしますから、多くの神社やお寺で祀られているそうです。一度行ってみたい場所です・・)
とりあえず、まず私が訪問した妖怪ゆかりの場所を幾つか挙げさせて下さい。
【妖狐】
★京都/相国寺内・宗旦稲荷
茶人・千宗旦に化けた狐を祀るお稲荷さん。茶会に参加したり、近隣の人間と仲良くなった良い妖狐。
★京都/知恩院内・濡髪堂
知恩院七不思議のひとつ「忘れ傘」ゆかりの狐を祀るお堂。
京都/真如堂内・鎌倉地蔵
あの九尾狐・玉藻が死後変じた殺生石で作られたとされるお地蔵さん。デカイ。
★兵庫/姫路城天守閣
姫路天守閣にいた妖怪・長壁姫の社があります。長壁姫の正体は諸説ありますが妖狐という説も。姫路城内には皿屋敷・お菊さんの井戸もあり。
【元興寺・がごぜ】
★奈良/元興寺・塔跡
世界遺産・元興寺からは少し離れたところにあります。近くの道・不審ヶ辻子はがごぜが消えたあたり。
【大ムカデ】
★滋賀/瀬田の唐橋
京阪唐橋前駅から建部大社までの道の途中にあります。中洲?に俵藤太の大ムカデ退治の説明書きなどがありました。近くの神社お寺には墓など他にもゆかりのものもあるらしいんですが・・。
【橋姫】
★宇治/宇治橋・橋姫神社
橋姫神社は宇治駅から縣神社の途中にある小さな社。
【鵺だの、九尾狐だの、酒呑童子だの】
★宇治/平等院
かつて平等院には宝蔵があり、その中に「存在しない」源氏物語の幻の巻や、鵺、酒呑童子、九尾狐といった妖怪の遺骸が収められていたそうな。
【早太郎】
★長野/光前寺
猿の妖怪を倒した伝説の犬・早太郎(一部ではしっぺい太郎とも)の墓があるお寺。早太郎の御朱印、御朱印帳、絵本、土鈴など早太郎グッズがたくさん!
【飴買い幽霊】
★京都/幽霊子育飴
あの世に通じる井戸がある六道珍皇寺のすぐ近くにあります。(ちなみに六道珍皇寺は夜は閻魔大王のもとで働いたという伝説のある人物・小野篁ゆかりのお寺)
死んだあと出産し、夜な夜な子供になめさせる飴を買いに来た幽霊ゆかりの飴屋さんで、今もその飴を販売しています。オカルト好きの人にお土産であげたら凄く喜ばれました(笑)
【うぶめ】
★鎌倉/大巧寺
難産の上死亡した女性が成仏し、産女霊神・おんめさまとして祀られています。安産祈願で有名。
【狸】
★鎌倉/建長寺
ここの三門は、僧に化けた狸が全国をまわって集めたお布施で建てられたという伝説があります。旅の僧が犬に襲われて狸の正体を現した、謎の掛け軸を書いた・・など全国行脚狸の伝説も各地にあるようです。
★長野/善光寺・白蓮坊
善光寺境内に狸が寄進したとされる灯篭・むじな燈籠があります。
また狸が泊まっていた白蓮坊には、せんとくんと同じ作家さんが作ったむじな地蔵があり、むじな燈籠についての仏教漫画が販売されていました。
【天狗】
★鎌倉/建長寺半僧坊
半俗半僧の天狗を祀るお寺。境内にはカラス天狗や大天狗の像が建っていてとてもカッコいい!ただ明治期に祀られたので歴史自体は新しい。
★静岡/可睡斎
秋葉山三尺坊という天狗を祀るお寺。ただしここも天狗を祀った歴史は新しい。
★京都/鞍馬寺
鞍馬山僧正坊、魔王尊という天狗ゆかりの地。源義経はここの天狗に剣術を学んだとか。
★京都/水火天満宮
あの天神様・菅原道真の霊が降り立った登天石があります。
当時、菅原道真公の祟りを鎮める勅命を受けたのが、道真公の師匠であった天台座主・法性坊尊意。御所への道中、道真公の妨害か鴨川が氾濫していた。それを尊意は祈祷の力で鎮め、その際川からがあらわれたのがこの石だそうな。
で、なんで天狗スポットかというと、この尊意は死後、比叡山法性坊という天狗経四十八天狗の一人になったという伝承があるんです。
・・弟子も弟子なら師匠も師匠。
【天狗だの、一つ目小僧だの、ナスビ婆さんだの】
★京都・滋賀/比叡山
比叡山法性坊、横川覚海坊などの天狗、戒律を守らない僧を戒める一つ目小僧、寺に危険があると鐘をついて知らせる紫の顔をしたナスビ婆さん、魑魅魍魎を封じ込めた狩籠の丘など、実は屈指の妖怪満載の地。
ちなみに先ほどの法性坊・尊意は第十三代座主、一つ目小僧は第十九代座主・慈忍、覚海坊はなぜか真言宗である高野山の覚海坊法印が元の姿。妖怪の中でもかなりお偉いさんな前歴があります。
【鬼】
★岐阜/可児・美濃鬼の首塚
ひとつだけ地元のものを。
美濃の地で暴れまわっていた鬼・関の太郎の首を埋めた塚。中山道すぐ横。
伝承は・・大江山の酒呑童子とよく似ているんですよねえ。
★滋賀/石山寺
石山寺中興の祖・朗澄律師は死後降魔招福を誓願し、鬼の姿となったそうな。
石山寺近くに鬼の姿を彫った碑があり、青鬼祭というお祭りもしているようです。
他にもいろいろありますが、長くなりましたのでとりあえずここまで。
他にも酒呑童子の大江山、京都の鵺スポット、大阪の葛の葉稲荷、関東地区にもいろいろあるかと。
ご旅行のついでに行先の伝説や妖怪を調べてみると意外なゆかりの場所が見つかったりして面白いですよ。
オススメとして、村上健司先生の書かれた妖怪スポットのかなり詳しい本があります。
『日本妖怪散歩』 村上健司・著 角川文庫
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A6%96%E6%80%AA%E6%95%A3%E6%AD%A9-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E5%81%A5%E5%8F%B8/dp/4043910010/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1407672089&sr=8-1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A6%96%E6%80%AA%E6%95%A3%E6%AD%A9
ローカルな妖怪伝承も知ることが出来て、面白い本です。
かなり長くなり、すみませんでした。
何かのご参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。妖怪が祀られた神社って一目連とひょうすべ以外にありますか?,遠野は有名ですね。柳田國男さんのでしたっけ。回答ありがとうございます。
詳しく回答ありがとうございます。
出てないのだと後は岩手県の遠野ですかね。
カッパの淵だとか遠野物語の記念館?みたいのとか妖怪にゆかりの深い場所があります。
同じ岩手に座敷童の出る宿で有名な旅館もありますね
京都。知らないでしょうが、以前あった妖怪大戦争で最も強かったのが、京都妖怪と東北妖怪。双璧をなしますが、若干京都妖怪でしょう。親玉の格が違います。です。